BASEでは、ブランドの成長支援や実現したい夢を叶えるための取り組みとして、「ポップアップショップの実施」をご提案しています。
その一環として、8月25日(木)〜31日(水)まで、BASEのリアル店舗出店スペースである<SHIBUYA BASE>にて、「Z世代社長Week」を開催予定です。
「Z世代社長Week」とは、BASEでショップを運営し、実店舗出店を志すZ世代の若いオーナーさんに、SHIBUYA BASEでの販売に挑戦していただく企画となっています。
今回BASE Uでは、出店されるZ世代オーナーさんに、ネットショップをはじめたきっかけや参加の経緯、実店舗にかける想いについてうかがいます。
お話をうかがったのは、TOKYO発ストリートブランド<BEEBAR(べーバー)>の山野邉 舜平(やまのべ しゅんぺい)さん。
<BEEBAR>デザイナーの山野邉さん
今回のポップアップのコンセプトは、「この世から戦争が消えた時 このブランドも無くなります」。
この胸を衝(つ)くコンセプトの背景には、<BEEBAR>の売り上げの寄付など、ブランドを通じた社会問題へのアクションがあります。
<BEEBAR>での取り組みや、はじめられたきっかけについてもうかがいました。
目次
「ブランドを立ち上げたい」 きっかけは、両親の影響
ーー<BEEBAR>を立ち上げた経緯を教えてください。
ブランドを立ち上げたのは、両親の影響が大きいですね。
両親が2人とも、ファッションが好きで、アパレル関連の仕事をしていました。
そんな2人の影響で、自分も自然とファッションに興味を持つようになったんです。
とくに、父親が自分の今の年齢くらいのころに、仲間といっしょにスケーターブランドを立ち上げたことは、自分にとってすごく影響が大きくて。
「自分も、父と同じようにブランドを立ち上げたい」という想いが、小さいころからありました。
<BEEBAR>というブランド自体は、2年前、自分が18歳のときに立ち上げました。
当時、大学に通っていたんですが、大学に行くこと自体、「保険かけてるな」って思ってしまって(笑)。
「大学を卒業しておいた方が、就職に有利」って、一般的には言われるじゃないですか?
たとえば、ブランドを立ち上げて、それに失敗しても、大学生という身分があれば、別の道があるわけで。
それを確保するために、「人生の保険」として、大学に通っている気がしてしまって。
大学に通うこと自体が、自分のなかで「違うな」って思ったんです。
そこから「ブランドで食べていく覚悟を決める」という意味で、大学を中退しました。そのタイミングで立ち上げたのが、<BEEBAR>なんです。
ーー大きな決断をされて、ブランドを立ち上げられたんですね。ブランド名の由来はなんでしょう?
高校時代のあだ名からつけました(笑)。
あだ名が「べーバー」だったので、そのままブランド名にしました。
なので「ブランド名に込めた想い」みたいなものは、とくにないんです。
ほかとかぶらない、覚えやすい名前だと思うので、気に入っています。
ーーたしかに、覚えやすい響きです(笑)。ブランドは、お一人で運営されているのでしょうか?
はじめは、すべて自分でやっていましたが、2ヶ月前に新しいメンバーが入ってくれました。
スタイリングやSNSなど、得意な分野を持つ人に参加してもらってます。
スタイリングからレタッチまでこだわった、<BEEBAR>のコレクション写真
ブランドを大きくしていくにあたって、表現の幅をより広げるために、声を掛けました。
今回のSHIBUYA BASEで掲示するポスターにも、新しいメンバーが携わってくれています。
今回のポップアップのために制作されたポスター
同世代の人たちを巻き込んで、ひとりでも多くの人のために
ーー<BEEBAR>では、売り上げの一部をウクライナに寄付するなど、ブランドを通して社会活動に寄与されています。はじめられたきっかけを教えてください。
<BEEBAR>を立ち上げた当時、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動がSNS上で起こっていて。
自分も、ブランドを通して差別や社会問題に意思表明したい、と考えました。そこで、メッセージ性のあるTシャツを作ったことがはじまりです。
ブランド立ち上げ当初は、デザインやコレクションを通して「メッセージを発信すること」を中心に考えていました。
でも、徐々に売り上げが立っていくなかで、「ほかにできることはないか?」と考えるようになって。
そうしてブランドのあり方を模索するなかで、影響を受けた方がいます。マルチクリエイターの野村 訓市さんです。
野村さん自身、寄付をしたり、SNSで世界情勢について発信したり、ご自身の活動を通して、「社会や世界をすこしでもよくしよう」と行動されていて。
そのなかで、ロシアによるウクライナ侵攻をうけて、寄付を呼びかける野村さんの投稿が目に入りました。
その投稿から、「自分も寄付という形で、アクションするべきなんじゃないか」と思ったんです。
そこから、製作や広告など、ショップに関わる費用以外の売り上げは、寄付しています。
いまでも継続して続けている取り組みです。
寄付について呼びかける、<BEEBAR>のInstagram
この取り組みは、お客さんにとって「<BEEBAR>での購入が、そのまま慈善活動につながる」というだけではない、と思っていて。
自分の行動が、同じ世代の人にとっていい影響になれば、と考えているんです。
同じ世代の若い方が、<BEEBAR>の取り組みに触れることで、「自分たちの生活や日常のなかで、なにかできることはないかな?」って、考えるきっかけになればと思っています。
小さくても、少額でもいいから、寄付やチャリティー活動に結びついてほしいですね。
より多くの人に想いを伝えたい
ーー今回、SHIBUYA BASEでの出店を決められた理由を教えてください。
同世代の方をはじめとした、多くの方に<BEEBAR>を知ってもらえる機会となる、と考えたからです。
さきほどお話しした<BEEBAR>の取り組みや理念を、より多くの方に広めるため、日々インスタやショップで発信しています。
ですが、「まだまだ足りない」と思っていて。
なので、「渋谷」という、人が多く集まる場所で、<BEEBAR>のことを多くの人に知ってほしいんです。
自分も店頭に立つ予定なので、実際に来てくれた方には、取り組みや想いを直接口で伝えられたら、と思います。
ーーおすすめの商品を教えてください。
SHIBUYA BASEのために製作した、リンガーTシャツです。
Tシャツの模様は、自分たちでプリントしているんです。自分たちの手でおこなうことで、思い入れの強い商品になっています。
リンガーTシャツは、Light Blue×Navy・Gold×Navyの2色展開
リンガーTシャツをはじめとした<BEEBAR>の商品は、ユニセックスなデザインなので、性別に関係なく着ていただけます。
また、Tシャツやソックスなど、お手持ちのものと合わせやすいアイテムが中心となっています。ぜひ、SHIBUYA BASEで手に取っていただきたいです。
ふだんのファッションにも取り入れやすい、メッシュキャップ
ーー最後に、SHIBUYA BASE出店への意気込みをお願いします。
SHIBUYA BASEに出店できることがとてもうれしいので、楽しみたいですね。
<BEEBAR>の取り組みを知っていただくのはもちろんですが、さらに売り上げを上げて、寄付や支援をおこなっていきたいと考えています。
その足がかりとなるよう、多くの方に来ていただき、お客さん一人ひとりに想いを伝えたいです。
インタビューを終えて
幼少期からの夢である、ブランドを立ち上げ、売り上げを寄付されている山野邉さん。
「同じ世代の若者を巻き込んで、1人でも多くの人を助けたい」という言葉が印象的でした。
社会や世界の諸問題を考えるとき、わたしたちは、つい大きな話としてとらえてしまいがちです。
しかしながら、小さくても、どんな形でも、一人ひとりが「行動すること」のたいせつさを<BEEBAR>は示しています。
<BEEBAR>のメッセージを、ぜひSHIBUYA BASEで感じ取ってください。
ショップのご紹介
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Instagram:@beebar__official__