楽曲制作や楽器の演奏を趣味としてつづける中で、「いつかは音楽だけで稼いでみたい」と考える方もいるでしょう。音楽活動で収入を得る方法は、CDの販売やライブだけではありません。複数の手段を取り入れることで、アマチュアでも音楽活動で一定の収入を得ることはできます。
この記事では、音楽で稼ぐ方法を6つ紹介します。音楽で稼ぐために理解しておきたいポイントもあわせて解説しますので、ぜひ取り入れてみてください。
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目次
楽曲を音楽ストリーミングサービスで配信して稼ぐ
もっともイメージしやすいのが、オリジナルの楽曲を配信して収益を得る方法でしょう。今回は、ストリーミングサービスを活用した配信方法について解説します。
ストリーミング配信による収益の仕組み
ストリーミング配信サービスを利用して、楽曲をリリースする方法です。ストリーミング配信サービスには2種類あります。1つはYouTubeやTikTokのような動画配信サービス、もう1つはSpotify、Apple Music、Amazon Music、LINE MUSIC、AWAなどの音楽サブスクリプションサービスです。
メジャー、インディーズを問わずレーベルに所属していれば、レーベルを通じて楽曲をサブスクサービスで配信できます。
一方で、レーベルに所属せずに楽曲をサブスク配信したい場合に活用できるのが、「ディストリビューションサービス」です。ディストリビューションサービスは、配信登録費用や年会費などを支払うと複数のプラットフォームで楽曲を配信できるサービスです。各プラットフォームの利益は顧客が支払う月額費用からなり、再生数に応じて分配されます。そのため、再生数が多いアーティストほど儲かる仕組みです。
主要ディストリビューションサービス
主要ディストリビューションサービス4社の特徴をかんたんに紹介します。
BIG UP!
avexが運営するディストリビューションサービスで、一度に配信する曲数(シングル、EP、フルアルバム)と配信期間に応じて料金が決まる仕組みです。プランは完全無料のプランと有料プランの2種類があり、プランによって収益還元率が変わってきます。また、BIG UP!を利用するアーティストを自社メディアでプッシュしたり、レーベルに所属するアーティストを発掘するオーディションを実施したりしている点も特徴です。
Frekul
完全無料で利用できることが特徴のディストリビューションサービスです。初期費用・月額費用ともに0円で、その反面収益還元率が60%と低めになっています。また、Amazon Musicの配信に非対応で、配信開始までの期間が約50日となっている点は要注意です。Frekulは店内BGMとして利用される「Simple BGM」も運営しており、Frekul登録者はSimple BGMにも楽曲を登録できます。
EggsPass
TOWER RECORDの関連会社であるEggsが運営するディストリビューションサービスです。自主制作CDをTOWER RECORDの店頭で販売してもらえたり、プロモーションやライブ出演のサポートを受けられたりと、アーティストに嬉しい特典があります。初期費用は完全無料でありながら、収益還元率は80%と比較的高めなところも魅力です。
Tune Core
国内最大級のディストリビューションサービスです。楽曲配信までの期間は最短2日と、スピード感のある対応が実現できます。料金は楽曲配信時に発生する仕組みで、収益還元率が100%であることも魅力です。再生回数をレポート表示できたり、利用者限定のコンペが案内されたりなど、アーティストをサポートするための機能が充実しています。
ライブ出演料で稼ぐ
ライブに出演して収益を得ることも可能です。リアル開催のライブとオンラインライブとで出演方法や収益の仕組みが少々異なりますので、それぞれ解説していきます。
ライブ出演による収益の仕組み
ライブハウスやバーなどのHPやSNSで出演アーティストを公募している場合もあれば、ジモティーのような掲示板サイトで地元の募集情報を探すこともできます。ライブを通して他のアーティストやライブハウスの運営、イベンターとのつながりも生まれるため、さまざまなイベント出演依頼の声がかかるかもしれません。また、他のアーティストのファンに聞いてもらえるため、自分たちのファンを増やすきっかけにもなるでしょう。
ただし、ライブハウスなどへの出演料には、チケットノルマ制が採用されている場合が多くなっています。販売したチケットの枚数や、自分たちを目当てに来場した顧客が少ない場合、赤字になることもある点には注意が必要です。
オンラインライブ開催による収益の仕組み
ライブ配信サービスを活用して、オンラインで実施する方法もあります。チケット制のサービスだけでなく、YouTubeライブ、SHOWROOM、ツイキャスといった無料で閲覧できるサービスもあるのが特徴です。ライブ配信の閲覧自体は無料であっても、投げ銭(スパチャ)があれば収益を得られるため、人気次第で稼げるでしょう。
主要なライブチケット販売サービス
リアルライブもしくはオンラインライブのチケットを販売できるサービスを4つ紹介します。
BASE
ネットショップ作成サービスの「BASE」でも、じつはライブのチケット販売が可能です。リアルライブとオンラインライブどちらにも対応しており、整理番号や配信URLの案内のように、有形のチケットがないケースにも対応しています。
▶関連記事:無形商品(物品・有形ではない商品/発送のない商品)の販売はできますか – ヘルプ | BASE
これまでにも温泉施設のチケット販売をBASEで行った事例がありますので、ぜひ参考にしてください。
Peatix
Peatixもリアルライブとオンラインライブの両方に対応したサービスで、初期費用・月額費用ともに無料です。チケット制のオンラインライブ配信では、販売実績の4.9%+売れたチケット1枚につき99円が手数料としてかかります。ただし、無料チケットや、リアルライブでチケット代を当日会場で精算する場合は料金が一切発生しないのが魅力です。
ZAIKO
ZAIKOは同一プラットフォーム上でチケット販売とオンラインライブ配信を行えるサービスで、リアルライブのチケット販売にも対応しています。有料アーカイブや投げ銭機能などオンラインライブに特化した機能も充実していることも魅力です。料金体系は複数あり、主催者の負担なしでチケットを販売することもできます。
LivePocket
初期費用・月額費用無料で利用できるチケット販売プラットフォームです。販売手数料は5%で、主催者負担と購入者負担を選べます。さらに振込手数料も1回あたり500円(税抜)と少額なため、小規模なライブの開催でも手数料の負担を抑えられるのが魅力です。
音楽素材のダウンロード販売で稼ぐ
楽曲だけでなく、動画やゲーム、ポッドキャストなどの効果音として使える音楽素材を販売する方法もあります。
音楽素材のダウンロード販売による収益の仕組み
音楽素材の販売方法は、主に2種類あります。1つは、音楽素材の使用権を販売するプラットフォームにアップして販売する方法です。もう1つは、ネットショップを作成して使用権を販売する方法です。どちらも素材の購入・ダウンロードに応じて収益を受け取れる仕組みで、ダウンロード販売専門のプラットフォームでは販売価格が決まっているケースもあります。
ただし、インターネット上には無料で使用できるフリー音源も多数あります。収益を得るには「お金を払ってでも使いたい」と思わせるような品質があるか問われるでしょう。
主要な音楽素材ダウンロード販売サービス
音楽素材を販売できる主要プラットフォームを4つ紹介します。
BASE
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、音楽素材を含むデジタルコンテンツの販売に対応しています。支払い完了後、顧客にダウンロードリンクがメールで送られ、ダウンロードできる仕組みです。初期費用・月額費用ともに0円で利用でき、商品販売時に決済手数料として3.6%+40円、サービス手数料が3%かかります。
>>関連記事:デジタルコンテンツ販売 | BASE Apps
BOOTH
クリエイター向けのネットショップ作成サービス「BOOTH」も、デジタルコンテンツのダウンロード販売が可能です。月額費用は無料で、商品販売時には販売手数料が5.6%+22円かかります。BOOTHでは同人誌やボードゲームのシナリオなども多く扱っているため、ゲームなどに特化した音楽素材を販売するのにおすすめです。
PIXTA
商用利用可能なフリー画像のプラットフォームとして有名な「PIXTA」でも、音楽素材のダウンロード販売が行えます。ただし、現時点では新規販売向け審査は停止中ですので、新たに登録することはできません。会員登録時に身分証の提出が求められ、販売数に応じたクリエイターのランクによって収益還元率が変わる仕組みが採用されています。
Audiostock
80万点以上のBGM・効果音を扱う音楽素材サイトです。初期費用・月額費用ともに完全無料で、素材のライセンス販売だけでなく、配信サービスへの配信や、TikTokでの楽曲の収益化も行えます。販売価格は指定されていて、BGMなら1,210 円 (税込)〜、効果音なら660 円(税込)で販売することになり、収益還元率は過去1年間の販売実績額によって変動する仕組みです。
楽曲・音楽素材を受注生産して稼ぐ
顧客の注文に応じて、オーダーメイドの音楽を制作して稼ぐ方法もあります。
音楽の受注生産による収益の仕組み
クラウドソーシングやスキルマーケットを利用したり、公募コンペに挑戦したりするなどして、顧客の注文に応じた音楽を制作する方法です。クライアントからあらかじめ金額を提示され、それに納得して受注する流れのため、受注金額はケースバイケースです。とくに公募サイトは報酬が低いものも多いため、注意しておきましょう。
主要な音楽の受注生産に対応したサービス
音楽の受注生産を請けられるサービスは、次の2つが代表的です。
ココナラ
楽曲・音楽素材の制作にかぎらず、200以上のカテゴリの知識・スキル・経験を売買できるプラットフォームです。出品は無料で、販売手数料として22%(税込)がかかり、購入者も購入額の5.5%を手数料として上乗せして支払います。
クラウドワークス
国内トップクラスのシェアを誇る、クラウドソーシングサービスです。250以上のカテゴリの仕事を公募でき、大手企業も発注主として多数利用しています。コンペのように企業の公募案件に応募することもできれば、「クラウドワーカーを探す」タブから案件の相談を募集することも可能です。
音楽講師として稼ぐ
講師として音楽レッスンを実施して稼ぐ方法もあります。
音楽レッスンによる収益の仕組み
音楽レッスンは、英会話レッスンのようにオンラインで指導を行う方法もあります。ただし、講師側・生徒側ともに、ネット回線によっては音の遅延が課題となるかもしれません。そのため、質を重視するのであれば対面レッスンが理想的です。
収益は基本的に、生徒から受け取るレッスン料からなります。音楽教室などを通してレッスンを実施する場合は、各教室の支払い体系に応じて決まるでしょう。
音楽レッスンの生徒募集方法
生徒を募集するには、SNSやジモティーのような地域性の強いWebプラットフォームで募集したり、地域の楽器店や公民館などに生徒募集の張り紙を出したりなどの方法があります。また、複数の講師を抱える音楽教室に業務委託として登録して、生徒の募集をかわりに行ってもらうことも可能です。
CDやグッズの販売で稼ぐ
ネット物販でCDやアーティストグッズを販売して稼ぐ方法もあります。単価も利益率も比較的高いため、重要な収入源として機能してくれるでしょう。
CDやグッズ販売による収益の仕組み
CDやレコード、カセットなどのフィジカル形態で楽曲を販売したり、アーティストロゴやオリジナルのデザインを施したTシャツやタオルなどの商品を販売したりする方法です。販売価格から原価や送料などを除いた金額が収益として手に入ります。ライブ出演時に大きな収益が見込めない場合も、ライブ後の物販でこうした商品を手売りすることで収益を補えるでしょう。
とくに、ライブやイベントの期間に合わせて物販できれば売上が期待できます。BASEでは、料金プランを組み合わせて利用することで、コストを抑えて利益を最大化することが可能です。
具体的には、オフシーズンは月額費用無料のスタンダードプランで固定費を0円に、ライブやイベントの期間はグロースプランにして手数料を抑える、といった使い方です。BASEはプランによる機能差が一切ないという特徴を最大限に活用することで、他のネットショップ作成サービスより柔軟に物販ができます。
主要なCD・グッズ販売できるサービス
CDやグッズのネット物販ができる代表的なサービスを3つ紹介します。
BASE
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、CDやグッズのネット物販だけでなく、前述の通りチケットや音楽素材のダウンロード販売などにも対応したサービスです。さまざまな種類の商品を同一プラットフォーム上にまとめられるので、売上促進にもつながるでしょう。また、スマホだけでも手軽に素早くネットショップを開設できるため、PCに苦手意識のある方にもおすすめです。
STORES
「STORES」はネットショップやPOSレジなど、オムニチャネルの決済に対応したサービスです。BASEと同じくデジタルコンテンツのダウンロード販売や、電子チケット販売機能も備わっています。無料プランもありますが、決済手数料が5.5%(2024年7月1日より)必要です。
BOOTH
楽曲や音楽素材のダウンロードが可能な「BOOTH」でも、ネット物販を行えます。発送代行オプションや匿名配送などの機能も備わっているため、個人でネット物販を行う場合も発送業務の負担やプライバシーを気にせず実施可能です。
音楽で稼ぐために必要なこと
音楽で稼ぐにあたって、前提として押さえておきたい考え方を3つ紹介します。
無料コンテンツで集客する
DTMソフトやスマートフォンなどで手軽に楽曲制作ができるようになったからこそ、競争率が非常に高くなっています。とくにWebでは無料で楽しめるコンテンツが溢れていることは、実感している方も多いでしょう。その中で「お金や時間をかけてもいい」と思ってもらうには、まず自分の楽曲を知ってもらうことが重要です。そのための手段としてSNSやYouTube、TikTokなどを活用して、顧客との接点づくりを心がけてみてください。
著作権についての知識を学ぶ
音楽をはじめクリエイティブな仕事では、著作権への理解が不可欠です。知らないうちに著作権違反をしてしまったり、他の人から著作権侵害をされたときに自分の商品である音楽を守ったりするためにも、著作権についての基礎知識を持っておくといいでしょう。
複数の手段を利用して稼ぐ
趣味で音楽をつづける場合は、楽曲配信だけ、ライブだけなど手段を限定していても構わないという方もいるでしょう。しかし、音楽を稼業としたい場合は、今回紹介した複数の手段を利用して収入を得るのが現実的です。稼ぐための柱を複数持っておくことで、安定した収入を目指せます。
まとめ
音楽で稼ぐ手段は楽曲制作やライブだけでなく、音楽素材の販売や講師業、グッズ販売などさまざまです。一定以上の収益を得るまでの道のりはかんたんではありませんが、自分に適した手段を組みあわせながら、夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。
ネットショップ作成サービスの「BASE」では、楽曲や音楽素材のダウンロード販売や、CD・グッズといった商品のオンライン販売が可能です。「クリエイターに最も選ばれているネットショップ開設サービスNo.1 (※1)」にも選ばれているBASEで、ぜひネットショップを作成してみてください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
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また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
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さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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