2020年初頭より新型コロナウイルス感染拡大の脅威が日本中を襲い、そして4月7日の緊急事態宣言の発令によって、われわれは外出自粛をせざるを得ない状況となりました。これによって、大きな打撃を受けた業界は数知れず。その一つが飲食業界でした。
「飲食店の新たな挑戦」では、新型コロナウイルス感染拡大にともなう外出自粛という危機的状況の中、新たな道を模索し、挑戦する飲食店オーナーズにお話をおうかがいし、新たな挑戦の舞台としてのECの魅力をお伝えしていきます。
第2回は、静岡が誇る名ラーメン店<麺屋さすけ>の松澤(まつざわ)さんにお話をうかがいいました。
麺屋さすけのショップURL:https://sasuke396.official.ec/
麺屋さすけのTwitter: https://twitter.com/sasukejapan396?lang=ja
麺屋さすけのInstagram: https://www.instagram.com/sasuke396/
目次
通常営業よりも行列ができた、非常事態宣言時のテイクアウトのみ営業
<麺屋さすけ>は静岡県掛川市に二店舗を経営しているラーメン店ですが、ありがたいことに全国にファンの方がいらっしゃり、コロナウイルスが流行する前は、通常営業時は必然的に行列ができる状態でした。非常事態宣が発令されたときに、店舗での通常営業を停止しましたが、テイクアウトをはじめることで客入りはすこし落ち着いて売上は落ちるかな、と思っていたら、なんと通常営業のときよりも長い行列ができてしまったんです。行列は日に日に落ち着いてはいきましたが、きちんと考えて運営をしないと感染源にもなってしまうし、一筋縄ではいかない、と感じましたね。
「ECは麺しか売れない、お客さんからはチャーシューを望むのぞむ声が」ーーテイクアウトをはじめたきっかけ
非常事態宣言が出されたことがきっかけでECの準備も進めたおかげで、全国のお客様に<麺屋さすけ>のラーメンを食べてもらえる、といううれしい気持ちはありました。また、<麺屋さすけ>は自家製麺を使用している関係で製造業の免許を持っていたので、ネットショップをはじめやすい環境でした。ただ、食肉製造業の免許は持っていななかったため、チャーシューをネットで売ることはできなかったのです。案の定、お客さんから「チャーシューを販売してほしい」という声が多くて。テイクアウトであれば販売可能だったので、その流れでラーメンも売りはじめて、今に至っています。
テイクアウトでの販売を「BASE」のみにした結果、売上が半分に。それでも「BASE」のテイクアウトを使いつづけた理由
「BASE」の「テイクアウト App」を使う前から、テイクアウトでの販売はおこなっていました。「BASE」でテイクアウト機能がリリースされてからは、「BASE」、電話、お店で直接の購入、の3パターンで注文をお受けしていました。その結果、オペレーションがとても大変で回らなかったので、途中で「BASE」からしから購入できないようにしたんです。そうしたら、売上が半分になりまして(笑)。ただ、よかったこともあって。はじめは自分たち自身がテイクアウトに慣れていなかったので、オペレーションの構築がとても大変だったのですが、すこし注文が落ち着いたことで、業務のやり方を修正できるようになって。最近では、じょじょにお客さんが慣れてきてくれたこともあり、注文は増加傾向にあります。また、事前決済なので、直接お金のやりとりをしなくていいし、決まった時間に商品をお渡しするだけなので、オペレーションはだいぶ楽なんです。あらかじめ在庫を決めた上で指定の時間に来店してもらうので、お店の混雑も避けやすくなりますし。そんなところも今のこのご時世にあっているな、と思っています。
コロナウイルスがきっかけで見えた、全国のお客様へ届けるECのポテンシャル
ーー今回、「BASE」で通信販売やテイクアウトをはじめてよかったことはありますか?
コロナウイルスでの感染拡大がきっかけで、今まで通常通りに営業をしていたら絶対にやる機会のなかったEC、テイクアウトを「BASE」を通じておこなうことになりました。はじめは業務が’増えて大変なこともありましたが、ECを通じて全国のお客さんにラーメンを届けることができますし、テイクアウトでふだん行列を避けて来店できなかった方が、スムーズにお店の商品を購入できる流れができつつあります。仮にコロナが落ち着いたとしても、より多くの人にとって購入しやすい形で<麺屋さすけ>の味をお客さんにお届けできれば、と思います。
ネット通販は準備がすべて
ーーこれからECやテイクアウトをはじめる飲食店の方に、アドバイスをいただけますか?
今回、ECやネット通販を通してはじめて思ったことは、思っている以上に準備をちゃんとした方がいい、ということです。<麺屋さすけ>では、私が資材の準備や梱包、商品のパック化、在庫管理やInstagramの運用まで、ネットでの販売に関する業務の専門の担当として、すべて一人でおこなっています。ネットからの購入をすべて「BASE」にしたことでかなり負担は減りましたが、まずは小さくはじめて、様子を見ながら拡大することをおすすめします。
編集後記
一人で仕入れからInstagramの運用までをこなす、松沢さん。ECやテイクアウトの運用は大変、とおっしゃりながらも、「全国のファンのみなさんに食べてもらえるいい機会なので」と力強く語っていらしたのがとても印象的でした。
ネットショップ作成サービス「BASE」では、初期費用・月額費用無料でネットショップを作成できます。
物販はもちろんのこと、紹介させていただいたようにテイクアウトのオペレーション簡略化が可能な「テイクアウト App」もご利用いただけますので、新しいチャレンジを考えられている飲食店オーナーの皆様も、この機会にぜひご検討ください。
2022年4月より、新料金体系「グロースプラン」が登場。
決済手数料2.9%+月額費用16,580円/月※という料金体系で、ショップの売上規模が大きくなっても使いやすいプランとなっています。くわしくはこちらをご確認ください。
※2024年1月16日より料金を改定しました。表記は、年払いで支払った場合のひと月当たりの料金。年払いでの総額は、198,960円/年。