ECサイトとは?種類や業務内容、おすすめの作り方をわかりやすく解説

2020.07.27(更新:2024.04.09)

ECサイトを活用すれば、個人や小売業者として販売している商品やサービスをもっと多くの消費者に知ってもらい、売れるチャンスにつながります。

しかし、ECやECサイトと言う名称は知っていても、利用することでどのようなメリットがあるのかわからない方もいるかもしれません。

そこで、この記事では、ECサイトの基本的な知識や知っておきたい情報、ECサイトの作り方などをわかりやすく解説します。

これからECサイトをはじめようとしている方や、気になっている方はぜひ参考にしてください。

ECサイトとは?

ECサイトのEC(electronic commerce)とは、電子商取引の略称で、インターネット上でモノやサービスを売買することを指します。

つまり、ECサイトはelectronic commerce(イーコマース)をおこなうすべてのインターネットサイトの総称です。

店舗販売が中心の小売事業者も通信販売に参入しやすく、自分の商品を消費者に広く宣伝でき、購入されやすくなるメリットがあります。

近年では、ネット環境やスマートフォンやタブレットなどの通信機器の発展、電子決済の普及などによって、ECサイトを利用する企業や個人が増えています。

経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」に関する報告書によると、2020年のECサイト(物販部門)の市場規模は、12兆2,333億円でした。

出典元:経済産業省 令和2年度 産業経済研究委託事業 電子商取引に関する市場調査)報告書

そのうち、スマートフォン経由の市場規模は6兆2,269億円(比率50.9%)と年々規模が増えているので、スマートフォンを意識したECサイトの作成が重要になります。

ECサイトの種類

ECサイトはおもにモール型EC、自社ECの2つの種類に分けられます。以下では、それぞれを具体的なサイト名を取り上げて説明します。

モール型EC

モール型ECとは、<楽天市場>や<Amazon>のような大きな傘のなかにたくさんのショップが営業している形態のことです。

モールが提供するシステムや決済を利用でき、検索されやすいと言うメリットがあります。

自社EC

自社ECとは、<ユニクロ>や<ヨドバシ.com>のような販売者が自分でECサイトを立ち上げる形態のことです。

「ECサイト」の意味としては自社ECを指すことが多く、立ち上げ方法はさまざまで、簡易的なものから機能が豊富なものまであります。

 

ECサイトとフリマアプリの違い

個人や小売業者がインターネットで商品を販売する方法として、<メルカリ>のようなフリマアプリもあります。

フリマアプリとは、インターネット上でフリーマーケットのような電子商取引が可能なアプリのことを指します。ECサイトに比べて個人で気軽に出品可能で、匿名配送もできます。

     

メリット

デメリット

モール型EC

・モールのサービスやサポートを受けられる
・モール自体に集客力がある

          

・ほかのショップとの差別化が必要
・モールに出店料や手数料を支払う

自社EC

・手数料・コストを抑えられる
・独自性のあるサイトを構築できる
・ユーザーの販売ページの離脱率の確認や購買層などのデータ分析がしやすい

・集客までに時間が掛かる
・サイトを構築・管理するために一定のスキルや知識が必要

フリマアプリ

・個人でも気軽に出品できる
・匿名配送が可能

・手数料・コストがECサイトより高い傾向がある
・固定客を獲得しにくい

フリマアプリは、中古品の処分や、ちょっとしたお小遣い稼ぎには最適なサービスです。

しかし、販売手数料や振込手数料などのコストや集客力を考えると、中長期的な商売ならECサイトの方がおすすめです。

 

ECサイトに必要な機能やサービス

さて、そんなECサイトを0から作る場合、どんな機能が必要なのでしょうか?ECサイトに求められる一般的な機能を大まかに洗い出してみました。

機能

概要

商品登録機能

ECサイトに商品情報を登録、編集し、顧客が検索しやすくなるように構築する機能です。顧客がほしい商品が見つけやすいように、カテゴリ検索や絞り込み機能などもあると便利です。

カート機能

顧客が購入したいと思った商品をまとめ、決済へとスムーズに移行するための機能です。カート機能がないと、顧客は複数の商品を同時に購入できず、送料や手数料がすぐに確認できず不便を強いられます。

決済機能

顧客が購入した商品の支払いをするための機能です。クレジットカード決済のほかに、コンビニ決済や銀行振込など種類がいくつもあります。利用できる決済方法が多いほど顧客の需要に応えられますが、業者との契約や手数料が発生するので、注意が必要です。

在庫管理機能

自社で抱えている在庫を管理する機能です。商品の在庫を詳細に把握できれば、商品の受発注を管理しやすくなり、過剰在庫や機会損失を防ぐことができます。

セキュリティ

ECサイトでは、顧客の個人情報を扱うため強固なセキュリティが必要です。SSL通信など基本的なセキュリティに加え、クレジットカードの不正利用対策や外部からの攻撃への備えなど高度なセキュリティが必要となります。

販促機能

販売促進の機能も欠かせません。たとえばレビューを入れられるようにしたり、セール価格を表示したりといった機能も必要不可欠です。

分析機能

どこからお客様がやって来ているのか?どのページが見られているのか?など、売上向上のために必要なデータも取れるようにしておく必要があります。Google Analytics(グーグル アナリティクス)など外部機能と連携させるのも一つの手です。

 

ECサイトの作り方

個人、あるいは小規模事業者がECサイトを作るならASP型とオープンソースの2種類があります。

特長

ASP(Application Service Provider)型

・もっとも手軽かつ低コストでECサイトを作る方法
・ECサイトの立ち上げから運営まで必要な機能が用意されてい
ほかの方法に比べてできることが少ない

オープンソース

・自社でプログラムをインストールしてECサイトを作る方法
・ECサイトに必要な機能や保守管理を自社で構築する必要がある
・インターネットやECにくわしい知識やスキルが必要だが、自由度は高い

オープンソースでECサイトを作るためには、ITに関する知識とスキルがある程度必要になり、すべてを自社で0から作るので手間や時間、費用がかかってしまいます。

一方で、ASP型は、ECサイトを構築するために必要な決済システムやショッピングカートなどを提供しているので、立ち上げにかかる手間や時間を省けます。

「BASE」はASP型の一つですが、ネットショップ開業サービスを利用すれば、なんと0円でも自社ECを持つことができます。

ネットショップを開業するならどのサイトがおすすめ?徹底比較しました!

BASEならECサイトをかんたんに作れる

BASEでECサイトを作る手順は以下のとおりです。

1. BASEのアカウントを作成
2. メール認証、運営に関する情報の設定
3. 決済方法を設定
4. BASEに商品を登録

まずは、「BASE」にアカウントを作成しましょう。アカウントはメールアドレス、パスワード、ショップURLの3つを設定するだけでかんたんに作れます。

アカウントを作成したら、登録したメールアドレスに「BASE」よりメールが届きます。

メールに記載されているURLをクリックして、運営に関する情報と決済方法を選択すれば本登録となり、ショップがオープンできる状態になります。

あとは、販売したい商品を登録すれば「BASE」でECサイトを運営できます。

BASEで作ったECサイトの事例

BASEは5年連続ネットショップ開設実績No.1で、2022年1月には170万ショップを突破した、誰でもかんたんにECサイトを作ることができるサービスです。

たとえば、<麺屋武蔵>様は「BASE」に新規登録してたった30分で作ったECサイトにより、大きく売り上げを伸ばしています。

「BASE」は誰でもかんたんにECサイトを作ることができ、0円ではじめることができます。ECサイトに興味がある方はチェックしてみましょう。

売上激減期の麺屋武蔵を支えたのは、30分で作ったネットショップだった。人気ラーメン店がBASEを選んだ理由とは。

 

ECサイトの主な業務内容

ECサイトは、ネット上に小売店を出すのと同じですので、さまざまな業務が発生します。大きく分けて4つの業務があります。

ECサイト運営って何するの?基本的な仕事内容と、売上をあげる考え方

・集客
・サイト管理
・お客様対応
・売上管理

上記の業務の内容を順番に解説します。

集客

ECサイトを開いただけでは誰も購入してくれません。SNSや広告などを活用して、あなたのショップにお客様が来るように集客する必要があります。

「BASE」では、800万ユーザーが利用するショッピングサービス「PAy IDアプリ」に商品を掲載したり、広告連携機能でかんたんに出向できたりします。

サイト管理

ECサイトを管理する業務には、商品登録や在庫管理、受注、発送、仕入れなどがあります。

インターネット上の情報だけで商品を購入してもらうためには、商品名や説明文、画像など、一つひとつに力を入れて、ていねいに作っていくことが重要です。

そして、商品が売れるようになってきたら、在庫管理も必要になります。

商品が売れて入金を確認したら、発送作業を迅速におこなう必要があります。また、売上向上を目指すなら、販売計画にもとづいた発注業務も大切です。

「BASE」には、煩雑になりがちなサイト管理をサポートする機能が充実しているので、店舗運営と並行してECサイトの管理がおこなえます。

お客様対応

ECサイトで成功するためには、商品を繰り返し購入してくれる「リピーター」の獲得が重要になります。

購入してくれたお客様の情報を把握することで、顧客の傾向や好みも把握できます。

「BASE」では、メッセージ機能やコミュニティを作成して、商品を販売したり、興味を持っているお客様と交流できます。

 

売上管理

日々の売上を管理して帳簿をつけておけば、仕入れ資金や投資資金が見えてきますし、無駄を省くこともできます。

「BASE」では、売上データを一括でダウンロードでき、売上や手数料をまとめて確認できます。経理処理や売上残高の管理、利益の分析などをいつでもかんたんにおこなえます。

 

ECサイト開業の効果、メリット

ECサイトを開業することには、以下のような効果やメリットがあります。

・安価でかんたんにはじめられる
・全国の人々がお客様に!
・運営しながら他のこともできる

これからECサイトの開業を検討している方に向けて、上記の3つの項目をもとに、具体的なメリットを解説していきます。

 

メリット1. 安価でかんたんにはじめられる

ECサイトのメリットは、誰でも安価でかんたんにはじめられる点です。

かつては、ECサイトを構築するためには、専門的な知識や多額の費用もかかりましたが、昨今では、<楽天市場>などのモール型ECに加えて、「BASE」などのネットショップ作成サービスが普及したことで、ハードルは格段に下がりました

モール型ECサイトとなると、初期費用・月額費用ともに高額になるケースが多く、「BASE」などのASP型と呼ばれるネットショップ作成サービスだと、初期費用・月額費用0円で、その日からECサイトをはじめられます。

ECサイト開業に必要な費用について、表でまとめました。

比較しやすいように、各社の料金名は統一していますが、実際の料金名と異なる場合もあります。

詳細は、各社の公式HPにて確認下さい。記載した費用は、すべて税別になります。

サービスプラン名

(※2020年11月時点)

初期費用(税抜)

月額費用(税抜)

楽天スタンダードプラン(楽天市場)

60,000円

50,000円

Yahoo!ショッピング

0円

0円

カラーミーエコノミープラン(カラーミーショップ)

3,000円

834円

Shopifyベーシックプラン(Shopify)

0円

29USドル~

「BASE」

0円

0円

できるだけコストをおさえてECサイトを開業したいのであれば、初期費用や月額費用のかからない「BASE」を利用することをおすすめします。

 

メリット2. 全国の人々がお客様に!

ECサイトを運営することによって、日本全国に商品を直接販売することができます。

実店舗であれば、お客様に店舗まで足を運んでもらわなくてはなりません。ところが、ECサイトを持てば、遠方にいる方にも商品を見てもらうことができるのです。

また、実店舗では売れない商品も、ECサイトであれば売れる、といったケースがあります。

商品によっては、実店舗で売るものとECサイトで売るものとをわけて販売することで、売上向上につながる場合もあるのです。

このように、ECサイトを持つことによって販路拡大につながるため、これまで「お店に行きたくても行けなかった」層にも商品をアピールできます。

このほかにも、ECサイトであれば、365日24時間販売することができるので、効率よく商品を販売できる、のもメリットといえるでしょう。

全国のユーザーに、いつでもどこでも気軽にショッピングを楽しんでもらうことができます。

実店舗とオンラインの同時運営で生まれる相乗効果。 人気雑貨店に訊く、変化する実店舗の役割と、同時運営成功の秘訣

 

メリット3. 運営しながらほかのこともできる

ECサイトは、実店舗と違って、基本的に24時間365日営業可能です。

つねに稼働した状態になっているため、ECサイトで販売しながら、実店舗の営業やほかの副業に時間を割くこともできます。また、接客などにかかる人的コストの削減にもつながるでしょう。

店舗や自宅でも、パソコンがあればはじめられるので、時間を有効活用しやすい、のもメリットの一つです。まずは、本業と並行してECサイトをはじめてみるのもいいでしょう。

ECサイトの運営となると、基本的に、在庫管理や発送業務、といった物流業務が必要です。

しかし、ネットショップサービスによっては、物流業務を一元管理できるツールを利用できたり、梱包や発送を自動化できたりもします。

また、コストはかかりますが、委託倉庫や外部の在庫管理サービスなどを利用することでも、上述のような物流業務にかかるリソースを削減可能です。

 

失敗しない、はじめてのECサイト運営のポイント

ECサイトは、初心者でもかんたんにはじめられる、といっても、失敗のリスクも考えられます。失敗しないECサイト運営のポイントとしては、次の3つです。

1.小さくはじめて、じょじょに成功したところを伸ばす
2.一人ひとりのお客様を大切に
3.いいものが売れるワケではない

 

Point1. 小さくはじめて、じょじょに成功したところを伸ばす

予算や時間をかけて市場調査をおこなったり、事業計画やサイトを作ったりすることも大切ですが、個人や小規模な事業者がはじめる場合は、それほど予算も時間もかけられないかもしれません。

そういったときは、まず無料ネットショップなどを利用して、コストをおさえながら、小さくはじめてみるとことをおすすめします。

今は、予算をかけなくても、誰でもECサイトを持てる時代なので、開設してみて「商品力があるか」「売れるか」といったことをリサーチしていきます。そうしている間に、使い方にも慣れていきます。

売れる商品の傾向などを確認して、手応えがあったところを伸ばしていけば、スピーディにECのサイトを育てていくことができるでしょう。

反対に、「まったく商品が売れない」という場合にも、なぜ売れないか?を分析することで、次のチャレンジに生かすことができます。

つまり、「やってみることに損はない」状態ですので、まずは行動してみることが重要です。

 

Point2. 一人ひとりのお客様を大切に

ECサイト運営では、新規顧客の獲得と同じくらい、リピーターを増やすことが大切です。

リピーターを増やすことができれば、売上の向上だけでなく、安定したECサイト運営につながるからです。そして、新規顧客を連れてくるのは、リピーターの何倍も大変です。

リピーターを増やすためには、商品の品揃えや、品質をよくする以外にも、梱包のさいに一言メッセージを添えたり、質問に迅速に答えるなど、こまかな部分まですべてがポイントです。

とくに、最近では、SNSを活用してお客様とやりとりをすることで、リピーターにつなげているショップもあります。

「一人ひとりのお客様を大切にする」その心がけが成功の秘訣です。

手にとって試さないと売れない? 業界の常識を覆し、「BASE」で売上を伸ばし続けるスキンケアブランドのメソッドに迫る

 

Point3. いいものが売れるワケではない

ECサイトは、インターネットという世界中の人がつながる空間のなかにお店を出します。

そのため、競合は無限にあり、類似商品も、同じようなコンセプトのお店も、いくらでも見つかります。そのような環境下では、「いいもの」はいくらでもあるのです。

つまり、ただ品質がいいものや、ただコスパがいいだけでは、なかなか売れないのが実情です。

では、なにが必要なのか?というと、ショップを訪れた人に、しっかりとその“よさを伝える”ということです。

ECでは、お客様が直接商品を見て選ぶことができないので、そのよさを、こちら側が伝えてあげなければなりません。

それができないと、どれだけいいものであっても売れない、ということになるのです。このことを忘れてしまう方が多いので、心に留めておきましょう。

▶︎商品の見せ方について

 

ECサイトをはじめるなら無料でかんたんにできるBASEがおすすめ

ECサイトとは、電子商取引が可能なインターネットサイト全般のことを指します。現在ではネットショップのことをECサイトと呼ぶ傾向があり、個人や小売業者にとっては多くのお客様に商品を知ってもらうチャンスがあります。

個人や小規模事業者がECサイトをはじめるなら、「BASE」のように誰でもかんたんに開設でき、業務をサポートしてくれるサービスが充実しているASP型がおすすめです。

「BASE」はネットショップ開設実績NO.1を4年連続獲得しています(※)。ECサイトの開設だけでなく、商品の製造から販売、ECサイト運営支援まで、ECサイトに必要なサービスがそろっています。

ECサイトに興味がある方や、店舗運営が忙しくてECサイトまで手が回らない方に役立つ機能やサービスが充実しているので、ぜひご検討ください。

(※)ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)

ECサイトのはじめ方は、大きく以下の7つのステップに分けられます。

  • STEP1. ネットショップで販売したい商品を決める
  • STEP2. ショップ名とコンセプトを決める
  • STEP3. モール型?独自ショップ型?出店形態を決める
  • STEP4. ネットショップを開業
  • STEP5. ネットショップの決済方法を決める
  • STEP6. 商品登録や配送の準備
  • STEP7. 集客をする

以下の記事で、ECサイトのはじめ方について、くわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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