「セミナーレポート:Instagramを活用した売上アップ術〜前編〜」では、フェイスブック ジャパン社の渡邊様による最新のInstagram事情や活用方法についておうかがいしました。
後編では、実際にBASEを活用しているショップオーナー様によるトークセッションのレポートをお届けします。
ご登壇いただいたショップオーナー様のご紹介
左から<Y. & SONS>の平松様、<picnic>の田中様、Facebook社の渡邊様、<OMOU>の小林様。
Instagram:@yandsons
アシスタントブランドディレクター
2014年4月新卒で株式会社やまとに入社。
<Y. & SONS>のブランド担当者としてMD、プレス、渉外等の業務に携わる。2019年1月より現職。ブランドの全般に関わる仕事をしている。
Instagram:@picnic_insta
デザイナー
「いつもの日常に、彩りを」というコンセプトで、自然の魅力をモチーフにデザインしたモノたちを制作したり、ピクニックイベントなどを企画している。
Instagram:@omou_official
OMOUオーナー / 香りデザイナー
「大切な人を想う」をコンセプトに、香りと花のアロマサシェを取り扱う「OMOU オモウ」を経営。
個人では香りデザイナーとしても活躍中。
※ブランド名を2020.4.1に「ボタニックサシェ」から「OMOU」へ変更されています。セミナー当時は「ボタニックサシェ」としてお話していただきました。
3ショップによるInstagramの使い方
はじめにショップオーナー様による、それぞれのInstagramの使い方をお話していただきました。
小林様:おもに、商品紹介やワークショップの告知をしていて、自分の写真はあえて出さないようにしています。
週1, 2回投稿で色々試した結果、朝か夜の8時に投稿すると反応がいいなと体感しています。
渡邊様:小林様のおっしゃる通り、投稿時間の選び方は重要なポイントです!
Instagram広告はアルゴリズムが最適な時間に投稿を出してくれますが、通常の投稿は利用者に合わせて投稿するタイミングを調整する必要があります。
朝に合う商材でしたら朝がおすすめですし、お昼休みの時間や、働いている人が帰宅してから寝るくらいの時間帯である、20時以降もおすすめですよ。
田中様:僕は「どういう人が作っているか」ということがわかるように、あえて自分の写真も出していて、基本的にはストーリーズが多めです。
イベントの時には「フォローしてくれたらポストカードをプレゼントをする」など、フォローしてもらえる工夫をしていますね。
平松様:商品紹介に加え、着物のスタイリング方法や実店舗の紹介、雑誌の掲載情報を投稿しています。
店舗にも「行ってみたいな」と思ってもらえる内容を心がけていますね。
基本的に毎日投稿していて、フォロワーのなかには外国の方も多いので、投稿時間は気にしていません。
渡邊様:どのくらいの頻度で投稿すべきかは、利用者によっても好みがわかれる点です。数があまりに多すぎると、関心度の低い利用者はフォローを外してしまう可能性もありますが、興味があるアカウントの投稿は毎日見たいという人もいます。
ターゲット層の傾向に合わせて頻度を調整するのがいいと思います。
Instagramでは、オフィシャルホームページではわからないような情報や、ショップの裏側を投稿するのが効果的な使い方ですね。
またハッシュタグは、投稿に対して最大の30個をつけるよりも、関連度の高いタグのみをつけた方が効果的です。
投稿件数の多いハッシュタグは検索されやすい反面、自分の投稿が埋もれてしまうこともあるので、ニッチなハッシュタグも組み合わせて使うのがおすすめです。
3ショップによるInstagram広告の活用事例
次に、Instagram広告を活用したさいの成功・失敗談をお話していただきました。
小林様:フォロワーを増やしたくて、3,000円の予算で広告をはじめてみました。
ショップページに飛んでもらうことはできたけれど、フォロワーは期待していたよりも増えなかった印象でした。
「広告を見て、どんな商品やブランドなのかが分かる投稿」にすればよかったな、という反省があります。
渡邊様:じつはInstagram広告には、フォローをうながす直接的な広告メニューは存在しません。
「フォロワーが増えたからといって売上が上がる」とは限らないため、ビジネスゴールに合わせて、広告を出すことが大切ですね。
田中様:僕の場合は、Instagram広告を掲載することによって、売上がどのくらい上がるのかを確認したくて出してみました。
渡邊様:Instagram広告では、商品閲覧、購入などの行動をもとに、利用者が興味を持ちそうな商品の広告が出るようになっています。
たとえば帽子に興味を持ちそうな人には、帽子の商品を扱う広告を……といった形ですね。
平松様:<Y. & SONS>はInstagram広告を使わずに通常の投稿でどこまでフォロワーやエンゲージメントを伸ばせるか試してみたかったので、まだ使ったことがありません。
今後機会があれば出してみたいとは思っています!
ショップオーナーならではの「Instagram論」
最後にInstagramとの向き合い方や、どうやってユーザーとコミュニケーションを取っているかなど、リアルな声をおうかがいしました。
小林様:ワークショップ参加者のうち、9割はInstagramからの流入です。
何かに迷ったときはアンケート機能を活用してユーザーの声を聞くようにしています。
またSNSに関連する本を読んだりインターネットで調べたり、とにかく実践して、いろいろ試すようにしています。
田中様:僕もどういう商品がほしいのか、スートーリーズの機能を使って聞くようにしています。
こちらから告知するだけではなく、「コミュニケーション」を重視にしています。
リアクションが薄いときも、気にして次の投稿を恐れるのではなく、トライアンドエラーを大事にしています!
平松様:「自分がお客さんならどんな投稿を見たいか」という視点を大事にしています。
またお手本になるInstagramアカウントを見て、どこがよいのか掘り下げて分析もしています。
実際の商品の素材やディテールについては、Instagram上でやりとりをすることもあり、密なコミュニケーションを心がけています。
3名に共通しているのは、コミュニケーションを大事にしているところ。
ただ投稿をして「情報発信が一方通行で終わってしまう」ようにしない点は、見習いたいポイントですね。
というわけで、「Instagramを活用した売上アップ術〜後編〜」をお届けしました。
さっそく実践してみたくなる活用方法があったのではないか、と思います。
BASEでは今後もショップオーナー様のお力になれるようなイベントを開催予定ですので、管理画面の「ホーム」にあるお知らせや、公式Twitterなどでチェックしてみてくださいね。