<Instagram>が世界中で利用されるようになってから、インフルエンサーやインスタグラマーとして収入を得る人が非常に増えました。
とくに最近では、収入を得る手段として利用する人も多く、<Instagram>を活用したマネタイズに興味がある方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は<Instagram>で収入を得る方法について、解説していきます。
目次
Instagramで収入を得る方法、5つ
Instagramで収入を得る方法としては、大きくわけて以下の5つがあります。
1. 企業から依頼を受けて、商品などを紹介する
2. 自分の作った商品・セレクト商品を販売する
3. 自分で撮った写真を販売する
4. アフィリエイトへ誘導
5. 企業のInstagramの運用代行・コンサル
それぞれの収入になる仕組みや、金額の相場について、ご説明していきます。
1. 企業から依頼を受けて。商品などを紹介する
<Instagram>で収入を得る方法として、企業から依頼を受けて商品などを紹介する、というものがあります。
いわゆる、企業のPR案件というものです。企業は、おもにインフルエンサーと呼ばれる人に、商品やサービスを提供して、その商品紹介や感想を投稿してもらいます。
インフルエンサーとは、「他者に与える影響力が大きい人」のことです。
ふだんから何かを発信していて、ファンも多いため、インフルエンサーにPRしてもらうことで、企業が売り出す商品の宣伝や購入につなげるきっかけになります。
たとえば、<ダニエル・ウェリントン>や<キレイモ>など、さまざまな企業がこうしたインフルエンサーマーケティングをおこなっています。
金額の相場は、インフルエンサーの知名度や、所属事務所によって異なりますが、一般的には1フォロワーあたり2〜4円が相場、と言われています。
かなり影響力の高いインフルエンサーになると、1投稿で数百万円といった報酬が得られるケースもありますが、それは特例として考えておいた方がよいでしょう。
2. 自分の作った商品・セレクト商品を販売する
自作した商品やセレクト商品を<Instagram>から誘導し、販売につなげることで、収入を得る方法です。
<Instagram>には、ショッピング機能というものがあります。ショッピング機能とは、Instagramに投稿した写真に商品リンクをタグ付けできる、無料の機能です。
その投稿をユーザーが見て、商品タグからショップページに遷移し、購入してもらうことで、収入になります。
ただ、Instagramから商品を販売するためには、商品を置いておくネットショップを用意しなければなりません。
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」であれば、「BASE」にある「Instagram販売 App」を<Instagram>と連携することで、商品を販売することができます。
「BASE」は、初期費用、月額費用も無料なため、ネットショップ開設実績3年連続ナンバー1(※)となっているサービスです。
興味のある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【これからのブランドとEC/Liquem】愛されるブランドを作るカギは”ブランドをずっと好きでいてくれる人を大切にする”を突き詰めること
※ネットショップ開設実績No.1: 直近1年以内にネットショップを開設する際に利用したネットショップ作成サービス マクロミル調べ(2020年2月)
3. 自分で撮った写真を販売する
もし写真を撮るのが好きな方であれば、自分で撮った写真を販売して収入を得る、という方法があります。
<PIXTA>や<Snapmart(スナップマート)>など、撮った写真を販売できる、さまざまなマーケットプレイスがあるので、そういったところで販売し収入を得る方法です。
<Instagram>を活用して、知名度を上げたりファンを増やしたりすることで、上記のようなマーケットプレイスに誘導すれば、写真の購入につながる可能性があります。
また、写真集やフォトブックを制作してネットで販売すれば、<Instagram>のショッピング機能を活用することもできるでしょう。
なお、マーケットプレイスで写真を販売する場合は、1枚あたり100円前後となるケースが多いです。
ただ、サービスや販売方法によって、1枚あたりの単価が異なることもありますし、写真によっては、ブランドや出版社のライセンス契約につながるケースも考えられます。
ほかには、撮った写真を使ってプリントTシャツやマグカップ、スマホケースを作り販売する、という方法もあります。こちらに関しては、下記の記事も参考にしてみてください。
<Instagram>のショッピング機能を使ったり、商品写真を投稿してブランディングしたりすることで、購入につなげることが可能です。
4. アフィリエイトへ誘導
<Instagram>では、アフィリエイトによって収入を得る方法もあります。商品を紹介して、ユーザーの購入や契約、登録といった成果につながれば、報酬が得られる仕組みです。
具体的には、まず<A8.net>などのASP会社が抱えている案件から、売りたい商品やサービスを見つけます。
そして、固有に発行してもらうリンクを<Instagram>上に貼り、そのリンクを踏んで成果につながった場合に、報酬を得られるというものです。
相場金額は、案件によって大きく異なるため、一概に何円、ということはできません。
上述のようなASP会社が運営するサイトに登録すれば、さまざまな案件を確認できるので、一度見てみるといいでしょう。また、<Instagram>と相性のいい案件を探すことが重要です。
5. 企業の<Instagram>の運用代行・コンサル
最近では、<Instagram>の企業アカウントやショップアカウントを見かけることが、日常的になりました。
多くの企業やショップが、<Instagram>アカウントを立ち上げ、販促ツールやブランディング、認知度向上を狙って利用するケースが増えているのです。
しかし、企業のなかには、SNS運用やWebの知識が乏しいところもあり、有効的に<Instagram>を活用できていないケースがあります。
そういった企業に対して、<Instagram>の運用を代行したり、運用方法のノウハウを教えたりして、収入を得る方法です。
<Instagram>の運用代行をしている企業の料金例としては、初期開設に20〜40万円、運用代行に30〜60万円、が相場となっています。
もちろん、もっと安いところや、高いところもあるでしょう。
企業によっては、成果報酬のところや、固定費でプランを用意しているところがあります。
具体的に、どういった施策を行なっていくか明確にしたり、成果がわかるように毎月レポートを作成したり、といった<Instagram>運用のノウハウと実績がないと、むずかしい方法です。
ただ、Instagramの代行やコンサルは、企業でなければいけない理由はありません。
<CrowdWorks(クラウドワークス)>や<ココナラ>といったクラウドソーシングサービスを利用すれば、個人でも、運用代行やコンサルをかんたんに請け負うことができます。
依頼内容の詳細を見るだけなら、登録しなくても可能なので、どういったアプローチがあるのかを確認してからサービスの利用を検討してもいいでしょう。
<Instagram>の収入について、気になる疑問
<Instagram>で収入を得るうえで、気になることがあるかと思います。たとえば、フォロワーは何人くらい必要なのか、インスタの収入に税金はかかるのか、といった点です。
ここでは、そういった<Instagram>の収入について、気になる疑問にお答えしていきます。
フォロワーは、何人くらい必要?
<Instagram>で収入を得るには、フォロワーの数が重要と思われがちですが、じつは明確な定義はありません。
もちろん、すくなければ収入にはつながりづらいですし、多ければ儲かる、というものでもないのです。とはいえ、目安としては、1,000〜10,000人は必要でしょう。
<Instagram>で収益化を狙ううえで重要なのは、フォロワーの数よりもユーザーの質、といわれています。「エンゲージメント(=投稿に対するユーザーの反応)」が多いことが大切なのです。
つまり、<Instagram>運用では、ブランディングとファンを作ることが大切、といえます。
フォロワー数を増やすために、相互フォローを狙ってたくさんフォローしても「フォローされたからフォロバ(フォローバック)した」のであって、ファンになったわけではありません。
また、フォロー数に対してフォロワー数が多いと、「ただフォロワー数を増やしたいだけ」と思われ、怪しまれる可能性があります。
なお、インスタの運用に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。
インスタの収入に、税金はかかる?
<Instagram>で得た収入だとしても、当然のことながら税金がかかります。
本業としてインスタグラマーやインフルエンサーをしている場合はもちろんですが、副業として<Instagram>で収入を得ている方も、本業の給料以外に20万円以上の所得があれば、確定申告が必要です。
事業として、本格的にインスタグラマーを目指すのであれば、開業届を税務署に提出しておくといいでしょう。
開業届を出しておけば、青色申告をおこなうことができます。青色申告は、65万円の特別控除が受けられるため、節税につながるのです。
ただし、受け取る報酬金額から源泉徴収額が引かれている場合は、すでに税金が天引きされた金額を受け取っていることになります。
引かれていない場合は、確定申告時にまとめて税金を納めなければなりません。
インスタグラマーの収入ランキング
ここでは、海外で活躍するインスタグラマーの収入ランキング(2020年版)をご紹介していきます。なお日本のインフルエンサーについては、公式では公表されていません。
順位 |
インフルエンサー名 |
収入 |
1 |
クリスティアーノ・ロナウド |
5,003万ドル(約54億5,000万円) |
2 |
リオネル・メッシ |
3,004万ドル(約33億円) |
3 |
ケンダル・ジェンナー |
2,560万ドル(約28億円) |
4 |
カイリー・ジェンナー |
1,960万ドル(約21億4,000万円) |
5 |
ヴィラット・コーリ |
1,570万ドル(約17億1,000万円) |
6 |
デビッド・ベッカム |
1,160万ドル(約12億6,000万円) |
7 |
キム・カーダシアン |
1,140万ドル(約12億4,000万円) |
8 |
ネイマール |
810万ドル(約8億8,000万円) |
9 |
セレーナ・ゴメス |
790万ドル(約8億6,000万円) |
10 |
ズラタン・イブラヒモビッチ |
760万ドル(約8億3,000万円) |
11 |
カーラ・デルヴィーニュ |
710万ドル(約7億7,000万円) |
12 |
ガル・ガドット |
630万ドル(約6億9,000万円) |
13 |
ヴァネッサ・ハジェンズ |
540万ドル(約5億9,000万円) |
14 |
ロナウジーニョ |
539万ドル(約5億8,000万円) |
15 |
マリーナ・ルイ・バルボサ |
530万ドル(約5億7,000万円) |
16 |
シェイ・ミッチェル |
470万ドル(約5億1,000万円) |
17 |
ロベルト・レヴァンドフスキ |
432万ドル(約4億7,000万円) |
18 |
ジェニファー・ロペス |
431万ドル(約4億6,900万円) |
19 |
プリヤンカー・チョープラー・ジョナス |
400万ドル(約4億4,000万円) |
20 |
ウィル・スミス |
340万ドル(約3億7,000万円) |
参照元:Yahoo! JAPANニュースyより、英『Buzz Bingo』社が集計して発表
アメリカでは、<Instagram>の「投げ銭」機能が追加?!
インスタグラマーやインフルエンサーといった形で、<Instagram>を活用して収入を得る方法は今までもありましたが、さらに収益化するための機能がリリースされる予定です。
これまで、おしゃれな写真を投稿するSNSとしてのイメージが強かった<Instagram>も、動画配信に力を入れるようになりました。
2020年は、新型コロナウイルスの影響もあり、ライブ配信をおこなう著名人も多数いました。
<Instagram>では、<YouTube>のように配信者が収益を得る仕組みがありませんでした。ところが、2020年5月末に<Instagram>でも収益化の仕組みを実装する、との発表がありました。
6月には、すでにアメリカで「バッジ」という、投げ銭機能の試験運用が開始されています。
「バッジ」とは、ライブ配信中に視聴者がバッジを購入することで、ライブ配信者を支援できる仕組みになっています。バッジの購入数に応じて、ライブ配信者の収益となります。
また「IGTV」では、動画に広告を表示させるテストがスタートしています。
IGTVの動画をタップすると、最長15秒の広告が表示される仕組みです。<YouTube>のように、広告収益を得られるようになるかもしれません。
今後、この仕組みが本格的に世界中で導入されれば、ユーチューバーのようにインスタグラマーの人気が高まっていく可能性もあるでしょう。
まとめ
今回は、<Instagram>で収入を得る方法や、収益化の仕組みなどについて解説しました。
ここ数年で、インスタグラマーやインフルエンサーという言葉は、あっという間にビジネスとしての立ち位置を確立し、個人でも活躍できる時代となりました。
<Instagram>をはじめとしたSNSを活用して収入を得る人は、これからどんどん増えていく可能性があるでしょう。
今からコンテンツを用意してファンを増やしていけば、<Instagram>を通じて十分な収入を得られるようになるかもしれません。