【ネットからリアルへvol.9】自分がほしいものをつくる。長く身に着けられるアクセサリーを展開する<kalmia store>のこだわりとは

2021.05.11(更新:2024.04.09)

「ネットからリアルへ」では、「BASE」の常設店舗「SHIBUYA BASE」や「BASE Lab.」の出店オーナーズにその魅力をおうかがいし、ネットショップがリアルの場へと挑戦する意義をお伝えしていきます。

第9回は、「BASE Lab.」に出店された<kalmia store>のオーナー・山崎さんにお話をうかがいました。

<kalmia store>は、シンプルかつユニークなデザインのアクセサリーを販売しているブランド。

Shop:https://kalmiastore.thebase.in/
Instagram:https://www.instagram.com/kalmia_store/
note:https://note.com/kalmiastore

自立した「芯」のある美しい女性をイメージしたアクセサリー

ーーブランドのコンセプトを教えてください。

「kalmia(カルミア)」は花の名前であり、花言葉は「優雅」と「野望」。

自立した「芯」のある美しい女性をイメージし、シンプルかつユニークなデザインのアクセサリーをデザイン、またはセレクトして販売しています。

海外でシルバーの卸屋を訪れ、アクセを販売してみようと思い立つ

ーーブランドを立ち上げたきっかけや、経緯について教えてください。

大学生のころ、友人と海外に訪れたさいに、偶然シルバーの卸屋に入りました。それまでシルバーアクセサリーは、高くて自分には手が届かないものだと思っていましたが、そこで卸だとじつは安いということを知って、手の届きやすい価格で販売してみようかな、と思いつきました。

最初は友人向けに販売しはじめましたが、そのころちょうど大学4年生で就職活動が終わったあとで、友人と社会人になる前になにか自分たちではじめたい、と話していたこともあり、ブランドを立ち上げることにしました。

ーー就職活動のあとにブランドを立ち上げたとのことですが、現在もお仕事をしながらブランド運営されているのですか?

はい、今も副業としてブランド運営をおこなっています。
もともとは友人と二人ではじめましたが、当時新卒で忙しかったこともあり、途中からは私が一人で運営をするようになりました。今は、ほかに5人ほど手伝ってくれるメンバーがいます。

一時的な流行ではなく、一生使えるような質の良いもの

ーー販売する商品へのこだわりや、とくに気をつけていることはありますか?

自分が本当にほしいと思うような、質のよいものをセレクトしたいという思いがあり、基本的にはSilver925のアクセサリーだけをセレクトしていて。一時的な流行のものではなく、10年、20年と長く大切に使えるような、もっといえば一生身に付けられるようなものを展開しています。

はじめはセレクトの商品だけ販売していましたが、今は私のデザインで制作したオリジナル商品も販売しています。

ショップを大きくしたい、という気持ちもありますが、わたしをふくめてほかのメンバーも全員本職があるので、今は売上をあげることよりも、みんながほんとうにほしいものを作ったり、表現したいものを表現することを重視しています。少しずつ商品を増やしながら、結果的にショップも徐々に大きくしていけたらな、と思っています。

ーー数あるプラットフォームのなかで、なぜ「BASE」を選んだのですか?

ほかのサービスも使用してみましたが、UIの面で一番使いやすかったので「BASE」を使うことに決めました。

<kalmia store>は商品数やサイズ数が多いので、こまかく更新していくうえでも「BASE」がいちばんかんたんで使いやすいな、と感じました。

中高生の頃から憧れだったラフォーレ原宿での「BASE Lab.」

ーー「BASE Lab.」に出店しようと思ったきっかけはなんですか?

<ラフォーレ原宿>はファッションの象徴的な施設であり、わたし自身が東京出身ということもあって、中高生のころから馴染みと憧れがありました。

そんな場所に出店できる、という募集のお知らせを見て、ぜひ出店してみたいと思ったのと、過去に「BASE」の委託販売スペースで販売したさいに思ったよりも反響があったので、自分たちでどこか場所を借りてポップアップを開催するのではなく、商業施設で開催するのも一つの手だなと思い、思い切って申し込んでみました。

今回は、オンラインショップよりも少し価格を下げて販売したこともあってか、若い子たちもたくさん買ってくれました。よろこんでいる顔を見られたことが、いちばんうれしかったですね。

ーーオンラインショップやInstagramを見て来店されたお客様は、多かったですか?

週末はInstagramを見てきてくださった方が多かったのですが、全体的にはたまたま通りかかって買ってくださった方がほとんどでした。

結構人通りが多かったのと、表から見えるような場所に<ラフォーレ原宿>の客層に合いそうなポップな商品を置いたので、それを見て入ってきてくださった方が多かったです。

ーーお客様からのうれしい反応や声はありましたか?

オンラインショップよりも20%ほど安く販売していたので、「安くなってる!」という感じでまとめて購入してくださるコアなファンな方もいて、よく見てくださっているんだな、と感動しました。

<ラフォーレ原宿>ということもあって、高校生や大学生など、ふだんオンラインショップで購入してくださるお客様よりも少し若い方たちに「かわいい」と言ってもらえたこともうれしかったですね。

「ピアスの穴を開けたいけど、勇気がない」と言っていた方に、「開けたらいい素材のものを着けたほうがいい」という感じでお話ししていたら、まだ開けてないのに買ってくださったなんてこともありました。このピアスを身に付けたいからピアスの穴を開けたい、と思ってもらえたことに、驚きとよろこびの気持ちでいっぱいでした。

ーーーー出店してみて、なにか感じたことや発見したことはありましたか?

「BASE Lab.」に出店してみて、ポップアップってすごく楽しいんだな、と感じました。今までは、オンラインショップだけで少しずつやっていければいいかな、と思っていましたが、今後はポップアップもやっていきたい、という強い気持ちが生まれました。

また、今まではオンラインだけだったので、どんな商品がうけるのか、どうして買ってくれるのか、というところはわからなかったですが、今回実際にお客様が商品を選んでいる姿を直接見ることで、こういう方が買ってくれるんだ、こんなに若い子も買ってくれるんだ、という発見もありました。

若い子に受けると思っていた、ポップな石のアクセサリーが意外と受けなかったり、逆にシンプルなアクセサリーが受けたり。今まで見えなかったことを直接見て感じることができたので、店頭に立ってお客様と接することって、あらためて素晴らしいことなんだな、と身をもって感じました。

ーーーー出店前後で、なにか変化はありましたか?

心情的なところでいうと、これまでは「今後どうしようかな?」と中途半端な気持ちでやっていたところもありましたが、今回を機に、もっとブランドを大きくしたい、いろんな方に知ってもらいたい、という気持ちが大きくなりました。

ショップとしては、継続的にポップアップをやっていきたいです。今回のポップアップでInstagramのフォロワーも少し増えましたし、購入してくださった方が商品の写真を投稿してくださったりしていて、新規のお客様が増えるきっかけにもなったのではないか、と思っています。

いつかブランド一筋にできるように、もっと頑張りたい

ーー個人として、またブランドとして、今後の目標や計画はありますか?

今まで、ブランド一筋でやっていくということを考えたことはなかったですが、自分で作ったものが人に評価されているのを感じていくなかで、そうしたいな、という気持ちが強くなってきています。

これだけでやっていくためには、もっといいものやいいブランドを作って、かつ今の何十倍も売り上げが必要なので、もっとがんばっていこうと思っています。

ブランドとしては、<kalmia store>の「いいものを長く使おう」というコンセプトとはまた違ったコンセプトの、新しいブランドを作ってみたいです。

すでに花瓶を扱う<life in bloom>や、<kalmia store>とは異なるテイストのアクセサリーを扱う<HIGH WAVES>などの姉妹店もスタートしていますが、今後もどんどんショップを増やしていきたいです。そして最終的には、インテリアや雑貨など、同じ系統のほしいものをすべてそろえられるようにできたらいいなと思っています。

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