お洋服、スマホケース、小物、車。そのどれもが「茶色」でありながら、統一感のある洗練された印象を与えます。
茶色いアイテムを専門に取り扱うファッション雑貨店「brouun」のオーナーである岩下さんは、夫婦で子育てをする傍ら、群馬県の事務所でネットショップを営んでいます。商品販売実績はなんと18万点。たくさんの人から愛される、人気ショップです。
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長するショップオーナーでありながら、岩下さんも以前は自身の仕事や働き方に悩み、職を転々としてきたと言います。「茶色」×ネットショップの奇跡の出会いによって生まれた岩下さんの“天職”について、詳しいお話を聞かせていただきました。

岩下茜さん
ブラウン系ファッションアイテム専門雑貨店「brouun」オーナー。保育士からアルバイト、インフルエンサーとして企業PR活動などを経て、ネットショップ専業に。「茶色」への深い愛とこだわりで多くの人気アイテムを生み出している。
ショップ名:brouun
取扱商品:雑貨
運営体制:1人
保育士、バイト、どれも続かず……やっぱり自分のお店がしたい

目指していた保育士になったんですけど、理想とのギャップがあって1年だけで辞めて。お好み焼き屋さんやアパレルなどのバイトも転々として、外で働くのが好きじゃないかもって気づいたんです。やっぱり自分のお店がしたいなって。
――ネットショップでの販売をはじめたのはいつ頃なんですか?
保育士を辞めた頃、ハンドメイドアクセサリーの販売を始めました。きっかけは、自分用に作ったアクセサリーが余ったので売ってみようと思ったことですね。
当時はお金を儲けるつもりはなかったのですが、5~6年ほど前に「自分で生きていけるくらい財力をつけたい」と思ったんです。でもまた外で働くのではなくて、セレクト商品の販売に力を入れてみることにしました。
あの時、ネットショップに可能性を感じたんですよね。それが結果的に、今の「brouun」へとつながってきます。

――その頃、ほかの仕事はされていなかったんですか?
ありがたいことにInstagramのフォロワーが多かったので、当時は企業さんから依頼されたPR(プロモーション)の仕事で生計を立てていました。ネットショップは副業でしたね。
ただ、PRの仕事にもモヤモヤを感じていたんです。自分で試して気に入ったものだけを嘘偽りなく発信していたつもりなのですが、見る側からは厳しい声が上がってくるんです。それが少しきつかったですね。
3年前から、PRの仕事はお断りしています。ネットショップにもっと力を入れれば、もっと大きくできるという確信があったので、PRをやめると決めた当時は清々しい気持ちでした。そこからはネットショップが本業です!
薪もエリンギも可愛い!「茶色」に向き合い、今では仕事が生きがいに

――「茶色」というコンセプトにはどのようにたどり着いたんですか?
アクセサリーショップの時代は、「sukinamono」という名前のお店をやっていたんです。結果、茶色いものばかり仕入れていたので、だんだん「ショップ名は『ブラウン』とかが正解じゃないか?」と思い始めて。
本当に茶色が好きなんです。キャンプに行けば、生えてる木や薪の茶色が可愛いと思うし、パンとかエリンギとか見ても可愛い。結構重症なんです(笑)
基本的にはズボラで適当な性格ですが、茶色の色味とショップ運営に関しては絶対的なこだわりがあります! 自分が好きなものを扱っているからこそ突き詰められるんでしょうね。
――ネットショップでのお仕事は、以前外で働いていた経験と比べてどうですか。
もはや、仕事だという感覚がないかもしれません。私が好きだと思うもの、コレクションしているものをおすそわけしているだけ、というか。
私が可愛いと思って選んだものを、同じように「可愛い」って言ってくれる人がたくさんいて。自己肯定感もすごく高まるし、本当に幸せな仕事だなと思います。
――仕事を休みたいと思うことはありませんか?
うーん、ないですね。出産前後に1~2か月お休みしましたが、仕事をしたくてうずうずしていました。仕事をしている時間が大好きなので、遊びに行く時間や自分の時間がほしいとか、全く思わないんです。
お腹が大きくてつわりもひどかった妊娠中には仕事のペースを落として、きつい時は休むなど調整していました。自分のペースで仕事ができるのが、ネットショップのいいところですよね。
ネットショップの運営作業のほとんどがスマホで完結しているから楽だというのもあるかもしれません。商品写真の編集も、商品ページへのアップも、発注も、業務の9割はスマホで対応できます。ショップのカレンダーなど、細かく入力するときにiPadを使うくらいなんですよね。
売上から小さく資金を工面。ミニマルスタートからヒットを生んできた

――ショップの運営資金などに困ったことはありませんでしたか?
資金はショップの売上から少しずつ出していて、運営しながら徐々に投資額も増やしています。手の届く範囲で運営できるように、少しずつ仕入れるようにしているんです。
オリジナル商品を始めるときに少し多めに投資しましたが、それでも誰でも払えるくらいの金額でした。
――ネットショップを本業にした頃、走り出しはどうでしたか?
もともと扱っていたアクセサリーに加えてファッション雑貨の取り扱いを始めた結果、スマホケースがすごくヒットしたんです。
すごく可愛いスマホケースを見つけた時、ぜひ商品として取り扱いたいと思ったんですけど、正直商材としてはあまり良くないだろうなと思っていました。「可愛いから1回だけ」と商品ラインナップに入れたら、それが大ヒットして。
あまりの反響に急いで再販して新しいスマホケースも追加したら、さらによく売れたんです。
――アクセサリーとスマホケースでは、売り上げは全然違いましたか?
全然違います。2倍どころではないと思います! はじめは売れるわけがないと思っていた商材だったのに、何が売れるかわからないものですよね。何にでも可能性があるというか、絶対売れないと思っていたものでも売れることがあるから面白いんですよね。
好きなことで自由に働く生き方のすすめ

――仕事や家事の両立が大変だと思うことはありますか。
あんまりないですね。というのも、私はすごく仕事に時間を使いたいタイプなので、夫が協力してくれているんです。
代わりというわけではありませんが、多趣味な夫がいつ遊びに出かけても、気持ちよく見送るようにしています。「なんでまた行くの?」とかは絶対に言いません。
私も夫も、お互いに好きなことを最大限できるように、上手く協力しながら家庭を回せていると思っています。
――今後の展望を教えてください。
完全にオリジナル商品だけを扱う、新しいブランドをつくろうと考えています。取り扱う商品は、もちろん茶色のアイテムです。「brouun」で先行販売を行いつつ、お客様の声を聞きながらリニューアルを重ねて、新ブランドに反映していきます。もう早くやりたくて、うずうずしているんです。
ネットショップでの仕事を選んだおかげで、好きなことに向き合いながら、ストレスをためない働き方ができるようになりました。子育てをしている方や外で働くのが苦手な方は、充実した人生を送るため、ぜひネットショップという選択肢も考えてみてもらえたらなと思います。
編集後記
外で働くことが苦手で職を転々としてきた岩下さん。「茶色が好き」という個性をショップのブランドに活かすことで、趣味が副業に、そして本業になり、ヒット商品を多数送り出す人気ショップオーナーになりました。
BASEは、岩下さんのような、「好き」ととことん向き合う働き方を応援しています。
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本記事は、BASE公式YouTubeチャンネル「ECのカクシゴト」の動画をもとに記事化しています。
動画でご覧になりたいかたは、ぜひ「 【1日密着】「外で働くのは苦手だった」累計15万アイテムを販売した“茶色愛がすごすぎる⁉ネットショップの裏側」をチェックしてみてください。