セミナーレポート:「今さら聞けない!? ファッションロー 〜ファッション系ECで絶対に知るべき法的知識とポイント〜」 2019年3月開催

2019.03.26(更新:2020.09.15)

2019年3月、小倉メリヤス製造所が運営するファッション・小物・雑貨・モノづくり支援シェアファクトリー「nuuiee(ヌーイー)」を会場に「ファッション系ECで絶対に知るべき法的知識とポイント」に関するセミナーを糸や生地をはじめとした繊維製品の安全性・機能性を評価する第三者検査機関、一般財団法人ニッセンケン品質評価センター様と昭和四年創業のカットソー製造のOEM縫製工場、株式会社小倉メリヤス製造様をゲストに招き実施しました。

本セミナーは皆様の関心が非常に高かったのか、告知と同時にセミナー参加チケットが即完売する盛況ぶりで、1日昼夜2回のものを計2日開催しました。

 

ネットショップは”ブランド”と”個人のやり取り”

皆様はここ最近、国内外で『ファッション・ロー』と呼ばれる、ファッションに関する法令遵守の意識が高まっていることはご存知でしょうか?

ブランドを作り、インターネットを通して簡単に販売できる時代になりましたが「自身のネットショップ運営」と「フリマアプリやネットオークション」とでは異なる点が多々あります。

例えば、フリマアプリやネットオークションでは「素人採寸なのでご容赦ください」「実際の色味と異なる場合がございます」「ダメージがある場合がございます」などの文言が許されたとしてもネットショップの場合は、ショップやブランドを信用してお客様は商品を購入するわけですから、写真や文言に正確性が求められることはもちろんのこと、アパレル商材に関しては直接お客様の肌に触れる商品だからこそ検品や検針といった品質管理、製品としてのクオリティが強く求められます。

 

繊維製品を販売する場合、家庭用品品質表示法に基づいた品質表示は必須 

オリジナルでアパレル商品を製造販売されている方も、国内外で商品を仕入れて販売されている方も、ブランドタグのみならず洗濯表示や品質表示のタグもきちんとつけて販売されていますか?

そもそも、繊維製品を販売する際は、これら家庭用品品質表示法に基づいた品質表示が必須なことはご存じですか?

これらの法令を遵守せずに商品を販売した結果、洗濯表記がないのでよくわからずに洗濯したら著しく縮んでしまった…お客様の大事な家具に洋服の色が移ってしまった…洗濯したらプリント柄が全て消えてしまった…アレルギーになった…等のトラブルを招き、ブランド価値の毀損どころか罰則にまで発展し、事業自体の存続が危ぶまれるケースにまで発展した事例も多々あります。

 

ブランドは財産

「ブランド」と聞くと例えば「素敵なデザインのオンラインショップに素敵な写真で素敵な洋服が載っていること」といったような印象面にばかり意識が傾きがちですが、ブランド作りは事業を中長期的に支える財産でもあります。

洋服の組成繊維の割合を検査したり、信頼できる工場に発注して作ることで、それをブランドコンセプトや商品説明に落とし込めばブランド力の担保に繋がり、お客様にとっても魅力的なものに映りますが、確証のないものを販売し、洗濯方法のお伝えなどのアフターケアもままならないのであれば、今のご時世、SNS等で問題になり逆にブランド力の低下に繋がる恐れも秘めていますので、ぜひ今一度、製品の見直しを行ってみてください。

BASEではこのように操作説明や機能紹介、インターネット活用といった話だけに留まらず、商いをしていく上で必要な周辺知識が学べオーナーの皆様の一助となるような様々なセミナーを企画して行く予定ですので、定期的にこちらのサイトをチェックしていただけると幸いです。

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