ネットショップで子供服ブランドを開業するときの3つの方法、必要な資格と注意点

2020.09.23(更新:2024.04.09)

最近では、個人でオンラインショップを開設する人が増えています。

とくに、ファッションジャンルは人気で、「BASE」でも多くの方がネットショップを開業しています。

今回はそのなかでも、子供服のネットショップ開業を考えている方に向けて、開業方法や商品の仕入れ方、さらにネットで子供服を売るためのコツ、などについて解説していきます。

 

オンラインショップで子供服ブランドを開業する、3つの方法

「自分の子供服ブランドを立ち上げたい!」「自分で仕入れた可愛い子供服を販売したい!」といっても、どうすればいいかわからないという方も多いと思います。

まずは、ネットショップで子供服ブランドを立ち上げる場合に、どんなビジネスモデルがあるのか、大きく3つにわけて解説していきます。

 

自分で製造販売

まず、自分で製造販売するという方法があります。

<sitateru(シタテル)>や<nutte(ヌッテ)><STARted(スターテッド)><ものづくり工房>といったサービスを活用すれば、ネット上から製造の注文をすることができます。

とはいえ、服の製造を一からおこなう場合は、専門的な知識も必要になってきます。そんな場合は、「 BASE」が連携している<AYATORI>というサービスもおすすめ。

<AYATORI>では、サンプル作成からパターン作成、グラフィック作成、貿易、検品、品質表示やネームの作成など、すべてサポート可能です。

自分のこだわり抜いた製品を製造したい場合は、検討してみてください。

<AYATORI>を活用して、アパレル製品の企画製造をびっくりするほど安価にはじめよう!

 

デザイン入稿だけで製造する方法も

最初からオリジナル製品の製造はハードルが高い、と感じる場合は、もうすこしかんたんな方法もあります。

それが、デザインデータなどを入稿してTシャツなどを作成する、というもの。

BASE」では、製造支援サービスとして「Tシャツ作成」という拡張機能を展開しています。この拡張機能を使えば、デザインデータを入稿するだけで、オリジナル製品ができてしまいます。

しかも、受注生産方式でお客様の元に届けてくれるので、面倒な配送業務なども発生しません。

この方法のほかにも、「BASE」の連携サービスを使えば受注生産できるものもありますので、そちらも参考にしてみてください。

オリジナル商品を在庫リスクなく作って、ネットショップで販売できるサービスをご紹介!

 

国内で卸して販売

自分のオリジナル子供服を販売したい方は、自分で製造販売するという方法がありますが、そうでない場合は、国内で卸して販売する、という方法もあります。

全国に子供服の卸売販売業者が存在するので、そういった業者を活用してみましょう。

卸売販売業者は、ネット経由のものもありますし、問屋街などのリアルな接点から交渉していく方法もあります。

ネットから仕入れる

ネットの業者であれば、<NETSEA>や<スーパーデリバリー>などがありますし、「BASE」では<AYATORI>とも連携しています。

ネットから仕入れる場合は、競合が多く価格競争になりやすいため、しっかりとコンセプトを決めて仕入れをおこなっていくことが重要です。

「BASE」と連携している<スーパーデリバリー>を活用して、仕入れ販売をはじめよう

リアルな接点から仕入れる

一方で、問屋街や展示会などに出向いて、卸売販売業者を探す、という方法もあります。

東京であれば、日本橋の横山町や馬喰町に子供服を扱う卸問屋が多いので、こうしたエリアに足を運んで、卸問屋を探すのも一つの方法です。

ただ、リアルな接点から仕入れる場合、基本的に会社同士の契約になるため、事業計画もふくめてしっかりと準備されていないと、交渉に応じていただけない可能性もあるので、注意しましょう。

大まかな仕入れ方法については、下記の記事でご紹介しています。気になる方は、チェックしてみてください。

▶︎ネットショップの商品仕入れで失敗しないために!仕入れから販売の7つの手順!

 

輸入して販売

自分で製造販売したり、国内で卸して販売したりするほかに、輸入して販売する、という方法もあります。

輸入販売は「現地で買い付け」と「ネットで仕入れ」の2パターンがあります。

現地の買い付けであれば、たとえば「韓国 仕入れ どこ」のように、具体的な国名を入れて検索すると、たくさんの情報が出てきますので、情報収集してみましょう。

ネットから仕入れる場合は、<Aliexpress>や<タオバオ><アリババ>などのサイトが有名で、日本の卸売サイトよりも圧倒的に低価格で、種類も豊富です。

ただし、海外からの輸入になるため、商習慣がそもそも異なることに加え、関税などの法律もからんできます。

そのため、最初のうちは、輸入代行業者などを利用することをおすすめします。

なお、「BASE」では、月額500円で利用できる<タオバオ新幹線>と連携しています。

中国最大手のショッピングモール<淘宝(タオバオ)>で商品を仕入れて、お客様に直送することができます。

「BASE」と連携している<タオバオ新幹線>を活用して、輸入販売をはじめよう

<タオバオ新幹線>で「BASE」連携機能を申し込んだあと、出品した商品を選んで「BASEへ出品する」を選択します。そして「BASE」管理画面で商品情報を編集すれば、出品完了です。

ただ、<タオバオ新幹線>を利用する場合でも、日本への通関時に、関税が発生することがあります。

発生した場合の費用は、輸入を依頼した側の負担となりますので、くわしくは税関にお問い合わせされることをおすすめします。

▶︎税関 Japan Customs

また、衣類を取り扱う場合、「家庭用品品質表示法」を遵守しなければならないため、原産国表示や繊維組織表示などが義務付けられています。

中国の衣服の中には、こうしたものが表示されたタグが付いていないケースもあるため、輸入する前に、代行会社にきちんと確認しておくようにしましょう。

 

子供服ネットショップ開業Q&A

子供服のネットショップを開業するにあたって、気になることや疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

ここでは、子供服のネットショップ開業に関するQ&Aをいくつかご紹介していきます。

資格や許可は必要?

開業にあたっては、とくに資格や許可は不要です。

ただし、古着を取り扱う場合は、古物商許可を取る必要があります。古物商許可は、所轄の警察署(生活安全課)で申請をおこないます。

また、開業するうえでは不要ですが、カラーコーディネーターの資格などを持っていると、デザインをするうえで役立ちます。

自分でオリジナル子供服を製造販売したい場合、上記のような資格に向けて勉強して、色の相性や特性を知っておくといいかもしれません。

 

開業届は必要?

子供服のネットショップを開業するさいは、原則として開業届の提出が必要となっており、所轄の税務署に書類を提出します。

提出期限は通常、事業を開始した日から1ヶ月以内です。

とはいえ、期限内に提出しなくても、とくに罰則などがあるわけではないので、売る上げが立つようになってきたら申請する、という方もいらっしゃるようです。

ネットショップに開業届は必要?書き方や提出の手続きについて解説

 

特商法で住所の記載が必要な点も注意

子供服に限らず、ネットショップで商品を販売する場合は、特商法に基づく表記が必要となります。

特商法(特別商取引法)とは、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防いで、消費者の利益を守ることを目的としている法律のことです。

「BASE」では、必須の入力事項となっていますので、忘れることはありませんが、そういうものがあるんだ、ということを認識しておいてください。

特定商取引法に基づく表記とは?ネットショップ運営に関する法律、ルールを詳しく解説

 

ネットショップで子供服を販売するコツ

最後に、ネットで子供服を販売するさいのコツについてお伝えできればと思います。

はじめてのネットショップ運営であれば、ちゃんと商品が売れるかどうかが不安かと思いますので、ここのコツも確認してみてください。

オンラインショップで子供服を売るためにはどうすればいいのか、3つのコツをご紹介していきます。

SNSを活用する

ネットショップで販売している子供服を効果的に売るには、SNSを活用するのが定石です。

「BASE」では、Instagramと連携して商品を販売できるので、Instagramのアカウントを用意することは必須といえます。

また、Instagramに商品画像を投稿するときは、ハッシュタグなどを利用して、集客を狙うことが大切です。ハッシュタグは、たくさん入れればいいというわけではありません。

たとえば「#子供服」は、投稿が200万件(※2020年8月末現在)近くあるため、投稿してもほかの投稿ですぐ埋もれてしまうでしょう。

そのため、投稿数が約5,000件(※2020年8月末現在)の「#ハンドメイド子供服販売」など、適度に投稿数のあるハッシュタグを狙っていくこともテクニックの一つです。

インスタグラムのハッシュタグ攻略法!選び方や付け方、戦略的運用について解説

 

商品画像にこだわる

オンラインショップ上に掲載する商品画像やInstagramといったSNSに投稿する商品画像は、できるだけこだわって撮影した写真を使うようにしましょう。

写真によって、ショップの世界観が決まってきます

その世界観に惹かれてファンになってもらえれば、リピーターにつながる可能性もあるのです。とくに、現地で仕入れた商品や、オリジナル商品は、写真撮影にこだわりましょう。

卸しや輸入で仕入れた商品は、すでに写真がある場合が多いので、効率的に出品することができますが、そのまま使うと他社との差別化ができないため、自分で撮影した写真を使うことをおすすめします。

「BASE」では「リモフォト」というサービスとも連携しています。かんたんにいうと、自分の商品をモデルさんに身に付けてもらった写真を、リモートで依頼できる、というもの。

こういったサービスも活用することで、商品画像でも他店と差別化することができます。

モデルによる撮影をフルリモートで完結!「リモフォト by 週末モデル」の使い方を解説

 

ギフトに力を入れる

子供服のネットショップを利用するのは、どんなお客様でしょうか?

小さなお子さんのいるお母さん・お父さんも利用する可能性がありますが、出産祝いなどのギフトとして利用する方もいるでしょう。

そのため、オプションとしてラッピングやメッセージカードを付けるなど、ギフトに力を入れるのも売るためのコツといえます。

どういった層に需要があるのか、またお客様が求めていることはなにか、ということをつねに追求していくと、いい商品・サービスを提供できるはずです。

 

まとめ

今回は、子供服のネットショップを開業するための方法や商品の仕入れ方法、そして売るためのコツ、についてお伝えしてきました。

開業するにあたっては、開業届や特商法に基づく表記、さらに古着を取り扱う場合には、古物商許可が必要など、注意点も多く存在します。

そういった点に気をつけつつ、お客様によろこばれるような子供服のショップを運営していきましょう。

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