フィギュアの個人製作・販売ガイド|著作権・当日版権・売り方を解説

フィギュアの個人製作・販売ガイド|著作権・当日版権・売り方を解説

自作フィギュアを販売してみたいと考えたことはありませんか?3Dモデリングやアナログ造形の技術を活かし、自分の作品を求めてくれる人に届けたいと考えている方も多いでしょう。

一方で、「著作権は大丈夫?」「自分に合った売り方は?」と不安や疑問があって始められないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、フィギュアの自作方法から、著作権・版権の基礎知識、販売方法の選び方、販売時の注意点までくわしく解説します。

【この記事でわかること】

  • フィギュアの販売方法のおもな種類は、イベント販売、ネットショップ運営、委託販売の3つ
  • 版権フィギュア販売には当日版権や著作権許諾が必要
  • 自作フィギュア販売を継続するには、独立型ネットショップ構築とSNS発信が重要
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近年、3Dプリンターを活用したフィギュアの個人制作がトレンドに

かつてフィギュアの個人制作といえば、パテや粘土を削り出す高度なアナログ技術と、膨大な時間が必要な「職人の世界」でした。しかし近年、低価格で高性能な家庭用3Dプリンターの普及により、個人が自宅でハイクオリティな作品を制作・販売するハードルは劇的に下がっています。

一からすべてを自作するだけでなく、デジタル技術や外部サービスを活用して効率的に仕上げることも可能です。どの方法を選ぶかによって、かかる時間やコスト、仕上がりの自由度が大きく変わります。

現在は、自身のスキルや目指したい販売スタイルに合わせて、主に以下のような方法が活用されています。

自宅の3Dプリンターで原型から出力まで完結させる

個人でも、デジタル造形(3Dモデリング)のスキルを活かし、自宅に数万円程度から導入できる光造形3Dプリンターを設置して制作することも可能な時代となってきました。原型制作から試作、そして小ロットの出力までを自身のワークスペースで完結させられるのが大きなメリットです。

外注コストを抑えつつ、納得がいくまで試行錯誤を繰り返せるため、オリジナリティを追求したい個人販売者の方にとって、取り組みやすい環境と言えます。

3Dデータのみ作成し、出力はプロのサービスを活用する

3Dモデリングだけ自作し、出力や量産を外部に依頼する方法があります。

Blenderなどのソフトで原型データを作成し、3Dプリントや量産工程は専門業者に任せます。設備投資を抑えながら、造形スキルを活かせる点が特徴です。

試作品の検証から量産までスムーズに進めやすく、販売を視野に入れた製作にも向いています。

ポプルス3Dプリントサービス

ポプルスの3Dプリントサービスは、作成したデータをもとにフィギュアを出力できるサービスです。

3Dデータをそのまま入稿できるほか、オプションでモデリングのサポートも受けられます。1点から量産まで対応しているため、試作から販売まで幅広く活用できます。

3Dayプリンター

3Dayプリンターは、短納期でフィギュア製作が可能なサービスです。

入稿データをもとに迅速に出力できるため、試作スピードを重視したい場合に向いています。塗装や研磨などの仕上げ工程はオプションとなっており、用途に応じてオーダー内容をカスタマイズできます。

原型製作から量産までを一貫して業者に依頼する

デザイン画(イラスト)をもとに、3Dデータ化から複製、塗装までをすべてプロの業者に任せることもできます。コストは高くなる傾向がありますが、自分に造形スキルがなくても、安定した品質での商品化が可能なのが強みです。

スパロー

スパローは、フィギュアの原型製作に特化した製作会社です。

イラストをもとに3Dデータを作成し、原型製作から仕上げまで一貫して対応しています。細部まで再現性の高い仕上がりが期待できるため、クオリティを重視したい場合に向いています。

自作したフィギュアは販売できる?

自作フィギュアは、内容によって販売の可否が大きく変わります。

オリジナルキャラクターのフィギュアは、第三者の著作権を侵害しにくいため、個人でも販売を始めやすいです。ただし、通信販売では特定商取引法に基づく表示や各サービスの規約確認も必要です。この違いを理解せずに販売してしまうと、著作権侵害にあたる場合があるため、事前の確認が欠かせません。販売を前提とする場合は、「自分のオリジナルキャラクターかどうか」が最初の判断ポイントになります。

参考:著作権制度の概要|文化庁

二次創作の自作フィギュアをイベントで販売するには当日版権の取得が必要

自身のオリジナルキャラクターではないフィギュア(二次創作フィギュア)を販売する場合、原則として著作権者の許可が必要です。

ただし、一部のイベントでは「当日版権」という仕組みがあり、開催日限定で販売が認められるケースがあります。これはイベント主催者が版権元と調整することで成り立っており、個人が販売する場合は事前に申請が必要です。

無許可で販売した場合は著作権侵害に該当します。販売期間を限定しにくいネット販売は制限されるケースが多いため、注意が必要です。

参考:当日版権申請の手引き|ワンダーフェスティバル

当日版権を取得する方法

当日版権を取得するには、イベントを通じて正式な申請手続きを行う必要があります。

一般的には、原型写真や完成見本、販売予定価格、数量などを提出し、版権元の審査を受けます。審査に通過した場合のみ、指定されたイベント当日に限って販売が可能になります。

また、ロイヤリティの支払いや販売数の報告が求められる場合もあり、単なる「趣味販売」とは異なるルールのもとで運用されます。

参考:当日版権申請の手引き|ワンダーフェスティバル

イベント以外で二次創作の自作フィギュアを販売することは可能?

結論として、当日版権がない状態での継続販売は原則難しいといえます。

当日版権はあくまでイベント限定の特例制度であり、ネットショップや常設販売には適用されません。そのため、無許可でオンライン販売を行うと、著作権侵害と判断されるリスクがあります。

継続的に販売したい場合は、オリジナル作品として展開するのが現実的な選択です。

参考:著作権制度の概要|文化庁

自作したフィギュアの著作権を守るためにやるべきことは?

自分の作品を守るためには、著作権の基本を理解しておくことが重要です。

フィギュアの造形やデザインは創作物として著作権の保護対象になります。つまり、自分のオリジナル作品であれば、他人に無断で複製・販売されない権利を持っています。

制作日がわかる写真や3Dデータ、SNS・ショップでの公開履歴を残しておくと、万一のトラブル時に役立ちます。量産や継続販売を考える場合は、必要に応じて意匠権も検討しましょう。

手順は確認できました。あとは開設ボタンを押すだけです。

自作フィギュアを販売する方法

自作フィギュアの販売方法はさまざまです。どの方法を選ぶかによって、売れ方や収益の安定性が変わるため、自分の目的に合った販売方法を選ぶことが重要です。

イベントで販売する

イベント販売は、ファンと直接交流しながら販売できる方法です。

ワンダーフェスティバルやコミックマーケットなどでは、作品を直接見てもらいながら販売できるため、購入につながりやすい特徴があります。

ただし、開催日が限られているため、安定した販売にはつながりにくい点もあります。

ネットショップで販売する

継続的に販売したい場合は、ネットショップの活用が効果的です。

自分のブランドとして販売できるため、価格設定や世界観を自由に設計できるのが大きなメリットです。さらに、顧客情報を蓄積できるため、リピーター獲得にもつながります。

BASEのようなサービスを使えば、初期費用を抑えながらショップを開設できるため、個人でも始めやすい環境が整っています。

委託販売を活用する

委託販売は、既存の店舗の集客力を活用できる方法です。

専門店やギャラリーに商品を置いてもらうことで、新しい顧客層にアプローチできます。一方で、販売手数料が発生するため、利益率は下がる傾向があります。

認知拡大の入口として活用し、その後ネット販売につなげるのが効果的です。

自作フィギュアを販売する際の注意点

フィギュアを販売する際は、作品の完成度だけでなく、安全性や販売戦略も重要になります。長く販売を続けるためには、信頼を積み重ねる視点が欠かせません。

素材の安全性と品質管理を徹底する

フィギュアは繊細な商品であるため、品質管理が重要です。

使用するレジンや塗料の安全性を確認し、破損や経年劣化へ配慮します。とくに高単価商品では、品質への信頼が購入判断に直結します。

また、梱包の丁寧さやアフターフォローの有無も、購入者の安心感につながります。

自分に合う販売プラットフォームを選ぶ

販売方法によって、売れ方や利益構造は大きく変わります。

フリマアプリは集客力がある一方で価格競争が起きやすく、独立型ネットショップはブランド構築や顧客管理に向いています。

BASEのようなネットショップを活用すれば、ブランドの世界観を保ちながら作品を販売できます。長期的に売上を伸ばしたい場合は、独立型ネットショップの利用がおすすめです。

自作フィギュアの販売事例|FIGURE RIZE

埼玉県に実店舗を構える「FIGURE RIZE」は、BASEショップでも「写真から作るオーダーメイドフィギュア」の販売を行っています。受託製作という形態ながら、サイト全体のデザインに統一感を持たせ、「プロの造形サービス」としての専門性や信頼感が伝わりやすい構成になっています。

フィギュアという立体作品のクオリティを、過去の製作例などの写真を通じて丁寧に紹介することで、実物を見られないネット上でも技術力の高さを証明している好例です。

また、実店舗での対面販売に加えてネットショップを運用することで、ネットを通じて日本全国のニーズを継続的に取り込んでいる点が、安定した受注に繋がっています。

特定の自社キャラクターがなくても、技術力という強みを活かして安定した受注につなげられることを示す事例です。

自作フィギュアの販売についてのよくある質問(FAQ)

フィギュアの個人販売を検討していると、「違法にならないか」「どれくらい稼げるのか」など、気になるポイントが多く出てきます。

ここでは、自作フィギュアに関するよくある疑問について回答します。

フィギュアを自作するのは違法ですか?

フィギュアを自作すること自体は違法ではありません。

完全オリジナルのキャラクターであれば、自作も販売も問題なく行えます。自作自体が直ちに違法とは限りませんが、既存キャラクターをもとにした作品を販売・頒布する場合は、権利者の許諾やイベントごとのルール確認が必要です。既ただし、既存のアニメやゲームのキャラクターを立体化し、無断で販売や公開を行った場合は著作権侵害に該当します。とくにSNS投稿やネット販売は不特定多数への公開にあたるため、トラブルにつながるケースも少なくありません。

販売を前提としてフィギュアを自作する場合は、オリジナルキャラクターの作品とするのが基本と考えておきましょう。

自分のフィギュアを作るのにいくらかかりますか?

フィギュアの自作にかかる費用は製作方法によって大きく変わります。

自作の場合、材料費や工具代を含めて数万円程度から始めることができます。一方で、3DプリントやOEMなどを業者に依頼する場合は、試作費や型代が発生し、数十万円以上になるケースもあります。

どこまで自分で作るかによってコストは大きく変わるため、まずは小ロットで試作し、売れ行きを見ながら投資を広げていくのが現実的です。

まとめ

自作フィギュアの販売は、著作権や版権ルールをきちんと理解して進めれば、個人クリエイターでも十分にチャレンジできる分野です。

イベントだけに頼るのではなく、ネットショップを活用すれば、展示会がない期間でも継続的に作品を届けられます。さらにSNS連携や海外販売機能を活用すれば、国内だけでなく海外のファンにもアプローチでき、活動の幅を広げることができるでしょう。

とくにBASEなら、初期費用・月額費用無料で始められるほか、デザインの自由度も高いため、自分の世界観をそのままショップとして表現できる点が魅力です。

自作フィギュア販売に役立つ機能として、抽選販売 App」を活用すれば、量産が難しい作品を抽選でファンへ届けることができ、転売対策やブランドイメージの維持に直結します。また、コミュニティ App」では、熱量の高いファン向けに新作の原型を限定公開することができ、継続的な創作活動を支える原動力となります。

どこで売るかを意識することが、趣味と仕事の分岐点になります。自分の作品をきちんと届けられる仕組みを整えて、活動を長く続けていきましょう。

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