「ネットショップを開業したいけど、何から始めればいい?」
そんな疑問を抱える方は多いはず。実は、ネットショップを構えるための初期費用は0円からでもOKで、個人でも気軽に始められる時代になりました。
ネット通販の市場規模は年々拡大していて、令和4年度の経済産業省の報告書によれば、日本国内におけるBtoCのEC市場規模は13兆円に上ります。楽天やAmazonなどの大手モール型ネットショップはもちろん、近年は中国や韓国などの海外向けネットショップを開業する「越境EC」の需要も伸びています。
ネットショップ運営に成功するには「販売する商品の選び方」「集客の方法」「安心して買ってもらうための仕組み」をしっかり押さえておく必要があります。
本記事では、開業前に知っておきたい基礎知識や手続き、おすすめのネットショップ作成サービスまで、初心者がつまづきやすいポイントを網羅的に解説。最後まで読めば、「自分のショップを今日から始める」イメージがきっと湧いてきます。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
ネットショップは3種類

ネットショップには、「モール型」「ASP型」「ソフトウェアインストール型」の3種類があります。
ネットショップ例 |
メリット |
デメリット |
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モール型 |
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ASP型 |
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ソフトウェア |
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モール型はAmazonや楽天市場、ZOZOTOWNに代表されるような、顧客がさまざまなショップを横断して商品を検索できるネットショップです。モール自体に集客力があるため売上を伸ばしやすい一方で、費用が高額な傾向があり、価格や品質で他のショップと比較されやすいというデメリットがあります。
ASP型は、BASEやShopifyのような、自分だけのショップが作れるサービスです。モール型と違って他のショップの商品と並ぶことがないうえ、ショップ名やブランド名を認識してもらいやすいため、ファンを確立しやすくなっています。
ソフトウェアインストール型は、自分で用意したサーバーにソフトをインストールし、カスタマイズしながら作るタイプのネットショップです。カスタマイズ性が高い一方で、ショップの開設・運用にITの専門知識が求められます。そのため、初心者はモール型かASP型のいずれかを選ぶのがおすすめです。
個人でネットショップを開業するための基礎知識8つのステップ

ネットショップ開業までに必要な工数は次の8つです。
- STEP1.事業計画を立てる
- STEP2.商品や仕入れ方法を決める
- STEP3.必要な届出や販売許可を確認する
- STEP4.ネットショップの開設方法を決める
- STEP5.決済方法や配送方法を決める
- STEP6.ネットショップを開設する
- STEP7.商品登録
- STEP8.ネットショップへ集客する
それぞれくわしく解説していきます。
STEP1.事業計画を立てる

ショップを作るにあたって大切なのは、他のショップと差別化するためのコンセプトを決めることです。ネット上に無数のショップがある中で、顧客に「このショップの商品を買いたい!」という動機づけになるようなコンセプトを決めたうえで、事業計画を立てていきましょう。
コンセプトとは、「誰をターゲットにするか」「どんな価値を提供するか」を明文化したものです。
たとえばBASEには、以下のようにコンセプトを明確化したネットショップがあります。
・フレンチブルドッグ専門のアパレルブランド「Bull.Tokyo」
・純喫茶が好きな大人に向けた、架空の喫茶店をコンセプトにした雑貨ブランド「キッサ・ティールームス」
コンセプトが決まったら、ショップ名(ブランド名)、取り扱う商品などのイメージを具体化していきましょう。ショップ名の付け方によって、集客のしやすさも変わってきます。
ブランド名の考え方には、「連結法」「擬人法」「語頭・語尾法」「オノマトペ法」「ダジャレ法」「アルファベット表記法」などがあります。くわしくは以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
STEP2.商品や仕入れ方法を決める

ショップのコンセプトが決まったら、何を売るかを明確にしていきましょう。
ネットショップでは、オリジナル商品を作ることも、既製品を仕入れることもできます。
ハンドメイドやイラスト・デザイン作成といったクリエイティブな特技がある方は、オリジナル製品を作るのがおすすめです。BASEのショップオーナーも、76.1%がオリジナル商品を取り扱っています(※オーナーズ調査2023)。
BASEでは在庫を抱えずにオリジナル商品を販売できる「オリジナルプリント.jp」や「monomy(モノミー)」、個人でもオリジナルのアパレル商品を1から作れる「AYATORI」などのサービスと連携しています。
仕入れ商品を中心に扱うセレクトショップにするなら、仕入れサイトを活用するのが便利です。
仕入れ販売をビジネスとして行うには、「安く仕入れて高く売る」ことが大切です。需要が高く、他のショップではあまり扱っていない商品をピックアップするための市場調査も、商品選びに先駆けて行いましょう。

STEP3.必要な届出や販売許可を確認する
販売したい商品が決まったら、ネットショップでの販売が法律や条例に触れないかを確認しましょう。
法律や条例でネット販売規制されていて、事前に許可の取得が必要な商品は以下が代表例です。
- 中古品(古着・アンティーク雑貨など)
- 食品(農作物、魚、加工食品、輸入食品など)
- お酒
- 化粧品(オリジナル商品の場合)
また、確定申告の青色申告に必要な開業届は、開業から1ヶ月以内に提出するよう定められています。
開業届の提出は義務づけられてはいないものの、「提出するつもりだったのに忘れていた!」とならないようあわせて準備を進めていくのがおすすめです。
STEP4.ネットショップの開設方法を決める
コンセプトや商品が決まって、必要な届出や販売許可などの準備が整ったら、利用するネットショップ作成サービスを決めましょう。
ネットショップの種類はモール型、ASP型、ソフトウェアインストール型の3種類があります。個人やスモールチームで運営する場合や、はじめてネットショップを手掛ける場合は、ASP型もしくはモール型を選ぶのがおすすめです。
モール型とASP型は、それぞれ以下のようなケースに向いています。
ネットショップの種類 |
向いているケース |
モール型 |
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ASP型 |
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ASP型はモール型と比較すると、ショップへの集客をはじめ運営に手間がかかります。
しかし、機能性が充実したASP型ネットショップであれば、運営にかかる負担を減らせます。個人やスモールチームで運営する場合でも、商品の制作などクリエイティブな作業に時間を割けるため、おすすめです。
また、サービスによって販売できる商品の制限が設けられています。規約を確認して、扱う商品に対応したサービスを選びましょう。
STEP5.決済方法や配送方法を決める
ネットショップ開設にあたって、決済方法や商品の配送方法なども決めていきましょう。
利用できる決済方法の種類は、ショップの売上に影響する可能性があります。SBペイメントサービス株式会社が2022年に実施した「ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査」によると、ネット物販、デジタルコンテンツともに、50%以上の人々が、希望の決済方法がないという理由で買うのを止めるというアンケート結果が出ています。

決済手段のなかでも、とくに重要なのがクレジットカード決済です。総務省が行った「令和5年通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると、約75%の人がECの決済でクレジットカードを選択しています。
また、学生をはじめクレジットカードを持たない人もカバーできるよう、コンビニ決済などの現金払いが可能な決済方法も導入するのがおすすめです。
配送業者は、送料で比較するのが一般的です。配送業者によっては、会員や荷物の持ち込みに適用される割引サービスや、ネットショップ作成サービスと連携して送料設定や伝票作成の手間を減らせるサービスを提供しています。
送料は顧客の購買決定に影響を与えます。ネットショップの送料設定は全国一律にするのか、○円以上で無料にするのかなど設定方法はさまざまです。
STEP6.ネットショップを開業する
いよいよネットショップを開業します。モール型であればモールへの出店、ASP型ネットショップであればショップの開設を行います。
通常は、ネットショップを開設する場合、申請や各種手続など多くの工数と時間が必要です。
しかしBASEの場合、かんたんにネットショップの開設が可能です。BASEの登録ページから、「メールアドレス」「パスワード」「ドメイン名(ショップのURL)」を入れれば、すぐに自分のショップを開設できます。登録やショップ開設に、お金はいっさいかかりません。
登録方法やドメインって何?という疑問などは、下記の記事でくわしく解説しています。
STEP7.商品を登録する
商品の販売へ向けた準備をスタートしましょう。販売ページを整えたり、商品写真を撮って商品ページを作ったり、さまざまなステップがあります。
具体的には以下のような工程があります。
- 商品撮影
- 商品登録、説明文の作成
- 価格設定
実際に商品を手にとって触れることのできないネットショップでは、「商品写真」がもっとも重要な販促ツールです。ターゲットに刺さる魅力的な商品写真を撮影することで、売上アップを狙えます。
大切なのは撮影機材ではなく、どういった写真を撮るか?ということです。下記の記事でくわしく解説していますので、商品写真について自分でできそうなことを考えてみましょう。

商品写真とともに、購買を後押しするのが「商品説明」です。BASEの調べたデータでは、売れているショップの商品説明文は650文字以上という結果もありました。
しかし、重要なのは説明文の長さではなく内容です。売れる商品説明文を書くためには「ベネフィット」「不安解消」「情報の具体化」などさまざまなポイントを押さえることが重要です。
STEP8.ネットショップへ集客する
ネットショップの売上を伸ばすには、集客が欠かせません。集客でとくに重要になるのが、SNSの活用です。
BASEの「オーナーズ調査2023」によると、ショップオーナーの81.2%が集客のためにSNSや外部プラットフォームを活用しています。中でも、Instagramの割合が高いです。

BASEでも、多様な集客支援サービスを用意しています。無料で利用できるものも多いため、ぜひチェックしてみてください。
SNS施策 |
BASEの商品とInstagramを連携できるサービスです。Instagramのフィードに商品をタグ付けし、BASEの商品販売ページに直接リンクできます。 |
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商品画像からTikTokの動画広告(15秒〜10分)を自動で生成して配信できるサービスです。TikTokのアカウントとBASEのショップを紐づけられるため、広告の管理がスムーズに行えます。 |
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顧客にLINEでメッセージを配信できるサービス「おみせコネクト」と連携したAppです。「サイト訪問から◯日後」「カゴ落ちから◯時間後」など条件を分けてのメッセージ配信も可能です |
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広告施策 |
Googleの商品管理サービスとBASEのショップや商品の情報を連携し、Googleで広告を配信できるサービスです。予算を設定すればAI によるGoogle広告の自動運用もできるため、広告配信が初めての方にもぴったりです。 また、YouTubeの動画内に商品情報カードを載せたり、チャンネル上に商品一覧を載せたりできる、YouTubeショッピングとも連携可能です。 |
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インスタのフィードに、BASEで販売している商品のカルーセル広告(画像複数枚からなる広告)を出稿できるサービスです。BASEに登録した商品情報をもとに、商品が刺さりやすいユーザーに向けて自動で広告を配信する「おまかせ配信」にも対応しています。 |
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リピーター 獲得施策 |
商品を購入した顧客や、メルマガの配信登録をした顧客に向けて、メルマガを配信できるサービスです。メールのレイアウトは6種類のレイアウトから選べて、新商品やセールなどの情報を配信するのに活用できます。 |
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累計ID登録者数1,600万(※2025年3月時点)のショッピングアプリ「Pay ID」では、新商品のリリース情報や再入荷のお知らせ、セールの案内などを送れます。開封率はメルマガの約5倍と言われているため、売上の大幅アップを狙えます。 |
個人のネットショップ開業に必要な手続き

個人でネットショップを開業する場合、税務関係の手続きが必要になります。
個人事業主・開業届の提出
開業届とは、「個人事業の開業・廃業等届書」が正式名称で、個人事業主が新たな事業をスタートしたことを税務署に知らせる書類です。
開業届の提出は義務づけられてはいませんが、確定申告の青色申告を行う場合に必要です。屋号での銀行口座の開設や資金融資の際にも証明書として利用できます。小規模企業の経営者や個人事業主のための退職金制度「小規模企業共済」にも加入できます。また、子どもが保育園に入園する際に必要になるケースもあるなどさまざまなメリットがあるので、ネットショップの開業にあわせて提出しておきましょう。
開業届は原則、開業から1ヶ月以内に提出するよう、所得税法で定められています。書き方や提出方法については以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
確定申告(青色申告)の届け出
ネットショップで得た利益に応じた所得税を納める確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。
青色申告では、所得金額から55万円(一定の要件を満たせば、65万円)または10万円を控除する「青色申告特別控除」や、純損失の繰り越しが可能です。白色申告にはこうした税制優遇はありません。
青色申告を行うには、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出して、承認を受ける必要があります。
青色申告をする場合の手順は次のとおりです。
- 開業届および、青色申告承認申請書の提出
- 青色申告承認申請書(該当する場合)
- 確定申告に必要な書類などの準備
- 確定申告書などの作成
- 税務署への確定申告書の提出
- 税金の納付、あるいは還付
詳しくは以下の記事で解説していますので、チェックしてみてください。
個人で開業できるおすすめの無料ネットショップサービス10選

個人で利用でき、初期費用・月額費用が無料のネットショップ作成サービスを紹介します。
ASP型、モール型、ハンドメイド専門など幅広いサービスをピックアップしました。ショップのコンセプトや扱う商品に適したものを選んでみてください。
種類 |
手数料 |
使いやすさ |
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(スタンダードプラン) |
ASP型 |
サービス利用料:3% 決済手数料:3.6%+40円 |
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STORES |
ASP型 |
決済手数料:5.5%〜 |
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カラーミーショップ |
ASP型 |
決済手数料:6.6%+30円 |
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FC2ショッピングカート |
ASP型 |
決済手数料:利用する決済手段による |
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Cafe24 |
ASP型 |
決済手数料:3.6%〜 |
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メルカリshops |
モール型 |
販売手数料:10% 決済手数料:0円 |
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Amazon(小口出品) |
モール型 |
出品手数料:100円/点 販売手数料:5〜15% 決済手数料:3.9%〜 |
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Yahoo!ショッピング |
モール型 |
決済手数料:3.0%〜 |
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Creema |
モール型(ハンドメイド特化) |
決済手数料:
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minne |
モール型(ハンドメイド特化) |
販売手数料:10.89% |
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各サービスの特徴をかんたんに紹介します。
BASE

BASEは240万以上(2025年6月時点)のショップが開設されている、ASP型を代表するネットショップ作成サービスです。
BASEには、累計ID登録者数が1,600万人(2025年3月時点)を突破したショッピングアプリ「Pay IDアプリ」や、Instagram、YouTubeなどに商品情報をタグ付けできる機能など、集客に役立つ機能が充実しています。そうした背景から、「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」にも選ばれているサービスです。
BASEの料金プランは初期費用・月額費用ともに無料の「スタンダードプラン」と月額費用が有料ですが、決済手数料が業界最安水準の「グロースプラン」があります。どちらも使える機能に差がないため、スタンダードプランでも機能の物足りなさを感じることはありません。また、BASEはショップ開設まで最短30秒、販売まで最短30分というスピーディーさも魅力です。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
STORES

STORESもASP型を代表するネットショップ作成サービスです。
STORES ではPOSレジアプリ「STORESレジ」との連携も可能なので、実店舗を持つ方や、対面販売の機会がある方は売上管理がかんたんになります。HTMLやCSSによる編集はできないものの、ショップデザインのテンプレートも充実していてシンプルで使いやすいため、個人で運営するショップに向いています。
STORESの料金プランは「フリープラン」と「ベーシックプラン」の2つです。「フリープラン」は月額費用0円で利用できるものの、一部機能に制限があり、手数料もやや高いことが懸念点です。
カラーミーショップ

GMOグループが運営するASP型のネットショップ作成サービスで、料金プランは4種類あります。
初期費用・月額費用ともに無料のフリープランもありますが、機能を比較検討したい法人や、月商10万円以下のスモールスタートをする個人向けのトライアル的なプランです。一部の機能に制限はあるものの、ネットショップに必要な基本機能は備わっています。
また、電話によるサポートが受けられるのも魅力です。有料プランではオンライン会議ツールによる画面共有サポートもあるなど、手厚いサポートを受けながらショップを運営できます。
FC2ショッピングカート

23万以上(2024年7月時点)のショップが開設されている、初期費用・月額費用・販売手数料が無料のネットショップ作成サービスです。
無料プランでも独自ドメインを設定でき、顧客分析に活用できるGoogle Analyticsともかんたんに連携できます。また、HTMLやCSSによるショップデザインの編集も可能です。さらに、有料プランも月額費用がたった750円なので、機能を拡張したいときに気軽に移行できることも魅力でしょう。
利用にあたって発生する料金は、決済手数料(クレジットカードの場合は5.0%)と売上処理料の2つです。ただし、決済機能がプランに含まれておらず、決済代行会社を自分で選んで手続きすることになります。そのため、商品の販売開始までに時間がかかる点には注意が必要です。
Cafe24

Cafe24は無料プランのみを提供するネットショップ作成サービスです。
固定費・販売手数料ともに無料でありながら、商品登録数や画像登録数が無制限で、越境ECに必要な機能が揃っていることが特徴です。
海外向けにショップの商品情報を自動で翻訳できるため、海外の顧客がショップを訪問した際も販売機会を逃しません。1つのアカウントで最大15ショップまで作成可能で、中国やアメリカなど特定の国に向けたネットショップも作成できます。
また、PayPalをはじめとする海外決済を追加できます。配送会社や送料は個別に設定できるため、日本郵便のEMSをはじめとする海外配送への対応も柔軟です。
メルカリshops

メルカリshopsは、フリマアプリ「メルカリ」のビジネス向けプランです。メルカリshopsで出品した商品も、メルカリアプリで個人の出品者の商品と同じように並んで表示されます。
通常のメルカリアプリとの違いは、メルカリのように値下げ交渉されることがない点です。さらに、タイムセールやクーポンなどの集客サポート機能も備わっているため、効果的に販売を促進できます。
初期費用・月額費用ともに無料で、販売手数料は決済手数料込みで10%とやや高額です。日頃からメルカリを活用している人であれば、慣れ親しんだ管理画面でショップを管理できるため、使いやすいでしょう。
Amazon

世界的に有名なモール型ネットショップのAmazonも、個人での出品が可能です。
料金プランは、月49点未満まで出品可能な小口出品プランと、月49点以上出品可能な大口出品プランに分かれています。無料で利用できるのは、小口出品プランです。小口出品プランでは商品点数に応じて金額が決まる従量課金制が採用されていて、大口出品プランは固定の月額制となっています。
Amazonの魅力は、会員数が莫大なため、国内外の多くの顧客に商品を届けられることです。プライム会員は全世界で2億人を突破していると言われています。決済手段である「Amazon Pay」は、高度なセキュリティ性から、他のネットショップ作成サービスでも多数導入されています。
Yahoo!ショッピング

Yahoo! JAPANグループが運営するモール型ネットショップです。
Yahoo!ショッピングの特徴は、他のモール型サービスと比較しても費用が格安なことです。初期費用・月額費用・販売手数料がすべて無料なため、費用を抑えて出店できます。くわえて、Yahoo! JAPANやLINEなど、グループ内の莫大なユーザー数を誇るサービスから顧客を取り込みやすいこともメリットです。
ただし、ポイントやキャンペーンの原資のほか、アフィリエイトの原資や手数料、決済サービス手数料などはかかります。コストがゼロであるわけではないことは理解しておきましょう。
Creema
Creemaは1,400万点のオリジナル作品が出品される(※2021年12月時点)、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイスです。
商品写真や動画もアプリ上で撮影でき、そのまま簡単な編集も可能なので、手軽に商品を出品できます。中国語圏に向けた越境ECにも対応している点も特徴です。日本語と中国語の両方に対応した専任スタッフによるサポートも受けられます。
料金は初期費用・月額費用ともに無料で、商品の種類に応じた決済手数料がかかる仕組みです。
minne
minneは国内最大規模のハンドメイドマーケットプレイスです。ハンドメイドが好きな顧客が集まるため、多くの人に商品が届きやすくなっています。
ただし、ASP型のようにショップページをデザインできません。「あの作家やブランドの商品を買った」というよりも「minneで買った」という印象になりやすいため、ブランディングの難易度が上がります。そのぶん、ショップ管理の手間が最小限に抑えられるため、試しにハンドメイドを販売してみたいという人にとっては、ぴったりのサービスです。
minneでかかる費用は基本的に販売手数料のみで、「minne PLUS会員」になると手数料がやや抑えられます。minne PLUS会員はほかにも購入オプション設定や、動画のアップロードなどの機能も利用可能です。
ネットショップ開業で失敗するリスクを抑えるには?

ネットショップの開業にはコストも手間もかかるからこそ、失敗のリスクはできるかぎり抑えたいものです。ここではネットショップを順調に運営するためのコツを3つ紹介します。
運営費用を極力抑えよう
ネットショップが軌道に乗る前は、出費を極力抑えることでリスクを抑えられます。
とくにコストダウンしやすいのは、ネットショップ作成サービスの初期費用や月額費用、各種手数料、仕入れ費用などです。そのため、ネットショップ作成サービスや仕入れ先選びは慎重に行いましょう。
一方で、商品を安全に運ぶための梱包資材の調達費用や、魅力的な商品画像を用意するための撮影機材の購入費などを削るのは、あまりおすすめできません。
また、ネットショップ開業時に利用できる補助金もあります。補助金の支給はネットショップ開業後になりますが、資金源として活用するといいでしょう。
在庫管理で在庫切れを防ごう
ショップ運営が軌道に乗り始めたら「在庫切れ」にも注意が必要です。
意図的に売り切れ状態にすることは問題ありませんが、売りたいのに在庫がない状態だと大きな機会損失となります。
そのためにも在庫管理を行って在庫をしっかり把握しておきましょう。在庫管理をすることは、単に在庫切れを防ぐだけでなく「商品の売れ筋」や「季節的なトレンド」を把握することにもつながります。
顧客目線のショップづくりを行おう
ショップの売上に影響するのは、扱う商品やデザインだけではありません。
購入を決断するために必要な情報が揃っているかも重要です。そのため、商品ページにはわかりやすく魅力的な写真や説明文を入れるようにしましょう。
さらに、顧客は購入時に住所やカード情報などを入力するため、信用できるショップかをジャッジします。安心して購入してもらうために、信頼性の高い決済方法を導入するなど、顧客から安心して購入してもらえるショップづくりを心がけましょう。
BASEでネットショップ開業に成功した事例

「正直、何から手をつけていいか分かりませんでした」。外食売上が激減したコロナ禍、創業25年の人気ラーメン店「麺屋武蔵」は“挑戦”としてネットショップに踏み切りました。
選んだのは、初期費用ゼロ・知識ゼロでも始められるBASE。「本当に30分くらいで開設できて驚きました。しかも、送料設定など細かい部分も直感的にできるのがありがたかった」と言います。
さらに、集客ではBASEの「YouTube & Google連携App」を活用し、Google広告を自動配信。初期設定さえすれば運用はすべておまかせで、限られた人手でも安定した集客を実現することができました。
加えて、YouTube動画で調理方法や店主の想いを伝えることで、「商品」ではなく「体験」を届けることにも成功。結果、初月で3,000食以上が売れ、月商は300万円超に。ゼロからでも集客導線まで整えられるBASEは、ネットショップを始めたいけど一歩が踏み出せない、そんな方にこそ最適なスタート地点です。
ネットショップ開業にまつわるよくある質問

ネットショップの開業時によくある疑問・不安にまとめてお答えします。
ネットショップ開業にいくら必要?
ネットショップに必要な開業資金は10万円程度だと言われています。無料でショップを開設できるネットショップ作成サービスであれば、ドメインやサーバーの費用など、一部の費用を抑えられるため、さらに少ない資金で開業できる可能性があります。
ネットショップを運営する月収はいくら?
ネットショップの収益は、月10〜15万円ほどが目安です。ただし、これは法人が運営するショップも含めた収益の目安であるため、個人で運営する場合は月収数万円程度や、さらに低い月収のショップも珍しくありません。
ネットショップの成功率は?
ネットショップの成功率は、1年目が70%、2年目が50%、10年以内が5%だと言われています。これはネットショップが廃業せず続けられている状態を「成功」と定義しているため、何を目標にショップを運営するかによって、成功率が変わってきます。
まとめ
ネットショップ開業に必要な基礎知識と、開業までの手順を紹介しました。
ネットショップ作成サービスの中には、BASEのように無料で利用できるサービスもあります。商品が売れるまで費用が発生しないため、リスクを抑えてショップを開業できることが魅力です。
しかし、開業したネットショップを軌道に乗せるのは、簡単ではありません。他店との差別化や集客に取り組みながら、扱う商品に興味を持ってもらう工夫が必要です。とくに個人でネットショップを運営する場合は、サポート体制の充実したサービスを選ぶのをおすすめします。
BASEは、ショップ開設実績が7年連続でNo.1を獲得しているネットショップ作成サービスです。ショップ運営の負担を減らすための機能が充実していて、「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」にも選ばれています。
これからネットショップを開業する方は、ぜひBASEを活用してみてください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。