「請求書なんて、もう何回も発行しているから大丈夫。」
そう思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたいのがこの記事です。
実は、多くの事業者が気づかぬうちに誤った請求書を発行し、取引先とのトラブルを引き起こしたり、経理処理の負担を増やしたりしているかもしれません。
この機会に、請求書の書き方を見直してみませんか?
この記事を読めば、適切かつ、取引先とのトラブルを防げる請求書をスムーズに作れるようになります!
※請求書の書き方に厳密なルールはございませんので、本記事の内容はあくまで参考例としてお考えください。
※ただし、インボイス制度適格請求書発行事業者の場合は、下記1〜6の必須項目の記載が法令で定められておりますのでご注意ください。
目次
請求書に書くべきこと
これがないと困る!必須項目
まずは、請求書に必ず記載しなければならない、3つの項目を見ていきましょう。

1. 請求先の情報(相手の会社名や名前)
- 「株式会社〇〇 御中」「△△様」のように、敬称をつけましょう
- 「(株)」といった略称は基本的に使いません
2. あなたの情報
- あなたの名前、または会社名
- あなたの住所
- 電話番号やメールアドレスなどの連絡先
3. 取引内容
- 取引年月日
- 取引内容(どんな商品やサービスを取引したのか)
- 単価・数量(商品やサービスごとに記載する)
- 金額
- 取引ごとの合計金額(単価 × 数量)
- すべての取引の合計金額(小計)
- 消費税額
- すべての取引の合計金額(税込)
また、あなたがインボイス事業者である場合、以下の内容も必須になります。

4. 適格請求書発行事業者の登録番号
Tから始まる13桁の番号です。
5. 税率ごとの区分記載
8%の消費税がかかる取引と、10%の消費税がかかる取引を分けて書きます。
6. 税額
それぞれの税率ごとの消費税額を記載します。
インボイス事業者である場合とそうでない場合の請求書の違いをまとめると、このようになります。

あるとトラブル防止につながる!任意項目
以下の項目は必須ではありませんが、明記することによって、取引や契約の内容に関する誤解や行き違いを防ぐことができます。
7. 発行日(請求日)
請求書を作成した日付か、取引が発生した日付のどちらを記載するかは、取引先に確認してください。
8. 請求書番号
自分で管理するために、請求書に番号をつけましょう。「No.1」や「20240424-A」のように、自分がわかりやすいルールでOKです。
9. 支払期限
取引先にいつまでに支払ってもらいたいか、具体的な日付を記載しましょう。
10. 振込先の口座情報
銀行名・支店名・口座番号・口座名義を記載しましょう。
本当に多い!よくある間違い
請求書を作るときに、よくある間違いをチェックしておきましょう。
金額の計算間違い
合計金額や消費税の計算を間違えてしまうことがあります。必ず複数回確認しましょう。
日付の誤り
取引年月日や発行日、支払期限は正しい日付を入れましょう。
振込先情報の記載ミス
口座情報や名義を間違えると、入金が遅れてしまう原因になります。
取引先の名前が間違っている or 書かれていない
正しい会社名・担当者名を確認しましょう。
請求金額だけで、内訳や内容が書かれていない
「〇〇代(例:3月の広告デザイン費)」など、内容が明確に伝わる書き方を心がけましょう。
これだけおさえればOK!
請求書を書く際は、以下3つをおさえればもう大丈夫!
- 必須項目を抜け漏れなく書く
- 金額は何度も確認する
- 相手に伝わるように丁寧に書く(任意項目も記載すると取引先とのトラブル防止につながります)
請求書の作成は、基本をおさえれば決して難しいものではありません。
この記事をチェックリストとして活用して、スムーズに請求書を作成していきましょう!