BASEでは定期的にショップオーナーさんにオフィスまでお越し頂き、そのショップにかける想いをBASE STORYとしてご紹介していますが、今回インタビューさせて頂いた川島さんご家族からはまた一層強いSTORYを感じることができました。
今回のインタビューのために和歌山からお越し頂いた川島さんご家族が運営するショップは「YUMEZING COFFEE」。珈琲職人の川島英治さんによる、独自の製法によって作られたコーヒー豆を販売しているショップです。
第2の人生をかけ、珈琲を通じて作りたい世界があると熱く語る川島さんのその想いはもちろん、その実現をサポートするご家族の強い絆を感じることができたインタビューでした。今回のBASE STORYではユメージング珈琲のユニークな製法技法にも注目です。
目次
和歌山発のコーヒーブランド「ユメージング珈琲」とは?
今日はわざわざ和歌山からお越し頂きましてありがとうございます!前回のセミナーの際に文彰さん(真ん中)にはご挨拶させて頂いたのですが、今回はご両親にもお会いできて光栄です。ショップは前々から拝見させて頂いてのですが、あらためてユメージング珈琲についてお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?
はい、私たちはコーヒー豆を加工販売しています。もちろん普通のコーヒー豆ではなく、私たちのものは洗ったコーヒー豆なんです。
洗っている?というとはどういうことでしょうか?
私は昔からコーヒーが好きで様々な豆を取り寄せて楽しんでいたのですが、ふと「農作物は普通洗って食べるのに、同じ農作物のコーヒー豆はどうして洗わないんだろう」思い立ってコーヒー豆を洗ってみたんです。
そしたら農薬やほこりなど汚れが沢山落ちてびっくりしました。それを焙煎して飲んでみたら驚くほど味わいがまろやかになったのがこのユメージング珈琲の始まりです。
その洗ったコーヒー豆の珈琲をお客様に振舞っていたらだんだんと近所で「おいしい」と話題になってこれで商売していこうと決めました。
「洗ってみる」という何気ない発想がユメージング珈琲の始まりだったんですね!面白いですね、また口コミでこんなに広まるとは、本当に美味しいんですね。こういったまずは身近な人たちにHAPPYになってもらうことがネットショップの成功のコツでもありますので、これからが楽しみです。あとその独自の製法は特許も取得済みとお聞きしましたがもう少しユメージング珈琲の製法について聞いてもいいですか?
実はユメージングの製法で「洗う」というのはごく一部で他にも独自の熟成方法で珈琲豆を熟成させています。順を追って話すとまずブラジルから輸入したコーヒー豆をまず洗います、そしてその後独自のツボの中にいれ育成光線をあてます。
その後取り出して焙煎し、高温になった豆を落ち着かせるためにまたツボに入れて光をあてます。 その間6日かかり、1ヶ月に製造できる豆は120ビン分と制限がありますが妥協なく豆の美味しさを引き出す製法で妻と共に2年半かけて考えだしました。
豆の洗浄も水道水を電気分解した還元水という特殊な医療水で手洗いしているので結構大変ですが私たちの珈琲を美味しく飲んでくれる人たちの事を考えながら楽しくやっています。
すごい手間のかかった製法ですね、わざわざ還元水で洗っているというのも驚きなのですが、特にツボに入れた育成光線というのが気になりました。この育成光線というのはどういったものなんですか?
よく「太陽を浴びたら元気がでる」と言われることも多いかと思いますが、太陽ってあらゆる生命にエネルギーを与えるものなんですよね。
その太陽光線の遠赤外線の中に育成光線というのがあってこれって生き物が成長するのに不可欠の光なんですがこの光を豆にあて豆の成熟を促進させ味わい深くしています。普通に食べても美味しい豆になるんですよ。
和歌山大学顧問の先生に勧められてこの製法の特許も取得しています。完全オリジナルのコーヒーなのでぜひ多くの方々に味わって欲しいですね。
長い闘病生活からヒントを得たコーヒー豆
「洗う」というのもそうですが、コーヒー豆に遠赤外線(育成光線)を当てるという発想もユニークで面白いですね!「洗う」というのはたまたまだとして、なんでまたそんな光線を当てようと思ったんですか??
現在もそうなのですが、25歳から腎臓を悪くしておりずっと人工透析による治療を行っています。5年前、長期透析による合併症で首の骨が変形し神経を抑えて首から下の機能が麻痺し体の自由を奪われました。その時に出会ったのが育成光線での治療でした。
そこから発想を得て使用にいたりました。コーヒー豆も同じ生き物ですからね。 今ではコーヒー豆の健康への効果も大きく認められてきているので、特に女性の方々には私たちのコーヒーで健康にそして綺麗になって頂きたいです。
(コーヒーは脂肪燃焼、胃がんや胃潰瘍の発生予防、認知症予防、血糖値を下げるなどの効果が世界的に認められているそうです。)
今現在も闘病中なのですか?そういった中で新しい事業を始められるなんて尊敬します。どうしてそんな中、ユメージング珈琲を始めようと?
今も闘病中で毎週3回、5時間の人工透析を受けていますが私たちのコーヒー豆を美味しいと言ってくれる人たちがいるから頑張れます。
介護が必要で自由に動けない中、自分には何ができるかとても深く考えましたよ、これからどうしていくか?どう家族を養っていくかなど、そんな中行き着き、勝負をかけてみようと決意したのが多くの人に評価されているウチのコーヒーだったんです。
病気を経験し健康の大切さを強く感じている中でもありました。一人でも多くの人に健康になってもらうための方法としてもユメージング珈琲は最適なものだと確信しています。
一人でも多くの人にユメージング珈琲を通して健康になってもらいたい
ユメージング珈琲を始めた裏には闘病という長く苦しい経験があったんですね。その分の想いが商品にキチンと乗っていることを今のお話を直接聞いていても実感することができますし、確かに僕も「珈琲が体にいい」という話しは聞いたことがあります。ネットショップは始めて3ヶ月程度のことですが現在集客はどうされているのですか?
現在は主に知り合いを中心に地元和歌山の人たちに知ってもらうよう務めています。例えば地元の新聞に取材してもらったりなどが多いですね。
あと現在力を入れているのが和歌山の商工会議所との繋がりです。集まりの中で商品のポストカードを配ったり、たまに行なわれる出展イベントなどには必ず参加するようにしています。
ちょうど先日は、和歌山県が公認している優れた技術の「一社一元気技術」に登録されたり、「わかやまじまん品」という県産品のパンフレットで紹介してもらったりするなどじわじわと存在を知ってもらっているという感じです。
いいですね〜!僕もよくセミナーでも話しをしているのが「まずは身近な人たちに商品のファンになってもらいましょう」ということ。ユメージングの始まりもそうですが、このように近い人たちにまず知ってもらうのはとてもよいことだと想います。和歌山といえば梅干し、みかん、しょうがなどが有名らしいですが、和歌山といえば「ユメージング珈琲」とまでブランディングができれば素敵ですね。
そうですね、そうなるよう頑張ります。今後は百貨店やスーパーなどでもユメージング珈琲を販売して頂けないか相談していこうと考えています。
第2の人生をかけ珈琲で世の中をよりよくしていく
長い闘病生活がキッカケでこの事業を始められたということですが、他の可能性などはなかったんですか?
実はユメージング珈琲と平行して伝統舞踊など色々な踊りや演劇を舞台で楽しんでもらうボランティア団体を起ち上げています。
「劇団 桜吹雪」というもので多くの人に笑顔と感動を届けたいという想いを元に運営していますね。やっぱりこれまで自分は体が弱く周りの人に助けられっぱなしですので、その分恩返しができないかと思い起ち上げました。
おお!素晴らしいですね、珈琲とは別の切り口ではありますがそれでも軸は変わらないその想いに僕も深く共感できます。最後にこれからのユメージング珈琲について教えてください。
少しおこがましいかもしれませんが私たちの珈琲を通して一人でも多くの人が健康になり、医療費が削減されるなどして幸せに暮らせる世の中を創りたいと考えています。
自分が大変だったという経験から今生きていられるこの瞬間を珈琲と共に楽しんで欲しいですね。みんなが幸せになれるように一粒一粒、愛情こめながら家族3人でコーヒー豆を作っています。
以上、ユメージング珈琲を営む川島さんご家族のインタビューいかがでしょうか?病気という実体験そのものから生みだされた独自の製法によるコーヒー豆。作り方と共にそのコンセプトまでストーリーが通っていて素敵だなと感じました。
ドリップバッグも頂いたのですが袋の外にも漂ってくるその芳醇な香りに驚かされたのが印象に残っています。BASEのメンバー全員で美味しく頂きました。
また、実はこのインタビューが闘病生活後、7年以上振りの始めて遠方へのお出かけだったそうで、最後のお別れの際には「色々なところへまだ行ける!今日はBASEのオフィスに来れたことで自信がついた!」と父の英治さんは仰っていました。
60を過ぎてからでもやりたい事に燃える英治さんと川島さんご家族からは僕達も大きなパワーを貰うことができました。この度は本当にありがとうございました! <ユメージング珈琲のショップはこちら>