【インタビュー】動物を愛する親子2人3脚で運営する「しまりす屋」、ショップにかける想いとこれからについて

公開日:2014年3月17日

羊毛フェルトの素材を使った、手作り小物・マスコットのお店「しまりす屋」。 “ころん”とした丸みのある、手のひらサイズ動物マスコットの愛らしさは、見る人をほんわか優しい気分にしてくれます。そんな「しまりす屋」を運営するのは、実は母と娘、離れて暮らす親子でした。動物を愛する二人の、絆をつなぐBASE STORYをお届けします。


BASEショップ立ち上げのきっかけは、facebookでアップした写真についた、友人のコメントだった。

—上京し一人暮らしをしながら、茨城の筑波大学に通う関崎さん。今回はオーナーさんとしてのインタビューをお受けいただくわけですが、商品を作っているのはお母様なのだとか。

そうなんです。羊毛フェルトを使った小物づくりは、昔からの母の趣味。私も母が作る、愛らしいフェルトマスコットが大好きでした。それで、「お、今回の作品もかわいいな〜」と思いながら、携帯で撮影した写真をfacebookにアップしたところ、友達から「かわいい!ほしい!」という反応があったんです。それまでは完全に趣味の範囲だった母のフェルト小物づくりですが、「欲しい」と思ってくれる人がいるなら、売ってみようかな〜と。完全に思いつきでした。


—そしてBASEを知ったのは、アルバイト先だったそう。

イラストレーターを使ってデザインを手掛ける会社で、アルバイトをしていました。そこで「フェルト小物を売りたいんだけど…」という話をしていたところ、先輩からBASEを教えてもらったんです。

さっそく帰宅後、母に「いまこんなのがあるらしい!」と紹介しました。母はネットに強くないためあまり分かっていなかったようですが(笑)、まずはBASEショップを始めてみることに。


—お店の名前は「しまりす屋」。ロゴにもしまりすとシルエットが入っていてかわいいですよね!でもどうして、「しまりす」なんですか?

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昔、しまりすを二匹買っていたんです。今はもういないのですが、大好きだったしまりすをお店の名前に使いました。母も私も、昔から動物が大好きで。お店の商品にも、動物をモチーフにしたマスコットが多いのはそのせいです。商品も初めはしまりすに始まり、犬やうさぎなどを増やしていきました。

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表情や仕草、クセがあるのは動物も一緒。しまりす屋は、そんな、生前のペットが持っていた“独特の雰囲気”まで再現するマスコットも手掛けている

作品を増やしていたある日、父の友人から「亡くなった犬の写真をもとにマスコットをつくってほしい」と頼まれたことがあったんです。母はもらった写真にうつるペットの姿をよーく見ながら、今は亡きペットの姿をマスコットで再現する、という作品作りに挑戦しました。その犬がよく着ていた服と同じ色のリボンをつけてあげたり、ちょっとしたアイテムからもペットのことを思い出してもらえるようにこだわっています。絵や写真とは違って、輪郭や骨格を似せてあげられるのもいいところ。目の離れ具合とか、脚の生え方のクセとか…そういうところこそ、飼い主のココロをぎゅっと掴んでいたものだったりするんです。

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後日、父の友人が出来上がったマスコットを見て、「ふんわりした表情がそっくり」と目を潤ませながら喜んでくれたことを聞きました。自分も母も動物が大好きだからこそ、ペットを愛する人の気持ちがわかるんです。自分がつくったもので喜んでもらえるなら、とのことで、今では亡くなったペットの写真から亡き姿に似せたマスコットをつくるサービスも始めました。フェルトのあたたかみのあるやさしい素材感で、そのペットのもつ表情までうまく再現できたらいいなと思っています。


—素敵ですね。お母様が作った商品を並べるウェブショップの全面的な管理は、関崎さんが行っているのだそう。

普段からネットショップを見るのは好きだったので、いろんなサイトを参考にしています。でも、デザインはもちろん、特にこだわっているのは写真ですね。

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商品(動物のマスコットたち)がかわいく見える角度を、常に探しています。“ころん”とした丸いフォルムやつぶらな瞳が際立つように…研究の結果、ベストアングルは右斜め上からのカットですね(笑)。とはいえ撮影場所は主に自宅なので、白ホリ風の背景は、フリース素材や画用紙でつくる手作り。初めはiPhoneなどで撮影していたのですが、最近では熱が入ってミラーレスを買ってしまいました!

ウェブでのお買い物には場所や時間短縮など沢山のメリットがありますが、やはり『商品を手に取れない』というのはひとつの大きなデメリット。だからこそ、色んな角度からの商品写真や、使用イメージがわくような写真を一緒に載せることでお客さまが安心して買ってもらえる努力をしています。



離れて暮らす母娘の共同作業、ウェブショップが二人の架け橋に

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—作り手自身がオーナーであるお店がほとんどですが、それが母と娘、しかも離れて暮らす二人だというところが、非常に面白いなと感じます。ショップがあることにより、二人のコミュニケーションに変化はありましたか?

そうですね。母だけの力では商品は売れないし、私だけの力では売るための商品がないですから、毎日が二人三脚ですね。もともと母とは仲が良い方だったのですが、上京してからは連絡する機会が減ったのも確か。でもBASEショップを始めたことで、売り上げ管理や新作のアップなど、今まで以上にこまめに連絡を取り合うようになりました。最近母にもgoogle analyticsの見方を教えたんですよ。管理画面を見ながら電話をして「今日はお客さん増えたね〜」とかって話します。2日に1回はお店のことについて、連絡を取っていますね。


—普通はこの歳になると、なかなか親子で同じ目標に向かって頑張ったり、共同作業をしたりすることって減りがちなのに、すごい。

そうですね、同じ目標に対して頑張って、売れた時に一緒に喜びを共有できるのは嬉しい。作る母、売るわたし、で役割分担ができているのも、いいんだと思います。買い物で羊毛屋さんに一緒にいくと、新作のインスピレーションをもらってあれこれ話し合ったり、材料を買いながらいろんな意見交換したり、楽しいです。


—初めて注文が入った時は、お母様はどんな反応でしたか?

注文の連絡は、電話で。「注文が入ったよ!」と私が伝えたら、とてもビックリしていました。管理画面を見ているのは私なので、発送の指示は私が連絡するんです(笑)。母もひとつ商品が売れたことでやる気が更にアップしたようで、また新しい作品づくりに励んでいます。

嬉しかったのは、買ってくれたお客さんが職場のデスクにアイテムを置いた写真を送ってくれたこと。「デスクで疲れた時に眺めて癒されてます」とのコメントを送ってくれました。



小さくリスクなくチャレンジできる。”好き”でショップを持つことを、たくさんの人にオススメしたい!

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—確かに“ウェブショップの運営”と聞くとなんだか仰々しい感じがしますが、「好き」から始めるショップも、ありだと言えますか?

はい、好きなことがあったら、小さくてもいいからまずは始めてみるといいと思います。もともとものづくりをしていたり、リアル店舗の延長でネットショップをしている人も多いと思うのですが、母の場合はネットショップは、まったくの初心者。それでも私のような単なる女子大生が、ネットショップを持つだけで小さく簡単に、リスクなくお店を持てたのですから。

しかも楽しいのは私だけじゃなく、母も同じなんです。みんなが自分の興味や好きなことで一つずつネットショップを持てば、もっとコアでマニアックなショップも充実して…にぎやかになりそうですよね!。親子の小さな趣味でしたが、BASEによって世界が広がりました。普段はパートで働く母ですが、BASEを始めたことによって生活に張り合いが出ているようで、すごく楽しそうにしています。



これからも「しまりす屋」は動物好きに胸キュン♡なショップへと、どんどん進化していきます!

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—まもなく卒業し、春からは再び実家の近くで働くという関崎さん。これからのお店の展望を教えて下さい。

また母との距離が近くなるので、制作現場と運営現場が近くなる。そうすることでもっとスピードを上げてたくさん商品をあげていきたいです。今の所全て一点物なので商品数が間に合ってなくて…もっとたくさん商品を並べて、お店を活性化させて、注文も増やしていきたいです。

あとは動物好きな人に共感してもらえるお店にしたいです。商品名とかも、単に「犬」と出すよりも「ミニチュアピンシャー」、「ジャッグラッセルテリア」のフェルトマスコットです!、とか犬種で出された方が嬉しいと思うんですよ。犬種の犬種らしいシルエットを大切にして、コアな動物好きにも響く商品をそろえたいですね。「しまりすだけじゃなくてエゾリスもいる!」みたいな。動物好きにとっては、これも重要な違いなんです(笑)。


ーおもしろい! ペットが与えてくれる”癒し”や”愛”こそが、関崎さんとお母様の原動力と言えそうですね。

そのとおりです。ペットは毎日一緒にいる、もう家族同然の存在です。絶対に、生活に欠かせないもの。でも、家族ではありながらもためらいなくハグしたり、なでてあげたり、と甘えたり甘えられたりする存在で、ちょっと特別なポディションにあるんです。どこからどうみてもかわいくて、全てで癒してくれる存在です。

愛するペットの生き写しのような手のひらサイズのマスコットから、たくさんの癒しを受け取ってじてもらえたら嬉しいです。

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<編集後記>
羊毛フェルトのマスコット、みなさんは手に取ってみたことがありますか? 見た目の通りふわふわでやらわかい素材感。どこか懐かしいその手触りは、ずっと触っていたくなるような心地よさがありました。 「愛するペットといつまでも一緒にいたい…」、しまりす屋はそんな切なる思いを、あたたかな手触りとともに届けてくれる、すてきなショップでした。母娘が力を合わせて運営するしまりす屋の今後の展開に、目が離せませんね!

[しまりす屋はこちら]

ライター紹介

中村 朝紗子
中村 朝紗子
ライター。大阪府出身。雑誌「anan」、「東京カレンダー」、「マイナビ」などで執筆。BASE STORYではショップだけでは伝えきれない、ショップオーナーの想いとストーリーに迫る。







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