【ネットからリアルへvol.11】シンプルだから、いい。ビール好きの双子兄弟が手掛けるアパレルブランド<BEER>のこれから

2021.10.12(更新:2024.04.09)

「ネットからリアルへ」では、「BASE」の常設店舗「SHIBUYA BASE」や「BASE Lab.」の出店オーナーズにその魅力をおうかがいし、ネットショップがリアルの場へと挑戦する意義をお伝えしていきます。

第11回は、<新宿マルイ>のポップアップスペースに出店した<BEER(ビール)>のオーナー・上鈴木さん兄弟にお話をうかがいました。

<BEER>は、BEER(ビール)をテーマにした、ビールを愛する、ビールのためのアパレルブランド。ビール大好き双子のアーティスト・P.O.P(ピーオーピー)の上鈴木兄弟が運営しています。

Shop:https://www.beerbeerbeer.beer/
Instagram:https://www.instagram.com/beerbeerbeer.beer/
Twitter:https://twitter.com/BEER_Apparel
Youtube:https://www.youtube.com/c/POP_JPN

 

ビールをテーマにした、ビールを愛する、ビールのためのアパレルブランド

(左:上鈴木兄弟・弟、右:上鈴木兄弟・兄)

ーーブランドのコンセプトを教えてください。

BEER(ビール)をテーマにしたアパレルブランド

BEER(ビール)を愛するアパレルブランド

BEER(ビール)のためのアパレルブランド

ブランド名のとおり、ただ「BEER」とだけ書いてあるTシャツを販売しています。
あえてイラストやデザインを入れずに、シンプルに「BEER」とだけ書いてあるのがポイントです。

コロナ禍での新しい挑戦としてはじめた、オンラインショップ

ーーブランドを立ち上げたきっかけや、経緯について教えてください。

上鈴木兄弟・兄(以下、兄) 私たちは、双子の兄弟で音楽活動をしているのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で音楽イベントがなくなってしまい、時間ができたので、なにか新しいことをしようか、と思い立ちました。

もともと音楽活動のさいに販売しているグッズを製作してくれている方がいて、その方となにか作ってみようかということになり、もともと2人ともビールが大好きで、地元でオリジナルビールを製作してライブで配ったり、ビールイベントに出演したりしたのもあって、ビールに関連したTシャツを作ってみることにしました。

ただ「BEER」と書かれているだけの、シンプルなデザイン

ーー「BEER」というデザインが、シンプルながらも目を引きますが、なにかこだわりがあったりするのでしょうか?

兄  ビールをコンセプトにしたブランドは他にも数多くありますが、ただ「BEER」とだけ書いてるものはなくて、自分たちが着たかったのもあってまずは作ってみることにしました。

ビール好きの人って、じつはかなり多くて、みんなほんとうにビールが好きで誇りをもっているので、ただ「BEER」と書かれているだけのシンプルなデザインでも、「着たい」と思ってくれている方が多いようです。

狙ったわけではないですが、結果的に「みんなこれほしかったんだ!」っていう感じがしています。

ビールがなくなることも、流行らなくなることもないと思いますし、シンプルなファッションが流行ってることもあって、ちょうどいいタイミングだったのかもしれません。

ーーお客様も、やはりビール好きの方が多いのですか?

兄 そうですね! 「ビール外交」というか、周りにビールが好きな友人が多くて、最初はそういう友人や、私たちの音楽を聴いてくれている方が買ってくれたりしていました。

もともとの音楽活動で販売していたグッズはなかなか売れないのですが、<BEER>のTシャツはよく売れるんです(笑)。

ブランドをはじめた当初は、4〜5種類くらいのTシャツを10〜15枚ほど作ってみていたのですが、今ではありがたいことに、リピーターの方や、シーズンごとに新作商品を買ってくださる方、ギフト用で買ってくださる方も結構増えてきています。

最近では、街や音楽フェスで<BEER>のTシャツを着ている人を見た!という目撃情報も多いです。シンプルでわかりやすいデザインなので、見てすぐにわかるみたいです。

ーーブランドの運営は、どのようにおこなっていますか?

兄 デザインは弟、発送や運用業務は兄、など、2人で業務を分担しながら運営をおこなっています。

ほかには、商品の製作はもともとバンドグッズを製作していただいていた方にお願いしたり、商品写真は後輩のカメラマンにお願いしたりしています。

ーー数あるプラットフォームのなかで、なぜ「BASE」を選んだのですか?

兄 もともとはバンドのオンラインショップで、売れても売れなくてもよくて、リスクが一切ないので「BASE」を使っていました。

<BEER>をはじめるときは、兄弟2人でやるとしたら、めんどくさいことが増えると絶対に兄弟げんかになるので、なるべくかんたんな方がいいな、と思っていて。「BASE」だと、そういうめんどくささがないので、気に入っています。

「BASE」は、ローンチまでがシンプルでほんとうにいいと思います。だめだったらやめればいいだけですし。

今は、オープン当初より3倍以上売れてきていて、今後バイトを雇うとか、倉庫に発送をお願いするとか、そういう裏側の変更は検討していくと思いますが、表は「BASE」でダメな理由がないですね。

ーーとくにお気に入りの機能はありますか?

兄 Appsはたくさん使っていて、どれもお気に入りです。

訳のわからないAppsがなくて、必要な機能が全部そろっているのがいいですね。いつもだいたい「こんなことできないかな?」と思って調べてみると、Appsでできる、という感じです。

上鈴木兄弟・弟(以下、弟) あと、画面の使い方がわかりやすくて、直感的にできるのも魅力ですね。

それから、「YELL BANK」もすごいなと思っています。たとえば、ポップアップを開催すると、支出と収入のキャッシュフローがズレるので、急に売れて急にお金が必要になった、みたいなときに助かる人はいると思います。

わたしたちはまだ利用したことはないですが、なにかあったときに頼れるところがある、という安心感があります。

売上が上がってきて挑戦した、<新宿マルイ>のポップアップスペース

ーー<新宿マルイ>のポップアップスペースに出店しようと思ったきっかけはなんですか?

兄 個人でブランドを運営していて、オープンしたばかりの去年はまだそんなに売れていませんでしたが、12月ごろから靴下など、売れるアイテムが出てきて、オンラインだけで販売するのではなく、オフラインで販売した方が、もっといろんなアイテムを作って売れるんじゃないか、と思うようになりました。

出店の募集が出ていたころ、ちょうど時間に余裕があったのもあって、ダメ元で申し込んでみたのですが、運よく出店できることになり、とてもありがたかったです。

ーー出店してみて、いかがでしたか?

弟 今回、1週間の開催期間中、毎日店頭に立ちましたが、直接お客様と会えることが新鮮で、とてもおもしろかったです!

お客様が直接目で見て手に取って購入されているのを見てみると、オンラインショップではあまり展開していなかった、小さいサイズの商品のほうが売れていたりして。オフラインだからこその発見がありました。

ーー出店前後で、なにか変化はありましたか?

兄 今回の出店が終わったあと、一つギアを上げたような感じです。

ご来店いただいたお客様が、SNSに載せてくれたことで、さらに多くの方に知ってもらえるきっかけになりました。店頭を通りかかって、フラッと立ち寄ってくださる方もいて、開催後はオンラインでの売上も上がり、明らかに新規のお客様の数が増えましたね。

驚くほど結果につながったので、とてもありがたく思っています。

弟 もう少し規模が大きくならないと、これだけで食べていくことはむずかしいですが、今後これだけでご飯が食べれるようになればいいな、と思いはじめています。

<BEER>の服を着てオリジナルビールで乾杯する、「飲めるポップアップ」をやりたい

ーー個人として、またブランドとして、今後の目標や計画はありますか?

兄 今後は、もっとひんぱんにポップアップを開催したいです!

コロナ禍の今はむずかしいですが、いずれ「飲めるポップアップ」みたいなのをやりたいです。<BEER>の服を着て、オリジナルビールで乾杯しながらトークショーして、ビールや服を売る、みたいなことがポップアップでできたらいいな、と思っています。

弟 もともと、年に10本くらいはビールイベントに出ていたので、またそういうイベントが再開されたときに、<BEER>のことを知ってもらいたいですね。

ブランドをどこまでも大きくする、というよりは、より多くの方に知っていただいてファンになっていただけるように、プロモーションをがんばっていきたいです。

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