介護退職をきっかけに50代でハンドメイド開業!小さく始めて人気の刺繍専門店に成長できたワケ

介護退職をきっかけに50代でハンドメイド開業!小さく始めて人気の刺繍専門店に成長できたワケ

大きな刺繍ミシンが10色もの糸を使い、美しい刺繍をあっという間に仕上げていきます。

栃木県で営まれる刺繍専門店「ししゅうkabu」は、元教員のオーナー・鏑木祐子さんが55歳で開業し、2人の娘さんと一緒に運営しています。祐子さんは「つくることには自信があるけど、売ることは何もわからなかった」と言いますが、今ではオーダーの絶えない大評判の刺繍専門店です。

成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。仕事を辞めた50代からのハンドメイド開業への挑戦について、お話をうかがいました。

鏑木祐子さん

刺繍専門店「ししゅうkabu」オーナー。家庭科の教員として28年間勤めた後、母の介護をきっかけに退職。洋裁業からはじめて刺繍専門店として実店舗運営を経験し、現在では2人の娘とともにネットショップを運営中。

ショップ名:ししゅうkabu
取扱商品:刺繍作品 
運営体制:3人

介護を理由に退職。家でできる洋裁事業を小さくスタート

祐子さん:28年間、高校の家庭科の教員だったんです。60歳まで勤める予定だったんですけど、 母が介護状態になりまして。自宅で介護をしながら何かできるんじゃないかと考えて、教員を退職したんです。

――ご退職後、すぐに刺繍を始められたんですか。

祐子さん:はじめは洋裁の経験を活かして、障害のある方やお年寄りなどに向けて、オーダーメイドの洋服をつくろうと思ったんです。例えば腰が曲がった人のためのズボンや、左右のバランスがちがう服とか。

私はつくることには自信があったけれど、売るノウハウはまるっきりなかったので、全然利益になりませんでした。年間10万円いけばいいくらいで。

服をつくり始めて3年目に、「自分たちのオリジナリティがないと、技術があっても売れないんだ」ってわかったんです。

――オリジナリティと言うと、どんなものでしょうか。

祐子さん:たとえば染めとか織りとか、デザインとかですね。そこからは、どうやってオリジナリティを出すかを模索していました。

ある日、取引先のミシン屋さんが最新の刺繍ミシンを見せてくれました。最新の刺繍ミシンに、もうカルチャーショックですよ、私。刺繍ミシンとの出会いをきっかけに、うちのオリジナリティは刺繍だ!って思ったんですよ。

洋服に刺繍をつけるようにしたら、「この刺繍の部分だけほしい」っていう人が現れたんです。小さい刺繍のアクセサリーみたいなものがほしいんですって。他にも、ハンカチに刺繍してほしいという人もいました。

お客さんの声を聞くうちに、自分がつくりたいものを必ずしもお客さんが欲しがるわけじゃないんだな、ということがわかりました。

世相とニーズを読んだ商品展開が、事業成長のカギだった

――刺繍専門店をオープンするまでの道のりを教えてください。

祐子さん:まずは地元のお祭りに、小さい刺繍品やブローチを持って出店しました。その時に、商売の面白さに私が気づいてしまって。ポップアップイベントは1週間で終わってしまうので、どこかでお店を探したいなともやもやしていたんです。

すると、たまたま観ていたテレビのニュースで、「THE CREATORS DEPARTMENT」というのが流れてきました。2年間の期限付きで、月額1万円でスペースを貸してくれるというもので、失敗してもいいやという気持ちで申し込みました。

ちょうど家に戻ってきた長女(ミヅキさん)に手伝ってもらいながら、2年間店舗で販売を行いました。メディアでも取り上げられましたし、地域のかたもたくさん来てくださいました。その後、コロナ禍をきっかけにネットショップをオープンしたんです。

――商品づくりはミヅキさんが担当されていると聞きました。「ししゅうkabu」の商品展開について経緯を教えてください。

ミヅキさん:開店当初は、ブローチやアクセサリーなどの刺繍小物を販売していましたが、続けるうちにお客さんからオーダーの相談が入るようになってきたんです。実店舗に立ったおかげで、お客さんがどんな刺繍アイテムがほしいのかわかるようになってきました。そこからは、お客様のニーズがありそうなアイテムを展開していきました。

たとえば、ネットショップを開いた当時はコロナ禍だったので、マスクの需要がすごくあったんですよね。実店舗でイニシャル入りの商品が好評だった経験があったので、刺繍でイニシャルを入れた布マスクをつくったところ、それがすごく売れたんです。

同じ年の7月にビニール袋が有料化された時には、名入れしたエコバッグを販売しました。これも売れ行きが好調で。その時々でニーズがありそうな商品を狙って展開していくことで、売上を伸ばせてきた感じです。

SNSで名前旗が話題に。ネットショップなら田舎でも事業を伸ばせた

――SNSでバズったなど、印象的なできごとはありましたか?

ミヅキさん:ある時、InstagramのDMで「子どものために名前旗というものをつくりたい」という相談がありました。私は当時名前旗がどういうものなのか知らなかったので、お客様に教えてもらいながらつくって販売したのですが、これがとても喜んでいただけたんですね。

ほかにも名前旗を求めている人がいるかもしれないと思い、SNSに投稿したら、すぐに3個ほどオーダーがあったんです。

名前旗には需要があると思ったので、今度はInstagramで名前旗のモニターモデルの募集を行いました。ママさんがやっているInstagramアカウントに向けて、名前旗を無料で提供するので、お子様と一緒に撮影した写真をネットショップで使わせていただけないかと。

このモニターモデルの写真がたくさんの方に見ていただけたんです。うちの名前旗が評判になるだけでなく、Instagramアカウントが成長するきっかけになりましたね。

――ネットショップを開店するとき、BASEを選んだ理由を教えてください。

ミヅキさん:BASEは、自分の思ったとおりにデザインを決められるところが結構気に入っているんです。

「ししゅうkabu」では、子ども用の名前旗からペットグッズやハンカチなど、いろいろつくっているので、カテゴリがごちゃごちゃしちゃうんですよ。BASEだとカテゴリを自分で自由に決められるので整理がしやすくて、お客さんもきっと見やすいと思います。

祐子さん:最近ではSNSやWebのツールがすごく充実していて、本当に驚かされますよね。田舎にある自宅を使って、こういう風に商売ができるというのはすごいことだと思います。

定年のない生涯現役を目指して

――新しくスタートを切りたいと思っている人へのアドバイスはありますか。

祐子さん:「小さく生んで大きく育てろ」かなと思います。最初からいくら儲けようとか考えてしまうと苦しくなると思うんですよ。なので、小さな目標を見つけて、やれるところから一歩ずつ積み上げていけば、結果は後からついてきます。

――将来の展望や夢を教えてください。

祐子さん:ネットショップを使って全国のお客さんに作品を届けられることはとてもありがたいことなので、今後10年、20年と続けていけるブランドになっていけたらと思います。

私自身も、定年などを気にせず、生涯現役でやっていけたらなと思っています。

編集後記

介護退職をきっかけに、洋裁から刺繍へとビジネスを成長させていった鏑木祐子さん。栃木の自宅で2人の娘と協力しながら、多くの人から愛される刺繍アイテムを全国に販売しています。「ししゅうkabu」は、祐子さんがビジネスの右も左もわからなかった頃から「小さく始めて大きく育てた」自慢のお店になりました。

BASEは、鏑木さんご一家のように、ご家族やスモールチームでビジネスを始める人を応援しています。

初期費用・月額利用料が0円ではじめられるBASEなら、スモールスタートしやすく、お客さまの反応を見ながらデザインやカテゴリをカスタマイズできます。ぜひBASEでネットショップをはじめてみませんか。

本記事は、BASE公式YouTubeチャンネル「ECのカクシゴト」の動画をもとに記事化しています。
動画でご覧になりたいかたは、ぜひ「 【1日密着】50代からのハンドメイド開業!ヒット商品がうまれる制作の裏側」をチェックしてみてください。

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