ネットショップを開業するならどのサイトがおすすめ?徹底比較しました!

2021.03.08(更新:2024.04.09)

ネットショップを開設したいと考えている人にとって、どのサービスを利用するかは悩むところですよね。

昨今では多くのサービスが普及してきたので、かんたんにネット作成ができるサービスから、充実したサポートが受けられるサービスなど、その種類はじつにさまざまです。

そこで、この記事では、そもそもネットショップ作成サービスをどんな視点で選べばいいか、また、おすすめのサービスを紹介していきたいと思います。

なお無料の作成サービスのみを検討したい場合は、下記の記事を参考にしてください。

無料で開設できるネットショップ作成サービスおすすめ7選!特長を比較しました

無料で開設できるネットショップ作成サービスおすすめ7選!特長を比較しました

目次

ネットショップの出店方法は、大きく3種類ある。比較して解説します。

「ネットショップを開業」をひとくくりにすると、たくさんのサービスがあり、迷ってしまいますが、じつは大きく3種類のサービスにわけることができます。

「ショッピングモール型ネットショップ」「ASP型ネットショップ」「ソフトウェアインストール型」の3種です。

※ほかにも「フルスクラッチ」といって、0から100までオリジナルに構築する方法もありますが、数千万円〜という費用と数ヶ月・数年という時間がかかりますので、ここでは割愛させていただきます。

ショッピングモール型ネットショップ

ショッピングモール型とは、百貨店のように店舗が集まっているECサイトです。

ショッピングモール型のメリットは、なんといっても集客力が高いこと。人気のあるモールに出店することで、認知度の低い店舗であっても、多くの人に訪問してもらえる可能性が高くなります。

また、ショッピングモール型には商品検索機能もあり、消費者の購買意欲に直結した販売が可能です。

ただし、こちらは出店費用が高いことが難点で、出店にともなう費用以上の売り上げを出さないと、赤字になってしまいがちです。

代表的なサービスに、<Amazon>や<楽天市場>などがあります。

メリット・集客力が強い
・消費者の購買意欲が高い
・モールの安心感がある
デメリット・出店費用、販売手数料などが高い
・ショップのカスタマイズができない
・利用規約による制限がある
初期費用0円〜数万円
月額費用0円〜数万円
販売手数料0%〜15%程度

 

ASP型ネットショップ

ASP型ネットショップとは、ECサイトを構築するために必要な受注管理システムやショッピングカートなどを提供する、ネットショップ開業サービスのことです。

固定費や初期費用がモール型に比べて安いため、事業規模が大きくない個人や中小の企業にとって、リスクが低く、はじめやすい点がメリットです。

また、個々のお店として認識されるので、ブランドとして認知され、固定ファンやリピーター獲得には向いています。

反面、集客に関しては、基本的に自分でおこなう必要があるため、SNSの活用や広告の活用など、販促面での工夫が必要となります。

代表的なサービスとしては「BASE」や<shopify>といったサービスがあります。

メリット・初期費用がかからない
・専門知識がなくても開設や運用、カスタマイズができるサービスもある
・月額の固定費が無料のサービスもある
・自由度が高い
デメリット・集客は自分で行う必要
・機能は利用するサービスによる
・サービスによっては専門知識や外注が必要
初期費用0円〜数千円
月額費用0円〜数千円
販売手数料0%〜6%程度

 

ソフトウェアインストール型ネットショップ

ソフトウェアインストール型とは、自分で用意したサーバーなどの箱物の中に、ショッピングカートなどの機能をインストールするタイプのことです。

ほとんどオリジナルに近い形でネットショップを作っていくので、自由度が高いのがメリットですが、ASP型ネットショップの普及と機能拡張により、そのメリットも薄まりつつあるのが現状です。

また、とくに課題なのが「セキュリティ」。

このタイプでは、セキュリティの対策を自分たちでおこなう必要があるので、しっかりとした運用チームを構築しなければならないのが、最大のデメリットです。

代表的なサービスとしては、<EC-CUBE>などが挙げられます。

メリット・機能や仕様の自由度が高い
・サーバーやドメインまで全て自由にできる
デメリット・集客、セキュリティなど自社で行う必要がある
・決済代行会社を利用する必要がある

 

どの種類の出店方法を選べばいいの?▶︎ASP型がおすすめ

さて、ここまでネットショップの出店方法の種類について解説してきました。

そのなかでもすこし触れましたが、個人の方や中小規模の事業者、とにかくリスクをおさえたい方は、ASP型を選ぶことをおすすめします。

立ち上げが早い

ASP型は、初期費用や月額費用が安いこともあげられますが、なにより「ショップをオープンするまでに、時間がかからない」というのが大きなポイントです。

たとえば、「BASE」でショップをオープンした<麺屋武蔵>様の事例では、ネットショップを作るのにかかった時間は、30分とおっしゃっていました。

売上激減期の麺屋武蔵を支えたのは、30分で作ったネットショップだった。人気ラーメン店がBASEを選んだ理由とは。

もちろん、すべてのASP型ネットショップがここまで迅速な立ち上げが可能か?と言われると、そうではありませんが、ほかの方法に比べて、格段に早いことは言うまでもありません。

非常にかんたんである

また、ASP型のネットショップは「非常にかんたんである」ということもポイント。

個人や小規模ではじめられる場合は、ITに関する高度な知識を持つ人がいない!という場合も、多々あると思います。

そんなときに、ショップのカスタマイズにいちいち外注などしなければならない、となると、費用もそうですが、その工数や時間もばかになりません。

一方、ASP型であれば、たとえば「BASE」の場合、もはやパソコンすら必要なく、スマホで商品の受注管理やショップのカスタマイズまで可能です。

手にとって試さないと売れない? 業界の常識を覆し、「BASE」で売上を伸ばし続けるスキンケアブランドのメソッドに迫る

時代の流れ

また、時代の流れとしても、ASP型のネットショップに追い風が来ています。

ASP型のデメリットとしては、モール型に比べて集客力が弱いことですが、最近は、SNSの普及により、ASP型でも工夫次第で集客ができるようになってきました。

「BASE」でも、実際に多くのショップがInstagramなどのSNSから集客、そして販売につなげています。

出店方法こんな方におすすめ
モール型・大量の商品を用意でき、捌くことができる事業者
・費用はかかっても大きな売上を目指したい事業者
・広告費やその他手数料など多額の固定費があっても大丈夫な事業者
ASP型・固定費などリスクを抑えたい方
・スモールで迅速な立ち上げをしたい方
・デザインなど自由にカスタマイズしたい方
ソフトウェアインストール型・自社サーバーなどにネットショップを置く必要がある事業者
・ASP型以上の機能、自由度を求める事業者

こういった点から、個人や中小規模の事業者の方には、ASP型をおすすめします。

 

ASP型のネットショップ作成サービスには「無料」と「有料」のサービスがある

さてそんなASP型のネットショップ作成サービスですが、大きく分けると「無料」でショップ開設ができるサービスと有料で開設ができるサービスに別れます。

このあとくわしく解説しますが、無料だと「BASE」や<STORES>、有料だと<カラーミーショップ >や<Shopify>といったサービスがあります。

ざっくりと無料サービスと有料サービスを比較すると以下のような違いがあります。

無料サービス有料サービス
機能基本的な機能に大差はないが、有料サービスは、より複雑なこともできる傾向にある。
デザインJavascriptなどを活用したい場合は、有料の方が拡張の幅が広い。
そうでない場合は差がほとんどない。(無料でもHTML・CSSは編集できる)
集客明確な差はない。
月額費用無料有料
手数料やや高めやや低め

無料サービスと有料サービス、どちらを選ぶべき?

どちらのサービスを選ぶべきかは、各事業主さまごとの状況によって変わってきますが、一番分かりやすいポイントをお伝えすると、有料サービスの方が「拡張の幅は広い」と言っていいと思います。

たとえば特定のサービスや自社のデータとの繋ぎ込みをしたい、デザインにとことんこだわりたい、といった場合には有料サービスの方が拡張の幅が広いので適しています。

一方で有料サービスの場合は逆にそれが弱点となることもあります。

それは単純に「使いこなすことができない」ということ。というのも拡張の幅が広い有料サービスは、管理画面などが非常に複雑で分かりにくいことがほとんど。

仮に100の機能があったとしても、それを使いこなして売上につなげられるかは別の問題です。特にパートさんやアルバイトの方に運用を任せたい方ほど、管理画面が難しいサービスは避けるべきです。

ネットショップ作成サービスを選ぶ時は、単純なスペックの差だけでなく、実際に運用することも想像して選んでいく必要があります。

集客力の差があるとの指摘もあるが、実際のところは・・・?

有料のサービスと無料のサービスで「集客力」に差があると指摘されることもありますが、実態としてはほとんど差はないと言えます。

たしかに有料のサービスであれば、一部モールと連携していたりはしますが、「連携しているから売れる」ということはありませんし、別途費用も必要になってきますす。

またたとえば、無料のネットショップ作成サービス「BASE」には800万ダウンロードされているアプリもあるので、むしろ集客力は強いかもしれません。

こういった周辺情報も含めて検討してみてください。

 

おすすめの「無料」ネットショップ作成サービス

まず最初に「無料」で利用できるネットショップ作成サービスをご紹介します。下記にて紹介しているサービス以外にも存在しますが、メジャーなのは下記2二つのサービスとなります。

メリットデメリット固定費手数料
BASE・初期費用が無料
・月額費用が無料
・迅速なキャッシュフローで運営可能
・拡張性では有料サービスに劣る無料6.6%~+40円
STORES・初期費用が無料
・フリープランなら月額料金が無料
・スタンダードプランは月額費用がかかる
・拡張性では有料サービスに劣る
無料(フリープラン)
有料(1,980円・税抜/月、スタンダードプラン)
5%(フリープラン)
3.6%
(スタンダードプラン)

「BASE」▶︎初期費用、月額費用も無料なのが特徴

「BASE」は、初期費用も月額費用も無料で利用できるネットショップ作成サービスです。2022年1月時点で、ショップ開設数が170万を超えており、開設実績は4年連続No.1(※)となっています。

※ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)

月額費用、初期費用などの費用がかからないかわりに、手数料が若干高め(6.6%~+40円)なのが迷うポイントです(くわしくはこちら)。
 

ですが、それ以上にメリットが大きいので選ばれている、ともいえます。

とくに、実際の利用者の方の声を聞くと「かんたんである」ということが、もっとも大きなポイントのようです。

「HTMLなにそれ?」「そもそもパソコン苦手」という場合は、迷わず「BASE」を試してみることをおすすめします!

実店舗とオンラインの同時運営で生まれる相乗効果。 人気雑貨店に訊く、変化する実店舗の役割と、同時運営成功の秘訣

ショップのデザインも、使いやすいテンプレートが用意されているので、自分好みのものを選んで、商品を登録するだけです。

※2022年4月から新料金プラン追加予定

上記で解説したとおり、BASEの料金プランは、売れたときのみ発生する手数料が若干高めであることがデメリットでしたが、2022年4月から、手数料を劇的におさえられる新料金プランを提供開始予定です。

月額サービス利用料5,980円をいただくかわりに、決済手数料を2.9%~におさえたプランです。ショップの売上規模に応じて、リーズナブルなプランを選択できるようになります。

くわしくは、こちらをご確認ください。

 

「BASE」なら、集客も安心

ASP型ネットショップの課題は「集客」にありますが、「BASE」であれば、インスタと連携して販促できるサービス「Instagram販売 App」もあります。

そしてなにより、700万ダウンロードされているショッピングアプリもあるので、ほかのASP型ネットショップに比べると、集客の方法が多いという点もあります。

「BASE」には、その他さまざまな特徴があります。下記の記事でもっとくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

▶︎無料でネットショップを開設するならBASEがおすすめな11の理由!

公式サイトを見る

 

<STORES>▶︎無料プランと有料プランがあるサービス

<STORES>は、「BASE」と同じように無料で利用できるフリープランと、有料(1,980円・税抜/月)で利用できるスタンダードプランの2種類があるのが特徴のサービス。

無料と有料の違いは、決済手数料の違いです。

フリープランの決済手数料は決済金額の5%、スタンダードプランの決済手数料は3.6%、となっています。

そのため、しっかりと運営していきたい場合は、スタンダードプランを利用する方が料金的なメリットがあります。

また、<STORES>は、無料のデザインテンプレートが48種類もあるのがうれしいポイント。

「BASE」とほとんど同じ機能もそろっているので、比較ポイントとして「使いやすさ」「ショッピングアプリの有無」「手数料」「固定費」を鑑みて選ばれる方が多いと思います。

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▶︎参考記事:BASEとSTORESを比較!どちらが集客・売上アップに向いている?手数料や機能を解説

 

おすすめの「有料」ネットショップ作成サービス

続いて有料で利用できるサービスをご紹介します。こちらもその他複数のサービスがありますが、代表的なサービスをご紹介しています。

メリットデメリット固定費手数料
カラー三―ショップ・開店・運営に手厚いサポート
・ショップ作成の制作会社を紹介してくれる
・クレジット決済・コンビニ決済は別会社との契約・初期費用は3,000円(税抜)
・月額費用は834〜7,223円(税抜)
・決済方法により異なる
(クレジットカード・後払いは4.0%〜、コンビニ払いは130円~など)
Makeshop・デザインテンプレートが豊富
・ショップ機能が充実
・設定が難しい
・デザインのカスタマイズには知識が必要
・初期費用・月額費用がそれぞれ10,000円(税抜)(プレミアムプラン)・決済手数料は3.6%(プレミアムプラン)
ショップサーブ・SEO対策・広告・ページ制作代行などさまざまなサービスを提供・クレジットカード決済には1売上につき34円(税抜)かかる・初期費用は15,000円(税抜)
・月額費用は11,400円(税抜)〜
・決済手数料は3.675〜4.725%
Shopify・越境ECにチャレンジしやすい
・デザイン性の高いテンプレート
・配送や在庫マネジメントが充実
・一部外国語への対応が必要
・サポートが弱い
・初期費用は無料
・月額費用は29~299米ドル
・決済手段・プランにより異なる
3.25%~4.05%ほど

<カラーミーショップ>▶︎手厚いサポートが魅力

<カラーミーショップ>は、初期費用は3,000円(税抜)、月額費用はプランによって834〜7,223円(税抜)というサービス。

電話やメール、各種セミナーなどを通じて、手厚い開店・運営のサポートがあるのがメリット。

また、ショップの作成をプロに依頼したい場合も、おすすめの制作会社を紹介してもらえるので、HTMLやCSSに弱い人でも安心です。

より充実した機能が必要であれば、「カラーミーショップアプリストア」で追加購入することもできます。サイトを自由にカスタマイズできるので、自分好みのショップを作ることができるでしょう。

ただ、クレジット決済やコンビニ決済などを導入するためには、別途決済代行会社との契約が必要になるのが難点です。

決済手数料は、決済方法により異なり、クレジットカードや後払いでは4.0%〜、コンビニ払いでは130円〜などとなっています。

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<MakeShop>▶︎流通額ナンバー1のサービス

<MakeShop>は、年間流通総額が8年連続1位と、流通額が大きなサービス。

特徴は、売上手数料が無料であること。

そのかわり、プレミアムプランでは、初期費用・月額費用がそれぞれ10,000円(税抜)かかることに加え、商品が売れたら、決済手数料として3.6%がかかるので、そこをどうとらえるか、がポイント。

また、<MakeShop>は、デザインテンプレートが173種類と、他サイトと比べて群を抜いて多く、また、充実した機能がそろっているのが特徴です。

BtoB向けのオプション機能にも目を見張るものがあり、卸サイトなどを検討している人には、ぴったりかもしれません。

一方で、機能や難しい設定も多く、難しいサービスに抵抗がある場合は、慎重に選ぶ必要があります。とくに、デザインのカスタマイズにある程度の知識が必要なことは、憂慮すべきポイントです。

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<ショップサーブ>▶︎サービス提供実績が長い

<ショップサーブ>は、2006年から提供を開始、ECサイト構築実績が長く、安心して利用できるサービスです。

有料ですが、SEO対策の代行や広告代行、ページ制作代行など、さまざまなサービスが受けられるのがメリット。

<ショップサーブ>で必要となる初期費用は15,000円(税抜)、月額費用は11,400円(税抜)〜となっています。

販売手数料は無料ですが、決済手数料がかかり、クレジットカードの場合は、決済金額の3.675〜4.725%に加え、1売上につき34円(税抜)がかかるのがデメリット。

また、スマホに対応させるために、別途月額料金がかかる点は、注意が必要です。

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<Shopify>▶︎世界シェアNo.1

<Shopify>は、カナダで2004年に創業されたECサービスです。

EC作成サイト作成サービスにおいては、世界シェアNo.1を誇り、世界175カ国以上で利用されている実績があります。

日本へ本格的に参入したのは2017年のため、まだ日本における認知度は低いのが現状です。

最大のメリットは、越境ECにチャレンジしやすいこと。世界各国の言語や税率、決済方法などに対応しており、日本でもクレジットカードはもちろん、代引きやコンビニ決済などにも対応しています。

ほかにも、デザイン性の高いテンプレートが豊富に使用できる、配送や在庫マネジメントが充実している、などのメリットもあります。

一方、一部外国語への対応が必要であること、サポートの弱さ、などがデメリット。また、拡張機能が豊富にあるため、使いこなすには時間がかかる可能性があります。

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▶︎参考記事:BASEとShopifyを比較!手数料、機能、おすすめの人を紹介

 

ネットショップの出店方法を「集客」「固定費」「拡張性」「手数料」で比較!

ここまでネットショップ作成サービスをいくつか紹介してきましたが、各社の情報を横並びで並べて確認したいという方もいらっしゃるかと思います。

そこでここからは、ネットショップの出店方法をえらぶさいにポイントとなる5つの観点からそれぞれを比較してみたいと思います。

集客力で比較

サービス名集客力
楽天
Yahoo!ショッピング
BASE
STORES
カラーミーショップ
MakeShop
ショップサーブ
Shopify

集客力に関してはモール型ネットショップが圧倒的に強いです。たとえば楽天は、ニールセンデジタルの調査によれば、月間のアクティブユーザー数が5,000万人以上となっており、Yahoo!ショッピングの3,000万人弱を大きく引き離しています。

モール型ネットショップの魅力は間違いなくこの集客力にあります。

一方でASP型ネットショップは、基本的にショップ個々が集客する形になるので集客力の優劣はありません。

しかし「BASE」には800万ダウンロードされているショッピングアプリがあるため、やや優勢と言えるでしょう。

とはいえASP型ネットショップでショップを開設する場合、基本的には自分たちで集客をするという意識がないと「お客さんが来ない」と困ってしまうかと思います。

下記の記事なども参考に、集客方法を事前に検討しておきましょう。

ネットショップで集客する方法と、商品を売るために絶対に必要な考え方

固定費で比較

サービス名月額固定費の安さ
楽天×
5~6万円
※売上等により変動。上記は月商50万円の場合。
Yahoo!ショッピング
0円
BASE
0円
STORES◯(プランにより変動)
0円 or 2,178円
カラーミーショップ △(プランにより変動)
917円〜7,945円
MakeShop△(プランにより変動)
10,000円 or 50,000円
ショップサーブ△(プランにより変動)
約10,000円〜50,000円
Shopify△(プランにより変動)
29ドル〜299ドル

固定費を比較すると上記のようになります。<Yahoo!ショッピング>は元々有料だった月額システム利用料などが無料になっています。

モール型ネットショップで月額費用がかからないのは大きな利点ですが、実際にはその他費用が発生するため、そこも含めて費用を検討しましょう。くわしくはこちら

無料でネットショップを作れる<STORES>は、すべての機能を使うためには月額費用が発生するためご注意ください。ただし価格は低く設定されています。

拡張性について比較

サービス名拡張性
楽天×
Yahoo!ショッピング×
BASE
STORES
カラーミーショップ
MakeShop
ショップサーブ
Shopify

「BASE」などの無料ネットショップ作成サービスは、拡張性の観点で言えば有料のネットショップ作成サービスに劣ります。

ただし、まったく拡張できない訳ではなく、たとえばデザインのカスタマイズなどはHTMLやCSS、Javascript含めて修正できたりもしますので、自分にとってどこまでの拡張性が必要なのか考えてみる必要があります。

モール型ネットショップは、実際のショップをご覧いただくと分かる通り、すべてのショップが基本的な型の中に入る形で作られるため拡張性は低くなります。

手数料で比較

サービス名手数料
※決済、システム等すべて含む
楽天10%前後
※複雑な料金体系
Yahoo!ショッピング5%前後
※複雑な料金体系
BASE 6.6%+40円
STORES3.6%
(有料プラン)
カラーミーショップ 決済手段により異なる
▶︎ クレジットカード決済4.0%~
MakeShop決済手段により異なる
▶︎3.14%~+決済方法ごとに固定費
ショップサーブ決済手段により異なる
▶︎クレジットカード3.675%~4.725%
Shopify決済手段により異なる
▶︎3.25%~4.5%ほど

気になる方も多い手数料に関しては上記の通りとなっています。ご覧の通り、「BASE」と<STORES>以外は決済手段などによって手数料が異なるため一概に比較することができません。

各社の正確な料金はこのあと掲載する、公式サイトで必ずご確認ください

なおモール型ネットショップに関しては、システム利用料以外にもキャンペーンの原資となるお金が引かれたりと、複雑になっているので詳細に確認する必要があります。

<各社の料金について>
・楽天
・Yahoo!ショッピング
・BASE
・STORES
・カラーミーショップ 
・MakeShop
・ショップサーブ
・Shopify

 

自分にあったネットショップ作成サービスを選ぶポイント

最後に、自分にあったネットショップ作成サービスを選ぶさいに、押さえておきたいポイントについて解説します。

初期費用がかかることの、思わぬデメリット

はじめてのネットショップ開設の場合、いかに初期費用をかけずにショップが作れるか、はたいせつなポイントです。

売り上げがどれくらい立つのかわからない時点で、初期費用をかけるのには、多かれ少なかれリスクがあり、慎重に選ばざるを得ません。

なにごとも「考えを練って練って実行に移す」よりも、「やってみて改善を重ねていく」方が、変化の早い現代では重要ですが、初期の立ち上げに費用がかかると、そんな判断も難しくなってきます。

そういったことも考慮しながら、初期費用の捻出に心理的・金銭的コストがあまりかからないサービスを選ぶことをおすすめします。

 

ランニングコストは意外と重たい

ネットショップの運営には、ランニングコストがかかります。

ランニングコストは、ネットショップ作成サービスの月額費用だけでなく、事務所を契約していれば家賃、バイトさんがいれば人件費など、積み重なれば非常に大きくなります。

すでにある程度ビジネスとして確立されていて、売上の予測が立つ場合は、あまり憂慮するポイントではないかもしれませんが、ネットショップを通じてはじめて開業する場合は、気をつけたいポイントです。

 

開設のしやすさ、運用のしやすさ

ネットショップの開設がはじめて、という人の場合、開設のしやすさや運用のしやすさは、大事なポイントです。

とくに、商品の登録がかんたんにできるか、受注管理はわかりやすいか、などの点は、毎日の業務に関わるので、かならず確認が必要です。

受注管理においては、注文確認、入金確認、商品発送といった流れをわかりやすく把握できないと、サイト運営そのものにストレスを感じてしまうでしょう。

またご自身で、すこしずつ問題点を改修していきたい場合などは、デザインの編集がかんたんにできるか?という点も、確認しておきましょう。

 

いちばん重要なのは「自分がなにを求めるか」

ここまで各サービスをご紹介してきましたとおり、各サービスごとにそれぞれ特徴があり、正直どれを選べばいいかわからない方もいると思います。

そんな場合は、「自分がなにを求めるのか」ということを、もう一度考えてみることをおすすめします。

たくさんの機能を使いこなしていきたいのか? ウェブにくわしくないので、とにかくかんたんに操作できるサービスがいいのか?サポートが充実しているか?など。

ここをもう一度考えてみることで、もっとも最適なサービスが見えてくるのではないか、と思います。

 

状況別!おすすめのネットショップ開業サービスまとめ

ネットショップ開業サービスを選ぶ際には、現時点での運営状況や理想の形態を考慮して決めるのも大切です。

ここでは、状況別におすすめのネットショップ開業の方法をご説明します。自分の状況に近いものを参考にしてみてください。

ネットに詳しくないがネットショップを運営したい!
→BASE・STORES

ネットショップの運営をアルバイトやスタッフにまかせたい
→BASE・STORES・Shopify

ブランディングを重視しつつも、小回りの効くショップ運営をしたい
→BASE・STORES

ネットショップにおいてかかる費用が明確なサービスを使いたい
→BASE

リテラシーの高いスタッフが複数人いて、マーケティング施策含めてゴリゴリやっていきたい
→Shopify、makeshop

在庫の種類や数が膨大で、外部連携含めて効率的に運用したい
→​​Shopify

ネットに詳しくないがネットショップを運営したい!

ネットにくわしくなくても、ネットショップを運営することはできます。
そういった場合は、操作がかんたんでデザインテンプレートが用意されているサービスがおすすめです。

直感的に操作できて、ショップの運用作業で迷ってしまうことが少ないように設計されているものが好ましいでしょう。

これらの点でおすすめできるのは、BASEとSTORESです。どちらも操作がかんたんで、直感的に操作が可能です。

ただデザインも苦手という方はBASEがおすすめ。BASEには買い切り型の有料テンプレートがあるので、デザインが苦手な方でもボタン一つでおしゃれなショップを構築可能です。

なお、代表的なサービスとして候補にあがるshopifyは、BASEやSTORESに比べると操作が難しいので難易度が高くなります。

機能性が高いサービスですが、ネットリテラシーが高くないと使いこなせない場合が多いのが実情。さらに、固定で月額費用がかかるため、これからショップをオープンする人にはハードルが高いでしょう。

ネットショップの運営をアルバイトやスタッフにまかせたい

従業員がいる場合は、従業員にショップ運営を任せたい場合もあると思います。そういった場合は、「従業員でも使いこなせるほどかんたん」「教えるのがかんたん」という2点が非常に重要です。

操作がかんたんだと、ネットリテラシーのないスタッフなどでも運用の品質を保てます。特にBASEはそういうケースで使っている事業者さまも多く、教えると誰でもできるとの声を多く聞きます。

なおネットリテラシーの高いスタッフが業務を担当する場合は、Shopifyもおすすめ。従業員ごとに権限を変えられたりするので、セキュリティ的な心配もなく安心して複数人での運用が可能です。

ブランディングを重視しつつも、小回りの効くショップ運営をしたい

ブランディングを重視しながら、小回りの効くショップ運営を目指す人には、BASEやShopifyが理想にマッチします。

ブランディングを重視する場合は、ショップのデザインにもこだわりたいところですよね。両者とも有料テンプレートが豊富に揃っているため、思い描くイメージにぴったりのデザインが見つかるでしょう。

また、どちらのサービスもHTML編集を行えるため細かい部分まで思い通りにカスタマイズすることも可能です。

ネットショップにおいてかかる費用が明確なサービスを使いたい

実はネットショップ作成サービスの多くは、月額費用や手数料以外にお金がかかることがしばしばあります。

しかし、そういった細かいお金がわずらわしいと感じる方もいらっしゃるかと思います。そんな場合には、売れたときにだけ料金が加算されるサービスが向いています。

BASEでは、月額無料でサービスを使うことができて、商品が売れた場合のみ費用が発生します。

ほかのサービスでは、決済手数料が決済方法ごとに異なっていたり、機能を追加するために入れるプラグインが有料だったりと、「何にいくらかかるか?」を把握するのが難しいのが実情です。

そういった不安なくネットショップを運営したい場合は、BASEがおすすめです。

リテラシーの高いスタッフが複数人いて、マーケティング施策含めてゴリゴリやっていきたい

リテラシーの高いスタッフがいて、マーケティング施策や分析を高いレベルで回していきたい場合は、細かいことまでできるサービスがおすすめ。

ShopifyやMakeShopが向いています。

ただし、できることが多い分操作がむずかしいため、スタッフにはリテラシーの高くマーケティングに詳しい人を選ぶ必要があるでしょう。

機能をうまく使いこなせるひとがいないと、できることが限られてしまい、サービスの良さを生かすことができないので、注意が必要です。

在庫の種類や数が膨大で、外部連携含めて効率的に運用したい

在庫の種類や数を豊富に揃えている場合は、大手の外部サービスとの連携機能があると効率的に運用できるでしょう。

Shopifyでは、API連携によってCRMやタスク管理ツールなどの外部システムと連携できます。

実店舗の在庫や顧客情報の管理も一元管理できて便利です。複数の管理項目をまとめて運営することで、ミスや機会損失を防いでスムーズに業務を進められるでしょう。

またBASEでも外部連携サービスはいくつか揃っているため、BASE Appsを確認するのもおすすめです。

ネットショップ開業で知っておきたい基礎知識

ここでは、ネットショップ開業にあたって最低限押さえておきたい基礎知識をご紹介します。ネットショップ開業のさいに出てくる用語と用途なので、覚えておきましょう。

レンタルサーバー・プロバイダーが貸し出すWebサーバーのことです。
・インターネット上にショップを開くために必要です。
・「BASE」でショップ開設するさいは、レンタルサーバーを手配する必要がありません。
ドメイン・インターネット上の資源の所在や所属を表す住所のようなものです。
・ブログやホームページ、ショップの開設に必要です。
・「BASE」では、無料で好きなドメインを選べます。
決済方法・ネットショップで使用される支払い方法のことです。
・クレジットカードや代金引換え、銀行振り込み、コンビニ払いなどがあります。
・サービスによっては自分で契約する必要があります。
・「BASE」やShopifyでは、ワンタッチで決済方法の導入が可能です。
在庫管理システム・仕入れた商品の数や価格、販売した数、在庫の数などを管理するシステムです。
・ショップの運営規模が小さく手計算でできる場合は必要ありません。
・ネットショップの拡大や越境ECなどで管理が複雑になると、在庫管理システムの導入が必要になります。
・注文情報を取り込み、出荷指示やバーコード発行などが可能。
・「BASE」では、世界150カ国に配送可能な「NEOlogi」と連携可能。

ネットショップ開業に必要な作業一覧

最後にネットショップ開業の流れと作業をざっくりとご紹介します。はじめての人でも、開業の手順を理解しておくと安心です。

STEP1.ネットショップで販売したい商品を決める

ネットショップで取り扱う商品ラインナップを決めます。利益率の高い商品や売れるジャンルを扱うことがポイントです。

STEP2.コンセプトとショップ名を決める

数あるショップの中から選んでもらい、ユーザーの記憶に残るようなショップ名を考えます。また、ショップのコンセプトを明確にしているとお客様に価値観が伝わりやすくなるでしょう。

STEP3. 商品を準備する

販売する商品を仕入れたり作成したりして準備しておきます。オリジナル商品の製造を外部の業者に委託することも1つの方法です。

STEP4. モール型?ASP型ネットショップ?おすすめのネットショップサービスを決める

実際に利用するネットショップサービスを決定します。大きく分けて「モール型ネットショップ」と「ASP型ネットショップ」があります。

STEP5.ネットショップを開業

いよいよネットショップの運営がスタートします。「BASE」なら、かんたんなステップでショップ開設が可能です。

STEP6.ネットショップの決済方法を決める

ネットショップでお客様が支払いをする決済方法を決めます。ECではクレジットカード決済の利用が多いため、決済方法として備えておく必要があるでしょう。

STEP7.商品登録や配送の準備

商品写真の撮影や説明文の作成を行い、商品登録を行っていきます。梱包など、配送に必要な準備を進めます。

STEP8.集客をする

準備が完了したら、商品を積極的に販売していきます。広告やSNS、検索、メールなどを活用して、アピールしていきましょう。

ネットショップを開業したい人が確認すべき8つの手順とおすすめサービスを解説!これを見れば始め方が分かる【初心者必見】

まとめ

この記事では、ネットショプを出店する方法が大きく3つあるということ、そしてそれぞれのメリットやデメリットをお伝えしてきました。

なかでも、ASP型ネットショップについては、各サービスについてくわしくご紹介しましたが、重要なのは「目的がどうすれば叶うか?」という点だと思います。

ご自身の目的と各サービスの特徴を比較しながら、ご自分といちばん相性のよい サービスを見つけてみてください。

また、「どうしても決まらない」という場合は、「とりあえずやってみる」ことも重要です。行動に移せば、そこで気づくこともありますので、まずはチャレンジしてみましょう。

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トラブル対応や配送方法、キャッシュフロー改善など、ショップ管理について解説します。