ネットショップの成功事例から学ぶ!失敗しないサイトを作るコツを紹介

2024.05.10(更新:2024.05.11)

今の時代、企業も個人もネットを通じて商品を販売するのが当たり前になっています。しかしネットショップの場合、たとえ魅力的な商品を販売しているからといって、必ずしも売上につながるというわけではありません。ネットならではの売り方を理解していなければ、ネットショップを開設しても失敗してしまうでしょう。そこでこの記事では、成功しているネットショップの共通点や具体的な成功事例、失敗の原因、後悔しないネットショップの運営ポイントなどについて紹介していきます。

成功しているネットショップの共通点

多くの集客があり、売上も好調。そんな風に成果を出しているネットショップには、どのような特徴があるのでしょうか。まずは、成功を収めているネットショップの共通点について解説していきます。

顧客にとって使いやすい

顧客にとって「使いやすい」ようにネットショップを整えることは、成功するための基本的な条件と言えます。たとえば、商品ページの見やすさや、購入ボタンがすぐ目に入る場所にあるといったサイトの「見た目」。あるいは、購入までの手順がわかりやすいという「操作性」も大切です。使いにくいサイトの場合、なかなか目的の場所にたどり着けずに顧客はストレスを感じるでしょう。そうなると、顧客は購入を断念してしまうかもしれません。

効果的な集客をしている

ネットショップは、開設した時点ではまだ誰も知らない状態です。たくさんのショップがある中、自然に顧客が来てくれることは基本的にありません。そのため、広告などを使って集客を行う必要があります。ただ、むやみに広告を出しても効果は期待できません。重要なのは、想定している客層が訪問しそうなサイトやページを分析して、そこに広告を表示させることです。ターゲットに対して的確に広告を打つことで、興味を持ってもらえる可能性は高くなります。また、ターゲットが検索しそうなワードを商品や説明文に含ませることも、効果が期待できます。

SNSを効果的に活用している

SNSと連携できる機能を持つネットショップも多く存在します。たとえばInstagramであれば、投稿にタグづけしたり、広告を配信したりして商品販売ページとリンクさせることが可能です。このようにSNSは無料で多くの集客を実現できるツールとして大いに役立つので、成功しているネットショップの多くが積極的に活用しています。

「信頼できるショップ」という印象を与えている

ネットショップは運営者の顔が見えにくいため、サイトの雰囲気によっては顧客から「このサイトは信頼できない」と思われてしまうでしょう。信頼を損ねないためには、ショップの代表者氏名や顔写真、電話番号、住所など、顧客が知りたい情報を記載することが大切です。「このサイトなら安心」と感じてもらえれば、前向きに買い物を楽しんでもらえるでしょう。

とはいえ、個人情報を明記することはネットショップのオーナーにとって不安に感じられるかもしれません。そこで「BASE」では、数年前に住所と電話番号を非開示にすることを選べる機能(※)を追加しました。個人情報の開示に抵抗がある方には、おすすめの機能です。

(※)個人区分での利用の場合。法人で利用する場合は非開示にすることができません。

ネットショップの成功事例

ネットショップの成功事例を知っておくことは、ネットショップ運営のノウハウや課題解決の方法を学ぶ上で非常に効果的です。そこでこちらでは、「BASE」で人気の4つのカテゴリから、ネットショップの成功事例を紹介します。

andante(ファッション)

水着やルームウェア、アクセサリーなどを取り扱う通販アパレルショップ「andante(アンダンテ)」。代表の吉澤さんは、教育関係の企業で会社員として働きながら、未経験でアパレルのネットショップを開設しました。

きっかけとなったのは、2016年に別の会社で働いていた友人の起業に感化され、趣味だった私物販売をフリマアプリから「BASE」へ移行したことです。その1年後の2017年には、独立して法人化を果たしました。当初は商品を仕入れて販売するのがメインでしたが、やがて自社でオリジナル商品の制作もスタート。着実に事業の幅を広げてきました。

andanteのサイトには、モデルを起用した商品写真が並んでいます。買う側がウキウキするようなかわいい写真であることはもちろん、「実際の商品とのイメージが変わらない写真を掲載する」という高い意識も感じられます。また、Instagramやインフルエンサーを活用したPRにもいち早く取り組み、ある時期には売上が数百倍に増加しました。

副業からネットショップオーナーへ ゼロからECアパレルを成功に導いた、その秘訣とは

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麵屋武蔵(食品)

東京で行列の絶えないラーメン店を多数展開している「麵屋武蔵」。2020年に始まったコロナ禍では売上が激減し、売上をカバーするためにネットショップでの通販を開始しました。

最初は自社サイトでの販売を検討したそうですが、通販や決済などの機能を追加すると100万円単位の資金が必要だとわかりました。さらに、開設まで早くても数週間はかかります。そこで、無料かつ迅速にショップを開設できる「BASE」を利用して、通販に参入しました。「麵屋武蔵の味を自宅で楽しめる」ということから通販の効果はすぐに表れ、ネットショップを開設して1ヶ月後には約3,000食、300~400万円の売上を達成。その後は、ネットショップ限定の商品の販売に取り組むなど、ECでしか味わえない楽しみも提案しています。

麵屋武蔵のファンは全国各地にいますが、遠方に住んでいる場合はなかなか実店舗に足を運べないもの。そうした人にも、ネットショップを通じてラーメンを届けることに成功した好例と言えるでしょう。

売上激減期の麺屋武蔵を支えたのは、30分で作ったネットショップだった。人気ラーメン店がBASEを選んだ理由とは。

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だいし屋(ハンドメイド)

「だいし屋」は、1924年創業の有限会社河野印刷所が始めたアクセサリーの台紙や値札、ギフトボックスなどを扱うネットショップです。もともとはBtoB向けに商品を製造・販売していましたが、販路の拡大を目的に「BASE」でネットショップを開設。扱っていた商品をそのまま販売し、現在では北海道から沖縄まで全国各地から注文が寄せられています。

だいし屋では、集客のためにInstagramへ画像を投稿。「BASE」と紐づけることで、見た人からの問い合わせにつながっています。また、紙の質感は画像では伝わりにくいので、動画を使って台紙の厚みや素材感などを説明するなど、商品の特徴がわかるような工夫もしています。サイトの見た目もシンプルで、顧客が買い物をしやすい構造になっているのも重要なポイントです。

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LAND(雑貨・インテリア)

「LAND」は、国内外から仕入れたこだわりの生活雑貨や服、インテリア、オリジナル商品などを販売している個人雑貨店です。2018年4月に東京・国分寺に実店舗をオープンし、それから2~3ヶ月後に「BASE」でネットショップも開設しました。

実店舗とネットショップでは売れ筋が異なるということから、すみわけをして在庫を消化。効率的に売上を作ることに成功しています。たとえば、タイから輸入している陶器の雑貨を、「BASE」の予約販売機能で販売。その結果、販売開始5分で70個が完売したそうです。一方で、ハンカチなどサイズの小さい商品はネットショップでは売れにくいので、出品していません。こうした実店舗とネットショップとの違いを見極め、相乗効果で売上を伸ばしています。

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ネットショップの失敗あるある

ネットショップ運営は、成功だけではなく失敗からも多くのことを学べます。それでは、具体的な失敗例を見ていきましょう。

多くのショップの中に埋もれてしまう

ネットショップは個人でも簡単に開設することが可能です。ただ、「何を」「どんな人に」「いくらで」といったコンセプトがない場合、ショップが魅力的に見えず、他のショップに埋もれてしまう恐れがあります。ネットショップを開設する前には、「どんなショップにするのか」についてじっくり考え、コンセプトを明確にしておくことが大切です。

決済方法の種類が少ない

商品を購入時の決済方法が少ないと、せっかく顧客が商品を選んだとしても、商品購入の手続きが中断される可能性が高くなります。たとえば、クレジットカード決済しか受け付けていない場合、クレジットカードを持っていない人は購入を諦めるしかありません。機会損失を出さないためにも、銀行振込やコンビニ払いなど決済手段を多く確保しておきたいところです。

在庫を過剰に抱えてしまう

商品を販売する場合、仕入れに費用がかかります。それだけではなく、商品の保管にも倉庫や管理などの費用も必要です。商品を迅速に発送するためにはある程度の在庫は必要ですが、過剰にある場合には余計な費用を支払うことになります。流行り物を扱っていると、ブームの最中はよく売れるもののブームが終わるとめっきり売れなくなるもの。仕入れの量を見誤ると、在庫の保管にかかる費用が利益を圧迫しかねません。

後悔しないネットショップ運営のポイント

せっかくネットショップを開設したのであれば、成果を出しながら、できるだけ長く続けていきたいもの。どうすれば後悔しないネットショップ運営ができるのか、解説していきます。

簡単にショップ運営ができる方法を選ぶ

ネットショップは無料で開設できますが、仕組みや操作方法を理解するのが難しいと手を出しにくいかもしれません。そのため、簡単に操作ができることは重要な要素と言えます。

「BASE」は無料で利用できるうえ、ショップ開設は最短30秒、販売開始まで最短30分で完了するスピード感も魅力です。さらに、開設には手続きも書類提出も必要ありません。また、シンプルで直感的な操作環境が特徴で、WebやITに関する知識がない人でもすぐに覚えられます。

多くの機能が使えるサービスを探す

ネットショップは、サービスによって搭載している機能は異なります。売上アップにつながる機能が備わっているのかを見極めて使うサービスを選択することが、ネットショップ運営で成功するためのカギです。

たとえば「BASE」では、InstagramやTikTokなどのSNSと連携し、サイトや商品をたくさんの人にPRできます。また、決済機能もクレジットカード決済、コンビニ決済、携帯料金と合わせて払うキャリア決済、銀行振込、「BASE」独自の決済「あと払い(Pay ID)」など7つの方法を用意。

業務効率化の機能では、AIが商品説明文や顧客に送付するメールマガジンの文章などを自動生成する「BASE AI アシスタント」を使えば、自分で文章を考える手間を省略できます。このように役に立つ機能が豊富にあれば、ネットショップ運営には困ることはありません。

まとめ

ネットショップは、開設したらすぐに売れるほど甘いものではありません。ただ、実際に成功しているネットショップがたくさんあるのも事実です。多くのファンを獲得しているネットショップには、何かしら共通点があります。成功事例からその共通点を見つけることは、ネットショップ運営を始める上でとても大切です。

また、失敗の要因を知っておけば事前に対策がしやすくなるので、失敗について学んでおくことも意義があります。これからネットショップを始めようという方は、過去の事例をしっかり見て自分の糧にしてください。

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