優秀なカメラ機能のついたスマホや一眼レフなどが普及し、誰もがかんたんに高品質な写真を撮れるようになりました。自分で撮影した写真をSNSに投稿するだけでなく、「写真を販売して収入を得てみたい!」と考える人もいるでしょう。
じつは、写真販売で稼ぐ仕組みは大きく3つあります。いくつかポイントを押さえれば、アマチュアでも写真で収入を得られるので、ぜひチャレンジしてみてください。
今回は写真販売に最適なサービスや、ネットで写真を売るコツについて紹介します。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
写真販売で稼げるしくみ
冒頭でお伝えしたように、写真販売で稼げる仕組みは、大きく3つあります。まずは、それらの仕組みについて解説します。
1. ダウンロード報酬型
ダウンロード報酬型とは、サイトに投稿した写真がダウンロードされることで、販売者に報酬が入るシステムのことです。
代表的なサービスは、写真ACです。
引用元:写真AC
購入者側のダウンロードは、基本的に無料で、それに対して、販売者側には、3〜10円の報酬が入る仕組みです。
報酬は少ないですが、購入者は無料でダウンロードできるため、購入のハードルが非常に低いのが特徴です。
また、無料ダウンロードできる写真であることから、投稿する写真のクオリティも、そこまで求められることはありません。
気兼ねなく撮った写真を投稿してみたい、写真のプロではないけど写真販売をしてみたい、と思っている人におすすめのサービスです。
2. 販売報酬型
販売報酬型は、単純にプラットフォーム内で写真を販売できるサービスになります。
PIXTAやAdobe Stockなどです。
販売報酬型は、ダウンロード販売と比べて報酬が高くなる分、販売のハードルも高くなります。たとえばPIXTAだと、会員登録のさいに「入門講座」があったり、写真を販売するさいはきちんとした審査がともないます。
実際にどんな部分を見られるのか知りたい場合は、下記のページを参考にしてみましょう。
▼写真・イラスト素材ガイドライン
https://pixta.jp/channel/?p=7125
販売価格は、サイズやファイル形式によって決まっていて、販売されるごとにロイヤリティが発生します。
引用元: PIXTA
最近では、この販売方法で億単位で売り上げた人が話題になりました。本格的な写真販売をしてみたい、という方は、こちらも検討してみてはいかがでしょうか?
3. ネットショップで販売
ネットショップを開設して、自由な形式で写真を販売する方法もあります。
無料でネットショップを作成できるサービスを使えば、初期費用はかかりません。ダウンロード形式やプリント形式など、販売方法も自由に選べます。
Web・広告・行事用などの用途にとらわれず、アート的な写真をダウンロード販売したり、スマホケースやTシャツなどに写真をプリントして、オリジナルグッズとして販売したり、アイデア次第で、いろいろな売り方が可能です。
写真販売サイトと比べると、販売にかかる手数料が低く、手元に残る利益が大きいこともメリットです。
写真を販売するメリット・デメリット
そもそも写真の販売にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
【メリット】気軽に収入を得られる
手持ちのカメラで撮影した写真を手軽に収入へと繋げられることが、写真販売のメリットです。
使用する機材は一眼レフだけでなく、スマホのカメラを活用する人もいます。近年のスマホはカメラの性能を売りにした機種も多いうえ、直感的に操作できることが魅力です。
スマホのカメラ機能は焦点を合わせたり、明るさを調整したりといった設定もかんたんに行えるので、カメラの専門知識がなくても高品質な写真を撮影できます。
一方で、「写真を撮るのは好きだけど、プロのクオリティにはとても及ばない」という方も諦める必要はありません。プロのフォトグラファーが撮った写真ではなくても、アマチュアによる日常感あふれる写真にもニーズがあります。
食事シーンや印象に残った風景など、ふとした日常を切り取った写真を販売することで、収入を得られるかもしれません。
【メリット】初期費用がかからない
写真の販売は、ストックフォトサービスを活用する方法が主流となっています。ストックフォトサービスとは、写真やイラストなどの素材を募り、画像の使用権を有償または無償で販売するサービスのことです。
こうしたストックフォトサービスは、基本的に初期費用が無料で、販売ノルマもないケースがほとんどです。初期費用や月額費用といった固定費がかかるサービスであれば、販売数がそれほど伸びないとかえって赤字になってしまうリスクがあります。しかし、ストックフォトサービスは固定費が基本的に無料なので、コスト面でのリスクを背負わずに手軽にはじめられるのが魅力です。
【デメリット】すぐに高収入を期待するのは難しい
写真販売は、はじめるハードルが低いからこそ、競合が多いレッドオーシャンなビジネスです。そのうえ、ストックフォトサービスを利用して使用権を販売しても、1点あたりの報酬があまり高くありません。そのため、すぐに収入に結び付かないケースがほとんどです。
副業として「収入があればラッキー」というスタンスでマイペースにつづける分には構いませんが、本業として数十万円も稼ぐのは厳しいかもしれません。
写真販売ができる、おすすめサイト比較一覧
写真販売ができる、おすすめのサイトを紹介します。
写真素材のサイトだけでなく、ネットショップ作成サイトや、海外サイト、学校行事・イベント用のサイトなど、さまざまな販売形式のサイトを紹介しているので、目的にあわせて参考にしてください。
BASE(ベイス)
BASEは、無料でネットショップを開設できるサービスです。
写真はもちろん、さまざまな商品の販売が可能で、写真をプリントしたスマホケースやトートバッグなどの「オリジナルグッズ」を販売するのにもおすすめです。
BASEには売上を伸ばしやすい機能が豊富に備わっていますが、中でも写真販売に便利な機能を3つ紹介します。
写真のダウンロード販売に便利な「デジタルコンテンツ販売App」
デジタルコンテンツ販売 Appを導入すると、購入完了後に顧客へ自動でダウンロードリンクを通知できます。ファイル形式に制限はないため、写真はもちろん、動画、デジタル写真集などさまざまなコンテンツを販売可能です。
ノーコードでページを作成できる「ページ追加App」
BASEでは商品販売ページにかぎらず、多様な目的のページを自由に追加できます。そのため、BASEで作ったショップを、ショップ機能を持つホームページとしても活用可能です。ページ追加Appを活用すれば、HTMLやCSSなどの知識がなくてもかんたんにデザイン性の高いページを作成できます。新たに追加したい写真を、見栄えの良いページとして手軽に公開することも可能です。
デザインテンプレート「LOOKBOOK」
BASEでは無料で使えるショップデザインのテンプレートを豊富に用意しています。なかでも写真を販売するショップオーナー様におすすめなのが、LOOKBOOKというテンプレートです。<strong>販売する写真を一覧にするとポートフォリオとして活用できるため、どんなテイストの写真を撮るフォトグラファーなのかを顧客にわかりやすく伝えられます。
ネットショップへの集客は、運営者自身でおこなう必要がありますが、SNSとの連携機能があるので、工夫次第で大きな利益を上げることができます。
自分がオーナーのショップなので、価格設定は自由に決められます。
かかる手数料は初期費用・月額費用無料のスタンダードプランの場合、1回のご注文ごとに「6.6%+40円」で、写真販売サイトよりも手数料が安いことがメリットです。
スマホからでもネットショップが運営できるので、気軽に副業で写真を販売する場所として、おすすめです。
販売形式 |
ネットショップ |
販売相場 |
自分で設定 |
手数料 |
<スタンダードプラン> <グロースプラン> |
Snapmart(スナップマート)
Snapmartは、アプリを使ってスマホで気軽に写真を販売できるサービスです。
PCを使わず、スマホだけで気軽に販売できるので、写真販売の初心者に向いています。一般の人が撮影したSNS感覚の気軽な写真が人気で、とくに人物写真や、観光スポットの絶景写真、テーブルフォトなどを販売するのにおすすめです。
写真の販売価格を、自分で決めることはできません。サイト側で規定された単価で写真が販売され、基本的には「販売金額×報酬率」の計算式で報酬が計算されます。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
61~1,320円/枚(規定の価格) |
手数料 |
40~70%(報酬率30~60%) |
PIXTA(ピクスタ)
PIXTAは、高品質な写真をダウンロード形式で購入できるサービスです。
広告バナーやWebサイトのアイキャッチ、チラシ、パンフレットなどに使用する素材を探すために、多くの企業にも利用されています。
こちらも、サイトの規定で「決められた価格」で写真が販売され、売上金額の一部が報酬として支払われる形式です。販売実績が多くなるほど、報酬率が高くなり、PIXTAだけで写真を販売する「専属」になると、さらに報酬率が高くなります。
多くのメディアで素材を使用してもらえるような、写真クリエイターとして活躍したい人に、おすすめのサービスです。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
39~5,500円(規定の価格) |
手数料 |
42~78%(報酬率22~58%) |
photolibrary(フォトライブラリー)
photolibraryも、Webや出版、動画用などに使用される写真素材を、ダウンロード販売するサイトです。写真を登録して、販売するためにも利用できます。
写真の販売価格を自由に決められることが特徴で、無料での配布もOK。こちらも、専属販売かどうかで報酬率が変わり、photolibraryだけで販売すると、報酬率は「45~65%」、ほかのサイトでも販売すると、「30~46%」です。
とくに人気があるジャンルは、料理や家族をテーマにしたものや、女性モデルの写真素材など。人物写真を撮影できる人におすすめのサービスです。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
330円/枚~(自分で設定可能) |
手数料 |
35~70%(報酬率30~65%) |
写真AC(photoAC)
写真ACは、「無料」で写真をダウンロードできるサイトとして、人気があります。利用者が多く、企業にも利用されているフリー素材サイトです。
無料サイトですが、写真を登録して収入を得るためにも利用できます。自分の写真が1回ダウンロードされるごとに、3円分(人物写真なら10円分)のポイントがもらえて、5,000ポイント以上になると、換金できるしくみです。
企業だけでなく、個人の利用者も多く、ポストカードや年賀状、学校・地区のイベントなど、さまざまな利用シーンを想定した写真が登録されています。
有料で販売するにはハードルが高い、と感じる初心者におすすめです。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
無料(1ダウンロード3.25円〜11円の報酬) |
フォトレコ(PhotoReco)
フォトレコは、学校行事やスポーツイベント・発表会などで撮影された写真を、販売するためのサイトです。イベントのカメラマンとして撮影した写真を、参加者に対して販売できます。
フォトレコで写真を販売するには、まずPhotoReco JOBというサイトで、カメラマンとしての登録が必要です。
PhotoReco JOBでは、フリーのカメラマン向けの仕事紹介サービスを受けることができます。
カメラマンとして、イベントに参加して、撮影した写真をサイト上に登録。イベント参加者が写真をダウンロード購入することで発生した売上の一部を、報酬として受け取れるしくみです。
ダウンロード形式だけでなく、プリント形式での販売にも対応しています。プリントと発送の対応を代行してくれるので、自分で印刷対応をする必要はありません。
行事のカメラマンとして稼ぎたい人、案件を探している人におすすめのサービスです。
販売形式 |
ダウンロード・プリント |
販売相場 |
自分で設定可能(最低価格50円/枚~) |
手数料 |
15%(+プリント原価など経費) |
スナップスナップ(snapsnap)
スナップスナップは、学校・保育園専門の写真販売サービスです。
フォトレコと同じように、学校行事で撮影した写真を、サイト上で販売することで収入が得られます。親は、自分の子どもが写っている写真だけを選んで購入できる、というメリットのある、人気のサービスです。
カメラマンとして利用する場合、まずはサイトのフォームからお問い合わせします。担当者から折り返しの連絡が来て、くわしい相談に進む、という流れです。担当者が、写真販売まで手厚くサポートしてくれます。
学校行事のカメラマンとしての仕事や案件を探している人に、おすすめのサービスです。
販売形式 |
ダウンロード・プリント |
販売相場 |
自分で設定可能 |
手数料 |
5%(+プリント原価など経費) |
Artgene(アートジーン)
写真だけでなくイラストなどのアート作品を販売できるプラットフォームです。画像データをアップロードするだけで出品でき、額装した上で顧客に届けてもらえることが特徴です。
画像のアップはスマホからでも1分程度で可能なため、とくべつな知識は必要ありません。データの拡張子はJPEGに対応しているため、スマホで撮影した写真もそのまま使えます。トリミングや色味の調整はデータのアップ後にツール上で行えて、フレームの種類も自由に選べます。
販売価格は自分で設定でき、報酬は額装の制作代金をのぞいた金額の70%です。
販売形式 |
販売報酬型 |
販売相場 |
自分で設定 |
手数料 |
販売価格から制作代金(※)を除いた金額の30% |
※2024年8月時点
(海外サイト)Shutterstock(シャッターストック)
Shutterstock(シャッターストック)は、世界的に利用されている海外製の写真販売サイトです。
Webサイトや広告素材などに使用するために、世界中の人が利用しています。世界に向けて自分の作品を発信したい人や、世界で喜ばれるような「日本らしい写真」が得意な人におすすめです。
報酬は、米ドル基準で支払われますが、送金サービスPayPalやPayoneer、またはSkrillを利用して、かんたんに日本円に換金してから受け取れます。サイトの日本語対応が充実しているので、日本のサービスとほぼ同等の使い勝手で利用できるサービスです。
一年間の販売数に応じて、報酬率が上がるしくみで、販売数が100以下なら「15%」ですが、25,000超なら最大ランクの報酬率「40%」です。
写真の価格を、自分で決めることはできません。あらかじめ決められた価格で販売されることになります。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
40~1,200円/枚(既定の価格) |
手数料 |
60~85%(報酬率15~40%) |
(海外サイト)Adobe Stock(アドビストック)
Adobe Stock(アドビストック)は、写真編集ソフトPhotoshopなどで有名なAdobe社による、写真や動画素材の販売サービスです。
Webサイトやアプリ用の素材としてだけでなく、アート作品の素材用など、世界中からさまざまな目的で利用されています。
海外サイトですが、Webサイトやヘルプページが日本語化されていて、利用しやすいサイトです。Adobe社のソフトを使っている人には、とくにおすすめできます。
こちらも、写真の価格を自分で決めることはできません。写真の報酬率は、一律「33%」で、さらに、販売数に応じてAdobe社のソフトウェアが期間限定で無料になる、「ボーナスプログラム」の特典がつくことがあります。Adobe社のソフトを使っている人には、とくにおすすめです。
報酬を受け取るには、前述のPayPal、Payoneer、またはSkrillのアカウントが必要です。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
37~383円(既定の価格) |
手数料 |
67%(報酬率33%) |
(海外サイト)iStock
iStockは、サービス名に「i」が付きますが、Apple社のサービスではなく、Getty Imades社のサービスです。
世界規模で利用されている、大手の写真・動画販売サービスで、海外サイトではありますが、日本の大手テレビ局でもよくGetty Imades社の素材が使用されています。
こちらも、写真の価格はあらかじめ固定されていて、報酬率は、iStockだけで販売する専属なら「25~45%」で、非専属なら「15%」です。報酬の受け取りには、PayPalかPayoneerを利用します。
iStockでよく売れる写真のジャンルは、「ビジネス」「ライフスタイル」「スポーツ」「自然」「コンセプト」「旅行/地域」の6つです。
販売形式 |
ダウンロード・プリント |
販売相場 |
自分で設定可能 |
手数料 |
5%(+プリント原価など経費) |
(海外サイト)Dreamstime
Dreamstimeは、海外サイトで日本語非対応ですが、2000年からサービスを展開している長い実績があり、世界的に広く利用されているサイトです。
Webサイトのデザインや、広告素材などに利用するために、世界中の企業や個人から利用されています。
こちらも、クリエイターが写真の価格を決めることはできません。報酬率は、専属販売なら「60%」、非専属なら「25~50%」です。
英語表記でハードルが高いことから、日本人のライバルが少ないことがメリットです。英語が得意で、ライバルが少ないサイトに挑戦したい人におすすめできます。
販売形式 |
ダウンロード |
販売相場 |
26~573円(既定の価格) |
手数料 |
40~75%(報酬率25~60%) |
写真販売をはじめる流れ
一般的な写真販売サイトでは、以下のような流れで写真を販売します。
- 写真販売サイトに登録する
- 撮影画像を投稿する
- 審査を通過すると写真販売サイトに掲載される
- 写真が売れる
- 売上が換金可能額に到達したあとに振込
なお、BASEのようなダウンロード販売に対応したネットショップでは、基本的に写真の審査はありません。待ち時間が発生しないため、ポートフォリオへの追加やSNSでのお知らせなどもすぐに行えます。
ネットで写真を売るコツ
写真販売で一定の収入を得るために、取り入れておきたいポイントは次のとおりです。
- 需要のあるジャンルを狙う
- 複数の構図やアングルを用意する
- タグ付けする
- 適正な価格設定を行う
- SNSなどで集客する
- 地道に写真を投稿しつづける
それぞれ解説していきます。
需要のあるジャンルを狙う
写真販売で人気のジャンルには次のようなものがあります。
- 人物
- 風景・観光地
- ビジネステーマ
- テーブルフォト
- イベント
こうしたジャンルの中で、季節性やトレンド性を取り入れながらも、競合の少ないニッチな分野を狙っていくことが、写真販売で儲けるポイントです。
たとえば、クリスマスやハロウィンなどの季節を表現するような写真は、Web記事や広告などでの使い勝手がいいため需要があります。また、新型コロナの流行がピークに達していた時期には、マスクをした人物写真や、ソーシャルディスタンスを示す写真などの需要が高まっていました。
また、コンセプトやテーマがわかりやすいものが好まれる傾向にあります。そのため、撮影予定のテーマで検索してどんな写真がわかりやすいのか見てみるのもおすすめです。
複数の構図やアングルを用意する
自分の写真をたくさんの人に見てもらうには、写真のクオリティや構図の工夫が重要です。
とくにストックフォトサービスでは、アートとしての写真よりも、Webや広告での使いやすさにつながる要素が重視されます。同じ被写体であっても、複数の構図・アングルの写真を販売してみてください。
たとえば人物写真の場合、資料やWebサイトに掲載するのは文字を配置する方向を向いている写真が選ばれやすい傾向にあります。寄りと引き、正面と横など複数パターンのカットを掲載することで、販売機会の損失を防げるでしょう。
また、キャッチコピーを入れるスペースを作ったり、色数を多くしないように工夫したりするなど、デザインに取り入れやすい工夫をすることも必要です。
さらに、「コントラストの低い写真」や「淡い色使いの写真」よりも、「コントラストが高い写真」や「彩度が高い写真」が好まれるという点も把握しておきましょう。
とはいえ、スマホケースやTシャツなどのオリジナルグッズに印刷して販売するなら、ニーズや流行にとらわれず、自分らしいアートとしての写真でも人気を得ることはできます。
タグ付けする
ストックフォトサービスを利用する顧客は、サイト内で検索した上で、目的にあう写真を見つけます。そのため、検索されやすいキーワードをタグとして設定することで、写真が表示されやすくなるでしょう。販売サイトによってはタグの順番が表示順に影響するケースもあるため、タグの並べ方にも工夫が必要です。
一方で、ネットショップで販売する場合は、商品名や説明文などに検索されやすいキーワードを含めることで、見つけてもらいやすくなります。こうした取り組みは「SEO(検索エンジン最適化)」と呼ばれていて、オンライン販売の売上を伸ばすための重要な施策とされています。
BASEでは<SEO設定App>を活用すると、Googleの検索結果一覧ページに表示するための文章を組み込むことも可能なので、ぜひ活用してみてください。
適正な価格設定を行う
ストックフォトサービスの中には、顧客が無料で写真をダウンロードできるサイトもあれば、自分で販売価格を設定できるサイトもあります。販売価格を設定可能なサイトであれば、写真販売にかかるコストを計算した上で、適切な利益を生み出せるように値段を決めましょう。
ただし、他の写真よりも高額な価格を設定してしまうと売れ行きが悪くなるリスクがあります。競合の価格を見比べた上で、同じ程度の価格に設定することも大切です。
SNSなどで集客する
ストックフォトサービスをはじめとする販売プラットフォーム上だけでなく、InstagramやX(旧Twitter)のようなSNSで宣伝するのもおすすめです。拡散力の高いSNSを活用することで、新たな顧客との接点が生まれるかもしれません。
また、YouTubeでVlogなどを投稿している場合、ショッピング機能と連携している販売プラットフォームであれば商品を動画内で紹介することも可能です。BASEもYouTubeショッピングと連携して、商品情報を動画やチャンネル上に表示させることもできるので、販売ページに誘導しやすいでしょう。
ただし、YouTubeショッピングでは、写真を含む無形商材の取り扱いはできません。そのため、SNSやYouTubeなどで人気が出てきたら、写真を使ったグッズを販売するのもおすすめです。
地道に写真を投稿しつづける
地道に写真の登録点数を増やしていくことも、写真販売の売上を伸ばすためには大切です。なぜなら、検索から気に入った写真を見つけた顧客がクリエイターページを訪れて、他の写真も検討してくれる可能性があるためです。そのため、販売する写真の点数が増えるほど、比例して売上も伸びやすくなります。
写真を販売する際の注意点
写真販売をはじめる前に、知っておきたい注意点を3つ紹介します。
肖像権・著作権の知識が必要
写真を販売するために、「著作権」と「肖像権」の基本について、ある程度押さえておくことが必要です。
たとえば、被写体として人物が写り込んだ場合には「肖像権」、ロゴマークやキャラクターなど写り込んだ場合には「著作権」が関係することがあります。
また、たとえ家族や友達との写真であっても、本人に無断で販売してしまうと肖像権の侵害にあたる可能性があります。さらに、撮影場所がはっきりとわかる写真を販売すると、撮影した本人や被写体のプライバシーが悪意をもって特定されてしまうかもしれません。
生活圏とは離れた場所で撮ったり、顔が映らないようアングルを工夫したりといった配慮をした上で、本人の許可を得た上で販売するようにしてください。
審査の結果「リジェクト」されることも
フォトストックサービスを利用する場合、写真を販売するためには運営会社による審査を通過する必要があります。しかし、利用するサービスのレギュレーションに違反している場合は、審査の結果「リジェクト」される可能性があります。
リジェクトとは、写真の審査で規約に違反すると判断されることを指す言葉です。せっかくアップした写真がリジェクトされないように、利用するサービスの規約は入念に確認しておきましょう。
なお、BASEではこうした審査はなしで、写真を販売可能です。だからこそ、肖像権や著作権などの最低限必要な知識を学んで、公序良俗に反しない写真が販売できるようセルフチェックを入念に行うことが大切になってきます。
一定の収入を得たら確定申告する
副業としてはじめた場合も、写真販売による収入が年間20万円を上回ったら確定申告が必要になります。
そのため、写真販売をスタートする時点から、撮影資材などの購入費を経費として申請できるよう記録を整理しておくといいでしょう。
また、開業届を提出すると、特別控除が適用される「青色申告」が可能になります。そのため、収入が安定してきたら開業届の提出も検討してみてください。
BASEで写真を販売する3つのおすすめアイデア
自分で撮った写真を単純に販売する方法もありですが、ほかの方法で収益を得ることもできます。
ここからは、BASEで写真販売をするおすすめの方法を3つ紹介します。
①写真の技術を集客に利用する
一つ目は、写真撮影の技術を集客に利用する方法です。
いわゆる「映え」る商品写真は、Instagramとの相性が良いです。BASEはInstagramと連携できる機能がついています。
映える写真を商品写真として使い、Instagramにも投稿し、ショップへの誘導に利用すると良いでしょう。
商品写真は、1枚だけでなくさまざまなパターンで撮影することも必要です。服であれば、服単体・着用画像・部分のアップ画像・マネキンに着せた画像などです。
そういった画像も、商品購入のきっかけになる重要な要素であるため、自分の写真技術を活かして撮影すると良いです。
写真の技術がない人は、商品写真の撮影を外注で依頼することもあります。そのコストを自分で賄えるというのは大きなメリットといえます。
また、ショップのデザインに使う写真も自分で用意できます。ショップのトップ画面なども、ショップのイメージを伝えるための重要な要素です。写真が綺麗だと、シンプルなデザインでも、素敵なサイトになります。写真技術を自分のショップ作りにも活かしてみてはいかがでしょうか。
②撮った写真をもとにグッズ販売
次に紹介するのは、撮った写真をグッズとして販売する方法です。あなたの写真を使ったTシャツやグッズを販売してみると良いでしょう。
例えば、撮った写真をInstagramに投稿していて、あなたの写真にファンがいる人であればより効果的な方法といえます。
また、最近では、SNSで人気が出たペットの写真をグッズにして販売している方もいらっしゃいます。
「まだSNSをやっていない」「フォロワーがいない…」という方も、グッズ販売を目標に自分の写真やペット写真を投稿するためのSNSを始めてみてはいかがでしょうか?
③撮った写真をポートフォリオとして撮影依頼をしてもらう
最後に、撮影技術そのものを販売する方法を紹介します。
SNSでカメラマンの方が自分で撮った写真を投稿して、「撮影依頼を募集しています。」とアカウントにお問い合わせ先を記載しているひともいらっしゃいます。
お問い合わせをBASEにすることで、決済方法などが顧客にとってより安全に感じられて、依頼が増える可能性もあります。
ショップ内に撮影できる商品のラインナップを作って販売すると良いでしょう。
【販売イメージ】
・ブライダルフォト撮影 1時間〜 10,000円
・追加オプション データすべてお渡し 10,000円
・追加オプション アルバム作成 20,000~30,000円
【Q&A】写真販売についてのよくある質問
写真販売についての疑問をまとめてお答えします。
写真編集技術は必要?
写真編集ソフト(フォトレタッチソフト)を使う技術はなくても、写真を販売することは可能です。ただし、基本的なレタッチ技術があると、審査に通過しやすくなる、というメリットがあります。
写真サイトごとに、クオリティに関する一定の基準があり、それを満たしていないものは販売できません。審査に落ちる理由の中には、ホコリの写り込みやノイズなど、レタッチ技術があれば修正できる項目が多くあります。
たとえば、PIXTAの規定では、写真について、以下のようなものは審査に通過できません。
- 「ノイズ、粗い、画像の圧縮率が高く、画質に劣化が見られる」
- 「ピント、露出、ホワイトバランス、構図などが、商用のストックフォトとしてのクオリティを満たしていない」
投稿する予定のサイトの規約を確認し、基準を満たすようにすることで、基本的なレタッチ技術を身につけることができます。
スマホで撮った写真も売れる?
最近ではスマートフォンでも高解像度で質の高い写真を撮影できるようになってきているため、スマホの写真も販売することは可能です。一眼レフで撮る場合と同様に、ジャンルや構図などを工夫しながら撮影してみるといいでしょう。Adobe Lightroomのようにスマホでも手軽にレタッチができるアプリもあるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
写真を販売する方法には、いくつかの種類があります。
「写真販売サイト」では、さまざまなジャンルの写真を販売できますが、できるだけ多くの人にダウンロードしてもらうためには、ニーズを把握する必要があり、売れる写真のジャンルが限定されることがデメリットです。
「ネットショップ」を作って販売する方法なら、集客方法を自分で工夫できるので、自分の売りたい写真を、自由に販売できます。また、写真を使ったグッズを販売できるのも魅力です。こうした複数種類のプラットフォームで写真を販売することで、より多くの顧客に写真を購入してもらえるでしょう。
写真販売サイトへの出品と並行してネットショップの作成を考えているのであれば、BASEを検討してみてください。
写真をはじめとするアート作品や、グッズの販売をサポートする機能が豊富に備わっていて、「クリエイターに最も選ばれているネットショップ開設サービスNo.1 (※1)」にも選ばれています。ネットショップでの写真販売には、ぜひBASEをご活用ください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。