TikTokで収益化を目指す人が増えています。TikTokは再生数が収益に直結するプラットフォームであり、2024年時点で国内TikTokユーザーが3,300万人を突破した巨大市場です。TikTokには、公式のクリエイター報酬制度に加え、ライブ配信や企業案件、TikTok Shop連携など多様な収益モデルが用意されています。
本記事では、TikTokで収益化するための条件や具体的な稼ぎ方、売上を伸ばす戦略について初心者にもわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
- TikTokで収益を得る方法には、公式報酬制度、ライブギフト、アフィリエイト、TikTok Shopなどがある
- TikTokで収益化する基本条件は18歳以上が運営する個人アカウントであることで、収益を得る方法によって「フォロワー数」「動画の再生回数」「ライブ配信の経験」なども条件となり得る
- 収益額の目安はフォロワー数によって異なり、フォロワー1万人以内であれば月数千円~数万円、フォロワー10万人以上であれば月数十万円〜百万円以上も目指せる
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TikTokで収益化する方法とそれぞれのメリット・デメリット

TikTokの収益化には、クリエイター報酬プログラムや投げ銭、企業案件、アフィリエイト、TikTok Shop活用など複数の手段があり、組み合わせることで収益の安定性が高まります。
本章では主要な収益化手法と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
Creator Rewards Program(クリエイター報酬プログラム)
TikTok公式のCreator Rewards Program(クリエイター報酬プログラム)は、1分以上のオリジナル動画の再生数に応じて報酬が支払われる制度です。参加するためには以下の条件を満たしている必要があります。
- 18歳以上であること
- フォロワー1万人以上
- 過去30日間の総視聴数10万回以上
- 1分以上の動画投稿
- ガイドラインに沿ったコンテンツであること
Creator Rewards Programでは、再生数に比例して報酬が増えるため、バズれば高い収益が期待できます。また、販売する商品やサービスがなくても動画の視聴に応じて収益が発生するので、商品の在庫を管理する手間や広告を運用するコストがかからず、手軽に始められるのが大きな魅力です。
一方、1回再生あたりの報酬単価は非常に低く、しっかり稼ぎたい場合は膨大な数の視聴者に動画を見てもらう必要があります。その上、すでに再生回数の多い動画コンテンツがないとプログラムに参加できないため、TikTokアカウントを開設してすぐに収益化を目指したい人には向いていません。
ライブギフト(投げ銭)
TikTokでのライブ配信中に視聴者からギフト(投げ銭)を受け取る方法です。視聴者がコインを購入して配信者にギフトを送ったら、ギフトの価格に応じて約60〜70%でクリエイターに収益が還元されます。
ライブギフト(投げ銭)のメリットは、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションが取れるので、熱狂的なファンを増やしやすい点です。熱狂的なファンが増えれば、継続的にライブ配信を視聴してギフト(投げ銭)を送ってくれる可能性が高くなるので、長期的な収益化が見込めます。
ライブ配信の条件は、18歳以上であること・フォロワー数が50人以上であることです。定期的にライブ配信をしないとファンがつきにくいので、まとまった時間を確保して根気よく取り組む必要があります。
LIVEサブスクリプション(定額支援)
視聴者が月額料金を支払ってクリエイターを継続支援する会員限定サービスです。YouTubeのメンバーシップと似ています。
LIVEサブスクリプションに加入したTikTokユーザーは、限定配信や限定チャットへの参加、専用バッジの付与など、ファンにとって魅力的な特典を楽しめます。LIVEサブスクリプション特典は自分でカスタマイズできるので、ファン層やニーズに合わせて特典を設定すれば加入数アップも見込めます。
LIVEサブスクリプションは月額課金なので投げ銭より高単価になりやすく、加入者数に応じて安定的な収益が得られるのが大きなメリットです。月額料金の初期設定は$5.99USD(約900円)となっていますが、月額$2.99~$99.99USD(約450円~15,000円)の範囲で設定することができるので、特典とのバランスを見極めて適切な料金に設定をしましょう。
LIVEサブスクリプション(定額支援)を活用するには、ライブ配信ができる条件を満たしていることに加え、合計配信時間が1時間以上かつ合計配信日数が2日以上という基準を満たしている必要があります。
デメリットとして、一時的な出費であるライブギフト(投げ銭)と比較するとサブスクリプションへの加入はハードルが高いため、加入者を集めるのが難しいという点が言えます。
アフィリエイト
TikTok動画に商品やサービスへのアフィリエイトリンクを設置し、リンク経由で商品やサービスが購入された成果に応じて報酬を受け取る方法です。
アフィリエイトはフォロワー数や動画視聴時間などの条件がないため、フォロワーが少なくても始められるというメリットがあります。また、ライブ配信とは違い、動画を投稿すれば24時間365日自動で収益化が狙えるのも魅力。うまくいけば1つの動画で大きく利益を上げることも可能です。
ただし、アフィリエイトは1件あたりの報酬単価が低く、安定した収益を得るには相当な販売数や視聴回数が必要です。質の高い動画を作るスキルやバズるためのノウハウを持っていないと、まとまった収益を得るのは難しいでしょう。
企業案件(PR案件)
企業から商品・サービスのPR依頼を受け、動画で紹介して報酬を得る方法です。報酬額の相場はフォロワー数やジャンルに応じて変動します。一般的に「フォロワー数×1~5円」が相場と言われており、フォロワーが多いほど一件あたりの単価が高くなる傾向にあります。
とはいえ、特定のジャンルに明るかったり専門的な資格を持っていたりする場合、フォロワー数が少なくても案件依頼が来る可能性は十分にあるでしょう。特に法律や投資、医療、美容など、情報の正確性が求められるうえ広告出稿の多い専門系のジャンルでは、フォロワーが少なくても単価が高くなる傾向があります。
企業案件は単発依頼が多く、安定的な収入につながりにくい点には注意が必要です。また、ブランドの要望に合わせた質の高い投稿が求められるため、手間やプレッシャーがかかる場合があります。
TikTok Shopの活用・自サイトとの連携
自分で販売できる商品やサービスを持っているなら、TikTok内でショップの開設〜販売まで完結できるTikTok Shopを活用すれば収益化が後押しされます。
TikTok Shopは、TikTok上にネットショップを開設できるECプラットフォームです。自分のショップに出品した商品をTikTokの動画コンテンツにタグ付けしたり、「ライブコマース」機能でライブ配信中に商品を販売したりできます。
TikTok Shopを活用するメリットは、自分のブランドや商品を販売できるため利益率が高い点です。ただし、クオリティの高い動画コンテンツや、ライブ配信などで視聴者を購入に誘導する技術やノウハウが必要です。
TikTokの利用者は若年層がメインですが、より幅広いターゲットに商品を訴求するなら、InstagramやYouTubeなど他のプラットフォームと併用するのも一つの方法です。ネットショップ作成サービス「BASE」なら、TikTokやInstagram、YouTubeをはじめとするプラットフォームと連携してショップに集客できるため、幅広いターゲットへの訴求に役立ちます。
複数のショップを運営するのは商品登録や在庫管理の負荷が高いと思うかもしれませんが、BASEの「TikTok Shop連携 App」を活用すれば、BASEのショップの在庫情報をTikTok Shopにも自動で連携できます。日本でサービス開始されてから間もないTikTok Shopと連携できるサービスはまだ少ないため、BASEの活用が便利です。
TikTokで収益化するためにまず満たすべき条件

TikTokで収益化するには、フォロワー数や動画再生数のほか、年齢やアカウントの健全性など、プラットフォームが定めた基準を満たす必要があります。収益化する方法を実践するための条件として、以下の基準を目安にしてください。
- 年齢:18歳以上
- フォロワー数:1万人以上
- 総再生数:過去30日間で10万回以上の動画再生
- 既存コンテンツ:1分以上のオリジナル動画を投稿
- 居住地域:TikTok収益化対象国(日本など)に居住していること
- アカウント健全性:コミュニティガイドライン違反歴がなく、規約を順守している状態
もちろん方法によっては、この目安を満たさなくても収益化が可能です。しかし、まとまった収益を得るためには、ある程度の知名度や影響力、動画投稿・ライブ配信の実績が必要であることを覚えておきましょう。
TikTokでどのくらい稼げる?フォロワー数・投稿形態別の収入

フォロワー数や投稿形態によってTikTokの収益は大きく変動します。
本章では、フォロワー数の規模別に、投げ銭・アフィリエイト・企業案件・物販など複数の収益源を組み合わせた月間収入の目安を示します。ジャンルや活動量による差は大きいですが、おおよそのレンジとして参考にしてください。
フォロワー数1万人未満・少数規模のクリエイター
フォロワー数が1万人未満でも、投げ銭やアフィリエイト収入によって収益化は可能です。実際、視聴者が数十人でも熱心なファンから月数千~数万円を稼ぐクリエイターもいます。
TikTokでは「おすすめ」に載れば、フォローされていないユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。フォロワー数が少なくてもおすすめに投稿が載る可能性はあります。
おすすめで紹介される投稿は、TikTok独自のアルゴリズムにより、各ユーザーの興味にもとづいてカスタマイズされます。
思わず見てしまうような質の高い動画を作ることで、アカウントのフォローや、動画内で紹介されている商品の購入といったアクションにつながる可能性は十分あります。
ジャンル特化型のアカウントなら、フォロワーが少なくても企業案件単価が高くなる傾向があります。フォロワーが少ないときは、継続的な動画投稿やライブ配信でニッチなファンを増やし、1万人以上のフォロワー獲得を目指しましょう。
また、TikTok Shopで商品を販売するのもおすすめです。自分のショップで扱う商品を動画で紹介すれば、動画内のタグをクリックしてそのまま購入してもらえるため、収入に直結しやすいでしょう。
フォロワー数1〜10万人程度の中規模クリエイター
フォロワー1~10万人程度のクリエイターは、動画投稿を定期的に継続しつつ企業案件やブランドコラボを組み合わせて収益化します。企業案件の報酬相場は「フォロワー数×1~5円」として計算した場合、フォロワー1万人で1~5万円、10万人なら10万円以上が目安です。
アフィリエイト収入を併用すれば、月収10万~30万円規模の収益化も夢ではありません。流行りのジャンルや広告予算の多い分野なら、さらに高収益も期待できるでしょう。
フォロワー数10万人以上・インフルエンサー寄りの運営者
フォロワー数10万人以上のクリエイターなら、複数の収益源を組み合わせて大きな収益を目指せます。企業案件やブランド契約では1投稿で数十万円以上の報酬を得るケースもあるため、まとまった収益が期待できるほか、知名度や影響力を活かしてLIVEサブスクリプション(定額支援)を始めれば、安定した収益を得ることも可能です。
美容やファッションなど得意な分野のある人や、ハンドメイドやイラストなどのテクニックがある人は、オリジナル商品をTikTok Shopで販売して収益を作ることもできるでしょう。
TikTokでの収益化を成功させるポイント

TikTokで収益を得るためには、動画の内容や投稿の仕方、見てくれる人との関わり方など、さまざまな工夫が必要です。
これから収益化を目指す人が知っておくと役立つ「稼ぎやすくなるポイント」についてわかりやすく紹介します。
自分に合った「稼ぎやすいジャンル」を選ぶ
企業案件で収益化を目指したいなら、最初から稼ぎやすいジャンルを選ぶのがおすすめです。
ジャンルによって、企業からの依頼が多く来るテーマとそうでないテーマがあります。たとえば、美容・健康・お金の話(投資・副業)・家の中で使える便利グッズなどは、企業が広告を出しやすいジャンルです。
また、知識や体験談をわかりやすく発信していると、「この人に紹介してもらいたい」と企業から声がかかることがあります。自分が楽しんで続けられるテーマか、ほかのクリエイターの動画と差別化できるかどうかも重視して、参入するジャンルを決定しましょう。
どんなジャンルの動画なのかがわかりやすいよう、投稿する際はハッシュタグなども活用し、テクニカルに運用しましょう。トレンドのハッシュタグと関連づけやすいジャンルなら、投稿を見てもらえる可能性が高まります。
最初の3秒と「買いたくなる仕掛け」を意識した動画を作る
ショート動画は、最初の3秒で見る人の心をつかめるかが勝負だと言われています。スクロールせず動画を見続けてもらうためには、「何だろう?」と思わせるテロップや構図が効果的です。
TikTokのアルゴリズムでは、再生時間が長かったり、ユーザーがいいねやコメント、シェア、保存などの行動を起こした回数が多かったりする投稿がおすすめに載りやすくなります。トレンドの音声やBGMをうまく使うのも効果的です。
また、自サイトやTikTok Shopで商品販売を行う場合、動画の説明欄やプロフィール欄に商品ページのリンクを貼って、見ている人がすぐ購入に進めるよう導線を整えておくのも大切なポイントです。
動画の中で「このアイテムはここから買えます」と案内するだけでも購入率が変わってきます。
フォロワーとのやりとりを大切にする
収益化するなら、見てくれる人との関係づくりも欠かせません。動画のコメントに返事をしたり、質問に答えたり、ライブ配信で直接話したりすることで、「この人の発信をもっと見たい」と思ってもらえるようになります。
また、フォロワーの投稿にいいねをしたり、気になるクリエイターの動画にコメントしたりなど、双方向のコミュニケーションを意識すると、ファンやクリエイターとのつながりを強化できます。
日頃から積極的なコミュニケーションを心がけることで、企業案件を依頼されたときにたくさんのファンに商品を購入してもらえたり、有名クリエイターとのコラボにつながったりする可能性があります。
少しずつ収益化の仕組みを整えていく
フォロワーが1,000人、5,000人、1万人と増えてきたら、「売上につながる仕組み」を整えていきましょう。
多くの人に投稿を届けるために、動画広告を出稿するのもおすすめです。
TikTok広告の種類はいくつかありますが、個人やスモールチームには、1日5,000円〜と比較的少額からはじめられる「運用型広告」が向いています。運用型広告は、おすすめフィードで投稿をスワイプする中で表示される動画広告です。
一般の投稿と同じように表示されるうえ、自分の投稿に興味を持つ可能性が高いユーザーへ優先的に配信されるため、高い効果が期待できます。
自分の商品やハンドメイド作品を売っている場合、配信する動画広告にTikTok Shopの商品情報をタグづけするのも効果的です。ユーザーが広告動画で見て気になった商品をその場でチェックできるので、フォロワー数だけでなく、収益も伸びやすくなるでしょう。
BASEの「TikTok Shop連携 App」を利用すると、BASEとTikTok Shopのショップの商品情報を連携可能です。商品情報を入力する手間が部分的に抑えられるうえ、BASEを介してInstagramやYouTubeといった他のプラットフォームとも連携できるため、販路が大きく広がります。
このような工夫は最初から全部やらなくても構いません。フォロワー数や収益に合わせて、自分のペースで少しずつ整えていきましょう。
TikTokの収益化に関するよくある質問(FAQ)

TikTokの収益化に関するよくある疑問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
TikTokで収益化を目指すのは難しい?何から始めればいい?
最初は不安を感じるかもしれませんが、ひとつずつステップを踏めば大丈夫です。
まずは「どんなジャンルの動画を投稿するか」「どんな人に見てもらいたいか」をざっくり決めてください。そのうえでプロフィールを整え、動画投稿を少しずつ続けて、再生回数に応じた報酬(Creator Rewards Program)や投げ銭などによる収益化を目指しましょう。
TikTokのビジネスアカウントに切り替えれば、フォロワー数の推移や動画の再生数などが確認できるインサイトを利用できます。分析しながら投稿する動画の質やベストなタイミングを見極めていきましょう。
TikTokで収益化できない動画はある?
TikTokではガイドライン違反コンテンツや広告に適さない表現を含む動画は収益化対象外です。暴力表現、差別的発言、著作権侵害などが含まれるコンテンツは、再生回数が多くても収益化できません。
コンプライアンス違反が確認されると、TikTokの一部または全部の機能の利用が停止される可能性があるほか、最悪の場合、アカウントを凍結される可能性もあります。
公式ガイドラインをきちんと確認した上で、健全なコンテンツ投稿を心がけましょう。
TikTokは大体どのくらいで収益化できるようになる?
どのくらいで収益が出るかは、人によって大きく異なります。中にはTikTokを始めて数週間で収益化の条件を満たす人もいますが、数ヶ月〜半年以上かかることも珍しくありません。
大切なのは「続けること」と「少しずつ改善すること」です。再生回数やフォロワー数が伸びなくても落ち込まず、何が好感触だったのか・反応があったのかをチェックしながら投稿を積み重ねていきましょう。
TikTokで収益化するには申請が必要?
TikTokで再生数に応じた報酬を受け取れる収益化プログラム「Creator Rewards Program」を利用するには、自分で申請する必要があります。申請前にまず「年齢」「フォロワー数」「再生数」などの条件を満たしているかを確認しましょう。
基準を満たしているならTikTokアプリのプロフィールからメニューの「クリエイターツール」を選択します。「収益化」に進み、収益化したいプログラムを選択したら必要な情報や書類を提出して申請しましょう。
審査には数日〜数週間かかることもありますが、条件を満たしていれば誰でもチャンスがあります。
まとめ
TikTokで収益化を目指すためには、投稿する動画のジャンルや活動方針に合った方法を選ぶことが大切です。複数の方法を組み合わせて収益の柱を立てていければ、安定的に収益が得られるでしょう。
収益化の一貫としてTikTok Shopを利用するなら、あわせてネットショップ作成サービス「BASE」でネットショップを開設するのもおすすめです。BASEは、初期費用・月額利用料無料で独自のネットショップが開設できるうえ、TikTokだけでなくInstagramやYouTubeのショッピング機能とも商品情報を連携できるため、幅広い層を集客できます。
TikTokの動画投稿を通してできる収益化方法にくわえて、TikTok Shopを活用した商品販売にも取り組むことで、さらに多くの収益を期待できるでしょう。
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