オンラインセミナー『ECショップを「立ち上げ・育てる」かんたんデザイン作成術』アーカイブ動画・ご質問回答

2023.08.07(更新:2024.10.11)

『ECショップを「立ち上げ・育てる」かんたんデザイン作成術』アーカイブ動画

2023年7月27日、アドビ株式会社と共同開催セミナー『ECショップを「立ち上げ・育てる」かんたんデザイン作成術』を実施しました。

本セミナーは「BASE」と、アドビ社が提供する、直感的にデザインを作成できるクリエイティブアプリ「Adobe Express」の2つを掛け合わせることで生まれるシナジーや、プロダクトの魅力を共に発信するセミナー第一弾となっております。

セミナー内容については、アーカイブ動画をご覧ください。

講師であるデザイナー・アートディレクターの黒葛原 道さん(@armytoru)による、売れる写真のコツや撮影方法、無料で使えるデザインアプリ「Adobe Express」を使ったSNSで使える画像やショップのメイン画像の作り方など、EC運営に役立つデザインのTipsが多数紹介されています。

Adobe Expressは、こちらより無料でご利用いただけます。

Adobe Expressを使う

セミナーでいただいたご質問への回答

また、セミナーでは、たくさんの質問をいただきました。
ここでは、セミナー内でお答えできなかった質問についてご回答いたします。
(回答者:黒葛原さん)

撮影に関するご質問

Q. アパレルのイメージ写真の撮影時に、実際に人物が着用した写真を撮影するさいにも、逆行を意識するとよい、という認識で合っていますか?

A. 世界観を演出するイメージ写真の場合は、逆光やサイド光が雰囲気を出してくれますが、商品として見せたい場合は、逆光だと正面が暗くなってしまうので、トップと正面よりのサイド光がいいと思います

 

Q. 商品写真におしゃれなフィルターをかけるといい雰囲気が出ますが、実際の配色と違ってしまって困っています。
なにかいいアイデアがあれば、教えていただきたいです。

A. まず、「おしゃれなフィルター」をかけるのは、イメージ写真だけにしておきましょう(商品写真や説明写真には使わない)

その上で、色に関しては、仮に色合わせを正しく設定したディスプレイを使い、色の補正をおこなったとしても、閲覧する方の環境(スマホの種類やディスプレイの違い)により、色が異なってしまいます。
まずは「ご覧の環境により、実際の色と異なる場合があります」という注釈を、かならず入れるようにしてください。

次に、基準となる色を決めます。
私の場合は、iPhoneを基準にしています。実際の色とiPhoneで表示した色を見比べて、色を合わせていきます。
なぜiPhoneかというと、利用者が多いからです。

 

Q. 焼き物の写真を撮ると、テカリや反射光が写り込んでしまうのですが、どうすればきれいに撮ることができますか?

A. はじめに、どこから光が写り込んでいるかを確認します。曲面が多い被写体は意外なところから写り込んでいます。
確認の仕方は、被写体の前で手をかざすなどして、写り込みが遮断できるポイントを探します。
次に、白い紙や黒い紙を用意し、遮断できるポイントにかざして、撮影します(場合によっては、複数枚使う)。
テカリや反射光は、完全に取り除くことはできませんので、「取り除く」というよりも「コントロール」する、という意識を持つといいと思います。

宣伝になってしまいますが、私が書いた本にもそのあたりの解説がありますので、よければ参考にしてください。

ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方

 

Q. 商品写真はiPhoneで撮影しているのですが、やはり一眼レフなどのカメラを購入して撮影した方がいいのでしょうか?

A. 購入できるのであればその方がいいですが、iPhoneでも工夫次第で大丈夫だと思っています(望遠で撮る、など)。
ただ、「工夫」がなかなかたいへんな部分もありますので、一眼カメラはそのあたりをショートカットできる面もあります。

 

商品写真に関するご質問

Q. コンシューマー向けではなく、プロ向けの商材を販売する場合も、映える写真がいいでしょうか? それとも、プロ向けはベタな写真がいい、などありますでしょうか?

A. 媒体にもよると思うのですが、「商品写真」としては、ある程度質の高い写真がいいと思います
SNSであれば、使ってみた様子などをスマホで撮ってもいいと思います。

 

Q. 商品のトップ画像で、おすすめの載せ方はありますでしょうか?
(角度や大きさなど)画像の並べ順なども知りたいです。

A. 商材やコンセプト、サイトのデザインによるので、一概にはなんとも言えないのですが、まずは「イメージ写真」を利用することが多いと思います
角度や大きさも、同じくケースバイケースで、こちらもなんとも言えない部分があるのですが、複数枚の画像がある場合、被写体の大きさを揃えると、見栄えがいいです
並べ順は、人の視線の動きは左から右、上から下、と流れていきますので、より見せたいものから左→右、上→下、というように配置するのが無難です。

 

Q. 本を扱っているのですが、本を販売するにあたり、中身をあまり出せない部分があります。
読んだ方からの感想を入れているのですが、ビジュアル的な工夫として、どういうことが可能でしょうか?

A. 正解はわからないですが、私だったら、次のようなことをします。
・本をパラパラとめくる動画
・本自体を雰囲気よく撮る(背景やシーンにこだわったイメージ写真や、本を読んでいる様子など)
・感想部分のデザインを工夫する(文字だけではなく、吹き出しを使ったり、人のアイコンを入れたり)

 

Q. 背景をAIで加工した場合、クリックに差が出ると思いますか?

A. 「何か」をしたから結果が出る、といった法則はありませんので、両方作ってテストしてみるのがいいと思います(いわゆるABテストというもの)。
「売れた」ものというのは、いろんな要素があります。なにか一つの要素で売れる、ということはほとんどありませんので、すべての活動をがんばるのが近道です(根性論みたいですみません……)。

 

BASEのデザインテンプレートに関するご質問

Q. デザインテンプレートを選ぶポイントはありますか?
テンプレートが、あちらを立てればこちらが立たず……のような感じで、いつも困ります。

A. やはり、商材やサイトのコンセプトに合ったもの、という回答になってしまうのですが……。
たとえば、その商材のターゲットが読みそうな雑誌やWebサイトなどを参考に、雰囲気が似ているものを選ぶ、というのをしてみるのはいかがでしょうか。

ちなみに、0からデザインを作るさいは、リサーチ(ターゲットユーザーや自社、競合他社)からはじめて、コンセプトを決め、そこからデザインの世界観を決定していきます。その上で、その世界観にあった書体や色を選んでいきます。

 

Q. セミナー内で使用していたテンプレートを教えてください。

A. 今回使用したテーマは、「IMPACT」になります。
「メイン画像」機能が利用できるテーマでは、ページ上部の画像部分をクリックすると「メイン画像」の設定が表れます。

 

画像制作に関するご質問

Q. Adobe Expressでの作業は、タブレットまたはスマホ、どちらが多いでしょうか?

A. 私は、スマホかPCが多いです。
PCですと、スマホやタブレットのアプリにない機能もありますので、凝ったことをしたい場合は、PCがオススメです。

 

かんたんに、無料で画像制作ができる「Adobe Express」。集客や販促に役立つ画像を作って、ショップ運営にお役立てください。

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