日本全国のECを活性化させるためのローカル特化型プロジェクト「&BASE」 第一弾 福岡市イベントレポート(後編)

2016.10.17(更新:2024.04.09)
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2016年10月12日に福岡市スタートアップカフェにて開催した「&BASE」第一弾イベントの模様をお伝えするエントリー、後編では「&BASE」オフィシャルパートナーであるnottuo株式会社代表取締役の鈴木様と当社の取締役COOの進によるトークセッションの模様をお届けます。

※前編はコチラ!

nottuo株式会社 代表取締役 鈴木様について
東日本大震災を機に人口1,500人未満の岡山県西粟倉(にしあわくら)村に家族で移住。
nottuo Inc.として岡山近県を中心に全国地方中小企業クライアントに向けて、ブランディングデザインを提案するブランディングデザインファームを経営。
岡山県美作市古町にある築100年の古民家を町のキーステーションとして再生させた複合リノベ施設『難波邸』や、平成の大合併のなか消えた岡山の旧阿波村を復活させるプロジェクト『あば村宣言』、群馬県みなかみ町藤原地区へのオフィス移転や移住を支援する『Play Fujiwara』プロジェクトなど、数々の地域系事業の企画やブランディングを手がける。

BASE株式会社 取締役COO進について
1979年生まれ、福岡県博多出身。2003年paperboy&co.(現GMOペパボ株式会社)に入社。
レンタルサーバーロリポップ!」の開発及び「Color Me Shop! pro(現:カラーミーショップ)」などのEC支援事業の立ち上げやハンドメイド作品の展示販売サービス「minne」の統括を行う。2014年3月に同社取締役を退任し、BASE株式会社取締役COOとなる。

 

——鈴木さんは岡山に移住されてからどのような仕事をしているのでしょうか?

鈴木:移住する前はWebのデザインがメインだったんですが、いざ移住して自分で仕事をしよう考えると、それだけでは弱いんですよね。誰でもどこでも頼める時代ですし。

なので、ブランディングやパッケージそのもののデザイン提案など、もっと根幹からプロダクトに関わるような仕事をしています。

例えば、おそらくは日本で唯一煙も薬品も使わずにオススズメバチの巣を手掘りして女王蜂の蜂の子を採取する“蜂獲り師”であり、鹿や猪を狩猟する“罠猟師”の「あつたや」では、封筒や冊子などのグラフィックツールとWebサイトに関わると同時に、ECサイトはBASEを導入させてもらっています。

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atsutaya.com

前半の話でもBASEは無料で簡単だからこそ、小さくECを始めたり、“ここでしか買えないもの”を売るのに向いているという話がありましたが、まさに蜂獲り師から蜂の子を買うという試みはモールではなく、単独でECを行うのに向いている商品で、おかげさまで話題にもなり完売しました。

 

——たまたま、ECのニーズがあってそこに無料で簡単に始められるEC、BASEがフィットしやすいってことでしょうか?

鈴木:そうですね。私の場合はあくまでもメインはブランディングやデザインの事業なので。例えば、岡山県に昔、阿波(あば)という村があったんですが2005年に所謂、平成の大合併で村の名前が無くなったんですね。でも、115年続いた歴史はあるわけで。そんな阿波村を新しい村として復活させようというプロジェクト「あば村宣言」にも関わらせていただいているんですが、これもプロジェクトありきで、その延長にせっかくなのであば村のお母さん達の手作り味噌が買えるショップもあれば面白いなと。初期費用がかからないからテストマーケィング的にBASEでとりあえずECも用意しておこうという話ですね。

あと“お母さんも使える”って確かBASEのコンセプトの一つですよね?

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abamura.com

——そうですね。BASEでネットショップを作っている30万ショップの中には、90歳を超えるお婆ちゃんが使っている事例や小学生がお母さんと一緒に使ってる事例なんかもありますね。

harusakuitem.thebase.in

tsutau.theshop.jp

 

——ブランディングの延長でのECではなく、ECが主軸はお話もありますか?

鈴木:宮城の自社工場で職人が手動編み機を使って編んでいるニットブランド「白田のカシミヤ」では、ブランディングを見直し、ECもBASEに変更して撮影もnottuoで行うようになってからはネットショップ通販の売上が格段に飛躍しましたね。

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shirata-cashmere.jp

受発注部分にはnottuoは関与していないのですが、“お母さんも使える”のコンセプト通り、ECが本業ではない方たちでも直感的に使いやすいようで特に問題無く運営されているようです。

地域で仕事をしていると「ネット通販が分からない、したことが無い」というシーンによく出くわすんですが、BASEの場合は管理画面かメールに届くアナウンス通りにやっていけばいいですよと、導入後の運営レクチャーがあまりいらない点が勧めやすいですね。

 

——鈴木さん自身もBASEを活用されていますね。

鈴木:当社ではデザイン業とは別に製造業も行っていますが、オーガニックコットンを草木染めした布製品の自社ブランドソメヤスズキ」のECがBASEですね。また2016年9月に発表したばかりのソメヤスズキから派生した子供服ブランド「YAROCCA」でもBASEを使う予定です。

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someyasuzuki.com

——BASEは今のところWeb上に所謂、ショッピングモール的なものを用意しておらず、集客に関しては自助努力が必要で、だからこそそこが肝なんですが鈴木さんの場合は集客に関してはどのようにお考えですか?

鈴木:最近はズバリ、Instagramだと思っています。と言ってもまだInstagramも試行錯誤中なんですが、ハッシュタッグが基本英語だからなのか海外からの問い合せをいただくことが多いです個人の方からどこで買えるのかというものから、海外店舗から取り扱いたいといったものwebマガジンで紹介したいとか…、Instagramを通して集客だけではなく、国内外での商機自体が広がっていくのではないかと思っています。

最近はBASEを使っている方の間でもよく聞く、Instagramによる集客はセミナーでも人気のTIPSの一つでもあります。

&BASE」ではこれからも様々なイベントを行いローカルな小商いを応援していくと同時に、制作会社様やクリエイター様、そしてネットショップオーナーに向けて有益な情報をお届けしていきます。その模様はこのブログでもお伝えしていきますので、今後の活動にご注目ください!

bulan.co

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