ネットショップには、カート機能を自身のブログやSNSなどに埋め込むことができるサービスが複数あります。
すでに何らかの媒体を持っている人にとっては、自分の媒体にもカートが埋め込めると、売上のアップが期待できますよね。
そこで、この記事では、カート埋め込み機能を備えているネットショップを、無料/有料それぞれにわけてご紹介していきます。
目次
カート機能をブログなどに埋め込めるサービス一覧【無料編】
ここでは、無料のカート機能サービスを、かんたんに比較できるように一覧表でまとめてみました。
カートを埋め込めるネットショップ作成サービスとしては、「BASE」と<STORES>が挙げられます。
なお、<STORES>は有料プランと無料プランがあり、無料の場合は機能が制限されるので、注意が必要です。
費用・料金の比較一覧表 |
||||
サービス名 |
初期費用 |
月額料金 |
手数料 |
最低契約期間 |
「BASE」 |
無料 |
無料 |
6.6%+40円 |
なし |
<STORES>無料プラン |
無料 |
無料〜 |
5.0% |
なし |
BASE
「BASE(ベイス)」は、ネットショップ開設実績3年連続ナンバー1(※)となっているサービスで、最大の特徴は、月額費用も初期費用も必要ないこと。
そして、ネットショップに必要なさまざまな拡張機能を、ほとんど無料で利用できることです。
「BASE」については、下記の記事でくわしく説明してありますので、ぜひ確認してみてください。
※ネットショップ開設実績No.1: 直近1年以内にネットショップを開設する際に利用したネットショップ作成サービス マクロミル調べ(2020年2月)
「BASE」のカート埋め込み機能について
「BASE」上で販売している商品ページのリンクを、外部サイトに貼り付けることができます。
これにより、「BASE」以外に、ご自身のブログやホームページから商品ページへの流入経路を確保することができます。
商品ページのリンク(タグ)の作成・利用については、以下の手順でおこなえます。
1. 指定のiframeによる商品ページのリンクをコピーする
2. 【商品詳細ページURL】の箇所を、商品詳細ページURLに置き換える
たとえば、以下のように「【商品詳細ページ】」の部分を、商品詳細ページのURLに置き換えます。
<iframe frameborder=”0″ height=”220″ width=”160″ src=”【商品詳細ページのURL】” ></iframe> |
そして、そのコードをコピーして、自身のブログやWebサイトに貼り付けて更新すれば、ページ上にカートが表示されます。
貼り付けたあとは、ページ上から実際にカートをクリックして、正常に遷移するかどうかを確認しましょう。
<STORES>
<STORES>の料金プランは、フリープランとスタンダードプランの2種類があります。
フリープランであれば、初期費用が無料なので、低リスクでネットショップ運営をはじめられますが、機能に制限があります。
一方、スタンダードプランの場合、月額利用料は2,178円が必要ですが、決済手数料が安く設定され、機能制限もありません。
「BASE」と同じように、ネットショップ運営に必要な機能は、一通り整っています。
<STORES>のカート埋め込み機能について
<STORES BUTTON>でデザインし、販売アイテムを選択して生成される貼り付けコードを設置することで、埋め込みが可能です。
カート機能をブログなどに埋め込めるサービス一覧【有料編】
次に、有料のネットショップ作成サービスのカート埋め込み機能について、サービスの料金や機能面とともに解説します。
費用・料金の比較一覧表(2020年11月10日現在) |
||||
サービス名 |
初期費用 |
月額料金 |
手数料 |
最低契約期間 |
<カラーミーショップ> |
3,000円 |
834円〜 |
4.0%〜 |
3ヶ月 |
<MakeShop> |
10,000円 |
10,000円〜 |
3.6% |
1ヶ月 |
<らくうるカート> |
3,000円〜 |
300円〜 |
5.0% |
12ヶ月 |
<おちゃのこネット> |
無料 |
500円 |
2.9〜5.0% |
12ヶ月 |
<Shopify> |
無料 |
米ドル$29〜 |
0.5〜3.9% |
なし |
※費用・料金は、選択するプランなどによって異なりますので、公式サイトでご確認ください。
<カラーミーショップ>
有料のネットショップ作成サービスです。エコノミープランなら、月額固定費834円(※)から利用できます。
※エコノミープランは、契約期間によって月額固定費が異なる(12ヶ月/月額834円・6ヶ月/月額917円・3ヶ月/月額1,000円)
エコノミープランでも、カート貼り付け機能やHTML・CSS編集、メールマガジン発行といった機能がついているため、初心者の方でも安心です。
<カラーミーショップ>には、エコノミープラン/レギュラープラン/ラージプランの3つのプランに加えて、プラチナプランも用意されています。
プラチナプランは、専任アドバイザーがショップのデザインを提案してくれたり、SNSを活用した集客支援などをサポートしたりしてくれます。
ショップデザインに自信がない、集客がうまくいかない、といった悩みも、解決へと導いてくれます。プラチナプランは、月額利用料10,000円(※)(別途予算として200,000円〜)で利用可能です。
※売上合計金額が月額100万円以上の場合、1%のシステム利用料が発生
<カラーミーショップ>のカート埋め込み機能について
カートJS機能(どこでもカラーミー)の設定画面で、表示させたい商品情報の項目とデザインを選択。作成されたJSコードをサイトやブログに貼り付けることで、埋め込みが可能です。
くわしくは、公式サイトをご確認ください。
<MakeShop>
月額固定費3,000円(ビジネスショッププランの場合)で利用できる、ネットショップ作成サービスです。
ほかの有料ネットショップ作成サービスと比較すると、初期費用や月額固定費などコストがかかりますが、販売手数料が無料のため、売れば売るだけ利益につながります。
さらに、651種類もの機能が備わっており、ネットショップ作成サービスの中でも、トップクラスの機能性です。
HTMLやCSSによる編集機能やスマホ対応といった機能をはじめ、クーポン機能やSEOかんたん設定機能など、豊富な機能を活用することで、本格的なネットショップ運営が可能です。
また、プレミアムショッププランでは、専任アドバイザーによるサポートも受けられます。
<MakeShop>のカート埋め込み機能について
【独自デザイン(PC)】>【独自ページ入力】または設置したいサイトのエディターエリアに、指定のソースを追記することで、埋め込みが可能です。
<らくうるカート>
<ヤマトフィナンシャル株式会社>が提供する、ショッピングカートサービスです。
ショッピングカート機能に決済や配送機能が一体となっており、誰でもかんたんにネットショップが開業できるサービスとなっています。
月額300円から、ショッピングカート機能を導入することが可能。
この価格でショッピングカート機能や決済、配送機能が利用できるのは、非常にリーズナブルといえます。
精算や配送情報に関しても、複数のサービスツールにログインする必要がないため、はじめての方でも扱いやすいでしょう。
<らくうるカート>のカート埋め込み機能について
業務メニュー「商品管理」>「カートボタン共通設定」>「カートをみるボタン設定」からHTMLソースをコピーして、設置する箇所に貼り付けることで、埋め込みが可能です(詳細は、下記リンクのP.250に記載あり)。
<おちゃのこネット>
月額500円(ライトプランの場合)からネットショップをはじめられる、ネットショップ作成サービスです。
プランに関わらず、初期費用や売上手数料が一切不要、という点も魅力的なポイント。
取扱商品が多い場合は、CSVファイルで一括登録できたり、人気商品をランキング形式で表示できたりと、さまざまな機能も備わっています。
カート機能は、お届け先を複数登録できたり、のしや名入れなどギフトにも対応していたり、と高機能なので、さまざまなユーザーのニーズにも対応可能です。
また、決済方法も豊富で、クレジットカードや銀行振込はもちろんのこと、<Amazon Pay>や<LINE PAY><PayPay>といったオンライン決済にも対応しています。
<おちゃのこネット>のカート埋め込み機能について
管理画面「商品管理」>「商品一覧」で、各商品の「外部カート設置コード取得」アイコンをクリック。
開いたページで「外部貼り付けコード」を取得後、外部ページに取得したコードを貼り付けることで、埋め込みが可能です。
<Shopify(ショッピファイ)>
世界175ヶ国で利用されており、世界シェアNo.1のネットショップ作成サービス。
世界各国の決済方法や言語に対応しており、越境ECに挑戦しやすいのが特徴の一つとなっています。
また、日本郵便などの国内主要会社以外に<FedEx>や<UPS><DHL>といった配送会社とも提携しているため、グローバルにネット販売をおこなえます。
このほか、<Shopifyアプリストア>には、ネットショップをカスタマイズできるアプリが2,200種類も取り揃えられています。
たとえば、代金引換の送料を手数料込みで自動計算してくれる「Advanced Cash on Delivery」や、掲載商品の価格を各国の通貨で表示させる「BEST Currency Converter」などがあります。
<Shopify(ショッピファイ)>のカート埋め込み機能について
WebページのソースHTMLに埋め込みコードを追加することで、購入ボタンとカートを設置できます。
購入ボタンまたはカートの外観・動作を変更するには、関連する埋め込みコードの変更が必要ですが、サポート外のため、サポートが必要な場合は<Shopify Expert>を雇う必要があります。
まとめ
カート機能をご自身のブログやホームページなどに埋め込むことで、ネットショップ以外からの流入や購入につながる可能性があります。
また、ネットショップ作成サービスやショッピングカートサービスによっては、SNSとの連携が可能のものもあります。
販売経路を増やして、効果的なネットショップ運営をおこなっていきましょう。