昆虫の飼育や繁殖を趣味にしている人の中には、自分で育てたカブトムシやクワガタを販売してみたいと考える人もいるでしょう。
個人で昆虫を販売する際には、法律や規制、配送方法など、注意すべき点がいくつかあります。
本記事では、個人が昆虫を販売する際の基本ルールや販売できる昆虫の種類、販売方法、注意点をわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
- 個人販売できる昆虫は、国の法律・国際条約・各販売プラットフォームの規約に違反していない昆虫であること
- 販売可能な昆虫の例として、カブトムシ類、クワガタムシ類、タランチュラ、ゴキブリ系、ナナフシ・バッタ類、コオロギ・ミルワームなどがある
- 個人で昆虫を販売する際は昆虫の生体販売に対応しているプラットフォームを選ぶ
- トラブルを防止するために十分な事前説明や丁寧な梱包・発送を心がける
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昆虫は個人で販売できる?

昆虫飼育が趣味の人なら、増えすぎたカブトムシやクワガタを「売ってみようかな」と思うこともあるでしょう。昆虫は動物愛護管理法の対象外であるため、原則として動物取扱業の許可は不要で、個人間の取引が可能です。
ただし、販売できない昆虫もあります。国内外で絶滅危惧種に指定され、種の保存法に基づき規制されている昆虫や、特定外来生物に指定されている種類などは、飼育・輸入・販売が禁止されています。
法律違反にならないよう、昆虫ごとの販売可否を十分に確認しておきましょう。
個人販売できる昆虫の種類

個人販売できる昆虫とは、国の法律・国際条約・各販売プラットフォームの規約に違反していない昆虫を指します。
具体的には、以下すべてを満たしている昆虫であれば、原則として個人販売が可能です。
- 種の保存法で「国内希少野生動植物種」または「国際希少野生動植物種」に指定されていない
- 特定外来生物法で「特定外来生物」に指定されていない
- ワシントン条約(CITES)により、取引が禁止または制限されていない、もしくは必要な手続きを満たしている
- 販売先プラットフォーム(BASE・Yahoo!オークション等)の規約に違反しない
(参考:環境省|国内希少野生動植物種一覧)
(参考:環境省|特定外来生物一覧)
個人販売できる昆虫は意外と多い
販売できる昆虫の条件を満たしている種類の例としては、以下のとおりです。
| 昆虫の種類 | 主な昆虫 |
| カブトムシ類 | 国産カブトムシ、ヘラクレスオオカブト、コーカサスオオカブトなど※外来種は輸入規制に注意 |
| クワガタムシ類 | オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ニジイロクワガタなど |
| タランチュラ(クモ) | チリアンコモン、メキシカンレッドニーなど※一部輸入制限あり |
| ゴキブリ系(餌用・観賞用) | デュビア、マダガスカルゴキブリなど |
| ナナフシ・バッタ類 | ナナフシモドキ、ショウリョウバッタなど |
| コオロギ・ミルワームなど | フタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギ、ミルワーム |
一部種類に該当する昆虫や利用するプラットフォームによっては販売できない場合もあるので、注意しましょう。
販売や飼養が禁止されている昆虫に注意
販売が禁止されている昆虫を誤って販売すると、気づかないうちに法律違反となる可能性があるため注意が必要です。
代表的な禁止・規制対象は以下のとおりです。販売可否だけでなく、飼養や譲渡の可否についても細かく定められています。
| 禁止・規制対象 | 具体例 | 制限 |
| 国内希少野生動植物種 | ヨナグニマルバネクワガタ、オキナワマルバネクワガタなど | 捕獲・飼養・譲渡・販売すべて禁止 |
| 国際希少野生動植物種 | ゲンゴロウ、タガメ、オガサワラトンボなど | 販売・頒布目的の陳列・広告と、譲渡し等は原則として禁止 |
| 特定外来生物(外来生物法) | アカボシゴマダラ(奄美亜種除く)、ツマアカスズメバチ、アルゼンチンアリ | 飼育・輸入・譲渡・運搬・販売すべて禁止 |
| ワシントン条約(CITES)対象種 | トリバネアゲハチョウ属 全種(※一部を除く)、アポロウスバシロチョウ(アポロチョウ)、マルバネクワガタ属などなど | 国際取引に厳しい制限あり。許可なしの輸出入や販売は違法 |
| 各自治体条例で保護されている在来種 | ギフチョウ、キマダラルリツバメキマダラルリツバメ、ゲンジボタル、ハッチョウトンボ、ヒメハルゼミなど | 地域によっては採集・販売が禁止されている場合あり |
また、絶滅危惧種を分析して分類した環境省の「レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)」に該当する昆虫を飼育・販売することは違法ではありませんが、Yahoo!オークションなど一部プラットフォームでは出品禁止対象として明記されています。
そのため、個人で昆虫販売を行う際は法律とプラットフォームの規約の両方を必ず確認することが重要なポイントです。
(参考:環境省|レッドリスト・レッドデータブック)
(参考:環境省|昆虫類レッドリスト)
昆虫を個人販売する方法

昆虫を個人で販売する方法には、対面販売とネット販売の2つがあります。それぞれにメリットやデメリットがあるので、具体的に見ていきましょう。
対面販売
対面販売は、購入者と対面で直接やり取りをしながら昆虫を販売する方法です。対面販売の代表的な方法は以下のとおりです。
- 昆虫即売会や展示即売イベントへの出店
- 昆虫ショップへの卸売
- 自宅前での直売(ガレージセール形式)
即売会などのイベントに出店する場合、昆虫好きの来場者と直接会話しながら販売できるので、個体の魅力や飼育方法を伝えやすく、ファンづくりにつながりやすいというメリットがあります。
ただし、即売会などのイベントは開催頻度が限られており、ある程度まとまった数の生体を用意する必要がある点がデメリットと言えるでしょう。
昆虫ショップへの卸売は、販売や発送の手間が少ない反面、買取価格が相場より低くなるケースがあります。安定的に数を売りたい人や、販売対応の負担を減らしたい人には向いている方法です。
ネット販売
個人が昆虫を販売する方法として、もっとも手軽で主流なのがネット販売です。
インターネットを通じて全国の昆虫好きにアプローチできるので、需要に合った価格設定がしやすく、販売機会も多いのが特徴です。丁寧な商品説明や配送対応を行うことで、リピーター獲得にもつながります。
BASEなどのネットショップ作成サービス、Yahoo!オークション、昆虫専門オークションサイトを利用して販売できます。
ネット販売は購入者との連絡対応や梱包・発送といった手間がかかるものの、時間や場所を選ばず販売できる点が大きなメリットです。
個人が昆虫販売に使えるネットショップ

昆虫をネット販売するには、昆虫の生体販売に対応したプラットフォームを選ぶ必要があります。
以下は、昆虫を販売できる可能性のあるネットショップの一覧です。
| プラットフォーム | 初期費用 | 月額費用 | 手数料 | 昆虫販売の制約(禁止事項など) |
| BASE | 0円 | 0円(有料プランあり) | 決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%(月額有料プラン:決済手数料2.9%) | 生体販売可(食用はNG) |
| Yahoo!オークション | 0円 | 0円(Yahoo!プレミアム会員は月額508円) | 落札システム利用料:落札価格の10%前後 | 環境省レッドリストに掲載されている絶滅危惧種・準絶滅危惧種、特定外来生物など、法令やガイドラインで保護・規制対象とされている生き物は出品不可。 |
| ムシオク! | 0円 | 0円 | 落札手数料:5〜10%程度 | 昆虫中心のショップで、観賞魚や飼育用品も出品可能。出品可能な種は、法令や条例で規制されていないもの。 |
BASE
BASEは、昆虫の生体販売を公式に認めている数少ないネットショップ作成サービスです。動物の生体販売は原則禁止としつつも、「昆虫のうち、適法に販売することができるものに関しては販売を認める」としています。
つまり、ワシントン条約(CITES)に基づく国際希少種、特定外来生物、各自治体条例で規制される種など、法令や規約で販売が制限・禁止されていない昆虫であれば、クワガタやカブトムシなどもBASEで販売できます。
BASEでは予約販売や抽選販売など幅広い販売方法に対応しているほか、配送会社との連携機能なども利用できるため、スムーズに取引を進められます。
また、BASEは初期費用・月額費用無料でかんたんにネットショップを開設できるので、ネットショップを開設して自分のペースで昆虫販売したい方におすすめです。
Yahoo!オークション
Yahoo!オークションでは、オークション形式で昆虫を出品・販売できます。個人間取引がメインで、市場相場次第で高値が付く可能性があるのが特徴です。
ただし、環境省レッドリストに掲載されている種類や特定外来生物のクワガタ・カブトは出品禁止です。
ヤフオクではプロフィールや取引評価が重視されるため、死着時の対応や梱包など信頼性を示す工夫も大切です。
ムシオク!
ムシオク!は昆虫・魚専用のフリマ・オークションサイトで、昆虫愛好者向けに特化したサービスです。開発者自身も、ブリーダーとして年間100〜200点もの昆虫を販売しているため、出品者目線のアプリ設計がされています。
特定外来生物に指定されている昆虫、国内希少野生動植物種は販売できないほか、明記されているわけではありませんが以下に該当する昆虫は販売できない可能性があります。
会員登録から出品、落札まで手数料はかかりません。ただし売上の支払いは、出品者と落札者双方の受取評価完了後です。落札者が評価まで時間がかかると、なかなか売上が受け取れないリスクがある点には注意が必要です。
専門サイトのため落札者も昆虫の取引に慣れているケースが多く、安全かつ信頼性のある取引を行いたい人に向いています。
個人で昆虫を販売する際の注意点

昆虫を安全に売買するには、取引の信頼性を高めるための配慮が欠かせません。ここでは特に重要なポイントについて解説します。
昆虫に適した梱包で発送する
昆虫は体温調整が苦手なので、発送時の温度管理がとても重要です。夏場は保冷剤を使って箱内を冷やし、冬場は使い捨てカイロなどで温めるなどの工夫をしましょう。
ただし、航空便ではカイロの同梱が禁止される場合があるため、利用する配送方法に合わせた注意が必要です。また、梱包には通気性と衝撃吸収性のある資材を使い、虫が暴れても逃げられないようにしてください。
プラスチック製のプリンカップに昆虫を入れ、その中におがくずや土を敷いて配送するのが一般的です。配送中の温度差や振動による死着を防ぐため、発泡スチロール箱で二重梱包するといった工夫も効果的です。
トラブル防止のための事前説明を徹底する
購入者との認識違いによるトラブルを避けるため、丁寧な商品説明を用意しましょう。
とくに明確にしておいた方がいい点は以下のとおりです。
- 種類・産地・サイズ・状態(幼虫か成虫か)などの基本情報
- 昆虫の飼育にあたって注意すべき点(寿命、適温、餌の種類など)
- 死着した場合の対応
- 返品・返金ポリシー
このような項目を事前に記載しておくことで、万が一のトラブルに備えられるほか、購入者に安心を与えることができます。
昆虫を販売しているネットショップの例

ここからは、BASEで昆虫の個人販売を行っているネットショップの事例を紹介します。
BASEでは、適法な範囲に限り、昆虫の生体販売が認められています。
ただし、昆虫・魚類以外の動物は、食用目的の生体販売はできません。
クワガタのTOP GUN

「クワガタのTOP GUN」は、国産・輸入クワガタを中心に扱う専門ショップです。血統や品種にこだわった個体を取り扱っており、ブリード背景や個体情報が丁寧に記載されています。
商品ページでは、種類・サイズ・産地などの情報が整理されており、購入者が安心して選べる構成になっている点が特徴です。品質重視で販売したい個人にとって参考になる事例といえるでしょう。
爬虫類専門店REPBUDDY

「爬虫類専門店REPBUDDY」は、爬虫類関連用品を中心に扱うショップですが、昆虫生体および昆虫関連用品も取り扱っています。ショップページには「爬虫類関連商品、昆虫生体とそれに関連した用品」と明記されており、昆虫についても適切に販売されています。安全な梱包・発送体制を重視している点も、生体販売において重要なポイントです。
ドルクスあかね

「ドルクスあかね」は、クワガタやカブトムシを中心に、愛好家向けの個体を販売しているショップです。商品ページでは、個体ごとの特徴や状態が細かく記載されています。
また、販売する昆虫について丁寧に情報開示しており、トラブル防止や信頼性の確保に配慮していることがわかります。
個人の昆虫販売に関するよくある質問(FAQ)

個人で昆虫を販売する際によくある質問にお答えします。安全かつスムーズに取引するためにも、ぜひ参考にしてください。
個人で昆虫を販売するための初期費用や月額費用は?
初期費用は、昆虫の仕入れ費用と飼育設備の購入費が中心です。一般的な国産カブトムシ・クワガタであれば1匹あたり数百円~千円程度ですが、輸入希少種になると1匹数千~数万円にのぼる場合があります。
先に生体を購入する場合は、生体に5万~6万円ほどかける例もあります。また、飼育ケースやメタルラック、床材(おがくずなど)、温湿度管理器具などを揃えると10万円前後になることも。
月額費用は、エサ代・床材の補充・電気代(温度管理設備)などで1,000~5,000円程度です。ネット販売の手数料や発送費用を含めても、副業レベルなら月1~3万円あれば運営可能と考えておくと予算の見通しが立てやすいでしょう。
ネット販売で人気のある昆虫は?
定番なのはカブトムシやクワガタです。特に大型で色変わりの希少種(ニジイロクワガタ、ヘラクレスオオカブトなど)や、ブランド性のある日本の大型種が人気です。
多くの専門店やペットショップの在庫状況を見ると、外国産クワガタムシや国産オオクワガタなどの甲虫類が多く扱われており、流通量が豊富な人気種であることがうかがえます。価格帯はおおむね3千円〜2万円程度の個体が中心です。
また、生体餌用のコオロギも需要が高く、年間を通じて安定して売れています。
クワガタの販売は違法ですか?
一般的な種類のクワガタであれば販売自体は違法ではありませんが、種類によっては規制があります。
たとえば、外来生物法で禁止された特定外来生物や、国内希少野生動植物種、国際希少野生動植物種、ワシントン条約(CITES)対象種を販売するのは違法行為にあたります。くわえて、自治体で独自に販売を禁じている種類もありますので、居住地の条例も確認してみてください。
また、ヤフオク!では環境省レッドリストに掲載されている絶滅危惧種・準絶滅危惧種、特定外来生物など、法令やガイドラインで保護・規制対象とされている生き物が出品禁止となりました。
法律違反ではなくても、販売するプラットフォームによっては規約違反にあたる可能性があるため、最終的には販売サイトの最新ガイドラインを必ず確認してください。
まとめ
特別な資格がなくても個人で昆虫を販売できますが、販売禁止種や輸入規制対象種には注意が必要です。
安全かつ信頼性の高い取引を行うためにも、生体の取り扱いや配送方法を適切に行い、購入者への情報提供を徹底しましょう。
また、昆虫のネット販売を行う際は、生体販売に対応しているプラットフォームを利用しなければいけません。ネットショップ作成サービス「BASE」は、昆虫の生体販売に対応している数少ないサービスです。販売制限の設定や配送管理も行いやすく、趣味で育てた昆虫を個人販売する際の強力な味方になるでしょう。
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