ネットショップを成功させるにあたって最も重要なことは何か?それは商品でも、ショップのデザインでも、よりよいプロモーション活動でもありません。
最も重要なことはそのネットショップがもつ「コンセプト」です。
その最初のコンセプト設計によって、ネットショップが成功するかどうかがほぼ決まると言っても過言ではないでしょう。
”商圏”というものが存在する実店舗とは違って、多くの商品に溢れ比較検討が容易にできるインターネット上でモノを売るには自社の店舗で”買い物する理由”を人々に伝える必要があります。
他のショップではなく、なぜ自分たちのショップでその商品を買う必要があるのか?
それを明確に伝えるためにも「コンセプト」を明文化させておくことは必須といえるでしょう。
コンセプトを決めるにあたってまず「誰に、どんな価値を提供したいのか?」という質問に答えられるよう考えてみるのをオススメします。
あなたが何か商品を作っているのであれば、その商品で喜んでもらいたい人は誰でしょうか?誰が1番あなたの商品でHAPPYになるでしょうか?
まずは誰のためのネットショップか、について考えてみるといいでしょう。全員のための商品は結局だれのための商品でもありません、誰に対してアプローチしていくかをまずは考える必要があります。
”誰に喜んでもらいたいか”をしっかりと認識することができたら次に考えるべきことが、どんな”価値を提供できるか”です。
自分たちが自信をもって提供できる、競合には出せない価値を把握することで、コンセプトがより強固なものになります。
その価値を把握する手法として、QPC分析というものがあります。自社の強みというのは主に品質(Quality・クオリティー)、価格(Price・プライス)、利便性(Convenience・コンビニエンス)の三方面から考えることができるのですが、今回はこのQCPをより細分化する形で自社の強みを見つけるためのポイントをご紹介したいと思います。
品質面の差別化要素
①品質
手作り、天然、無添加など商品素材や製法についての強み
②売り手・作り手
世界チャンピオンや職人など、専門性や権威のあるスタッフによる強み
③人気
行列ができる、雑誌掲載、皇室御用達、○○受賞など客観的にみて信頼に足る要素の強み
④伝統
老舗、明治○年創業、この道○年の店長など時間というフィルタをくぐりぬけてきたという強み
⑤本場感
北海道、イタリア、代官山、南の島などなど、商品作りにおける場所の特性を活かした強み
⑥鮮度
水揚げしたその日に発送、注文を受けてから職人が手作りなどスピード感をもった製法が強み
価格面での差別化要素
⑦仕入れ
問屋直販だから安い、産地直送、現地買い付けなど仕入れ面で工夫がこなされているから安いという訴求
⑧裏事情
アウトレット、規格外サイズ、業務用品だから安いなど他の店舗では出せない安さの理由付けを訴求
利便性での差別化要素
⑨納期
即納、翌日発送など、顧客対応のスピード感を強みとして訴求
⑩品揃え
全○品の品揃えなど、ある特定の分野における品揃えの豊富さを訴求
⑪専門性
ニッチな商品に効果的。例えば卓球用品なら何でも揃う店など、店舗のユニークさを訴求 などなど商品の品質面、価格面、そしてオペレーション上の利便性から検討してもこれだけの切り口が存在します。
これからネットショップを起ち上げる方はもちろん、また既にネットショップを持っている方もぜひこれらのポイントを参考にコンセプトを考えてみるのはいかがでしょうか?
例えばBASEでは「ネットショップの作成が、今までで一番簡単に。多彩なデザインテンプレートと決済方法も。しかも無料。」というキャッチコピーを設けています。
サービスを利用する”利用者(ターゲット)”と簡単にできるというその”価値”を含んだ内容になっています。例えば他にも例としてこんなキャッチコピーもいかがでしょうか?
・人気パティシエが作る、雑誌で話題の北海道スイーツ専門店
・問屋直販で中間マージンカット!テレビで話題の生活応援ショップ
・青森直送!大間産特上マグロをお届け!グルメライター絶賛の味をあなたのご家庭に
ぜひ参考にしてみてくださいね♪