BASEとmakeshopを徹底比較。BASE担当者目線で魅力をまとめてみた

2025.03.08

BASE」も「makeshop」も人気のネットショップ作成サービスですが、ショップの運営体制によって、どちらのサービスに合うかが分かれます。とはいえ、料金や機能、デザインなどどのような違いがあるのか分からないと比較するのが難しいものです。

今回は、BASEとmakeshopのどちらがいいか迷っている人や、それぞれの特徴やできることが知りたい人に向けて、項目ごとに違いを解説しています。

この記事で分かること

  • BASEとmakeshopのサービスや料金の違い
  • BASEとmakeshopのどちらが自分の開設目的に合っているか

※本記事は2025年2月12日時点の情報を元に作成しております。

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目次

BASEとmakeshopの特徴

まずはBASEとmakeshopのメリットとデメリットを紹介します。

BASEのメリットとデメリット

BASEのメリットとデメリットは、おもに次のとおりです。

メリット1:初期費用・月額費用無料でショップを運営できる

BASEには初期費用・月額費用無料で利用できるプランがあるため、コストを抑えてネットショップが開設できます。

メリット2:最短30秒で立ち上げできるほど開設準備がかんたん

ショップのデザインは、テンプレートに必要な機能を配置してかんたんにカスタマイズできるほか、決済サービスをすぐに導入できるなど、立ち上げに必要な操作がかんたんなことがメリットです。個人でもすぐにショップを開設できます。

メリット3:独自のショッピングアプリ「Pay ID」が使える

BASEは通常のネットショップでの商品販売にくわえて、BASE独自のショッピングアプリ「Pay ID」でECモールのように商品を出品可能な点が強みです。「Pay ID」は累計ID登録者数が1,500万を突破していて(※2024年10月時点)、新規とリピーターのどちらの集客にも役立ちます。

【公式】ネットショップの集客に便利な「Pay ID」とは? 売上への効果を解説!

デメリット1:対応言語が限られている

BASEが対応している言語は日本語と英語のみなので、英語圏以外に越境ECを展開したい人には向いていないかもしれません。

デメリット2:ショップの目的によっては、ほしい機能がない可能性がある

BASEにもショップ運営に便利な機能が十分備わっていますが、makeshopと比較すると機能数が限られています。ショップの規模によっては、物足りなさを感じるかもしれません。

makeshopのメリットとデメリット

makeshopのメリットとデメリットは、おもに次のとおりです。

メリット1:大規模組織にも対応可能な料金プラン

makeshopではプランによって追加できるアカウント数や登録できる商品数が異なるため、ネットショップの規模に応じて最適なプランが選べます。エンタープライズプランでは、管理用アカウントを20個まで作成可能です。

メリット2:幅広いニーズをカバーする膨大な機能

SNSやショップの管理、分析機能など用途ごとに複数種類の機能が設けられているため、ベストな機能をカスタマイズできるのが特徴です。とくにLINE連携ができる点が強みで、LINEでのコミュニケーションや、LINEブランドカタログへの商品掲載が可能です。有料の運用代行サポートもあるため、顧客へのきめ細やかなアプローチができます。

デメリット1:初期費用と月額費用がかかる

makeshopはどのプランも初期費用と月額費用がかかります。そのため、費用を抑えてショップを運営したい個人やスモールチームには不向きかもしれません。

デメリット2:プランや機能が多すぎて使いきれない可能性がある

makeshopの機能は651種類に及ぶものの、すべての機能を使いこなすのは難しいでしょう。ECを熟知している担当者でないと、ショップの運営目的に対してオーバースペックなプランを選んでしまう可能性もあります。

BASEとmakeshopの料金プランを比較

BASEとmakeshopとでは、初期費用をはじめ、月額料金や手数料に違いがあります。コストを抑えて効率的にネットショップを運営するためにも、それぞれの料金を比較してみましょう。

料金プランを比較

BASEとmakeshopの料金プランを比較すると、以下のような違いがあります。

 

BASE

makeshop

 

スタンダード

プラン

グロース

プラン

プレミアム

プラン

エンタープライズ

プラン

初期費用

0円

0円

11,000円(税込)

11,000円(税込)~

月額費用

0円

16,580円(税込)

12,100円(税込)

55,000円(税込)〜

makeshopは初期費用と月額費用がかかるのに対し、BASEは初期費用・月額費用無料で独自のネットショップを開設できます。有料プランも用意されているものの、無料プランでも有料プランと同様の機能が使えます。「まずはネットショップを開設してみたい」という人でも、気軽にはじめられるのが強みです。

makeshopでは15日間の無料トライアルが設けられているものの、継続して利用するためには初期費用も月額費用も必要です。

手数料を比較

BASEとmakeshopの手数料はプランによって変わります。それぞれの手数料は以下のとおりです。

 

BASE

【グロースプラン】

makeshop

【プレミアムプラン】

決済手数料

2.9%

(スタンダードプラン:3.6%+40円)

3.19%

VISA/Mastercard /American Express/Diners

(エンタープライズプラン:3.14%)

VISA/Mastercard /American Express/Diners

サービス利用料

0円

(スタンダードプラン:3%)

0円

入金手数料

2万円未満:750円(事務手数料500円を含む)

2万円以上:250円

0円

入金サイクル

  • 振込申請から10営業日
  • お急ぎ振込なら最短翌日入金(手数料:1.5%)
  • 「BASEカード」の発行で売上残高の即日利用可能
  • 月末締め翌月入金
  • 即日売上入金サービス(手数料1.5%):申請後、即日~1営業日

BASEは月額費用が有料のグロースプランに切り替えると、makeshopよりも決済手数料を抑えられる点が強みです。初期費用・月額費用無料のスタンダードプランもあるため、コスパを比較するとBASEに軍配が上がります。また、入金サイクルで比較した場合にも、キャッシュフローがスムーズなのは10営業日で振込が完了するBASEです。

BASE(ベイス)でかかる費用・手数料とは。料金の計算方法や他社比較も解説

BASEとmakeshopの集客・販促機能を比較

BASEやmakeshopのようなASP型のネットショップ作成サービスは、自身のショップや商品を認知してもらうために、集客が欠かせません。BASEとmakeshopのおもな集客・販促機能は以下のとおりです。

 

BASE

makeshop

SNS連携

  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • LINE公式アカウント
  • Facebook
  • Ameba
  • TikTok
  • YouTube
  • note
  • Instagram
  • Facebook
  • TikTok
  • LINE

アプリ

×

クーポン

メール送信機能

予約販売

抽選販売

×

カゴ落ち防止機能

(リマインドメール送信)

多言語対応

日本語、英語

「機械翻訳」100言語以上の中から選択可能

※有料サービス利用

どちらも複数のSNSと連携できますが、BASEの方が連携できるSNSの種類が豊富です。特筆すべきは、BASEならYouTubeショッピングとも連携可能な点です。YouTubeの公式アカウントを持っているなら、集客面で強みになります。

では、BASEとmakeshopでは、集客・販促機能にどのような特徴や違いがあるのかを解説します。

BASEはかんたんな操作で集客・販促機能が使える

BASEは顧客とのコミュニケーション方法が多数あり、操作方法もかんたんなことがmakeshopとの違いのひとつです。

たとえば、BASEは、独自のショッピングアプリ「Pay ID」に商品を出品可能です。顧客がお気に入り登録したショップや商品の通知が送信できたり、お問い合わせ機能で顧客とコミュニケーションが取れたりします。

さらにBASEでは、ショップ発行のクーポンだけでなく、BASE負担のクーポンを顧客に配布するサービスも不定期で提供しています。予約販売や抽選販売をはじめ、顧客の買い物体験を高める販売方法にも対応可能です。BASEには、顧客にお買い物を促すためかんたんに使える集客・販促機能が充実しているのです。

makeshopは独自の販促機能が使える

makeshopの強みは、多岐に渡るサービスと連携できることです。各種SNSとの連携や、レンタル・サブスク方式の販売方法、積み立て購入、まとめ買い割引など、顧客が購入しやすくなる機能が充実しています。

また、makeshopは海外向けにショップを展開することも可能です。海外向けネットショップでの商品販売や、有料ではあるもののショップの多言語対応などの機能もあります。ただし、個人やスモールチームにとっては豊富な機能を使いきれず、かえって「コストパフォーマンスが悪い」と感じてしまうかもしれません。

BASE とmakeshopの決済方法を比較

顧客が購入を決めるにあたり、決済方法が充実しているかは重要です。BASEとmakeshopの決済方法は以下のとおりです。

BASE

makeshop

  • Pay IDあと払い(翌月あと払い/3回あと払い)
  • クレジットカード
  • キャリア決済
  • 銀行振込
  • コンビニ決済・Pay-easy
  • PayPal
  • Amazon Pay
  • makeshopペイメント(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners)
  • Amazon Pay
  • PayPay
  • 楽天ペイ(オンライン決済)
  • LINE Pay
  • あと払い(ペイディ)
  • 後払い決済
  • コンビニ決済
  • 銀行振込・郵便振替
  • 代金引換
  • インターネット銀行
  • キャリア決済
  • PayPal
  • BtoBオンライン決済
  • ショッピングクレジット
  • リクルートかんたん支払い決済

決済方法を検討するときは、顧客から見た決済方法の種類だけでなく、自身のショップにおいてキャッシュフローがスムーズかどうかも重要な判断基準です。BASEとmakeshopそれぞれの特徴を把握して、自身のショップに向いている方を選んでみてください。

BASEは独自の決済機能であと払いが利用できる

BASEではmakeshopよりも決済方法の種類が少ないものの、独自の決済方法である「Pay ID あと払い」を利用できます。「Pay ID あと払い」は、月内の買い物の支払いをまとめて翌月に繰り越せるほか、3回後払いにも対応している決済方法です。

3回分割にしても、BASEであれば分割手数料がかからないので、商品購入のハードルが下げることができます。また、顧客が3回分割で商品を購入した場合でも、初月に売上の全額を振込可能です。

万が一、3回あと払いでの購入者からの支払いが滞った場合でも、BASEが全額保証しているため、売上回収不能の心配がありません。

さまざまな決済が導入できる「BASEかんたん決済」。気になる手数料や導入メリットについて解説

makeshopは決済方法の種類が圧倒的!

決済方法の種類を比較すると、makeshopの方が充実しているので、顧客の幅広い決済方法のニーズに応えられるでしょう。ただし、makeshopの基本的な入金サイクルは月末締め翌月末振込なので、振込申請から10営業日で売上が振り込まれるBASEと比較すると、キャッシュフローの観点では劣るかもしれません。

BASE とmakeshopのショップデザインを比較

BASEとmakeshopは、どちらも無料のテンプレートがあるうえ、カスタマイズ性に優れているのが特徴です。それぞれのテンプレート数は、以下のとおりです。

 

BASE

makeshop

無料テンプレート

22種類

16種類

有料テンプレート

80種類以上

無料テンプレート、有料テンプレートともに、種類が多いのはBASEです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

直感的にデザインを決めたいならBASE

BASEはテンプレートを選び、必要なパーツを配置して直感的にカスタマイズできるため、「早くネットショップを開設したい」「PC操作が苦手……」という人でもかんたんにネットショップを開設できます。

また、有料のテンプレートも用意されているほか、HTML、CSS、JavaScriptによる編集も可能なので、初心者からプロまで完成度の高いオリジナルデザインのネットショップが作れます。

「BASE」のショップのデザインって、どんなことができる?デザイン機能についてご紹介

デザインにこだわって細かく設定したいならmakeshop

makeshopには、レスポンシブWebデザインにも対応したテンプレートも用意されており、本格的にショップの外観や機能をデザインしたい人に向いています。BASEと同様に、HTMLやCSSを利用した編集が可能なので、細部まで設定できます。

BASE とmakeshopの拡張機能を比較 

ショップ運営のニーズに応じた機能の追加やほかのサービスとの連携など、ネットショップをより使いやすくするためには拡張機能を利用します。BASEとmakeshopのおもな拡張機能は次のとおりです。

BASE

makeshop

  • ショップのパスワード設定(シークレットEC)
  • 年齢制限
  • オリジナルグッズ作成サイトとの連携
  • ドロップシッピング
  • クラウドファンディングの実施
  • 広告効果測定
  • チャット&チャットbotツール
  • 複数のネットショップ管理
  • 実店舗とネットショップの一元管理
  • 会計ソフトとの連携
  • 各種SNSや媒体へのプロモーション機能
  • 作成したショート動画の掲載
  • ライブ配信機能
  • SEO施策分析機能
  • ヒートマップ分析機能
  • Google無料リスティングへの商品掲載
  • 複数ネットショップの一元管理
  • ネットショップの多言語化
  • 海外の主要ECプラットフォームへの商品掲載・販売
  • AIチャットbot

では、それぞれの特徴を解説します。

BASEは販路拡大をさまざまな角度からサポート

BASEはオリジナルグッズ作成サービスとの連携機能や、在庫を持たないドロップシッピングのサポートが手厚いのが特徴です。Amazonをはじめ、ドロップシッピングに対応していないサイトもあります。

対してBASEでは卸サイトとの連携や海外モールとの連携など、ドロップシッピングを積極的に応援している点が強みです。

makeshopは大規模ショップに対応した機能が充実

makeshopには、複数ショップの管理や、複数のメンバーでの管理など、大規模なネットショップや複数のショップを一元管理できる拡張機能が充実しています。さらにエンタープライズプランでは「専用サーバー構築」や「システムカスタマイズ」などをmakeshopに依頼可能です。

複数ショップの管理や実店舗とネットショップの一元管理機能は、BASEも対応しています。

結局BASE とmakeshopのどっちが向いている?

ここまでさまざまな角度からBASEとmakeshopを比較してきましたが、「どちらも魅力的で決められない」「どちらが向いているのか分からない」という人は、ネットショップの規模やコスト面で決定するのもひとつの方法です。

では、BASEとmakeshopはそれぞれどのような人に向いているのか解説します。

スモールスタートで運営するならBASE

BASEでは初期費用・月額費用無料で独自のネットショップを開設できるので、個人やスモールチームでネットショップを運営したい人におすすめです。

また、テンプレートの設定や機能のカスタマイズが直感的にできるほか、決済をすぐに導入できるため、すぐにネットショップを開設したい人にもBASEが向いています。

豊富なリソースを活用して運営するならmakeshop

makeshopはデザインや機能を細かく設定できるのが特徴です。また、開店サービス代行など、社内に人的リソースがなくても運営業務を有料で委託できるサービスも充実しています。

予算が確保できる大規模法人や、BtoBのネットショップを構築したい方におすすめです。ショップ管理機能やスケジュール管理機能、タスク管理機能も充実しているので、複数のチームメンバーで効率的にショップを運営できます。

まとめ

BASEとmakeshopを機能や料金、デザインで比較し解説しました。個人やスモールチームでネットショップを運営したいなら「BASE」、大規模なチームで運営したいなら「makeshop」がおすすめです。makeshopは大規模なショップに便利な機能が豊富な一方で、料金が比較的高く設定されています。ショップを開設したばかりで売上が少ないときは、負担が大きいかもしれません。

「できるだけリスクを減らしてネットショップを開設したい」という方はBASEがおすすめです。BASEは無料プランでも有料プランでも同じ機能が使えるので、コストを抑えながら自由度の高いネットショップ運営が可能です。まずは初期費用・月額費用なBASEでネットショップを開設してみませんか?

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