人気のあるECサイト(ネットショップ)になるための要素として、「デザイン」は大きな割合を占めます。思わず商品を見たくなるようなデザインであることは重要ですが、わかりやすさや操作のしやすさによって、顧客は買い物がしやすくなったり、しにくくなったりするもの。 このように、ECサイトのデザインは奥が深いものなのです。では、売れるECサイトはどのように作成すればいいのでしょうか。
こちらの記事では、売れるECサイトのデザインにおける共通点やトレンド、デザインを選ぶ際のポイント、参考になるギャラリーサイトなどについて紹介していきます。
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目次
売れるECサイトのデザインの共通点
人気があり売れているECサイトは、商品の質だけではなく、サイトのデザインも秀でているケースが多いです。こちらでは、売れるECサイトに共通している点について解説していきます。
情報がまとまっていてシンプル
売れるECサイトは、画面上で情報が整理され、顧客が知りたい情報を見つけやすいデザインになっています。たとえば、さまざまなジャンルの商品を扱っている場合、カテゴリにまとめると探しやすくなります。文字や画像の大きき、配置も重要です。左揃えと中央揃えのテキストが混在していると統一感がなく、読みにくいでしょう。また、優先順位が高い情報はフォントサイズを大きくしたり、太文字にしたりすると情報の優先度が伝わりやすくなります。
購入までの動線がわかりやすい
顧客がせっかく商品を選んでも、サイトのどこから購入できるのかがわからないと、購入を諦めてしまう可能性が高くなるもの。その点、売れるECサイトは、サイトに到達してから商品を購入するまでの流れがわかりやすいという特徴があります。たとえば、購入までのプロセスにおいて、購入までのステップ(ページ数)が少ない方が、顧客が感じるストレスも少なくなります。またサイトの見た目についても、商品購入ボタンは目立つ場所に配置されているなどの工夫をすることが大切です。
魅力的に見える画像を使っている
ECサイトは、買い物の際、実際に商品を手に取ることはできません。その点を補うために、売れているサイトでは、できるだけ商品が魅力的に見える画像を使っています。たとえばアパレル用品のサイトであれば、モデルが商品を着用している画像。雑貨を売っているサイトであれば、サイズがわかる画像や実際に商品を利用している様子の画像というように、顧客が実際に利用しているシーンを想像しやすい画像にすることで、商品がより魅力的に見えます。
ブランドイメージと合ったデザインである
ECサイトで売っている商品と画面の色やフォントがマッチしていない場合、サイトを見ている人は違和感を覚え、買い物をする意欲を低下させてしまう恐れがあります。そのため、サイトのブランドイメージとサイトのデザインがズレていないことが非常に大切です。優れたデザインのサイトは、サイト全体のデザインがブランドイメージとしっかりマッチしている傾向があります。
色が多い場合、ブランドのカラーがわかりにくくなりがち。色はメインを含めて3~4色程度が適切とされています。フォントも、ブランドのイメージと合ったものを2~3種類使うくらいがちょうどいいでしょう。
パソコンでもスマホでも見やすい
今や、パソコンだけではなくスマホで買い物をするのが当たり前の時代です。ECサイトにおけるスマホのデザインは、より重要になっています。パソコンで表示されているデザインをそのままスマホに表示すると、テキストや画像が小さくなってしまい、見えづらくなります。その場合、サイトに顧客がアクセスしたとしても、すぐに離脱してしまうでしょう。 そうした状況を防ぐための仕組みとして、デバイスごとに自動的に見やく切り替わる「レスポンシブデザイン」を活用すると便利です。また、スマホ専用サイトを別に立ち上げるという手段もあります。
ECサイトの最近のデザイントレンド
インターネット分野の技術の発展と共に、Webデザインで実現可能な表現も増えました。その流れに伴い、Webデザインのトレンドも移り変わっていきます。そこでこちらでは、ECサイトをデザインする際の、最近のトレンドについて紹介していきます。
パララックス・アニメーション
「パララックス(Parallax)」とは、近くにあるものが遠くにあるものより速く動いて見える「視差効果」を意味しています。 そして、この効果を利用したものが「パララックス・アニメーション」という表現方法です。画面のスクロールに合わせて複数の画像レイヤーを異なるスピードで動かすことで、視差効果によって画面を立体的に見せることが可能です。 パララックス・アニメーションを用いることで、画面をスクロールすると要素がふわっと動いたり、一部の画像だけスクロールのスピードとずらして動いたりといったデザインに仕上がります。
3D
画像を平面的ではなく、立体的に見せる手法が「3D」です。パソコンでは従来から3Dを表示できましたが、技術の進歩によって、最近ではスマホでも表示できるようになりました。画面に動きがあると顧客の目を引き、サイトからの離脱率の低下が期待できます。
アブストラクト・アート
自由に描いた線や色、形を組み合わせた抽象的なデザインのことを「アブストラクト・アート」と言います。直線だけではなく、三角形や四角形、円、記号など、要素は何でもOKです。線の太さや色を変えるだけで、画像がスタイリッシュになったりポップになったりするため、汎用性が高い表現方法です。
ニューモーフィズム
「ニューモーフィズム」は背景と要素が同じ素材で作られ、凹凸を作ることで背景から要素が押し出されている、あるいはくぼんでいるように見える立体的なデザインのことです。3Dほど立体的ではなく、背景から少し上下に押し出されているイメージです。
このニューモーフィズムという手法は2020年頃に登場した比較的新しいスタイルのデザインなので、日本ではまだ多くは見られません。先進的なECサイトという印象を残したい場合のデザインとして適していると言えるでしょう。
レトロモダン
「レトロモダン」とは、1980~1990年代の雰囲気と最新のデザインとを掛け合わせたアプローチのデザインです。近年では10代・20代の若者の間でレトロブームが熱を帯びており、80~90年代に流行したものが注目を集めています。こうした点から、レトロモダンのデザインは若者向けの商品を販売するECサイトで効果が期待できます。
ミニマルデザイン
文字や画像など画面上の情報をできるだけ減らし、シンプルさを追求したデザインが「ミニマルデザイン」です。余白を多くし、限られたフォントや色を効果的に使うことで、見ている人に的確にメッセージが伝わります。ただ、シンプルなデザインということで文字が目立つため、サイトの雰囲気を損なわないフォントを選ぶことが大切です。
トレンドを押さえたデザインのECサイトを作成するには?
ECサイトにとって、デザインの良し悪しは売行きを左右する要因の1つです。では、どうすればデザインのトレンドを押さえたECサイトを作成できるのでしょうか。
ネットショップ作成サービスを利用する
自社でECサイトをイチから作成する場合、デザインを考えたり、プログラミングを組んだりと、完成までにかなりの費用や時間がかかるものです。しかし、デザインのテンプレートを利用すれば、デザインのスキルがなくても簡単に見栄えの良いサイトを作り上げることもできます。
ネットショップ作成サービスの多くは、無料で利用できるデザインのテンプレートを揃えています。その中で、「BASE」はさまざまなテーマのデザインテンプレートを用意しているため、自分のショップにピッタリのデザインを見つけられます。また、より凝ったショップを作りたい場合には、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を用いて自由にデザインすることも可能です。自分のショップにしかない独自のデザインを実現することできます。
Web制作会社に依頼する
ECサイトは自社で作成することも可能です。ただ、作成プロセスでは、サイトのデザインはもちろん、デザイン案の作成、画像の撮影、実際のデザインなど、専門的なスキルが必要となります。高いクオリティのデザインを求めるのであれば、Web制作会社に依頼してプロに作成してもらうというアプローチも可能です。
ECサイトデザインの参考になるギャラリーサイト
ECサイトには、実際にどんなデザインがあるのでしょうか。多くのデザインを一度にまとめて見たい場合は、ギャラリーサイトを参考にするといいでしょう。こちらでは、ECサイトのデザインで参考になるギャラリーサイトを紹介します。
MUUUUU.ORG
「MUUUUU.ORG」は、縦長のサイトを集めたギャラリーサイトです。スマホでのECサイト作成を意識している場合、大いに参考になります。カテゴリが業種・デザイン・サイトのタイプ・カラーの4つに分かれており、掲載されているデザインの種類も豊富。デザインのクオリティの高さには定評があります。
1GUU
「1GUU」は、動きのあるWebサイトが中心のギャラリーサイトです。実際のサイトとの齟齬を解消するため、パソコンで閲覧すると、動きに特徴のあるサイトにはサムネイルにアニメーションを設置しているのが特徴です。個性的なデザインのECサイトを作成したい場合に参考になるギャラリーサイトと言えます。
I/O 3000
「I/O 3000」は、日本国内だけではなく、海外のECサイトも数多く掲載されたギャラリーサイトです。「世界のWebデザインのトレンドを知りたい」「グローバルに展開しているECサイトのデザインを見たい」という場合に適しています。ECサイト以外の分野も扱っており、幅広いデザインを参考にできるのもの特徴です。
SANKOU!
「SANKOU!」は、国内のWebサイトを集約したギャラリーサイト。業種やテイスト別に分類して掲載しているので、求めているサイトを効率的に探せます。ECサイトだけでなく、ブランドサイトやキャンペーンサイト、ランディングページなどもあり、日本のさまざまなWebサイトを参考にしたい場合にピッタリです。
まとめ
ECサイトは、デザインがオシャレだからといって商品が売れるわけではありません。 大切なのは、顧客が商品を購入しやすいかどうか。実際、売れているECサイトを見ると、顧客が知りたい情報がまとまっている、購入までの動線がわかりやすいなどの共通点があります。こうした共通点を把握することで、売れるECサイトのデザインに仕上がるでしょう。
ただ、実際にデザインを描くにはスキルや知識が必要で、そう簡単にできるものではありません。自分ではうまくできる自信がないという場合には、ネットショップ作成サービスのテンプレートやギャラリーサイトなど、有益なツールを積極的に利用しましょう。初心者でも、魅力的なデザインのECサイトを作成できるようになります。
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