- この記事では、以下の3点について、初心者でもわかりやすく解説します
- Instagramで海外向けに広告を出す方法
- 少額ではじめて、売上につなげるまでのステップ
- 海外ユーザーに伝わる投稿・広告のポイント
「海外のお客様にどうやって見つけてもらえばいいの?」「広告って難しそう……」
そんなショップ向けに、Instagramを活用した海外向け広告のはじめ方と、効果的なステップアップ方法をまとめました。
Instagram広告には、スマホでかんたんにはじめられるアプリ版の広告配信から、より本格的に効果測定ができるMeta広告マネージャーまで、さまざまな手段があります。
この記事では、目的やスキルに応じて選べる、3つのステップに分けて紹介します。
目次
STEP1:まずは無料で!リール動画を海外向けに発信してみよう
リール動画は広告としても非常に有効で、Instagramはリール動画を見た後で商品やサービスを購入したことがある人の割合は79%である、と公表しています。
無料でできる“海外向けマーケティング”の第一歩として、まずはトライしてみましょう!
後述の「海外ユーザーに伝わるクリエイティブの基本」を押さえて動画を制作して、英語キャプション+海外配送対応+ハッシュタグの3点を添えて、投稿してみましょう。
話題のInstagram公式動画編集アプリ「Edits」を活用しよう!
「リール動画を作ったことがないし、どうやって作ればいいかわからない……」
そんな方は、Instagramが2025年にリリースした公式動画編集アプリ「Edits(エディッツ)」で、リールやストーリーズの制作をかんたん、かつ高品質に実現しましょう。
Editsは、直感的な操作性と豊富な機能を備えており、とくにInstagramとのシームレスな連携が特徴です。
Editsのおもな特徴
- Instagramと連携できるので、投稿が楽
- AI機能の活用で、かんたんに動画を制作できる
- インスピレーションタブで、アイデアを収集できる
- 編集機能がたくさんあり、こだわりの世界観を表現できる
音楽の追加、テキストや字幕の挿入など、豊富な編集ツールを直感的に使うことができます。
また、高品質なデータの編集にも対応し、プロフェッショナルな仕上がりの動画も作成できます。
STEP2:広告未経験でもOK!アプリ内広告で、少額から海外リーチを試してみる
Instagram広告は、スマホから手軽にはじめられる「アプリ内広告」と、本格運用向けの「Meta広告マネージャー」の2種類があります。
まずは、「アプリ内広告」で、少額から海外ユーザーにリーチしてみましょう。
やり方は、とてもかんたん!
いつもどおり投稿したら、投稿画面の「投稿を宣伝」ボタンをタップするだけで広告設定がはじまり、スマホだけで完結。数分で配信をスタートできます。
ターゲット設定は「自動」ではなく、国や興味などを自分で指定できる「カスタムオーディエンス」がおすすめです。
届けたい相手に、しっかり届く広告を目指しましょう。
こんな使い方がおすすめ
まずは「海外フォロワーを増やす」ことを目的に、アプリ内広告を配信してみましょう。
具体的には、広告を見た人がアクセスするリンク先を「プロフィール」に設定し、フォローをうながす投稿にします。
この段階では、売上や費用対効果(ROAS)を厳密に測るのはむずかしいですが、ショップの存在を知ってもらう・関心を持ってもらうことを重視することで、無理なく次のステップにつなげられます。
🗣 オーナーの声:
「かんたんそうだからはじめたけど、効果がよくわからなくて、やめてしまった」
こうした声も少なくありません。あらかじめ目的と期待値を整理してからはじめることが、継続につながります。
海外向け広告として使うときのポイント
はじめての海外配信では、「全世界」を対象に広く配信し、反応がよい国を探るのがおすすめです。
Metaの配信システムが、自動で効果の高い国に予算を振り分けてくれるため、意外な国から反応があることもあります。
データがたまってきたら、フォロワーや注文の多い国をチェックし、次回からは1〜5ヶ国程度に重点配信すると、より効率的です。
💡 Tips:予算・期間の目安
Instagram公式は、「1日1,000円以上×3日間以上」の広告設定を推奨しています。
たとえば「海外フォロワーを100人増やしたい」などの目標がある場合は、過去の投稿の反応率から逆算して予算を決めるのがおすすめです。
設定した予算の上限に達すると、自動で配信は停止するため、広告費が想定以上にふくらむ心配はありません。まずは少額ではじめて、効果を見ながら調整していきましょう。
STEP3:Meta広告マネージャーで、本格的に売上を狙う
アプリ内広告に慣れてきたら、売上や費用対効果(ROAS)を正確に把握できる、Meta広告マネージャーへのステップアップがおすすめです。
ユーザーの購入までの動きを追える「コンバージョントラッキング」や、国別に成果を比較できる機能で、広告効果を高められます。
初期設定(Facebookビジネスマネージャーの登録やPixel(ピクセル)と呼ばれる計測タグの設置など)に少し手間はかかりますが、得られるデータと改善のヒントは大きな価値があります。
※くわしい設定方法は、Instagramのショッピング投稿を広告配信してみませんか? をご覧ください。
✔︎さまざまな言語の方にリーチするため、多言語オプションを設定しましょう
多言語オプションを設定すると、1つの広告キャンペーンを、複数の言語で掲載できます。
また、広告が適切なタイミングで適切なユーザーに適切な言語で配信されるように、予算が自動的に最適化されます。
解説リンク:多言語オプションについて(Meta公式)
海外ユーザーに伝わるクリエイティブ
海外向けのクリエイティブは、国内と感覚が異なるため、ポイントを押さえることがたいせつです。
たとえば、以下のような切り口のクリエイティブは、海外でも人気が高いので、ぜひ動画の台本作りの参考にしてみてください。
- ライフスタイルに溶け込む使用シーン
商品単体より、「暮らしの中で使う様子」が伝わると、共感されやすくなります。
(例:朝の食卓で使われているマグカップ) - ミニマルで、質感が伝わる構図
白背景+自然光など、シンプルで洗練された見せ方が好まれます。
(例:白背景にアクセサリーをひとつ置いた静かな構図) - 制作プロセスや手仕事の風景
作り手のこだわりやストーリーが伝わる投稿は、エシカル志向のユーザーに響きます。
(例:刺繍を手作業で進める様子を動画で紹介)
投稿文は「英語キャプション」+「世界配送対応(例:Worldwide shipping available)」+「ハッシュタグ(例:#madeinjapan #lifestyle)」の3点をおさえていれば、シンプルな一言だけでも十分です。
商品を主張しすぎず、見て楽しいように、世界観やストーリーを自然に感じさせる表現が効果的です。
海外クリエイターとのコラボも視野に
海外向けの広告展開では、現地のクリエイターとコラボすることで、より共感を得やすいプロモーションが可能になります。
そんなときに活用できるのが、Instagram公式の「クリエイターマーケットプレイス」。
海外クリエイターを検索・依頼でき、やり取りから投稿の効果測定まで、Instagram上で完結します。
今すぐ使わなくても、こうした仕組みがあることを知っておくだけで、将来の選択肢が広がります。海外からの反応が増えてきたときに、現地の発信力を借りる手段として、役立つかもしれません。

Instagram広告について、もっとくわしく知りたい
海外向けの広告配信に限らず、Instagram広告においては費用対効果の計算や、分析にも押さえておきたいポイントがあります。
もっと細かく知りたい方は、以下のBASE U記事を確認してみてください。
Instagram広告は、試しながら育てるもの
海外向けInstagram広告は、「完璧に整えてからはじめる」よりも、まずはできる範囲で試し、反応を見ながら少しずつ改善するのが成功のコツ。
まずは、あなたのショップの「おすすめ投稿」をひとつ選んで、広告配信にチャレンジしてみましょう。
スマホから数分ではじめられる一歩が、海外のお客様との出会いにつながるかもしれません。