ネットショップにおいて、お客様が買うときの判断材料として商品写真は重要な役割を担います。 機能性の良いものでも、デザインが気に入っていないと購入した時の喜びも半減してしまうかもしれません。
商品の写真をきちんと撮ることによって、色や形状、場合によっては手触りまでも伝えることができます。
今回は、写真の初心者に対してできるだけわかりやすく、ポイントを絞って売れる写真を撮るための情報を掲載していきます。
多少誤った表現があるかもしれませんが、初心者にわかりやすくを優先して説明をしていきます。
目次
必要な道具はカメラとレンズの2つのみ
まずは道具を揃えましょう。
必要な道具は以下2つ。
・カメラ本体
・レンズ
カメラは、コンパクトデジカメ、ミラーレスカメラ、一眼レフカメラに分けられますが、おすすめは一眼レフカメラです。
メリットは画質が良くレンズが豊富であること。
デメリットは本体が重く値段が高いこと。
重さが気にならないのであれば、多少無理してでも買っておくべきです。
もしお金に余裕があるのであれば、ストロボ(フラッシュ)も買っておいたほうが良いででしょう。
カメラもレンズも、高価だと思う方もいると思いますが、
最近ではレンズ付きミラーレスカメラであれば、新品が2万円強で購入できます。
一眼レフにカメラメーカーの違いはほぼナシ
一眼レフだと、nikonとcanonが大御所ですが、
ミラーレスカメラとなると多くのメーカーが凌ぎを削っています。
ミラーレスカメラは、デザインやレンズの取り揃えに違いはあるものの、一眼レフに限った話でいうと2社に大きな違いはほぼないと言ってよいでしょう。
筆者は初めてカメラを買う時に知識がなく判断に迷ったため、撮影時に必ず耳にするシャッター音で選びました。
nikonのシャッター音のほうが、ややアナログ的でかっこいいと思っただけで画質などに影響はありません。
一眼レフでどちらのメーカーにするか迷ったら、このような好みで選んでも問題ありません。
F値?焦点距離?用語を覚えよう!
今回は6つの用語に絞って詳しくご説明します。
※初心者向けの説明なので多少の語弊があることをご了承下さいませ。
F値(絞り)
ピント(焦点)が合って見える範囲(距離)を数値で表したものです。
カメラから対象物の距離が適切な時、対象物がシャープに写り他の箇所はぼけて写ります。
実際には、F1.4、F3.5、F5.6などと表現します。
F値が小さい=ピントが合っている範囲が狭い場合。
※レンズが開放されているとも言います。
F値が大きい=ピントが合っている範囲が広い時。
※レンズが絞られているとも言います。
また、どこにでもピントがあっているように見える状態を無限遠点と言います。
左:F5.6 右:F16
焦点距離
広角(広い範囲)なのか望遠なのかを数値で表したものです。
レンズの名称で18-55mという表記がありますが、
「このレンズでは18mmから55mmの範囲を撮影可能です」
という機能を表しています。
ざっくりですが、18mm以下は広角、18~55mmは標準、55mm以上は望遠と覚えておくと良いでしょう。
実際には、18mm,30mm,50mmなどと表現します。
数値が小さいと、広角(広い範囲)が撮影可能です。
数値が大きいと、望遠(ズームした範囲)が撮影可能です。
左:127mm 右:52mm ※35mm換算の場合
ホワイトバランス(WB)
色合いを補正するものです。
太陽光、白熱灯、蛍光灯など様々な環境下で撮影した場合に、
色合いがセピアっぽくなったり妙に白っぽくなる経験をしたことがありませんか?
この色合いを補正するのがホワイトバランスです。
よく使う言葉ですが、基本的にオートモードで問題ありません。
左:オート 右:マニュアル
露出
撮影時の明るさを数値で表したものです。
適正露出の場合は±0。
各メーカーによって数字の大きさは異なります。
+にするほど、明るく写り白飛びした写真になります。
-にいくほど、暗く写り黒っぽい写真になります。
左:±0 右:+3
シャッタースピード
1枚の写真のシャッターを切ってから撮影が終わるまでの時間です。
実際には、1/200秒,1/60秒,1秒,20秒などと表現します。
秒数が短いほど、被写体がとまって写ります。
秒数が長いほど、長い間撮影するのでその間の動きが全て写り、被写体が流れて写ります。
ISO感度(アイエスオー感度)
ノイズの多さを数値で表したものです。
実際には、ISO100,ISO800,ISO25600などと表現します。
ISOの数値が小さいほど、ノイズが少ないがシャッタースピードが長くなります。
ISOの数値が大きいほど、ノイズが多くがシャッタースピードが早くなります。
左:ISO800 右:ISO6400
これらの用語は、写真を撮る上で基本的なものです。
何か撮りたいものが出たときに基礎知識があるのとないのとでは大きな差を生みますし、学習コストもかかるかもしれません。
今後掲載する記事中でわからない用語などがあったときはこの記事に立ち返って確認していただけると嬉しいです。