
通販サイトは個人でも簡単に作れるようになりました。通販サイトの作り方として代表的なのは、「ASP型」「モール型」「ソフトウェアインストール型」「フルスクラッチ型」の4種類です。
中にはスマホですぐに通販サイトを作る方法もありますし、機能やデザインにこだわって0から自作する方法もあります。自分の目的やスキルに適した方法を選ぶことで、通販サイト開設後もスムーズに運営できるでしょう。
この記事では、通販サイトを作る流れや、通販サイトの種類について解説します。作った通販サイトでの販売を軌道に乗せるため、最低限押さえておきたいポイントも紹介します。ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 通販サイトの作成手順
- 自分に適した通販サイトの種類
- 通販サイトの運営を成功させるコツ
通販サイトの作り方
通販サイトの作り方は、次の4つのステップに分けられます。
- コンセプトとショップ名を決める
- 商品を準備する
- 通販サイト開業の準備(配送・梱包・決済など)
- 集客をする
開業までの一連の流れについて、「売上0→10ガイド」でより細かく解説しています。
▶関連記事:売上0→10までガイド 月商10万円を達成したい人のための実践講座
1. コンセプトとショップ名を決める
まずは、ショップのコンセプトとショップ名(ブランド名)を決めます。インターネット上には無数にショップが存在するので、ブランディングを行って他店と差別化することが大切です。
はじめに「どんなショップにしたいか」「どんな人に買ってほしいか」などのコンセプトを書き出してみてください。コンセプトとターゲットをセットで考えると効果的です。ターゲットが数あるショップの中から自分のショップに共感し、買い物してくれるようなコンセプトを考えましょう。
たとえば、以下のような問いに答えることで、コンセプトやターゲットを明確にしやすくなります。
- ターゲットの属性(年齢、職業、年収、趣味など)
- ターゲットのどのような希望を叶えたいか/抱えている問題を解消したいか
- 競合と差別化できるポイント/優位性はなにか
- ターゲットにショップの魅力を端的に伝えるとしたら、最適な表現はどのようなものか
コンセプトが明確になったら、ショップ名を決めましょう。ショップ名にいい名前をつけられれば、ショップのイメージアップや売上アップにつながります。
ショップ名は、かんたんでわかりやすく、コンセプトを表したものであることが重要です。記憶に残りやすいネーミングであれば、指名買いやSNSでの拡散もされやすく、リピーターやファンの獲得にもつながるでしょう。
また、ショップ名をつける際は、他社や他ブランドと重複していないかをチェックしてください。同ジャンルで同じ名前のショップがあったり、他ジャンルであっても有名ブランドと重複していたりすると、場合によっては同名のショップから訴訟されるリスクもあります。訴訟にならずとも、誤認されるなど不利益となります。
ショップ名が決まったあとは、新しいショップに同じ名前を使われることを避けるため、商標登録をしておきましょう。
2.商品を準備する
通販サイトの商品を用意する方法として、「卸売業者から既製品を仕入れる方法」と「オリジナル商品を制作する方法」があります。決まったコンセプトに基づいて、商品を揃えていきましょう。
(1)卸売業者から既製品を仕入れる
セレクト商品を扱う場合、他のショップではなかなか手に入らない珍しい商品や、ショップのコンセプトを反映した商品を仕入れます。
商品を仕入れる方法として、次の6つが代表的です。
- 卸サイト(国内・海外サイト):小売店向けに卸売価格で商品を販売する通販サイトで仕入れる
- 展示会:卸売業者やメーカー、ブランドオーナーなどが商品を展示し商談を行うイベントで仕入れる
- 問屋街で仕入れ:商品の卸販売を行う実店舗で仕入れる
- 海外での現地買い付け:海外の問屋街やメーカーなどを訪れて直接買い付ける
- メーカーや個人から直接仕入れ:メーカーやブランドオーナーに直接連絡を取って仕入れ交渉を行う
- ドロップシッピング:メーカーや仲介業者からそのまま顧客に発送してもらい、無在庫で販売する
(2)オリジナル商品を制作する
オリジナル商品を作れるサービスも増えていて、個人でもかんたんにオリジナル商品を制作できます。
とくに初心者が取り組みやすい方法として、次の3つがあります。
- OEM:自社の生産ラインを持つ企業と契約して、オリジナル商品の作成を依頼する方法
- ハンドメイド:自宅などで商品を手作りする方法で、アクセサリーや雑貨、アパレルなどが人気
- オリジナル商品制作サービス:オリジナルデザインをプリントしたTシャツやスマホケース、文房具などの商品を作成できるオンデマンドサービスで、「オリジナルプリント.jp」が代表例
3.通販サイト開業の準備(配送・梱包・決済など)
販売に使う通販サイトのサービスを決め、商品販売に向けた準備を行います。
商品の写真や説明文をつけて商品登録を行い、商品販売の準備を進めましょう。商品写真と説明文は、購買を後押しする重要な要素です。
通販サイトの運営上、顧客とリアルな接点を持つ機会がありません。顧客が商品を買うためには、住所や決済情報などの個人情報を提供する必要があります。そのためにも、安心して買い物できるショップだとアピールすることが大切です。
顧客の信頼を獲得するために重要な要素の1つが、決済手段です。クレジットカードや銀行振込はもちろん、Amazon Payのように利用者が多くて信頼感のある決済手段をたくさん導入することをおすすめします。安心して利用しやすく、情報を入力する手間を省略できるため、カゴ落ちを防ぐ効果があるのも魅力です。
また、梱包も大切です。梱包が雑だと、商品が破損してクレームにつながり、ショップへの信頼を失ってしまいます。トラブルを避けるためにも、商品ページにはサイズや梱包方法を明記し、丁寧な梱包を心がけてください。
4.集客をする
通販サイトの準備が整ったら、顧客を呼び込み、商品を販売します。通販サイトで成功するには、集客が重要なポイントです。
お金がかかる集客方法もあれば、無料でできる方法もあります。代表的なものは次のとおりです。
有料施策 | リスティング広告 | Googleの検索結果一覧に、テキスト形式の広告を並べる方法です。ショップ名とかんたんな説明文(ディスクリプション)を掲載できます。 |
ショッピング広告 | Google検索のショッピングタブに広告を出稿する方法です。商品写真と商品名など商品の概要が掲載できます。 | |
SNS広告 | InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、FacebookなどのSNSに広告を出稿する方法です。 | |
アフィリエイト広告 | 商品やショップを広告するブログ(=アフィリエイトブログ)を経由して、ショップに誘導する集客方法です。 | |
無料施策 | SEO対策 | 顧客が検索しやすいキーワードを商品名や商品説明などに含める方法です。 |
コンテンツマーケティング | noteをはじめとするブログ記事や、YouTubeに代表される動画コンテンツを通して、ショップや商品の認知を広げるマーケティング手法です。 | |
SNS運用 | InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、FacebookといったSNSでショップや商品の情報を発信する方法です。 | |
メールマガジン配信 | 過去に商品を購入した顧客や、ショップに興味があって会員登録した顧客向けに、新商品の情報やクーポンなどを配信する方法です。 |
商品の特性やターゲット層などにあわせて効果的な方法を選択し、集客しましょう。
通販サイトを初めて運営する場合、広告やSEOなどの運用経験がない人も多く、準備に時間がかかったり、高品質な広告や記事を作るのが難しいと感じたりするかもしれません。時間や労力がかかったわりに成果が出ず、集客を難しく思う人も多いでしょう。
初心者は、SNSを活用して集客を行うのがおすすめです。実際に、BASEでは、81.2%のショップオーナーがSNSを集客に役立てています。
中でも、ショップオーナーから圧倒的な支持を集めるSNSがInstagramです。
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多くのオーナーがInstagramを利用していることから、Instagramは集客効果が非常に高いSNSであると言えます。株式会社ホットリンクが実施した2024年の調査によると、約55%の人が「Instagramをきっかけに商品を購入、または店舗に来店したことがある」と回答しています。
利用率も、他のSNSに比べてInstagramが高い傾向にあります。総務省が実施した「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Instagramの利用率は56.1%と、FacebookやX(旧Twitter)を上回る結果です。
Instagramには、集客に便利な機能が豊富です。Instagramを「プロアカウント」に切り替えると、分析機能「インサイト」が利用可能になります。また、投稿に商品をタグ付けして商品ページに誘導するショッピング機能もあり、フィード(ホーム画面)やストーリーズへの広告出稿も可能です。
Instagramの活用方法は以下の記事でくわしく紹介しています。通販サイトの準備とあわせて、Instagramでの集客をぜひ実践してみてください。
通販サイトの種類は大きく4つある

上記の「3.通販サイト開業の準備(配送・梱包・決済など)」のタイミングで、通販サイトサービスを決める必要があります。通販サイトは以下4つの種類に分けられます。
- ASP型
- モール型
- ソフトウェアインストール型
- フルスクラッチ型
4種類のうちどれがおすすめかは、運営体制や目的によって変わります。
たとえば、通販サイトをはじめて開設する個人にはASP型がおすすめです。費用面のリスクが低く、操作もしやすいためです。
ASP型 | モール型 | ソフトウェア型 | フルスクラッチ型 | |
おすすめ度(初心者向け) | ◎ | ○ | △ | × |
初期コスト | ◎(無料~) | △(数万円〜) | ○(少額〜) | ×(数百万円〜) |
専門知識の必要性 | 不要 | 不要 | 必要(中級〜) | 必要(上級) |
デザインの自由度 | ○ | △ | ◎ | ◎ |
集客のしやすさ | △(自力で行う) | ◎(モール内集客) | △ | △ |
向いている人 | ネット販売にはじめて挑戦する人 | 集客力の高いプラットフォームで販売したい人 | ECやITの知識がある人 | 本格ECを開発・運営できる企業向け |
通販サイトの種類によって、立ち上げまでに必要なコストや専門知識、手間はさまざまです。通販サイトの種類別に、作成方法についてくわしく解説します。
ASP型
BASEのように、ネットショップの作成サービスを利用して、通販サイトを開設する方法です。
ASP型の最大の特徴は、かんたんに通販サイトを作成できることです。通販サイトの初心者や、手間を抑えて運営したい場合におすすめです。
ASP型が向いている人
- コストを抑えてショップを開設したい個人
- 実店舗やSNSなどですでにファンを獲得できている個人や企業
ASP型のメリット・ デメリット
メリット | デメリット |
費用や販売手数料がリーズナブルすぐに販売を開始できる専門知識がなくても開設・運営ができるデザインを選べるSNSとの親和性が高い | 自力で集客する必要がある細かいデザイン調整はできない場合がある |
とくに魅力的なのは、コストを抑えて通販サイトを開設できる点です。初期費用や固定費用が0円のサービスを選べば、商品が売れて手数料が発生するまで、通販サイトの運営費用がかかりません。
また、操作がかんたんなため専門知識が必要なく、アカウント登録からわずか数十分でネット販売を開始できるのもメリットです。
ショップへの集客は自力で行う必要があります。しかし、ショップデザインの自由度が高い分ブランディングもしやすく、SNSも活用しながらファンを作りやすい環境です。
ASP型通販サイトの各サービスは、下記の記事で徹底的に比較しています。こちらも参考にしてみてください。
ASP型通販サイトの作成手順(BASEの場合)
ASP型通販サイトを作成する具体的な手順はサービスにより異なります。ここでは、初期費用・月額費用ともに無料で開設できるBASEを例に説明します。
【STEP1】会員登録
BASEのサイトにアクセスして3つの必要事項を入力し、会員登録を行います。その後、画面上の指示にしたがって、運営に関する情報を入力します。
【STEP2】ショップ作成(商品登録・デザイン編集など)
商品を登録し、必要に応じてデザインの変更・編集を行えば完了です。モール型や他のASP型サービスと異なり、決済手段の審査結果を待つ時間などは発生しません。
BASEで通販サイトを開設する方法について、くわしくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
モール型
事業者が提供するプラットフォーム上に、通販サイトを開設する方法です。
数多くの通販サイトが商店街(モール)のように集まることから「モール型」とも呼ばれます。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが代表例です。
モール型がおすすめの方
- ある程度の売上規模が確実に見込める企業
モール型のメリット・ デメリット
メリット | デメリット |
モール自体に知名度があり、集客力が高い顧客の購買意欲が高いモールの信頼性が高い | 出店費用や販売手数料などが高い競合が多く、薄利になりがちショップのカスタマイズ性が低い販売開始まで数ヶ月かかる操作方法がむずかしい |
モール型の最大のメリットは、集客力が高い点です。モール自体に知名度があるケースが多く、モールに訪問する時点ですでに購買意欲が高いため、売上につながりやすい傾向にあります。
ただし、出店費用や販売手数料が高い点がデメリットです。また、申し込みから開設まで4週間から最大で2ヶ月かかる場合もあります。ショップのカスタマイズは自由に行えず、操作方法がむずかしいと感じる人も多いでしょう。
モール型通販サイトの作成手順(楽天市場の場合)
楽天市場を例にとり、モール型通販サイトを作る流れを紹介します。
【STEP1】出店申し込み
楽天のサイトにある「出店申込ボタン」から必要事項を入力し、申し込みます。
【STEP2】開店準備(決済手段・配送方法の設定など)
店舗運営システムの利用が開始されたら、操作案内にしたがい、開店準備(決済や配送など)を進めていきます。場合によって差がありますが、開店準備には2週間〜1ヶ月ほどかかると見ておきましょう。
【STEP3】オープン審査
開店準備が完了すると、出店前に審査が実施されます。審査に通過すれば、開店します。
モール型で出店する場合は、出店申し込みから開店までに、ある程度の時間がかかります。
ソフトウェアインストール型
通販サイトの構築に必要な機能を備えたソフトを使って、通販サイトを開設する方法です。パッケージ型とも言われます。
パッケージソフトとしてはホームページ・ビルダーやEC-ORANGEなどが代表的ですが、EC-CUBEのようにWebで無料公開されているオープンソースのソフトを利用する方法もあります。いずれの場合も、プログラミングやサーバーに関する知識が必須です。
ソフトウェアインストール型がおすすめ
- ITやWebに精通した社員が在籍しており、高機能な通販サイトを開設したい企業
ソフトウェアインストール型のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
自由にサイトをカスタマイズできる必要な機能が揃っている | 導入費用がASP型に比べ高額サーバーなどの保守運用が必要運営・改修に工数がかかるセキュリティ対策が必要 |
パッケージソフトはASP型通販サイトと比べて拡張性が高く、高機能な通販サイトを作れます。
ただし、導入費用や維持費用(ランニングコスト)が、ASP型通販サイトと比較すると高額になります。その理由は、サーバーの準備やセキュリティ対策の実施、導入作業などが必要なため、専門知識のある人材を確保したり、専門業者に依頼したりすることになるためです。
ソフトウェアインストール型通販サイトの作成手順
ソフトウェアをインストールして通販サイトを構築するための、一般的な方法を紹介します。
【STEP1】サーバーやドメインなどのインフラ環境を自社で用意
ソフトウェアを使って通販サイトを作成する場合は、そもそもショップを設置するために、オンライン上に場所を用意する必要があります。そのため、プログラミングやサーバーの知識を使い、環境を構築していきます。社内にリソースがない場合、専門業者にアウトソーシングするなど対応が必要です。
【STEP2】パッケージをダウンロードしてショップ作成
インフラ環境が用意できたら、ソフトウェアの公式サイトからパッケージを購入・ダウンロードし、通販サイトに必要なカート機能などを作成していきます。
フルスクラッチ型
自社でEC機能を構築して、通販サイトを開設する方法です。この方法は、ASP型通販サイトなどが提供しているものをすべて自社で一から作成するイメージ。つまり、膨大な費用と時間がかかります。莫大な費用、高い技術力や専門知識が必要になるため、大企業向けのサイト構築方法です。
フルスクラッチ型がおすすめ
- 既存のシステムと連携することを想定した、大規模な通販サイトを構築したい大手企業
フルスクラッチ型のメリット・ デメリット
メリット | デメリット |
自社に合ったシステムを構築可能システム障害などに迅速に対応できる | 高い技術力や専門知識が必要サイトの規模に応じたコストがかかる構築に長い時間が必要非常に高コストセキュリティリスクへの備えが必要 |
独自システムは導入にコストがかかりますが、その分独自性の高い通販サイトを作成可能です。たとえば、自社の顧客管理システムや、物流システムなどと連携させた通販サイトなども構築できます。
その分初期費用が高額になり、規模によっては数千万円以上になるでしょう。通販サイトが完成するまでに半年~1年以上の期間がかかる場合も。
また、顧客情報を預かり、決済を安全に行うためには、万全なセキュリティ対策も欠かせません。自社に技術力や専門知識がなければ、セキュリティを担保するのはむずかしいでしょう。
フルスクラッチ型通販サイトの作成手順
フルスクラッチ型の通販サイトを構築するには、次のような手順が発生します。
【STEP1】要件定義
まず社内でどういった機能が必要か、どんな通販サイトにするかを話し合って決めます。
【STEP2】サーバーや機能の設計
サーバーなどのインフラ部分の設計から、表側のカート仕様の設計を行います。対応範囲が多岐に渡るため、高度な専門知識と時間が必要になります。
【STEP3】実装
ゼロからシステムを開発します。ここでもかなりの時間と費用が必要です。
無料で通販サイトを作るなら「ASP」型がおすすめ
無料で通販サイトを作りたい場合は、ASP型のBASEがおすすめです。
くわしい理由は下記の記事で解説していますので、ご確認ください。
通販サイトの作成にあたって最低限押さえたいポイント
通販サイトの運営で成功するために、押さえておきたいポイントがあります。ここでは、事前に知っておきたい、成功のコツをご紹介します。
ブランディングを意識する
通販サイトは誰でもかんたんに作れる身近な存在になってきました。つまり、多くの通販サイトの中で生き残るためにはブランディングをして競合と差別化することが大切です。
モール型の通販サイトは集客がしやすいのがメリットですが、ショップのコンセプトや個性をアピールしにくいため、差別化がむずかしい傾向にあります。ショップをカスタマイズできるモール型もありますが、類似商品が多いと、競合と差別化するのは困難です。
ASP型でオリジナルのネットショップをはじめるほうが、お店やブランドのコンセプトに共感してもらいやすいでしょう。集客のハードルは少し高くなりますが、リピーターやファンの獲得にもつながりやすいと言えます。
集客方法を事前に考えておく
モール型の通販サイトサービスは、運営にかかる費用が割高ですが、強い集客力があります。
一方で、ASP型の独自ショップでは、自分で集客を行う必要があります。独自ショップの集客戦略としては、SNSを活用するのが効果的です。
SEO対策によって検索流入で集客しようとしても、モール型の通販サイトの集客力が強いため、よほどの知識と経験がないと成果を出せないでしょう。SNS広告の出稿などにより、開店と同時に精力的な集客戦略を実行すると、他店と差がつきやすくなります。
最初から高度なことをしようとしない
通販サイトの集客にはさまざまな施策を打ち出せますが、突然全部やろうとすると、売上が振るわなかったときのリスクが増大します。
たとえば、小規模のショップが有料サービスに手を出したり高度な設定に時間をかけたりしても、リターンが伴わず、運営が回らなくなってしまうこともあります。最初はSNSによる集客と商品販売にしぼるのがおすすめです。ショップの規模が大きくなってきてから、事業拡大施策を広げましょう。
顧客目線で安心感のあるサイト作りをする
通販は実店舗と違い、購入前の商品を実際に手に取って見ることができません。そのため、顧客に安心して購入してもらうためのサイト作りが重要です。具体的には、商品情報や発送までの日数や梱包方法などをくわしく明記し、信頼できる決済手段を用意します。
とくに、商品情報を丁寧に作成すれば、クレームや返品などのトラブルを防止できるので、時間をかけて取り組んでみてください。
決済手段は、主要なモール型とASP型のサービスであれば、基本的に信頼性の高い決済サービスが揃っています。通常、決済サービスを導入するためには審査が必要です。審査には数日かかる場合もあるため、ショップ開設までに待ち時間が発生します。しかしBASEなら、主要な決済方法を待ち時間なしで導入可能です。くわしくは以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
通販サイトを作成したBASEの事例

東京都内に複数店舗構える人気ラーメン店「麺屋武蔵」は、通販サイトでつけ麺セットやチャーシューの販売を行っています。通販をスタートしたきっかけは、コロナ禍により顧客に来店してもらうことがむずかしくなったことです。
当初は店舗のホームページに通販機能をつけることを考えたものの、費用は数百万円、期間も最短で数週間かかることがわかりました。また、モール型では売上がなくても毎月固定のランニングコストが発生するケースが多い上、実際に商品販売ができるようになるまで1か月以上かかることもあります。
コロナ禍で売上が激減する中、応急処置のような形で、費用も時間もかからないASP型の通販サイト「BASE」を選んだそうです。通販サイトを作るのは初めてでしたが、BASEではアカウントの登録からたった30分で商品が販売できる状態にできました。
通販サイトの開設直後から1ヶ月で、300〜400万円ほどの売上を達成。実店舗の売上が戻った現在は、通販サイトの売上が安定して月商200万円ほどになるように工夫しているのだとか。通販用商品の仕込みはアイドルタイムなどに行えるので、実店舗の業務とも両立できているそうです。
通販サイトを作る上でよくある質問

通販サイトについての疑問にまとめてお答えします。
通販サイトの自作は可能ですか?
通販サイトは個人でも十分自作可能です。通販サイトの作成方法はさまざまで、「ASP型」「モール型」「ソフトウェアインストール型」「フルスクラッチ型」の4つに分類できます。このうちASP型やモール型のサービスなら、プログラミングやデザインなどの専門スキルがない人でもかんたんに通販サイトを作成できるため、おすすめです。
無料で作れる通販サイトはありますか?
ASP型ネットショップであれば、無料で通販サイトを作成できるサービスがたくさんあります。たとえば、BASEのスタンダードプランを選んだ場合、初期費用も月額費用も0円であるため、商品が売れて各種手数料が発生するまで無料で利用可能です。
通販サイトとネットショップの違いは何ですか?
通販サイトとネットショップは、言葉の意味に違いはありません。どちらもインターネット上で商品を販売するWebサイトを指します。「ECサイト」「オンラインショップ」と呼ぶこともあります。
なお、インターネットが発達する以前の通信販売は、通販カタログを発行して顧客から注文を受ける形式でした。現在ネット通販を行っている「ベルメゾン」や「フェリシモ」なども、かつてはカタログによる通信販売を実施していた会社です。
まとめ
通販サイトの作成方法を、大きく4つにわけて解説しました。中でも、とくにかんたんではじめやすいのが、ASP型通販サイトです。
ASP型の通販サイト作成サービス「BASE」は、初期費用・月額費用ともに無料のプランを用意しています。売上が発生するまで費用0円で通販サイトを運営できるので、コスト面でのリスクを抑えられます。
さらに、「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」にも選ばれた豊富な機能性も魅力です。ASP型は自力で集客する必要がありますが、SNS連携など集客をサポートする機能や、累計ID登録者数1,600万人(2025年3月時点)のショッピングアプリ「Pay ID」などを活用できます。無料プランでも有料プランと同じ機能を利用できるため、機能面で不自由さを感じることもないでしょう。
リスクを抑えて魅力的な通販サイトを作りたい方は、ぜひBASEの利用をご検討ください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
テンプレートから選べる
BASEなら操作もかんたん

専門知識がなくても、驚くほどスムーズに、自分の世界観を表現することができます。デザインの難しさに悩むことなく、理想のネットショップを今すぐ形に。月額費用0円ではじめよう。