通販サイトの作り方。種類ごとのメリット・デメリットや作成手順を比較

2024.09.07(更新:2024.10.11)

通販サイトで商品を販売したいけど、作り方がわからない、という声をよく聞きます。

でも、それも無理はありません。なぜなら通販サイト(ネットショップ)の作成方法は大きく分けて4種類あり、しかもそれぞれがまったく異なる性質を持っているからです。

そこで今回は、通販サイトを開業する基本の流れを紹介した上で、通販サイトの種類別のメリットやデメリット、作成手順を比較して解説していきます。自分の目的に合った、通販サイトの作り方を見つけてください。

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通販サイトの作り方

そもそも、通販サイトを開業するまでに、どのような手順を踏んだらいいのかわからない人も多いでしょう。通販サイトの作り方は、次の6つのステップに分けられます。

  1. コンセプトとショップ名を決める
  2. 商品を準備する
  3. 利用する通販サイト作成サービスを選ぶ
  4. 通販サイト開業の準備(配送・梱包・決済など)
  5. 集客をする

なお開業までの一連の流れについては、「売上0→10ガイド」というページで細かく解説しています。以下のリンクからご覧ください。

売上0→10までガイド 月商10万円を達成したい人のための実践講座

コンセプトとショップ名を決める

売る商品が決定したら、ショップのコンセプトとショップ名(ブランド名)を決めます。インターネット上には無数にショップが存在するので、ブランディングを行って他店と差別化することが大切です。

まずは「どんなショップにしたいか」「どんな人に買ってほしいか」といったコンセプトを書き出してみてください。コンセプトは、ターゲットとセットで考えると効果的です。特定のターゲットが、数あるショップの中から自分のショップに共感を抱いて買い物してくれるようなコンセプトを考えましょう。

例えば、以下のような問いに答えることで、明確にしやすくなります。

  • ターゲットはどのような属性か(年齢、職業、年収、趣味など)
  • ターゲットのどのような希望を叶えたいか/抱えている問題を解消したいか
  • 競合と差別化できるポイントはなにか/優位性はなにか
  • ターゲットにショップの魅力を端的に伝えるとしたら、最適な表現はどのようなものか

コンセプトが明確になったら、ショップ名も決めていきましょう。ショップ名の付け方によっては、ショップのイメージアップや売上アップにつながります。

ショップ名はかんたんでわかりやすく、コンセプトを表したものを選ぶのがポイントです。記憶に残りやすいネーミングであれば、指名買いやSNSでの拡散もされやすく、リピーターやファンの獲得にもつながるでしょう。

また、ショップ名は他社と被っていないかもチェックしてください。同ジャンルで同じ名前のショップがあったり、他ジャンルであっても有名ブランドと被っていたりすると、顧客に覚えられてしまったり、場合によっては同名のショップから訴訟されるリスクもあります。

ショップ名が決まったあとは、新しいショップが同じ名前を使うのを避けるためにも、商標登録もしておきましょう。

ネットショップのブランド名の決め方!8つの発想法とチェックリストを紹介!

商品を準備する

通販サイトの商品の準備方法は、「卸売業者から既製品を仕入れる方法」と「オリジナル商品を制作する方法」があります。決まったコンセプトに基づいて、商品を揃えていきましょう。

(1)卸売業者から既製品を仕入れる

  • 卸サイト(国内・海外サイト):小売店向けに卸売価格で商品を販売する通販サイト
  • 展示会:卸売業者やメーカー、ブランドオーナーなどが商品を展示し商談を行うイベント
  • 問屋街で仕入れ:商品の卸販売を行う実店舗
  • 海外での現地買い付け:海外の問屋街やメーカーなどを訪れて直接買い付ける
  • メーカーや個人から直接仕入れ:メーカーやブランドオーナーに直接連絡を取って仕入れ交渉を行う
  • ドロップシッピング:メーカーや仲介業者からそのまま顧客に発送することで、無在庫で販売する方法

ネットショップの8つの仕入れ方法を、仕入れ手順とあわせて解説!

(2)オリジナル商品を制作する

  • OEM:自社の生産ラインを持つ企業と契約して、オリジナル商品の作成を依頼する方法
  • ハンドメイド:自宅などで商品を手作りする方法で、アクセサリーや雑貨、アパレルなどが人気
  • オリジナル商品制作サービス:オリジナルデザインをプリントしたTシャツやスマホケース、文房具などの商品を作成できるオンデマンドサービスで、「オリジナルプリント.jp」が代表例

OEMとはどんな仕組み?種類やメリット・デメリット、OEM委託先の選び方などについて解説

利用する通販サイト作成サービスを決める

販売に使う通販サイトサービスを決定します。通販サイトの開設には大きく「モール型」「ASP型」という選択肢があります。

モール型は、<Amazon>や<楽天市場>のように、多数のショップが集まる通販サイトです。一方で、ASP型は<BASEのように自分だけの通販サイトを立ち上げて集客できるタイプです。

ASP型の通販サイトサービスを使うとブランディングを行いやすく、リピーターやファンを増やせるでしょう。

SNSを上手に活用すれば集客を見込めるため、スムーズにショップを開設できるASP型のサービスがおすすめです。また、ASP型はモール型に比べてコストが安いため、少ないリスクで始められるのもメリットです。

通販サイト開業の準備(配送・梱包・決済など)

どの通販サイト作成サービスを利用するか決めたら、商品販売に向けた準備を行います。

商品の写真や説明文を用意して商品登録を行って、商品販売の準備を進めましょう。商品写真と説明文は、購買を後押しする重要な要素です。BASEの調査では、売れるショップの共通点が「商品写真は5枚以上、商品説明文は650文字以上あること」だとわかっています。

「ショップの説明」の目安は◯◯◯文字以上!売れているショップの傾向

また、通販サイトは顧客とリアルな接点を持つ機会が少ないうえ、商品を買うためには住所や決済情報などの個人情報を提供してもらう必要があります。そのためにも、安心して買い物できるショップだとアピールすることが大切です。

顧客の信頼を獲得するために需要な要素の1つが、決済手段です。クレジットカードや銀行振込はもちろん、Amazon Payのように利用者が多くて信頼感のある決済手段を数多く導入することをおすすめします。安心して利用しやすいうえ、情報を入力する手間を省略できるので、カゴ落ちを防ぐ効果があるのも魅力です。

ネットショップにおける7つの決済方法のメリットとデメリットを徹底比較!

また、梱包も大切です。梱包方法が雑だと、商品が破損してクレームに繋がったり、ショップへの信頼を失ってしまったりします。そうしたトラブルを避けるためにも、商品ページにはサイズや梱包方法も明記したうえで、丁寧な梱包を心がけてください。

ネットショップでの梱包方法!基礎知識から満足度を高める工夫の仕方まで

集客をする

商品登録や在庫補充などで販売の準備が整ったら、実際に商品を販売していきます。
ネットショップで成功するには集客が重要なポイントです。

集客方法には有料のものもあれば、無料でできるものもあります。代表的なものは次のとおりです。

https://baseu.jp/wp-admin/post.php?post=17988&action=edit#

有料施策 

リスティング広告

Googleの検索結果一覧に、テキスト形式の広告を並べる方法です。ショップ名とかんたんな説明文(ディスクリプション)を掲載できます。

ショッピング広告

Google検索のショッピングタブに広告を出稿する方法です。商品写真と商品名など商品の概要が掲載できます。

SNS広告

InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、FacebookなどのSNSに広告を出稿する方法です。

アフィリエイト広告

商品やショップを広告するブログ(=アフィリエイトブログ)を経由して、ショップに誘導する集客方法です。

無料施策 

SEO対策

顧客が検索しやすいキーワードを商品名や商品説明などに含める方法です。BASEでは、SEO対策をかんたんに行える「SEO設定 App」を用意しています。

コンテンツマーケティング

ブログ記事や動画といったコンテンツを通して、ショップや商品の認知を広げるマーケティング手法です。

BASEではブログ作成サービスのnoteのプラットフォーム上に商品情報を掲載できる「noteストア App」や、YouTubeの動画内やチャンネルで商品を紹介できる「YouTubeショッピング連携」などの機能を活用できます。

SNS運用

InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、FacebookといったSNSでショップや商品の情報を発信する方法です。

メールマガジン配信

過去に商品を購入した顧客や、ショップに興味があって会員登録した顧客向けに、新商品の情報やクーポンなどを配信する方法です。BASEでは「メールマガジン App」やLINEで情報発信できる「おみせコネクト App」などの機能が活用できます。

商品の特性やターゲット層などにあわせて、これらの方法をバランスよく使って集客していきましょう。

通販サイトをはじめて運営する場合は、広告や検索流入によって集客した経験がないことも多く、準備に時間がかかったり広告や記事の質が低くなったりするかもしれません。そのため、時間や労力がかかったわりに成果が出ず、集客が難しいと感じる場合もあります。

そのようなケースでは、すでにファンやフォロワーを集められているSNSを活用して集客対策を行うのが手っ取り早い方法です。実際に、BASEでは、81.2%のショップオーナーがSNSを集客に役立てています。

なかでも、ショップオーナーから圧倒的な支持を集めるSNSがInstagramです。

※参考:オーナーズ調査2023を発表いたします

BASEでもInstagramを活用した集客機能を豊富に用意しています。Instagram販売 App」や「Instagram広告 App」など、無料で利用できるものも、有料で集客する方法もどちらも用意していますので、ぜひ活用してみてください。

少しのコツでOK!集客上手がやっているインスタグラム運用

 

通販サイトの種類は大きく4つある

通販サイトの作り方としては、大きくわけて、以下の4つの方法があります。

  1. ECモール型
  2. ASP型
  3. ソフトウェアインストール型
  4. フルスクラッチ型

聞き慣れない言葉が並んでいるかと思いますが、どういった手段で通販サイトを作るのかによって、必要なコストや時間だけでなく、その工程までもがびっくりするほど異なってきます。

まずは、通販サイトを作る際に必要な工程と費用の違いに着目しましょう。自分でできる工程がどれくらいあるか、通販サイトの作成にかけられる予算と合致するかが重要になるためです。そのうえで、それぞれの方法のメリット・デメリットを確認し、通販サイトの作成方法を決めていきましょう。

 

モール型

ASP型

ソフトウェア
インストール型

フルスクラッチ型

システム要件定義

不要

不要

必要

必要

サーバー契約

不要

不要

必要

必要

ドメイン取得

不要

サービスによる

必要

必要

デザイン

コーディング知識が必要

テンプレートでも作成可能

コーディング知識が必要

コーディング知識が必要

決済代行会社への申込

必要なものもある

サービスによっては必要

必要

必要

セキュリティ・保守運用

不要

不要

必要

必要

初期費用

0円〜数万円

0円〜

0円〜

500万円以上

ランニングコスト

販売手数料、決済手数料など

決済手数料など

サーバーやソフトの保守運用費用、人件費など

サーバーやソフトの保守運用費用、人件費など

上記は違いを分かりやすく説明するために、非常に簡易的な差分を示しています。

上記の通り、フルスクラッチ型では通販サイトを立ち上げるために、サーバーの契約から、立ち上げ後の保守運用まで必要となります。

一方でASP型やモール型であれば、あくまでもサービス会社のサービスを使ってショップを立ち上げるので、保守運用などのコストを省くことができます。

また決済に関しても、フルスクラッチであれば、自分で決済代行会社などとサービス契約をしなければなりません。

一方でASP型であれば、たとえばBASEのように、サービスの管理画面で申込ボタンを押すだけで決済を導入することもできます。

このように通販サイトの作り方次第で、立ち上げまでに必要なコストや手間までも大きく変わってくるのです。

このあと、それぞれの作成方法についてもう少しくわしく解説していきます。

モール型

もっともメジャーな方法が、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモール型通販サイトです。

事業者が提供するプラットホーム上に、通販サイトを開設する方法です。数多くの通販サイトが商店街(モール)のように集まることから、「ECモール」とも呼ばれています。

モール型がおすすめの方

  • ある程度の売上規模が確実に見込める企業

メリット

  • モール自体に知名度があり、集客力が高い
  • 顧客の購買意欲が高い
  • モールの信頼性が高い

モール型の最大のメリットは、集客力が高い点です。また、モールに訪問する顧客は、すでに商品を求めて来ているため、購買意欲が高いことが考えられます。

また、ECモールによっては、さまざまなサポートを実施しています。<楽天市場>であれば、新規出店コンサルタントや店舗オープンアドバイザー、ECコンサルタントといったスタッフが、ページの作り方や販売戦略を考えるうえでのアドバイスをしてくれます。

デメリット

  • 出店費用や販売手数料などが高い
  • 競合が多く、薄利になりがち
  • ショップのカスタマイズを自由におこなえない
  • 販売開始まで数ヶ月かかる
  • 操作方法がむずかしい

モール型の難点として、出店費用や販売手数料が高いことが挙げられます。たとえば<楽天市場>の場合、「スタンダードプラン」であれば、初期費用60,000円、月額費用約50,000円と高額です(月額費用は月商により異なります)。

また、申し込みから開設まで4週間から最大で2ヶ月かかることもあります。ショップのカスタマイズは自由におこなえず、操作方法がむずかしい、と感じる人も多いでしょう。

モール型通販サイトの作成手順(楽天市場の場合)

具体的な導入手順は、利用するECやモールによって異なってきますが、ここでは<楽天市場>を参考に、ご紹介していきます。

【STEP1】出店申し込み
まず、サイトにある「出店申込ボタン」から必要事項を入力し、申し込みをおこないます。

【STEP2】開店準備(決済手段・配送方法の設定など)
店舗運営システムの利用が開始されたら、実際にシステムを利用して、開店準備(決済や配送など)を進めていきます。

【STEP3】オープン審査
準備が完了すると、出店前に審査がおこなわれるので、その審査に通過すれば、開店となります。

開店準備からオープン審査までは、個人差がありますが、2週間〜1ヶ月ほどかかると見ておきましょう。このように、ECモールで出店する場合は、申し込みから出店までに、ある程度の時間がかかります。

ASP型

BASEやカラーミーショップのように、通販サイトに必要な機能を提供している事業者のサービスを利用して、通販サイトを開設する方法です。

この方法の特徴は、なんといってもかんたんに通販サイトを作成できることです。

ASP型がおすすめの方

  • コストを抑えてショップを開設したい個人
  • 実店舗やSNSなどですでにファンを獲得できている個人や企業

メリット

  • 費用や販売手数料がリーズナブル
  • 自由にデザインや運営方法を選べる
  • 商品の価格競争が起きにくい
  • ファンを作りやすい
  • SNSとの親和性が高い
  • すぐに販売を開始できる
  • 専門知識がなくても、開設・運営ができる

サービスによっては、初期費用や固定費用が0円のところもあるため、コストをおさえて通販サイトを開設することができます。

固定費用のほかには、手数料(システム利用料)や決済手段ごとの決済手数料がかりますが、いずれも売上金の2.0~6.6%ですので、安価に利用できます。

また、専門知識は必要なく、かんたんなアカウント登録作業のみのわずか数十分で、すぐにネット販売を開始できるのが特徴です。

デザインも自由度が高く、オリジナルな通販サイトを開設できるので、SNSの個人アカウントとも親和性が高く、ファンを作りやすい環境になっています。

デメリット

  • モール型と比較すると、集客力が弱い
  • モール型に比べて、顧客の心理的ハードルが高い
  • 自力で集客する必要がある

ショッピングモールと比較すると、ASP型通販サイトの各サービスから直接ショップに集客する力が弱いため、自身で集客する必要があるのがデメリットといえます。ただし、集客をサポートする機能が豊富に備わったサービスも多いので、利用するサービスを検討する際に見比べてみてください。

なお、ASP型通販サイトの各サービスは、下記の記事で徹底的に比較していますので、こちらも参考にしてみてください。

ネットショップを開業するならどのサイトがおすすめ?徹底比較しました!

ASP型通販サイトの作成手順(BASEの場合)

こちらも、具体的な手順はサービスにより異なりますが、初期費用・月額費用ともに無料ではじめられるBASEの場合を例に、説明します。

【STEP1】会員登録
まず、BASEのサイトにアクセスして、3つの必要事項を入力し、会員登録をおこないます。その後、画面上の指示にしたがって、運営に関する情報などを入力。

【STEP2】ショップ作成(商品登録・デザイン編集など)
商品を登録したり、自分好みにデザインを編集したりすれば、完了です。モール型や他のASP型サービスと違って、決済手段を導入するための審査や待ち時間などは発生しません。

くわしくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

「BASE」の始め方。どうやってお店を開くの?開設までの手順と注意点まとめ

ソフトウェアインストール型

通販サイトの構築に必要な機能を備えたソフトを使って、通販サイトを開設する方法です。パッケージ型とも言われます。

パッケージソフトとしてはホームページ・ビルダーやEC-ORANGEなどが代表的ですが、EC-CUBEのようにWebで無料公開されているオープンソースのソフトを利用する方法もあります。いずれの場合も、プログラミングやサーバーに関する知識を持った専門職による準備が必須です。

ソフトウェアインストール型がおすすめ

  • ITやWebに精通した社員が在籍しており、高機能な通販サイトを開設したい企業

メリット

  • 自由にサイトのカスタマイズがおこなえる
  • 必要な機能が揃っている

パッケージソフトはASP型通販サイトと比べて拡張性が高いため、高機能な通販サイトを作ることができます

デメリット

  • 導入費用が、ASP型に比べ高額
  • サーバーなどの保守運用が必要
  • 運営・改修に工数がかかる
  • セキュリティ対策が必要

導入費用や維持費用(ランニングコスト)が、ASP型通販サイトよりも高額になる点がデメリットです。

たとえば、サーバーの準備やセキュリティ対策の実施、導入作業コストなどがかかるため、自社で完結できない場合は、専門業者に依頼する必要があります。

ランニングコストに関しても、前述のサーバー関連の保守運用などが自社でまかなえない場合は、外注することになるので、費用がかさんでくることになります。

ソフトウェアインストール型通販サイトの作成手順

ソフトウェアをインストールして通販サイトを構築するための、一般的な方法を紹介します。

【STEP1】サーバーやドメインなどのインフラ環境を、自社で用意

このタイプの方法で通販サイトを作成する場合は、そもそもショップを設置するための場所を用意する必要があります。そのため、プログラミングやサーバーの知識が不可欠です。もし社内にリソースがない場合は、専門業者にアウトソーシングすることになります。

【STEP1】パッケージをダウンロードしてショップ作成

インフラ環境が用意できたら、公式サイトからパッケージを購入またはダウンロードし、通販サイトに必要なカート機能などを作成していきます。

フルスクラッチ型

自社でEC機能を構築して、通販サイトを開設する方法です。この方法は、ASP型通販サイトなどが提供しているものを、すべて自社で一から作成するイメージになります。

つまり、膨大な費用と時間がかかります。莫大な費用、高い技術力や専門知識が必要になるため、大企業向けのサイト構築方法です。

フルスクラッチ型がおすすめ

  • 既存のシステムと連携することを想定した、大規模な通販サイトを構築したい大手企業

メリット

  • 自社にあったシステムを導入可能
  • システム障害などに迅速に対応できる
  • 社内マーケターと連携し、売上を最大化しやすい

独自システムは導入にコストがかかりますが、その分独自性の高い通販サイトを制作することが可能です。たとえば、自社の顧客管理システムや、物流システムなどと連携させた通販サイトなども、構築が可能です。

デメリット

  • 高い技術力や専門知識が必要
  • サイトの規模に応じて、コストがかかる
  • 構築に長い時間が必要
  • 非常に高コスト
  • セキュリティリスク

完全にオリジナルで通販サイトを構築するため、売上や在庫管理のシステム、決済の仕組みなども、すべて構築しなければなりません。

そのため、初期費用は高額になり、規模によっては、数千万円以上になるでしょう。通販サイトが完成するまでに、半年~1年以上の期間がかかることもめずらしくありません。

また、顧客情報や決済に対するセキュリティ対策を、自社で完結させるのは大変です。高い技術力と専門知識がなければ、セキュリティを担保するのはむずかしいでしょう。

フルスクラッチ型通販サイトの作成手順

フルスクラッチ型の通販サイトを構築するには、次のような手順が発生します。

【STEP1】要件定義

自社で作成する場合は、まず社内でどういった機能が必要か、どんな通販サイトにするか、といったことを話し合って決めていきます。

【STEP2】サーバーや機能の設計

サーバーなどのインフラ部分の設計から、表側のカート仕様の設計まで、多岐に渡るため、高度な専門知識と時間が必要になります。

【STEP3】実装

ゼロから作り上げていくため、ここでもかなりの時間と費用を費やすことになります。

無料で通販サイトを作るなら「ASP」型がおすすめ

もし「無料」で通販サイトを作りたい場合は、ASP型の「BASE」か「STORES」が第一の選択肢になり得ます。

くわしい理由は下記の記事で解説していますので、ご確認ください。

無料で開設できるネットショップ作成サービスおすすめ13選!特徴を比較しました

 

通販サイトの作成にあたって最低限押さえたいポイント

通販サイトを運営して成功するには、押さえておきたいポイントがあります。ここでは、事前に知っておきたい、成功のコツをご紹介します。

ブランディングを意識する

通販サイトは誰でもかんたんに作れる身近な存在になってきました。
このため、多くの通販サイトの中で生き残るためにはブランディングをして競合と差別化することが大切です。

モール型の通販サイトは集客がしやすいというメリットがありますが、ショップのコンセプトや個性をアピールしにくく差別化が難しいです。
限られた範囲でショップのカスタマイズを行えるECモールもありますが、類似した商品が多いと競合と大きく差別化するのが困難です。

集客のハードルは少し高くなりますが、独自のショップではじめるほうがコンセプトに共感してもらいやすく、リピーターやファンの獲得にもつながりやすいでしょう。

集客方法を事前に考えておく

モール型の通販サイトサービスは、運営にかかる費用が割高である代わりに強い集客力があります。

一方で、ASP型の独自ショップでは、自分で集客を行う必要があることを事前に想定してきましょう。独自ショップの集客戦略では、SNSを主力として活用するのが効果的です。

SEOなどの検索流入で勝とうとしても、モール型の通販サイトが強すぎてよほどの知識と経験がないと成果が出にくいでしょう。SNS広告を出稿するなどして、開店と同時に勢いよく集客戦略を施していくと他店と差がつきやすくなります。

最初から高度なことをしようとしない

通販サイトはさまざまな施策が可能ですが、一気に全部やろうとすると売り上げが上がらなかったときのリスクが大きいです。

例えば、小規模のショップで有料サービスに手を出したり高度な設定に時間をかけたりしても、リターンが伴わずに運営が回らなくなってしまうこともあります。

このため、最初は「集客」と「商品販売」にしぼって時間を割くのがおすすめです。ショップの規模が大きくなってきてからさまざまな工夫を施していきましょう。

顧客目線で安心感のあるサイトづくりをする

通販は実店舗と違って、購入前の商品を手に取れません。そのため、顧客に安心してもらうためのサイト作りが重要になってきます。

具体的な着眼点は、商品情報や発送までの日数、梱包方法などが詳しく明記されているか、安心できる決済手段があるかなどです。とくに商品情報は丁寧に作成することで、クレームや返品などのトラブルを防止するためにも役立ちますので、積極的に取り組んでみてください。

また、決済手段は主要なモール型とASP型のサービスであれば、基本的に信頼性の高い決済サービスが揃っています。しかし、そうした決済サービスを導入するためには、審査が必要なケースがほとんどです。審査には数日かかる場合もあるため、ショップ開設までに待ち時間が発生しています。

一方でBASEでは、主要な決済方法を待ち時間なしで導入可能です。詳しくは以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

スムーズで、より便利な購入体験を提供。「BASEかんたん決済」で使える「あと払い(Pay ID)」

 

まとめ

通販サイトの作成方法を、大きく4つにわけて解説しました。中でも、とくにかんたんではじめやすいのが、ASP型通販サイトです。

ASP型の通販サイト作成サービス「BASE」は、初期費用・月額費用ともに無料のプランを用意しています。さらに、「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1()」にも選ばれた豊富な機能性も魅力で、無料プランでもほとんどの機能を利用可能です。

ネット通販を検討中の方は、ぜひBASEで通販サイトを作成してみてください。

最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)

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また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。

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さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。

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