コーポレートサイトやオウンドメディアなど、さまざまな用途で必要になるホームページ。
今回は、コストをおさえて作成したい人に向けて、無料でホームページを作成する方法についてご説明します。
専門的な知識がなくても、無料でかんたんにホームページを作成できるツールは数多く登場していますが、なにを選べばいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはホームページを作成する方法の基礎知識と、どんなツールを選べばいいか、について解説します。
加えて、ホームページを作成する目的別に、無料の作成ツールを17種類ご紹介します。
スマホで手軽に作成できるかどうか、無料でも広告を非表示にできるかについても、ツールごとに対応できるかご説明していますので、参考にしてください。
目次
無料でホームページを作る方法は、2つ
無料ホームページを作成する方法には、大きくわけて次の2つの方法があります。

それぞれの方法の特徴について、メリットとデメリットについて触れながらご紹介します。
方法1. 無料ホームページ作成ツールを使う
ホームページを作成する1つ目の方法は、無料でできるホームページ作成ツールを使って作成するやり方です。
通常、ホームページを作成するときには、HTMLやCSSなどの専門的な知識が必要ですが、ホームページ作成ツールを使えば、それらの知識が必要ありません。
無料でも、本格的なサイトやオウンドメディアが作成できます。
代表的なツールに、<WordPress(ワードプレス)><Jimdo(ジンドゥー)><ペライチ>、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」などがあります。
無料で自社のコーポレートサイトやオウンドメディアを作りたい方、実店舗があって手軽にホームページがほしい方、などにおすすめの方法です。
「無料でホームページ作るなら?」と聞かれれば、真っ先にお答えするのが、こういった無料で作れるサービスを活用する方法です。
まずは最初に検討してみてください。この記事の後半では、ここに該当する17のサービスを比較紹介しています。
無料ホームページ作成ツールもいろいろある

ホームページ作成ツールは数多くありますが、どれも同じ、というわけではありません。
たとえば、ドメインを取得したりサーバーを用意したりする必要があるものもあれば、なんの準備もなしにかんたんに作成できるものもあります。「BASE」など、サービスによってはスマホで立ち上げられるものもあって、便利です。
多くのホームページ作成ツールは、知識がなくても、誰でもかんたんにサイトを作ることができますが、ツールによっては操作になれるのが大変な場合もあります。
また、ツールによっては、細かな部分のデザインの融通がききづらい場合もあるので、ツールは慎重に選ぶことが大切です。
- 専門的な知識が必要ない
- 更新も楽におこなえる
- ツールによってできること(機能・デザイン)に限界がある
方法2. HTMLやCSSを用いて、一から作成する

無料ホームページ作成ツールを使わない場合は、自分でHTMLやCSS、Java、PHPなどのプログラミング言語を使ってホームページを作成します。
HTMLやCSSを用いてホームページを作成するためには、ある程度の専門知識が必要不可欠です。
HTMLやCSSの知識があれば、独自のデザインのホームページを作成できたり、自在に修正できたり、コストも比較的安価に済ませられたりするメリットがありますが、知識の習得には時間がかかります。
もともと知識がある方以外は、選択肢に入れるべきではない方法です。
- 凝ったホームページを比較的安価に作成できる
- 自在に修正できる
- 専門知識がかならず必要になる
制作会社に依頼すると、最初は無料でも……
自分でHTMLなどを触れない場合は、Web制作会社に依頼することも選択肢に挙げられます。
最近では、「無料で制作します」という会社もありますが、そういった場合は、管理費などで別途お金を請求されるケースが多いでしょう。
その他、<Retty>などのようなポータルサイトがある場合には、無料でもお店のページを作れますが、すべての機能を使うには有料プランにする必要があるなど、完全に無料というのは現実的にむずかしいです。
また制作会社に依頼する場合は、なにか修正が発生するたびに修正費用が発生しますので、無料でホームページを作りたい方には向いていません。
無料のホームページ作成ツール比較表

ここまでご説明したとおり、無料でホームページを作成する場合は、基本的に作成ツールを使用するのがおすすめです。
ただ、広告表示の有無など、細かいところで違いがありますので、まずは一度比較表にしてみました。
費用や機能、どんな利用に向いているか、を確認してみてください。無料のプランで使える機能は「〇」、有料プランでのみ使える機能は「有料プランのみ」としています。
初期費用 | 固定費 | 独自ドメイン | 広告の非表示 | スマホでの作成 | 何の利用に向いているか | |
---|---|---|---|---|---|---|
BASE(ベイス) | 0円 | 0円 | 〇 | 500円/月 | 〇 | ネットショップ |
Shopify(ショピファイ) | 0円 | 月額$29~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | ネットショップ |
STORES(ストアーズ) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | ネットショップ |
Wix(ウィックス) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
Jimdo(ジンドゥー) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
Google Sites(グーグルサイト) | 0円 | 0円 | 有料プランのみ | 有料プランのみ | - | コーポレートサイト |
Weebly(ウィーブリー) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
Strikingly(ストライキングリー) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
Crayon(クレヨン) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
Webnode(ウェブノード) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | コーポレートサイト |
SITE123 | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | - | コーポレートサイト |
WordPress(ワードプレス) | 0円 | 0円 | 〇 | 〇 | 〇 | オウンドメディア |
Ameba Ownd(アメーバオウンド) | 0円 | 0円~ | 〇 | 有料プランのみ | 〇 | オウンドメディア |
はてなブログMedia | 0円~ | 月額77,000円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | - | オウンドメディア |
ペライチ | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 〇 | LP |
STUDIO(スタジオ) | 0円 | 0円~ | 有料プランのみ | 有料プランのみ | - | LP |
<独自ドメイン>とは、ホームページのURLの<https://(www.)>以下の部分を、オリジナルの名称にすることです。
無料の作成ツールでは、ツールの名称になってしまうことも多いですが、独自ドメインにすることによって、ホームページの信頼性やブランド力を上げることができます。
スマホでの作成、編集ができると、ホームページを運営するのに便利です。スマホでの操作が可能かどうかも、注目したいポイントです。
ネットショップ向け|無料ホームページ作成ツール
ここからは、目的別に無料ホームページ作成ツールを紹介します。はじめに、ネットショップに向いているホームページ作成ツールを4つご紹介します。
ネットショップの作成に便利なツールには、ほかの目的に比べて、かんたんにホームページの作成をおこなえるものが多いです。ネットショップをメインに考えていない人も、確認してみてください。
1. 「BASE(ベイス)」

「BASE(ベイス)」は、BASE株式会社が運営しているホームページ作成ツールです。
ショップ開設数は、150万ショップを突破していて、ネットショップの開設実績は、4年連続でNo.1*のツールです。
※ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査<2021年2月 調査委託先:マクロミル>
「BASE」では、完全無料でホームページを作成できます。
ネットショップを設置して商品が売れた場合のみ、都度代金の6.6%+40円の費用が発生しますが、それ以外に費用はかかりません。
このことから、ネットショップを作成したい人だけでなく、無料でかんたんにホームページを作成したい、という人にもおすすめ。
気に入ったテーマを選んで、かんたんにカスタマイズできるので、おしゃれで美しいページが作れます。
「BASE」はスマホでのホームページ作成、編集がしやすい点も特徴です。スマホで管理画面にログインして作成、編集がおこなえるほか、「BASE Creator」という編集用のアプリも提供されています。
広告は、パソコンでは最上部に、スマホでは最下部に「BASE」のロゴが入ります。月額500円で非表示にすることもできますが、ロゴは色合いも控えめで、あまり目立ちません。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円(商品が売れると6.6%+40円の費用が発生) |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
完全無料でホームページを作成したい人 スマホから作成、編集したい人 |
サイト作成難易度 |
かんたん |
2. <Shopify(ショピファイ)>

<Shopify(ショピファイ)>は、カナダのオタワに本社を置く<Shopify Inc.>が運営しているホームページ作成ツールです。日本では<Shopify Japan株式会社>が運営しています。
<Shopify>は、世界中で170万以上の店舗に利用されています。(参照:https://www.shopify.jp/)
利用には月額料金がかかりますが、14日間の無料体験ができます。
<Shopify>がおすすめなのは、<Shopify>の強みである、海外向けネットショップの作成や、高いカスタマイズ性を活用できる人です。
最低でも月額29ドルの費用がかかるため、それ以外の人は、無料で利用できるほかのホームページ作成ツールの利用がおすすめです。
有料ツールなので、広告の表示はありません。
公式モバイルアプリが<iOS>と<Android>で展開されていて、ホームページに設置したネットショップの管理が、スマホからおこなえます。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
29ドル〜 ※14日間の無料体験あり |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
費用をかけてネットショップを運営したい人 高いカスタマイズ性を求める人 |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
3. <STORES(ストアーズ)>

<STORES(ストアーズ)>は、<ヘイ>株式会社が運営しているホームページ作成ツールです。毎月1万ショップが利用しており、累計ショップ数は非公開です。(参照:https://stores.jp/)
むずかしい知識や技術は必要なく、豊富なテンプレートを利用して、おしゃれなページが作れます。
ただし、ホームページを今後本格的にカスタマイズする可能性がある場合、注意が必要です。HTMLやCSSの編集ができないので、カスタマイズの自由度は低くなっています。
無料で利用できる<フリープラン>では、パソコン・スマホともに、ページの下部に<STORES>のロゴが入ります。
非表示にするためには、有料の<スタンダードプラン>の利用が必要です。月額2,178円です。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 (商品が売れると<フリープラン>の場合5%の費用が、<スタンダードプラン>の場合3.6%の費用が発生) |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
手軽にネットショップを設置できるホームページを作りたい人 カスタイマイズの予定がない人 |
サイト作成難易度 |
かんたん |
コーポレートサイト向け|無料ホームページ作成ツール
ここからは、コーポレートサイトに向いているホームページ作成ツールをご紹介します。
コーポレートサイトとは、企業自身の公式ホームページのことです。会社概要やサービス紹介、プレスリリースなどのコンテンツを設置します。
ほかにも、その企業の情報として、社風が伝わるようなコラムを掲載することもあります。
コーポレートサイトのおもな目的は、どんな企業なのか知ってもらうこと、信用を得ることです。企業にとっては、名刺代わりにもなります。
1. Wix(ウィックス)

<Wix(ウィックス)>は、イスラエルで2006年に誕生したホームページ作成ツールです。現在は世界190か国で使用されており、日本では<Wix.com Japan>株式会社が運営しています。
登録者数は、世界で1億8,000万人を突破しており、企業、団体、アーティスト、個人などさまざまな人がホームページ作成に使用しています。(参照:https://ja.wix.com/about/us)
<Wix>には、ホームページを作成する方法が2つあります。
1つは、<Wixエディタ>で作成する方法です。好きなテンプレートを選んで、ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、デザイン性の高いホームページを作成できます。
もう1つは、<Wix ADI>で、AIを用いて自動生成する方法です。いくつかのかんたんな質問に答えるだけで、希望に近いホームページが自動で生成されます。編集できる部分は限られるものの、内容を書き込むだけで立派なホームページができる、手軽さが魅力です。
広告が非表示になるのは、有料の<ベーシック>以上で、月額990円かかります。パソコン、スマホのどちらの場合でも、無料版の場合にはページ上部に広告が表示されます。
サイズも大きく、目立ちます。とくにスマホ表示したさいには、追尾式の広告のため、スクロールしても消えません。
スマホでもホームページの作成、編集ができます。ブラウザで作成することも、アプリで作成することもできます。ただし、対応しているのは、<Wix ADI>による自動生成の方法だけです。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円~ |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
デザインに凝りたい人<Wixエディタ> とにかくかんたんに作成したい人<Wix ADI> |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要<Wixエディタ> かんたん<Wix ADI> |
2. <Jimdo(ジンドゥー)>

<Jimdo(ジンドゥー)>は、ドイツで誕生したホームページ作成ツールです。現在は世界中で利用されていて、日本では株式会社<KDDIウェブコミュニケーションズ>が運営しています。
200万ユーザーが利用しており、ホームページの作成経験がない人でも本格的なページが作れることが特徴です。(参照:https://www.jimdo.com/jp/)
いくつかの質問に答えるだけで、AIが最適なページを作成してくれる<AIビルダー>と、ドラッグ&ドロップでページを作成する<クリエイター>の2つのサービスがあり、それぞれ料金体系もことなります。
どちらのサービスにも、無料プランがあります。
広告が非表示になるのは、有料版のみです。<AIビルダー>なら月額換算990円の<START>、<クリエイター>なら月額換算965円の<PRO>以上のプランの契約が必要です。
無料版の場合、パソコン、スマホのどちらの場合でも、最下部に広告が表示されます。
スマホでもホームページの作成、編集ができます。<AIビルダー>なら、ブラウザからも作成、編集ができます。
<クリエイター>の場合、ブラウザでの作成、編集には対応しておらず、専用のアプリを使用します。スマホだけで作成するなら、<AIビルダー>のほうが操作がしやすく、おすすめです。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円~ |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
自由にデザインを作りこみたい人<クリエイター> スマホでかんたんに作成したい人<AIビルダー> |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要<クリエイター> かんたん<AIビルダー> |
3. <Google Sites(グーグルサイト)>

<Google Sites(グーグルサイト)>は、<Google>が運営するホームページ作成ツールです。
<Googleアカウント>があれば、無料で利用できます。<Googleドキュメント>など、ほかの<Google>のサービスとスムーズに連携できるのが特徴です。
広告は、ページの最下部に<Google Sites>のロゴが表示されます。
ただし、独自ドメインを利用したホームページは、広告が非表示になります。独自ドメインを利用するさい、<Google>が提供するビジネス向けの有料サービス<G Suite>を利用するか、<Google Domains>からドメインを購入する必要があります。
スマホでのホームページの作成、編集には対応していません。パソコンでのみ作成、編集が可能で、対応ブラウザもGoogle Chrome、Firefox、Mozillaの3つに限定されています。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円 ※<G Suite>を利用する場合、月額680円/1ユーザー~ |
スマホでの作成 |
不可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
<Google>のサービスに慣れている人 パソコンからの作成、編集だけで問題ない人 |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
4. <Weebly(ウィーブリー)>

<Weebly(ウィーブリー)>は、アメリカサンフランシスコに本社がある<Square, Inc.>が運営しているホームページ作成ツールです。
世界で3,000万人以上に利用されています。(参照:https://www.weebly.com/jp/features/website-builder?lang=ja)
<Weebly>には、アプリでさまざまな機能を追加できる、という特徴があります。ただし、アプリは日本語に対応していないため、翻訳ツールを使うなどの対応が必要です。サポートも、日本語には対応していません。
広告は、ページ下部に<Weebly.com>で作成している表示と、小さなロゴが表示されます。非表示にするには、月額12ドルの<Pro>以上の利用が必要です。
<Weebly>は、<Android><iOS>用のアプリが用意されています。スマホからでもホームページを作成、編集できます。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
機能を追加したい人 英語に抵抗のない人 |
サイト作成難易度 |
かなり知識が必要 |
5. <Strikingly(ストライキングリー)>

<Strikingly(ストライキングリー)>は、<Strikingly, Inc.>が運営するホームページ作成ツールです。アメリカで誕生しました。
作成ガイドがわかりやすく、ガイドに沿って作成できます。ただし日本語でのサポートがなく、フォーラムも問い合わせも英語のみの対応です。
広告は、ページ下部に<Strikingly>ロゴが、ページタイトルに<on Strikingly>と表示されます。非表示にするには、月額16ドルの<PRO版>以上の利用が必要です。
<Android><iOS>用のアプリが用意されているので、スマホからでもホームページを作成、編集できます。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 |
スマホでの作成 |
可 |
サイトURL |
|
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
英語でのサポートに抵抗ない人 |
サイト作成難易度 |
かなり知識が必要 |
6. <Crayon(クレヨン)>

<Crayon(クレヨン)>は、株式会社<ハンズ>が運営しているホームページ作成ツールです。
専用アプリのダウンロード数は、全世界で10万ダウンロードを突破しています。(参照:https://www.hands-inc.co.jp/press/52166693/)
パーツを組み合わせたり色を選んだりするだけで、かんたんにホームページが作成できます。
<Crayon>では、2種類の広告が表示されます。ページ下部のアフィリエイト広告は、無料のプランでも設定から消すことができます。
ページ下に表示される、<無料かんたんホームページ作成クレヨン>という広告は、無料で使える<フリー>プランでは消せません。月額990円の<ライト>以上のプランを利用する必要があります。
スマホでかんたんにホームページが作成、編集できることに特化したツールです。すべての操作がスマホだけでおこなえます。パソコンからの操作も可能です。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
小規模なサイト スマホでかんたんに作成したい人 |
サイト作成難易度 |
かんたん |
7. <Webnode(ウェブノード)>

<Webnode(ウェブノード)>はスイスに本社を置く<Webnode AG>が運営している、ホームページ作成ツールです。チェコ共和国で開発・管理されています。
2008年にサービスを開始し、世界中で4,000万人以上のユーザーに利用されています。(参照:https://www.webnode.jp/)
豊富な100種類以上のテンプレートが用意されていて、おしゃれなホームページを作成できます。
有料の<STANDARD>プラン以上は、複数言語に対応できます。
無料プランでは、ページ下部に<Powered by Webnode>の文字が表示されます。目立つ広告ではありませんが、気になる場合、非表示にするためには、月額1,299円の<STANDARD>以上のプランを利用する必要があります。
<Webnode>は、スマホでもホームページの作成、編集ができます。ブラウザからアカウントにログインするだけで、手軽です。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 |
スマホでの作成 |
可 |
サイトURL |
|
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
外国語に対応したホームページ |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
8. <SITE123>

<SITE123>は、アメリカ発のホームページ作成ツールです。<SITE123 LLC>が運営しています。
<SITE123>という名前には、「最も簡単でシンプルであり、最も速い無料ウェブサイトビルダー」という意味が込められています。テンプレートを選択し、パーツを並び替えるだけで、ホームページを作成できます。
海外では人気のツールですが、日本での知名度は、あまり高くありません。
チャットサポートは英語です。ツールの操作はかんたんですが、つまずいたときに日本語でサポートを受けられないことを考えると、少しホームページの知識がある人向きです。
広告が非表示になるのは有料の<プレミアム>以上で、月額7.8ドルかかります。
<SITE123>は、スマホでのホームページの作成には対応していません。パソコンからのみ、作成・編集が可能です。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円〜 |
スマホでの作成 |
不可 |
サイトURL |
|
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
英語でのサポートで不安がない人 |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
オウンドメディア向け| 無料ホームページ作成ツール
ここからは、オウンドメディアに向いているホームページ作成ツールをご紹介します。
オウンドメディアとは、自社で保有するメディアのことです。ホームページの場合、自社で運営し、情報発信するブログのようなサイトが多いです。
自社のサービスや製品を知ってもらうため、魅力を伝えるために運営されます。
1. <WordPress(ワードプレス)>

<WordPress(ワードプレス)>は、サイトやブログなどの作成ができるツールです。運営会社はなく、オープンソースソフトウェアと呼ばれる、無償で公開されているツールです。
世界中でもっとも利用されているホームページ作成ツールで、世界中のサイトのおよそ4割以上が<WordPress>を使っている、と言われています(参照:https://ja.wordpress.org/)。
利用者も、個人のブロガーから企業、官公庁まで幅広く、さまざまな規模のサイトが作られているツールです。
<WordPress>の特徴のひとつが、カスタマイズの自由度の高さです。
「プラグイン」という仕組みで、さまざまな機能を追加することができます。「プラグイン」の種類は、セキュリティ対策やお問い合わせフォームの設置など幅広く、5万点以上用意されています。「テーマ」と呼ばれるテンプレートを選ぶことで、デザインをアレンジすることも可能です。
ただし、「プラグイン」や「テーマ」ではできないカスタマイズには、HTMLやCSSの知識が必要になります。
ツール自体は無料で利用できますが、ホームページを作成するには、サーバーとドメインが必要です。このため、レンタルサーバー代とドメインの取得・更新費用がかかります。
サーバー代はおおよそ年間1万円ほど、ドメインは数百~数千円で購入できます。サーバーの契約と設定、ドメインの購入と設定は、自分でおこなう必要があります。
また、電話問い合わせなどのサポートがないため、わからないことがある場合、Webで検索するなどして、自分で解決する必要があります。
まずは、「ワードプレス 始め方」で検索しましょう。
初期費用 |
0円 (別途サーバー代、ドメイン代が必要) |
固定費 |
0円 (別途サーバー代、ドメイン代が必要) |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
小~大規模のオウンドメディア ホームページを自由にカスタマイズしたい人 サポートが必要ない人 |
サイト作成難易度 |
かなり知識が必要 |
2. <Ameba Ownd(アメーバオウンド)>

<Ameba Ownd(アメーバオウンド)>は、株式会社<サイバーエージェント>が運営しているホームページ作成ツールです。
2018年時点で、<Ameba Ownd>を使って50万以上のホームページが作成されています。(参照:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=21735)
2015年にスタートした、比較的新しいホームページ作成ツールで、おしゃれでデザイン性の高いテンプレートが多数用意されています。
無料の<ベーシックプラン>では、ページ数が10ページまで、広告も非表示にできません。ページ数無制限、広告を非表示にするには、月額960円の<プレミアムプラン>への加入が必要です。
運営会社が同じ<アメーバブログ(アメブロ)>と連携することができるため、すでに運営しているブログがあれば、活用できます。
専用のアプリをダウンロードして、スマホでホームページを作成することが可能です。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円~ |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
小規模のオウンドメディア スタイリッシュなホームページを作成したい人 <アメーバブログ(アメブロ)>を利用している人 |
サイト作成難易度 |
かんたん |
3. <はてなブログMedia>

<はてなブログMedia>は、<株式会社はてな>が運営する、オウンドメディア専用ホームページ作成ツールです。
<株式会社はてな>は、<はてなブックマーク>や<はてなブログ>も運営していて、総会員数は786万人にのぼります。(参照:https://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/)
<はてなブログMedia>は有料サービスですが、2週間の無料トライアル期間があります。初期費用、月額料金はサービスの範囲により異なります。たとえば、企業の人材採用を目的としたオウンドメディアなら、初期費用0円、月額費用77,000円でスタートできます。
手厚いサポートを受けて、本格的に運営したい人向きです。一部上場企業でも使用されています。
初期費用 |
0円~ |
固定費 |
月額77,000円~ ※2週間の無料トライアルあり |
スマホでの作成 |
不可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
大規模法人の本格的なオウンドメディア 編集や集客のサポートもしてほしい人 |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
LP(ランディングページ)向け|無料ホームページ作成ツール
ここからは、LP(ランディングページ)に向いているホームページ作成ツールをご紹介します。
LP(ランディングページ)とは、ユーザーが広告などのリンクをクリックしたときに表示されるページのことです。
商品の注文や問い合わせ、サービスへの申し込みなど、ユーザーのアクションを誘導することを目的としていて、1枚の縦に長いレイアウトであることが特徴です。
1. <ペライチ>

<ペライチ>は、<株式会社ペライチ>が運営しているホームページ作成ツールです。
2020年9月には、累計ユーザー数が25万人を突破しました。(参照:https://peraichi.com/news/press-20200908)
コンセプトは、「世界で一番カンタンなホームページ作成サービス」。インターネットにあまり慣れていない人でもかんたんにホームページが作成できるため、40〜50代のユーザーからも支持されています。
その名のとおり、ページが1枚(ペラ)のみなど、小規模のホームページを作るために最適化されたツールです。
広告が非表示になるのは有料の<レギュラープラン>以上で、月額2,178円かかります。ただし、<ペライチ>では、広告はページの最下部に<ペライチ>のロゴが表示されるだけです。
控えめなデザインなので、無料プランでもあまり目立ちません。
スマホのブラウザからホームページの作成、編集ができます。いつでもどこでも、手軽に作成や編集がおこなえます。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円~ |
スマホでの作成 |
可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
小規模なホームページ、LP 手軽にLPを作りたい人 |
サイト作成難易度 |
かんたん |
2. <STUDIO(スタジオ)>

<STUDIO(スタジオ)>は、株式会社<STUDIO>が運営するホームページ作成ツールです。
2018年からサービスがスタートし、2021年2月には登録ユーザー数が10万人を突破しました。(参照:https://blog.studio.design/ja/posts/uyc)
特徴は、ゼロからノーコードでデザインすることをコンセプトに作られている点です。ほとんどのホームページ作成ツールでは、テンプレートを選んだり、パーツをドラッグ&ドロップしたりしてホームページのデザインをアレンジできますが、元となるデザインは決まっています。
<STUDIO>にもテンプレートはありますが、デザインをゼロから自由に作成することもできます。直感的な操作でおこなえるため、専門知識は不要です。
広告が非表示になるのは有料の<BASIC>以上で、月額980円かかります。ただし、<STUDIO>の広告は、最下部に<STUDIO>のロゴが表示されるだけです。無料プランでも、比較的目立ちません。
ホームページの作成、編集は、スマホからはおこなえません。パソコンからも、ブラウザは<Google Chrome>だけに限定されています。
初期費用 |
0円 |
固定費 |
0円~ |
スマホでの作成 |
不可 |
どんな用途(もしくは人におすすめか) |
デザインに力を入れたLP パソコンからおしゃれなLPを作りこみたい人 |
サイト作成難易度 |
少し知識が必要 |
無料でホームページを作る手順を比較(<WordPress>と『BASE』)
目的別に、無料で使える16種類のホームページ作成ツールを紹介しましたが、その手軽さはツールによってさまざまです。
ホームページ作成ツールを使ってホームページを作成する方法は、ほかの方法とくらべて初心者向きですが、どのツールを選ぶかによって、必要な手順やかかる手間が変わってきます。
そこで、ホームページを作るにあたって必要な手順を、サイト作成の難易度が「かんたん」なツールと、「かなり知識が必要」なツールで比較します。
「かんたん」なツールは「BASE」、「かなり知識が必要」なツールは<WordPress>を例に、どれだけの手順と手間の差があるのか、以下の表にまとめました。
「かんたん」なツールでは、会員登録したりデザインを選んだりするだけでいいので、手順も少なく、手間もかかりません。もしわからないことがあっても、ツールの運営会社に問い合わせることができます。
一方、「かなり知識が必要」なツールでは、ドメインやサーバーを自分で用意する手間があるなど、複雑になります。
以下の手順を参考に、インターネットに対する知識や理解力に合ったツールを選ぶことがおすすめです。
「BASE」で作成する流れ |
<WordPress>で作成する流れ |
サイトのコンセプトを決める ↓ サイトで会員登録 ↓ 必要な情報を項目に記入する ↓ デザインを既存のテーマから選ぶ ↓ ショップを公開する ↓ 完成 |
サイトのコンセプトを決める ↓ サイトマップを作成する ↓ サイトのレイアウトを検討する ↓ ドメインとサーバーを準備する ↓ WordPressをサーバーに開設する ↓ テーマを購入する もしくは独自でサイトのコーディングする ↓ サイトの階層を整理する ↓ 完成 |
このように、一口にホームページ作成ツールと言っても、その難易度はさまざま。目的や課題、できることに合わせてツールを選んでいくことが重要です。
まとめ
今回は、無料でホームページを作成する方法について解説しました。初心者の方や小規模事業者・個人事業主の方は、ホームページ作成ツールを使って作成するのがおすすめです。
無料で利用できるホームページ作成ツールには、さまざまな種類があります。目的に合ったものを選びましょう。
また、すべてのツールの手軽さは、同じではありません。ツールの操作に慣れていない場合には、かんたんに作成できて必要な手順も少ないものを選ぶ、インターネットの知識がある程度ある場合には、手順を踏んで作りこめるタイプのツールを選ぶなど、自分に合ったツールを選択することも大切です。