※こちらの記事は、BASE10周年特設サイト内のインタビューの再掲となります。10周年サイトはこちらをチェックください。
<ロックファーム京都>は、京都府久世郡にある、ホワイトコーンや九条ネギを手がける農業チーム。
今回は、代表・村田さんと広報・下村さんに、お話をうかがいました。
代表の村田さん(写真左)と広報担当の下村さん
看板商品である、フルーツのような甘さが特徴のホワイトコーン「京都舞コーン」をはじめ、商品名にもキャッチーなセンスが光る<ロックファーム京都>。
テレビ・新聞など多数のメディアに取り上げられ、多くの方が野菜を買い求める人気の裏には、ネットショップの存在がありました。
目次
消防士から、「人とは違う」唯一無二の農家へ
ーー代表の村田さんは、前職が消防士だった、とうかがっています。農家へ転身されたきっかけを教えてください。
村田さん:もともと、実家が農家やったんです。
年が経つにつれて、土地開発や高速道路の建設の関係で、大半の農地を売ってしまっていて。
残った小さい農地で、父親が細々と兼業農家をやっていました。
だから消防士をしていたころは、週末に草むしりや土の手入れを手伝うくらいでしたね。
そこから農家を継ごうと決意したのは、「このフィールドやったら戦える」と思えたことが大きくて。
農家さんって、畑や作物のことにはくわしいけど、商売っ気がないというか。
おいしい野菜を作ることまではできるけど、その先の商品をお客さんに見てもらう・買ってもらう工夫までは手が回らない、苦手な人が多いんです。
そうした工夫・アイディアを出すことが、「自分は、人よりもちょっと得意やな」と思ったんです。
昔から慣れ親しんでいる農業と、自分のアイディアを組み合わせれば「自分にしかなれない」農家になれる。
「人と違うことがやりたい」という性格なので(笑)、自分の個性を生かした仕事ができると思い、行動に移したことがはじまりですね。
農作業の風景
ーー「京都舞コーン」や、社名の<ロックファーム京都>など、一見農業の企業とは思えない、意外性があってキャッチ―なネーミングが特徴的ですね。
村田さん:「ロックファーム」のロックは、実家の屋号から取ったものです。
屋号が「岩村」なので、岩を英語にして、ロック。
屋号をそのまま使っていないのは、よくある「家族経営の農家」ではなく、企業として社員や会社に関わる方といい関係を築く、という決意でもあります。
多くの従業員が、チームの一員として農作業に関わっている
また、ロックには「物事を震撼させる」という意味があります。
経営理念のひとつに「お客様を震撼させる・感動する価値を提供する」を掲げているので、この名前にしました。
社名も、「京都舞コーン」もそうですけど、「ほかと違うこと」をしないと見てもらえない、と思っていて。
「なにそれ?」って興味持ってもらえるような、ひねりの効いた、キャッチーなネーミングになるように考えていますね。
メディア紹介後の「受け皿」としてのネットショップ
ーー次に、ネットショップについてうかがいます。
2020年4月に開設されていますが、きっかけを教えてください。
村田さん:その当時、「京都舞コーン」は直売所だけの販売で、売上も今より小さかったんです。
オープン日は、毎回長蛇の列ができる直売所
そんななか、たまたま「無料でネットショップを作れるサービスがある」って、農業仲間から聞いて。
そこでBASEの存在を知って、「無料で作れるなら、やってみよう」と軽い気持ちで開設したのが最初ですね。
「そのとき開設しておいて、ほんまによかった」っていう出来事があったんです。
ちょうど同じ時期に、テレビで「京都舞コーン」が紹介されました。
メディア紹介をきっかけに、直売所にも多くの方に来ていただいたんですが、ネットショップの売上も一気に跳ね上がったんです。
BASEでネットショップを開設してなかったら、「かなりもったいないことになっていたな」と思いますね。
多くの人に知られるきっかけとなるメディアに出ても、結局「受け皿」がないと、せっかく紹介された効果も受けられない。直売所は、どうしても来られる人が限られますからね。
直接来て買いに来てもらう直売所のほかに、メディアの紹介や口コミを通じて、全国からアクセスできるネットショップは、絶対あった方がいいと思います。
うちにとって、あのときのチャンスをつかませてくれたのが、BASEでした。
「生でも食べられる」と人気の京都舞コーン
ネットショップへの問い合わせ件数は、つねに2,000件も。多くの方が待ち望むおいしい野菜を、「京都の新名物」に
ーーチャンスを最大に生かすお手伝いができて、こちらもうれしいです!
現在のネットショップでの反響は、いかがでしょうか?
下村さん:「京都舞コーン」に関しては、再入荷通知の希望や問い合わせを多くいただいていますね。つねに約2,000件はお待ちいただいている状態です。
村田さん:「京都舞コーン」は、収穫数や時期が限られるので、どうしても数量限定での提供になってしまいます。
多くの方にお待ちいただいているのは心苦しいですが、それだけ要望があるという点ではやっぱりうれしいですし、励みになります。
ーーご購入された方からの感想で印象的なものはありますか?
下村さん:やはり、味の評価はうれしいですね。
「ロックファーム京都の商品を食べると、もうほかが食べられない」という感想をいただいたことがあって。
うちの商品が、ほかと差別化できている、特別だと感じていただいている証拠だと思います。
あと、お子様からの「おいしい」の言葉ですね。
子どもって、かなり味には正直だと思うので、そうした率直な感想は、とくにうれしいです。
そうした声が聞けるのも、ネットショップによって、より多くのお客様に商品を届けられるようになったからだと思います。
これからも、多くの方に<ロックファーム京都>の商品をおいしく召し上がっていただきたいですね。
ーー最後に、今後の予定を教えてください。
村田さん:購買層をより広げていきたいです。
せっかくネットショップを開いているので、野菜だけではなく、幅広い年代の方に買っていただける商品を展開していこうと考えています。
「京都舞コーン」の甘さを生かしたジェラート
ちょっとした野望じゃないですけど、<ロックファーム京都>の野菜やスイーツが、「京都の新名物」に名乗りを上げていきたい、と考えていて。
そのためには、京都の方にはもちろんのこと、全国レベルで知名度を上げていく必要がある。そこでネットショップは、必要不可欠です。
京都の定番土産・八ツ橋や、抹茶スイーツと肩を並べられるーーそんな、みなさんに愛される野菜やスイーツを届けるために、BASEをこれからも活用していきたいですね。
「ロック」を背負い、カッコいい農家を目指す
ショップ情報
ショップ:ロックファーム京都
企業ホームページ:ロックファーム京都
Instagram:@rockfarmkyoto_chokubaisho