日本全国の小商いを活性化させるためのプロジェクト「&BASE(アンドベイス)」では、当社の所在地が東京にある都合上、長期にわたって直接的なコミュニケーションを図ることが困難なエリアや、広告やブランディングなど特定の専門分野に特化した領域に関しては弊社だけでなく、地場やその分野で活躍する企業・団体・クリエイターとパートナーシップを結び、ともにネット通販における地域の情報格差を無くし、よりよい環境を作っていきたいと考えています。
今回は、関西は滋賀県のオフィシャルパートナーであり、滋賀県米原市商工会のネット事業に関われている株式会社バンアンドアークの代表・立澤様にBASE活用事例に関してお話をお聞きしました。
——株式会社バンアンドアークは普段、どのような活動をされているのでしょうか?
立澤:バンアンドアークは企画・webデザイン・グラフィックデザイン・映像制作などが主な業務です。 現在は、米原駅西口に米原エンジンビルをオープンし、1Fの「Cafe&Bar隣町パーラー」2F「隣町コワーキング」3F「隣町オフィス」などの運営を行っております。
——滋賀県米原市商工会が運営しているBASEショップ「orite米原」にはどのような経緯で関わられたのですか?
立澤:もともとは弊社は関わる予定はなかったのですが、準備期間として設けられていた2年が近づく中で早急に対応する必要があり、パンフレットの制作で関わっていた弊社に声がかかりました。
——“早急に対応”という意味では誰でも簡単にネットショップが立ち上げられるBASEと相性が良い風に聞こえますが、実際には大変ですよね?
立澤:大変でしたね(笑)。まずは商工会の高木さんという方が中心に立ち、何度も会議を重ねていく過程で、「やるなら楽しく」したいねという話がでました。 またネーミングも米原駅が通過する人の数は日本有数だけど降りてくれる人は少ないよねというところから、「米原に降りてもらうきっかけに」というコンセプトができ「orite米原」が動き始めました。
——ネットショップはどのように立ち上げて運営しているのでしょうか?
立澤:まずは商工会に参加している方を対象に説明会を実施しました。説明会を通して出品者さんを募り、そのあとは商品の写真撮影や商品の説明文言などを作成していくという流れを担っています。 また時には出展者さんの商品の企画やデザインも行う場合もあります。
——ネットショップを立ち上げても、その後の運営でつまずく方も一定数いるように感じます。継続的な運営をするためのコツなどありますか?
立澤:少し質問の意図とはずれてしまうかもしれませんが、ネットショップだけで運営を考えないことだと思います。イベントがあれば出店しネットショップの宣伝を行いながら販売をしていくというようなことも大切だと思います。 ネットだけで運営をするよりもいろいろなご意見がもらえたり、リピーターになってくださる顧客さんも獲得しやすいと思います。 ネットであっても「お店を運営している」という気持ちを忘れないようにすることは大切だと思います。
——集客に関するアドバイスはありますか?
立澤:先ほどのイベントなどへの出店と、やはりSNSを効果的に使うことは大切だと思います。定期的に記事をあげる。基本的なことですがなかなか継続は難しいことなのでしっかりとスケジューリングをしていくことが基本だと思います。 あとは新規の顧客さんも大切ですがやはりリピーターになっていただくことは何よりも大切だと思いますので、お買い物していただいたお客様へのフォローも忘れないようにしたいものです。
——BASEを使ったネットショップ提案を行ってみようと考える企業様やクリエイター様に向けて何か一言いただけますか?
BASEの一番の利点は開設が簡単なことと、コストがかからないことだと思います。ネットショップの最大の難点をいきなりクリアーしてくれているので、とりかかるにはこれほどありがたいことはないと思います。 ただどのネットショプにも言えることですが、お店を出したからって売れるものではありません。そのあとの宣伝をお忘れなく!