- 海外販売をはじめる前に「本当に売れるか?」を見極める、5つの視点
- 自分の商品が海外に通用するか?を判断する、チェックリスト
海外販売に興味はあるけれど、「本当に海外で売れるのかな?」と不安を感じているショップオーナーは多いはず。
この記事では、海外販売のスタート地点となる基本方針の決め方や、ポイントについて紹介します。
- 市場ニーズ : 海外市場にニーズがあるのか?
- 商品の可能性 : うちの商品は、どこの誰に刺さるか?
- 独自性 : 競合と比べて差別化できる価値があるか?
- 表現力 : 言葉・画像・動画で価値を伝えられているか?
- 対応体制 : 販売後の対応や配送体制が整っているか?
「自分の商品は、海外で売れるの?」とお悩みのオーナーは、チェックポイントに沿って、ぜひご自身の商品やショップを整理してみてください。
目次
1. 市場ニーズ:海外で求められているカテゴリや、トレンドを把握する
まず考えたいのは、「そもそも海外市場に、この商品のニーズがあるのか?」という、市場起点の視点です。
チェックポイント
・ 海外の検索トレンド(Google Trendsなど)で、キーワードが検索されているか
・ Etsy、Amazon、eBayなどの海外向けモールで、似たカテゴリの商品が売れているか
・ SNS(InstagramやTikTok)での海外ユーザーの反応はあるか
💡ヒント:AIを使って情報収集を効率化する
ChatGPTなどのAIは、市場調査の“入り口”としてとても役立ちます。
調べたいテーマに対して、「何を検索すればよいか?」「どんなキーワードが使われているか?」といった方向性を整理する、手助けになります。
AIを使うことで、「検索すべきキーワードのヒント」「競合視点」「ニーズの仮説」が得られます。
ただし、数値やトレンドの正確な裏付けには、Google Trendsなど、ほかのツールと併用するのが安心です。
例:ChatGPTでの質問例
- ハンドメイドの真鍮ピアスが人気の国や層を教えてください
- 海外で“痛車ステッカー”を買っているのはどんな人ですか?

2. 商品の可能性:うちの商品は、どの国・誰に刺さるか?
次に、自分の商品がどの国・どんな層に響くかを、具体的に考えてみましょう。
「市場ニーズ」を受けて、自社商品と市場がどれくらいマッチするのか、仮説立てするステップです。
自分の商品起点で考えたときに、「この商品なら、この国のこの層に届けたい」と絞り込むことで、販売戦略が明確になります。
チェックポイント
- 商品の特徴(素材、デザイン、使い方)が、海外(あるいは、特定国)の文化・好みに合っているか
- 過去に、海外のフォロワーや購入者から反応があった国はあるか
- 自分の商品の強み × 市場ニーズの交差点を見つけられているか
💡ヒント:SNSフォロワーの国、投稿への反応を見返してみる
海外から反応があった投稿や、今までの注文履歴をチェックしてみましょう。
どこの国のどんな層のユーザーだったかを知ることで、仮説づくりのヒントになります。
3. 独自性:競合と比べて差別化できる価値があるか?
似たような商品が市場にあっても、「あなたから買いたい」と思われる理由があるかどうか、が重要です。
チェックポイント
- 「Made in Japan」、商品やブランドのストーリー性など、購入理由となる価値を明確に示せているか
- 「他国からでも買える商品」と差別化できるポイントはあるか
- 現地では手に入らない素材・技法や、ブランドの世界観があるか
「差別化できるポイント」の具体例
- 職人技が光る革小物 → 工程のていねいさが、「品質への信頼」につながる
- Used in Japanの古着 → 日本人バイヤーのていねいな目利きが、差別化につながる
💡ヒント:ほかの商品と比較して考えよう!
似た商品を検索し、価格・写真・レビューを比較してみましょう。
「自分の商品と、どこが違う?」と考えることで、独自性が言語化できます。
4. 表現力:言葉・画像・動画で価値を伝えられているか?
どんなによい商品でも、その魅力が伝わらなければ、購入にはつながりません。
とくに海外顧客にとっては、「見た目」「使い方」「クオリティ」がわかる情報が決め手になります。
チェックポイント
・ 英語の商品説明が適切か(DeepLやChatGPTで改善しましょう)
・ 写真や動画でサイズ感、質感、使い方が伝わるか
・ 「誰の、どんな生活を、どう豊かにする商品か」が明確につたわるか
💡 ワンポイントアドバイス
海外顧客は、使用シーンや商品のストーリーに強く惹かれます。
使っている様子や、“その商品がある暮らし”を描く表現が効果的です。
友人や知人に、「この説明で伝わる?」と聞いてみるのもおすすめです。
5. 体制:販売後の対応や配送の準備が整っているか?
最後に、実際に売れた後の運用体制を確認しておきましょう。
信頼やリピートにつながるのは、商品だけでなく、「安心できる対応」でもあります。
チェックポイント
・ 追跡付きで配送できる体制があるか(適切な海外配送サービスや、『海外販売代行 App』を活用)
・ 破損・返品対応のポリシーはあるか?(英語での案内も整備)
・ 海外からの問い合わせに、ある程度対応できる準備があるか?
海外販売の成功は、「仮説」から始まる
越境ECは「むずかしそう」と思われがちですが、最初の一歩はシンプルです。
たいせつなのは、「この商品なら、●●にいる●●層に刺さりそう」という仮説を持つこと。
この5つの視点をもとに、自分のショップを客観的に見直してみることで、海外販売は一気に現実味を帯びてきます。
あなたの商品が持っている魅力と可能性を、世界にどう届けるか?
その第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。