BASEでは、ブランドの成長支援や実現したい夢を叶えるための取り組みとして、「ポップアップショップの実施」をご提案しています。
その一環として、8月25日(木)〜31日(水)まで、BASEのリアル店舗出店スペースである<SHIBUYA BASE>にて、「Z世代社長Week」を開催予定です。
「Z世代社長Week」とは、BASEでショップを運営し、実店舗出店を志すZ世代の若いオーナーさんに、SHIBUYA BASEでの販売に挑戦していただく企画となっています。
今回BASE Uでは、出店されるZ世代オーナーに、ネットショップをはじめたきっかけや参加の経緯、実店舗にかける想いについてうかがいます。
第1弾は、うずらの卵を使ったプリン「しあわせたっぷりん」を販売する<東京御吉兆>。
お話を聞いたのは、こちらを運営する<株式会社ごきっちょー>の代表取締役・門田凜太郎さん。
<株式会社ごきっちょー>は、門田さんを含めた学生3名が代表取締役として運営されています。
<株式会社ごきっちょー>のメンバー(写真左が門田さん)
学生で代表取締役? そのきっかけや、<東京御吉兆>が目指すビジネスの形についてもうかがいました。
目次
はじまりは「社長募集」のチラシ
ーー門田さんは、現在大学3年生でいらっしゃいます。<株式会社ごきっちょー>に代表取締役として参加された経緯を教えてください。
<株式会社ごきっちょー>は、大東文化大学の学生が、インターン先の税理士と立ち上げた会社になります。
立ち上げられた方が1代目社長で、現在運営しているぼくらで2代目になります。
会社のことは、ゼミに入ったあとにチラシで知りました。
チラシは、<株式会社ごきっちょー>への参加を募るものでした。
参加の決め手になった誘い文句が、そのチラシのなかにあって。「社長募集」ーーそれが自分にすごく刺さったんです。
現在でもメンバー募集のチラシには、「社長募集」の文言が引き継がれている
経営学を学んでいたこともあり、大学生のうちから会社経営に携われることは、自分にとっていい経験になると思ったんです。
「ノーリスクで会社運営できる」という意味でも「挑戦したい」と思いました。
「どんな人でも前向きに暮らせる社会」を目指して
ーー<株式会社ごきっちょー>が掲げる目標を教えてください。
東京都板橋区に「うずら農場を設立する」ことと、設立した農場で作ったうずらの卵を使った「板橋区の特産品を作る」ことです。
板橋区には、大学の校舎があります。
自分たちにゆかりのある土地で、事例の少ない都市型の畜産事業を実現するため、また板橋区の新たな魅力を発信するために、日々活動しています。
また、うずら農場では、障がいをお持ちの方や、ふつうの職場になじめない方の積極的な採用を考えています。
うずら農場を通じて、「どんな人でも前向きに暮らせる社会」を目指したいです。
目標達成の足がかりとするため、本拠地の板橋区で実店舗の開店、運営のためのクラウドファンディングをおこないました。
うずら農場設立の夢に向けた、即売会での様子
目標金額については、100万円を設定しています。「正直、達成はむずかしいかな」と思っていたんですが、最終的に目標を上回る120万円のご支援をいただきました。
たくさんの方からのご支援に驚きつつ、いろんな方に応援していただけているということが実感できて、とてもうれしいです。
会社経営と学業、両立のむずかしさ
ーー予想以上の反響があると、活動の励みになりますね。逆に、たいへんなことはありますか?
現在、学生3名で運営しているのですが、意見が合わなかったときのすり合わせがむずかしい、と感じています。
メンバーは同世代なので、LINEを使って気軽に発言できるのですが、議論が白熱して収拾がつかなくなるときもあるんです。
ただ、率直な意見を言えるのは、よいところだと思うし、妥協したくないですね。
こだわりがつまった、プリンの商品開発の様子
また、外部の方との連絡や調整も増えてきているので、そういう意味で、各所との連携や調整で、たいへんな部分があります。
また、時間のやりくりもたいへんですね。大学生なので、本業の学業と会社運営を両立させなきゃいけないので、いそがしいです。
通常業務に加えて、地元の企業へ協力のお願いや、実店舗の準備など、ちょっと時間の使い方がむずかしくなってきています。
やらなきゃいけないことに時間を取られすぎて、やりたいことがうまくできてない、っていうのが今の悩みではあります。
地元・板橋の会社からの支援も受け、活動している
同世代の方へ、自分たちの取り組みを知ってもらいたい
ーー板橋での実店舗準備でお忙しいなかで、SHIBUYA BASEへの出店を決意された理由を教えてください。
販売層の拡大、とくに若い層の方へ、商品を買っていただくチャンスだと考えたからです。
現在、即売会という形で、 板橋区にあるハッピーロード大山商店街のなかの<かめやキッチン>を借りて、販売をおこなっています。
月に2~3回おこなうなかで、ご購入いただく方は、商店街へ買い物に来られる30~40代の方が多いんです。
地元の方にも好評の即売会
一方、渋谷は、10~20代の若い方が立ち寄りやすい立地だと思うので、販売する年齢層を広げられる、という期待を込めて、参加を決意しました。
即売会で併設されたカフェの様子
おすすめは、新商品のプリンを使ったドリンク
ーーSHIBUYA BASE限定の商品やおすすめ商品を教えてください。
限定商品として考えているのは、プリンを使ったドリンクです。
渋谷って、タピオカのイメージがあって(笑)。片手で持てて、暑いなか飲みたくなるような涼し気なドリンクを提供できたら、と考えています。
また、おすすめの商品は、ハスカップ&クリームチーズ味のプリンです。
メンバーの田島が北海道出身で、北海道の特産果実のハスカップを使った商品を作りたい、という提案からはじまりました。
おすすめのハスカップ&クリームチーズ味
ハスカップの甘酸っぱい酸味と、クリームチーズがマッチした自信作になっているので、ぜひSHIBUYA BASEでも買っていただきたいです。
ーー最後に、SHIBUYA BASE出店への意気込みを教えてください。
先ほどお話ししたように、渋谷でお店を開くことは、同世代の方に来ていただけるチャンスだと思っているんです。
そんな若者世代の方に、自分たちの活動や会社のことを知ってもらえる機会になれば、と考えています。
また、連日続けてのプリンの販売は、<東京御吉兆>にとってはじめての試みです。
6日間続けて販売をしたときに、時間帯や年齢層でどのように売れ方の違いが出るのかを知る、いい機会になると思っています。
来てくださる、さまざまなお客様とお一人ずつ大切に向き合いながら、今後の会社運営の糧にしていけたらな、と。
インタビューを終えて
1枚のチラシから、大学生ながら「社長」として、メンバーとともに<株式会社ごきっちょー>を経営されている門田さん。
「板橋にうずら農場を作る」「板橋の名産を作る」という大きな夢を持って、今回SHIBUYA BASEに参加してくださいます。
インタビュー中も、商品ラインナップや来店層など、出店に向けた意欲的な質問を多くいただきました。
そうした前向きな姿勢が、クラウドファンディングをはじめとした多くの方の支援につながっているのだと感じます。
ぜひ、若いパワーを感じに、SHIBUYA BASEへ足をお運びください。