わずか2年で実店舗OPENへ。ミレニアル世代が仕掛けるヴィーガンクッキーブランド「ovgo B.A.K.E.R」の挑戦

更新日 : 2021/10/11
投稿日 : 2021/09/30

「自分だけのブランドを作ってみたい」と思っていても、「経験のないところから、ブランドを立ち上げるのは大変そう」と不安に思い、なかなか行動に移せない方も多いのはないでしょうか。

「BASE」をご利用くださっているショップオーナー様のなかには、はじめから「ネットショップ運営」を目的としていたわけではなく、趣味や副業がきっかけで、ブランドを立ち上げた方も多くいらっしゃいます。
そして、その年代は幅広く、10代から70代の方まで。

今回は、大手企業の勤務を経て日本発のヴィーガンクッキーブランドを立ち上げた、“ミレニアル世代”のショップオーナー・溝渕由樹さんにお話をうかがいいました。

アメリカンヴィーガンベイクショップ「ovgo B.A.K.E.R(オブゴベイカー)」のショップ立ち上げの経緯や、これまでのブランド成長秘話など、「これからネットショップを開設したい」という方にも、すでにショップを運営されている方にも、必見の内容となっています。

はじまりは“フリーマーケット”。友人との出店が、まさかのブランド立ち上げへ

ーー「ovgo B.A.K.E.R」は、ご友人とのフリーマーケットでの出店がはじまり、と聞いています。ブランド立ち上げの経緯を教えてください。

もともとカフェやお菓子が好きだったので、「いつか、なにかしらの形でショップを運営してみたい」と思っていました。仕事をリタイアした、老後でもいいなと。

私は2016年に社会人になったのですが、勤めてから2,3年後には、周りでもダブルワークをしていたり、副業で新しいことに挑戦したりする人が増えてきた時代でした。

そのなかで友人を誘い、2019年に表参道のフリーマーケットでヴィーガンクッキーを販売したことが、今思えば「ovgo B.A.K.E.R」のはじまりです。

ーーそもそも、ヴィーガンに興味を持ったきっかけは何だったのでしょう?

大学時代に途上国支援をするNGOでインターンをしていたこと、アメリカンスイーツや食が好きだったこともあり、そこから関心を持ちました。
グローバルな環境でキャリアを築きたいと考え、大学卒業後は総合商社を選びました。

アメリカではヴィーガンスイーツが有名ですが、日本では今ほどメジャーじゃなかったことと、ヴィーガンでもおいしいお菓子があることを知ってもらいたくて……。

フリーマーケットを通して、「少しでもヴィーガンを広めるきっかけになれば」とも思いまして。

その後、2020年より「青山ファーマーズマーケット」に定期的に出店したり、カフェへの卸の機会もいただいたことで、現在のような「ovgo B.A.K.E.R」のブランドができあがりました。

あえて「ポップで親しみやすい」を軸にしたブランディング作り

ーーフリーマーケットやポップアップイベントから、本格的なブランド設立につながったんですね。「ovgo B.A.K.E.R」といえば、ポップでかわいらしいロゴやパッケージデザインも特長ですよね。

はい。ヴィーガンやオーガニック系の商材を扱うブランドは、どちらかと言えばナチュラルで、シンプルなロゴやパッケージデザインが多いかと思います。

<赤色がポップで目を引くロゴ>

「ovgo B.A.K.E.R」では、若い方でも手に取りやすいよう、エコロジーやナチュラルな雰囲気ではなく、あえてアメリカンでポップな世界観に仕上げました。
ヴィーガンに関心がない方にも、たまたま手に取ってもらえたときに、気に入ってくれたらうれしいなって。

逆に、「ovgo B.A.K.E.R」のヴィーガンクッキーをきっかけに、ヴィーガンや多様性について関心が深まるきっかけになればいいな、と思います。

ーーネットショップ立ち上げの経緯と、「BASE」を選んだ理由を教えてください。

クッキーは日持ちする商品ということもあり、ネットショップの開設はマストだと思っていました。

ブランド情報を掲載するウェブサイトを作るよりも先に、「全国のお客様に商品を届けたい」という想いが強かったんです。
また、開設から数ヶ月後にコロナ禍となってしまったこともあり、よりネットショップに力を入れはじめました。

私自身もふだんからネットで買い物をするなかで、「BASE」を利用しているショップが多かったこともあり、ネットショップの開設は「BASE」一択でした。

<「ovgo B.A.K.E.R」のショップページ

じつは会社員時代に、ちょっと趣味でお店を作ろうと思っていたことがあって。
そのときにすでに触っていて、「BASE」でかんたんにお店ができるということを知っていたので、スムーズにスタートできました!

ショップページも短期間でサッと作ることができて、「あっという間に完成したな」という印象でした。

ーー「かんたんに作成できた」と言っていただけて、ありがたいです。ネットショップへの集客で工夫されていることはありますか?

おもにSNSを利用しているのですが、Instagramをふくめ、ネット広告は出稿していません。

キャプションに付けるハッシュタグを工夫したり、タグ付けしてくださった方の投稿をリポストしたり……投稿もスタッフやフォロワーみんなで、作り上げる形にしています。

<「ovgo B.A.K.E.R」の公式Instagram

また、集客とは少しズレるかもしれませんが、「ovgo B.A.K.E.R」のヴィーガンクッキーを購入してくださるお客様のなかには「友達に配りました」「プレゼントであげました」など、自分用だけではなく誰かに渡すために買ってくださる方も多いみたいで。
当初は想定していなかったので、すごくうれしいですね。

目標額の132%を達成したクラウドファンディングの秘話

ーー2021年には「CAMPFIRE」でクラウドファンディングを実施されていましたよね。どういった経緯や目標をもとにスタートしたのでしょうか。

数回にわたるポップアップイベントを経て、ありがたいことに、ブランドの拡大にともない、作る場所もいよいよ足りなくなってきてしまったんですよね。

工房といっしょに、実店舗もその隣にできれば……と思ったことと、周りからも「クラウドファンディングも実施してみたら?」とアドバイスをいただいていたので、実施したのは自然な流れでした。

<「CAMPFIRE」で実施したクラウドファンディングの模様>

もうひとつの理由としては、「どういう背景でお店をやっているのか」を綴っている場がWebページになかったんですよね。

「ovgo B.A.K.E.R」が成長してきたなかで、ブランドの想いを伝える場がほしかったので、クラウドファンディングはちょうどいい機会でした。
ページ自体も残るので、後からも見ていただくことができるな、って。

ーークラウドファンディングの企画から実際に開始するまで、どのくらいの期間がかかりましたか?

ポップアップイベントのかたわら、1ヶ月ほどで準備しました。
先に工房・実店舗がOPENする日にちは決まっていたので、その前日までには終了しよう、と決めていました。

また、クラウドファンディングの実施期間は、短すぎても長すぎてもうまくいきにくいと聞いていたので、1ヶ月半に設定しました。
クラウドファンディングのページ自体は、2日で完成しました!

ーー「ovgo B.A.K.E.R」のクラウドファンディングは、目標額の132%を達成しており、とても盛り上がったプロジェクトだったと思います!実際に実施してみた感想を聞かせてください。

はじめに、「どれくらいの金額設定をゴールに置くかが鍵」と聞いていました。
目標金額が高すぎても低すぎても、よくないかなぁと。

あと、「開始直後と最後が一番盛り上がる」「実施期間の真ん中はどうしても盛り下がってしまう」ということを念頭に置きながら、SNSでもアピールしました。

最初の2,3日で目標金額の50%に到達すれば安心だと思ったので、「最初にどれだけ盛り上げるか」も大事にしましたね。
既存のファンに届く内容を重点的にして、返礼品を考えたり、SNSで訴求したりしました。

<2021年6月・日本橋小伝馬町にオープンした工房・実店舗

想定外にうれしかったことは、日本橋小伝馬町の工房・実店舗の工事現場にクラウドファンディング実施のチラシを貼っていたら、地域の人も支援してくれて、オープン後に訪れてくれたことですね。
地域のつながりも感じましたし、胸がいっぱいになりました。

「好きなことで働く場」として。Z世代のメンバーへの働き方提案

ーーショップオーナーの溝渕さんはミレニアル世代ということですが、「ovgo B.A.K.E.R」でいっしょに働くメンバーは、Z世代の方も多いとうかがいました。現在の運営体制や、チームメンバーについて教えてください。

もともとはお客様だった方がファンになってくれて、「いっしょに何かやりたい」と言ってくれて、「ovgo B.A.K.E.R」にジョインしたケースも多くあります。

現在は、アルバイトをふくめて、従業員は50名ほど。Z世代が多いこともあり、エネルギッシュなチームですね!
みんな、ほんとうに「ovgo B.A.K.E.R」が好きで、楽しく働いてくれている印象です。

職種は絞らず、製造から販売まで、多くのことを経験できるように割り振りしています。
「プレス・広報をやってみたい」など、新しい提案があったときは、働くメンバーの挑戦を後押しできるよう、希望も聞いています。

また、積極的にヴィーガンやサスティナブルについても考えてくれるメンバーも多くて。
「どうしたらSDGsに対する想いが正しく広がっていくか」を考えて、勉強会を開いてくれたり、Instagramライブで発信してくれたり……。

私が学生だったころに比べて、Z世代と呼ばれる子たちは本当にエネルギッシュで、何事にも意欲的だな、と感じています。
そういったZ世代をふくめ、働くメンバーに「ovgo B.A.K.E.R」を「興味・関心のある好きなことで働く場」としても提供できたのは、うれしいですね。

ー先輩オーナーとして、周りからのショップ開設やブランド設立の相談も多いという溝渕さん。あらためて、ネットショップ運営に対するアドバイスをおうかがいできますでしょうか。

ほかのカテゴリに比べて、とくに飲食店は、自分でお店を持とうとすると、管理が大変で、コストの負担やリスクが大きいですよね。
でも、ネットショップであればローリスクですし、最近はシェアキッチンも増えたので、環境が整いやすくなった、と感じています。
本業が別であったとしても、「BASE」を使って自分のお店をオープンしようと思えば、その日にできる

「自分のお店を持ちたい」と、相談されるケースが増えたのですが、「まずはやってみるのが大事!」とアドバイスしています。

「BASE」はそれを後押ししてくれるサービスで、スタートするハードルも低いので、「もう今日のうちに『BASE』を使ってネットショップを作って、Instagramのアカウントも開設しちゃいなよ!」と言っています。

ーありがとうございます! 最後に、「ovgo B.A.K.E.R」の今後の展望をお聞かせください。

「BASE」のおかげで全国のお客様とつながれているので、地方でもポップアップイベントを実施したいですね。
そこから、ネットショップでリピート購入してくれるファンができたらいいなぁと。

ブランドテーマに掲げている「Let’s Be Friendly!(環境や自分たちの未来にも優しくフレンドリーであること)」について、日本ではサスティナブルやSDGsに対して、楽しみながら取り組んでいる人が少ない気がしました。

「サスティナブル」という言葉は、もともと「持続可能」という意味なので、続けることに意味があると思っています。
「真面目に」というよりは、「ovgo B.A.K.E.R」の商品を通して「楽しみながら向き合ってほしい」という思いがありますね。

また、新しいアイデアも海外から取り入れて、「ovgo B.A.K.E.R」からみなさんに発信していきたいです。

あとがき

好きなことで働く」をチームで実現させ、新しい企画にもどんどん取り組んでいる姿が印象的だった溝渕さん。
ネットショップと実店舗、どの場所で「ovgo B.A.K.E.R」のヴィーガンクッキーを手に取っても、誰もがファンになるようなブランド力も、人気の大きな理由のひとつだな、と感じました。

今後も、「BASE」が新しいチャレンジや、ショップオーナー様の夢を叶えるきっかけになれば幸いです。

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