BASE(ベイス)でかかる費用・手数料とは。計算方法、他社比較も解説

2021.07.16(更新:2024.03.06)

BASE(ベイス)でショップをはじめてみたいけど、「どのくらい費用がかかるの?」「ほかのサービスと比べてお得なの?」というお問い合わせをよくいただきます。

この記事では、BASE(ベイス)の手数料のしくみや、具体的な計算方法、他社サービスとの比較についてくわしく解説します。

これからBASEをはじめる方や、すでにBASEを利用していて疑問が出てきた方は、ぜひ参考にしてください。

BASEの手数料とは?4つの手数料について

BASEには、2つの料金プランがあります。
従来からある「スタンダードプラン」と、2022年4月より新たに登場した「グロースプラン」です。

スタンダードプランは、初期費用・月額費用が一切発生しないプランで、つまり無料でショップ運営をはじめることができるプランです。

それに対して、グロースプランは、ショップの売上規模が大きくなってきたときにおすすめのプランで、月額費用がかかる代わりに手数料がおさえられ、トータルでよりお得に利用できるプランです(月の売上が50万円を超えると、スタンダードプランよりもお得になる料金設定となっています)。

グロースプラン/便利な機能の活用でBASEが実現する、コスト削減と業務効率化

BASEでかかる手数料は、全部で4種類。

スタンダードプランとグロースプラン、それぞれの料金設定は、表のようになっています。

【BASEでかかる費用の全体像】

費用が発生するタイミングスタンダードプラングロースプラン
月額費用毎月-16,580円
手数料1 決済手数料商品が売れたとき3.6%+40円 ※12.9% ※2
手数料2 サービス利用料商品が売れたとき3%-
手数料3 振込手数料売上金を口座に振り込むとき250円250円
手数料4 事務手数料売上金を口座に振り込むとき振り込む売上金が、
2万円以上:無料
2万円未満:500円
振り込む売上金が、
2万円以上:無料
2万円未満:500円
任意の有料サービス申し込んだとき後述後述

※1 ※2「Amazon Pay」「PayPal」の場合、BASEかんたん決済手数料はスタンダードプラン4.6%+40円・グロースプラン3.9%となります。
BASEかんたん決済手数料につきましては、2023年4月1日に一部決済料率(手数料)の改定をおこないました。
・BASEでショップを新規開設した場合は、すべての方が「スタンダードプラン」でのご利用開始となります。
・プランの切り替えは、いつでも可能です。

4つの手数料は、「商品が売れたときにかかる費用」と「売上金を口座に振り込むときにかかる費用」の2種類にわけられます。

商品が売れたときにかかる費用……「決済手数料」と「サービス利用料
売上金を口座に振り込むときにかかる費用……「振込手数料」と「事務手数料

次の章で、具体的な計算方法を解説します。

BASEの手数料の計算方法・シミュレーション

まずは、「商品が売れたときにかかる費用」について見ていきます。

【計算:商品が売れたときにかかる手数料】

BASEでは、商品が売れたときに2種類の費用「決済手数料」「サービス利用料」がかかります。この費用は、自動的に売上から引かれる仕組みになっています。

スタンダードプラングロースプラン
月額費用-16,580円
決済手数料3.6%+40円 ※12.9% ※2
サービス利用料3%-

※1 ※2「Amazon Pay」「PayPal」の場合、BASEかんたん決済手数料はスタンダードプラン4.6%+40円・グロースプラン3.9%となります。

たとえば、10,000円の注文が入った場合の計算は、こちらです。

▼スタンダードプラン
料金設定 → 決済手数料(3.6%+40円)+ サービス利用料(3%)
手数料 → (10,000円 × 3.6% + 40円) + (10,000円 × 3%)= 700円
手元に残る売上 → 10,000円 - 700円 = 9,300円

▼グロースプラン
料金設定 → 決済手数料(2.9%)
手数料 → 10,000円 × 2.9% = 290円
手元に残る売上 → 10,000円 - 290円 = 9,710円

【計算:売上金を自分の口座に振り込むときにかかる手数料】
ここからは、プランにかかわらず、BASEの売上金を受け取るときにかかる2種類の費用、「振込手数料」「事務手数料」について解説します。
ショップの売上金(振込可能残高)は、一度、BASEが購入者からお預かりしている形になっています。その売上金を自分の口座に振り込むとき(振込申請)に、2種類の手数料がかかります。

振込金額:2万円未満振込金額:2万円以上
振込申請時にかかる費用振込手数料 250円
事務手数料 500円
振込手数料 250円

▼8,000円の売上金を振り込む場合の計算
振込手数料 → 250円
事務手数料 → 500円
手元に残るお金 → 8,000円 - 750円 = 7,250円

▼30,000円の売上金を振り込む場合の計算
振込手数料 → 250円
事務手数料 → 0円
手元に残るお金 → 30,000円 - 250円 = 29,750円

振込申請をするタイミングや頻度は、自由です。たとえば、売上金を月に1回受け取りたい場合は、上記の費用が月に1回かかることになります。

こんなショップだと、BASEならお得に運営できます

BASEでショップを運営するときにかならずかかる費用は、ここまでで紹介した費用のみです。

他社サービスでは、「プランが違えば機能も異なる」というのが通常です。ところがBASEでは、どちらのプランを選んでも、すべての機能を同様に使うことができます

そのため、初期費用・月額費用をかけずに、リスクなくショップをはじめてみたい方も、ショップが成長して手数料をよりおさえたい方も、手数料の違いだけを考えて、つねにお得なプランを選ぶことができます。
※ごく一部、有料で追加できる機能があるため、後の章でご紹介します。

次の章では、BASEの費用を他社サービスと比較します。

他社比較、どれくらいコストがかかる?

BASEの手数料のしくみがわかったところで気になるのが、ほかのサービスとの費用の比較です。

前提として、ネットで商品を販売する方法は、大きく2つあります。

モール型サービス:Amazonや楽天のように、多数のお店が集まった、ショッピングモール型ECサイト
ストアフロント型サービス:BASEをはじめとした、それぞれのショップが独立しているECサイト

モール型サービスは、ストアフロント型サービスにくらべて費用が高額(数万円の月額費用に加え、毎月の売上に応じた手数料など)であるため、本記事では、代表的なストアフロント型サービスにしぼって比較します。

【各サービスの手数料比較(2023年4月時点)】

サービスBASEShopifySTORESカラーミーショップ
初期費用0円0円0円ラージ:3,300円
月額費用スタンダード:0円

グロース:16,580円
※年払いの1ヶ月あたりの費用です。
スタンダード:10,419円スタンダード:2,980円
ラージ:9,595円
決済手数料・サービス利用料スタンダード:決済手数料(3.6%+40円)+ サービス利用料(3%)

グロース:2.9%
※業界最安値
スタンダード:3.3%スタンダード:3.6%ラージ:クレジットカード4%〜
※決済手段により異なる

※Shopify:1ドル120円に換算して計算しています。
※カラーミーショップ:決済の利用には、別途、決済代行会社とのご契約が必要です。
【各サービスでかかる費用(1か月あたり)】

サービスBASESTORESShopifyカラーミーショップ
月商100万円のショップ34,980円(月商の3.5%)39,480円(月商の3.9%)37,960円(月商の3.8%)49,595円〜(月商の5.0%〜)
※別途、初期費用あり
※決済手段により異なる
月商300万円のショップ92,280円(月商の3.1%)111,480円(月商の3.7%)105,960円(月商の3.5%)133,800円〜(月商の4.5%〜)
※別途、初期費用あり
※決済手段により異なる
月商500万円のショップ150,980円(月商の3.0%)183,480円(月商の3.7%)173,960円(月商の3.5%)196,600円〜(月商の3.9%〜)
※別途、初期費用あり
※決済手段により異なる

※月商ごとの各社の最安プランとの比較です。使える機能やサービスは、各社ごとに異なります(2023年4月1日現在)。
※月商に占める割合は、小数点第2位を四捨五入しています。

BASEの手数料以外でかかる費用とは
ここまでは、BASEのショップ運営でかならずかかる費用を解説してきました。

それ以外に、BASEでは大きく2つ、任意のカスタマイズによってかかる費用があります。
順番に解説していきます。

  • 有料のデザインテンプレート
  • 有料の拡張機能(「BASEロゴ非表示」と「不正決済保障」)

有料のデザインテンプレート

BASEのデザインテンプレートには、無料のもの有料のものがあります。

無料のテンプレートであれば、追加の費用は必要がなく、パーツやAppsを使った自由度の高いデザイン・機能拡張が可能です。

まずは無料のテンプレートでショップをはじめてみて、やっぱり有料のテンプレートに変更する、という使い方もできるので、一度ショップを作ってから考えることをおすすめします。

有料の拡張機能

ほぼすべての拡張機能は、どちらのプランでも無料で使うことができます

現在、有料で利用できる拡張機能は「BASEロゴ非表示」と「不正決済保障」の2つ(2023年4月現在)。

どちらの拡張機能も、必須のものではありません。ショップの規模が大きくなってきたり、もっとこだわりたいと感じたりしたタイミングで検討してみてください。

BASEロゴ非表示不正決済保証
月額費用500円980円~
できることショップに表示されるBASEのロゴを、非表示にできますクレジットカードの不正決済が発生した場合に、被害金額が補償されます

よくある質問:BASEでの手数料には、送料や消費税もふくまれる?

この章では、ショップオーナーさんからよくいただく質問について解説します。

「決済手数料」「サービス利用料」について

Q 手数料が引かれる注文金額に、「送料」はふくまれますか?
A ふくまれます。

Q 手数料が引かれる注文金額に、「消費税」はふくまれますか?
A ふくまれます。

計算の例
商品の代金:3,000円
送料:500円

このような注文があったとき、購入者が支払う金額(売上)は、3,500円です。

手数料は、この「3,500円」にかかります。

つまり、手数料の計算には、送料もふくまれます。

また、BASEで設定した商品の代金は、すべて税込(消費税込み)として扱われます。
上の例の場合、3,000円は税込価格、ということになります。

実際に、計算してみましょう。

▼スタンダードプラン
料金設定 → 決済手数料(3.6%+40円)+ サービス利用料(3%)
手数料 → 3,500円 × 6.6% + 40円 = 271円
手元に残る売上 → 3,500円 - 271円 = 3,229円

▼グロースプラン
料金設定 → 決済手数料(2.9%)
手数料 → 3,500円 × 2.9% = 102円
手元に残る売上 → 3,500円 - 102円 = 3,398円

BASEの手数料・売上を確定申告で確認する場合

BASEでショップを運営していて、これから確定申告をしようというときに、手数料の扱いや計算方法に迷う方もいるでしょう。

自分が運営しているBASEのショップは、確定申告が必要?
BASEの確定申告をかんたんに進める方法は?

このような疑問をお持ちの方は、下記の関連記事をご覧ください。
確定申告における手数料の扱いや、売上や利益が計算しやすくなる拡張機能などを紹介しています。

確定申告が楽になる!BASEのおすすめApps 5選
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まとめ

BASEには4つの手数料があり、「商品が売れたときにかかる費用」と「売上を受け取るときにかかる費用」にわけられます。

「商品が売れたときにかかる費用」は、BASEの2つの料金プランによって、料金設定が異なります。

費用が発生するタイミングスタンダードプラングロースプラン
月額費用毎月-16,580円
※年払いの1ヶ月あたりの費用です。
決済手数料商品が売れたとき3.6%+40円 ※12.9% ※2
サービス利用料商品が売れたとき3%-

※1 ※2「Amazon Pay」「PayPal」の場合、BASEかんたん決済手数料はスタンダードプラン4.6%+40円・グロースプラン3.9%となります。

「売上を受け取るときにかかる費用」は、どちらのプランも同様です。

従来からある「スタンダードプラン」は、リスクなくショップ運営にチャレンジいただけます。
2022年4月より新たに登場した「グロースプラン」は、ショップの売上規模が月商17万円以上になったときに、手数料をおさえて、よりお得にご利用いただけます。

BASEは、それぞれのプランで、ショップのさらなる成長を後押ししていきます。

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