「ネットショップの仕事に興味があるけど、向いているか不安」「自社でネット物販事業をスタートしたいけど、上手くいくかわからない」と悩む方もいるでしょう。実際、ネットショップの仕事は業務量が多く業務範囲も広いため、運営をつづけるうちに「きつい」と感じることもあると思います。一方で、成果を実感しやすかったり、顧客からの感謝を受け取れたりとやりがいのある仕事です。
今回は、ネットショップの仕事がきついと言われる理由について解説します。仕事内容や求められるスキル、適性、担当者の負担を減らすためにできることなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
「ネットショップの仕事はきつい」と言われる理由
ネットショップの仕事がきついと言われることが多い理由を3つ紹介します。
業務範囲が広い
ネットショップの運営業務と一口に言っても、事務、経理、Webサイト制作、マーケティング、軽作業など幅広い業務内容があります。大企業のネットショップ運営事業であれば業務ごとに分担できますが、中小企業は1人〜少人数で担当することもあるでしょう。さらに、ネットショップを立ち上げたばかりで専任者がいない場合、本業と兼任するケースも考えられます。そうした人手不足が原因で業務量の多さ、範囲の広さが負担となり、「きつい」と感じることもあるでしょう。
クレーム対応が負担
ネットショップ担当は、顧客からの問い合わせ窓口業務も担います。寄せられる問い合わせは商品や発送方法についての質問だけではありません。時にはクレームを受け取ることもあるため、穏便に根気強く対応する力が必要です。クレーム対応をストレスに感じて、ネットショップの仕事がきついと悩む人も少なくないでしょう。
成果が数字で求められる
ネットショップ運営は営業と同じく、売上金額や販売数のように成果が明確に出ます。しかし、集客や売上アップの施策を実行しても、成果に反映されるとはかぎりません。頑張りがなかなか数字につながらず、「きつい」と感じることもあるでしょう。
ネットショップの仕事にはやりがいも多い!
ネットショップの仕事はきつい面もある一方で、やりがいもたくさんあります。
幅広いスキル・知識が身につく
ネットショップの仕事は業務範囲が幅広いからこそ、さまざまなスキルや知識が身につきます。ネットショップ運営に必要なスキルは「クリエイティブスキル」「マーケティングスキル」「事務処理スキル」の3つに大きく分けられ、それぞれ具体的に以下のような業務を通して高めていけるでしょう。
クリエイティブスキル |
・画像・動画の編集 ・キャッチコピーの作成 ・ネットショップのデザイン制作 |
マーケティングスキル |
・最新トレンドの把握 ・SNS、広告を活用した集客 ・顧客分析 |
事務処理スキル |
・受注、発送処理 ・入出金、経費計上などの経理業務 |
顧客との距離が近い
ネットショップ運営は、顧客とダイレクトに接する仕事です。メーカーや加工会社のように直接エンドユーザーと接する機会が少ない会社では、とくに貴重なポジションでしょう。売上やショップの来訪者数などの数字が落ち込むことももちろんありますが、施策が成功すると目に見える形で成果が出ます。とくに少人数でネットショップを運営している場合、自分の頑張りが成果につながったという実感を得やすいでしょう。また、購入した顧客が口コミを投稿したり、喜びの声が届いたりすることもあるため、やりがいを感じられます。
ネットショップの仕事内容
たいへんな面がありつつもやりがいも感じられるネットショップの仕事内容について、詳しく見ていきましょう。
受発注業務
顧客からの注文を処理したり、在庫を管理して商品を手配したりするのがネットショップの受発注業務です。ルーティン作業に感じられるかもしれませんが、顧客に商品を確実に届けたり、ネットショップの売上をアップさせるたりするための要となります。さらに、受注や発送時には顧客にメールで知らせるなどして、アフターフォローを行うことも大切です。
発送業務
注文された商品をピッキングし、納品書とともに梱包して宅配業者に渡すまでが発送業務です。発送にはスピードも正確性も求められるうえ、商品の種類や注文数が増えるほど業務量が増えます。そのため、発送作業の負担を減らすための仕組み化や発送代行サービスの利用なども検討するといいでしょう。
問い合わせ対応
電話やメール、チャットなどには、顧客から疑問や質問が寄せられます。時には苦情が寄せられることもあり、発送ミスによるものもあれば、思ってもみなかったような点を指摘されることもあるでしょう。どのような内容にも真摯に対応することで、リピート購入やネットショップの評判アップにつながります。
ネットショップの作成制作
ネットショップを自作しない場合であっても、デザインテンプレートを選択したり、利用する決済サービスを選んだりといった業務は発生します。さらに、ネットショップの商品カテゴリや導線などを顧客がわかりやすいように整理したり、商品紹介ページに掲載する写真や説明文を準備したりといった業務も必要です。
また、Webデザイナーにオリジナルデザインを依頼する場合は、ディレクションすることもあるでしょう。その際は、利便性とデザイン性の両立を目指すことが大切です。なお、BASEであれば無料・有料のデザインテーマ(テンプレート)を豊富に用意しているため、簡単にネットショップを開設できます。
Webマーケティング
ネットショップに集客するための施策には、SNSアカウントの運用、ショップのSEO対策、広告の出稿、購入者へのメルマガ配信などさまざまな種類があります。各業務の基礎知識はもちろん、トレンドを取り入れたアプローチをするための情報収集は欠かせません。受発注や発送業務といったルーティン業務に集中していると後回しになりやすい部分でもあるため、マーケティングにも時間を割けるように工夫が必要です。
経理・税務
ネットショップには、顧客からの入金、仕入先への出金、経理の計上、確定申告での納税といったお金の流れを管理する仕事もあります。経理部門がある会社でネットショップ運営担当として働く場合は、基本的に経理・税務は専門部署に任せて、その他の業務に集中できるでしょう。しかし、少数精鋭の会社でネットショップ事業を行う場合や、副業として個人で運営する場合は、すべて自分で担当することがあります。
ネットショップの仕事が向いている人
ネットショップの仕事が未経験でも、次のような適性があればショップ運営業務にやりがいを感じられるでしょう。
- 向上心が強い人
幅広い業務内容を担当しながら多角的なスキルを身につけていくには、「もっとスキルアップしたい!」「もっと売上を伸ばしたい!」といった向上心が原動力になります。
- 人に喜んでもらえることにやりがいを感じる人
ネットショップでは、売上や口コミなどから、多くの人に商品が喜んでもらえたかを手に取るようにわかります。また、メールや電話での問い合わせ対応を通して顧客の疑問を解消することでもやりがいを感じられるため、ポジティブな気持ちで取り組めるでしょう。
- 絵を描いたり写真を撮ったりするのが好きな人
ネットショップのデザインや、商品紹介用の物撮りなど、美的感覚が問われる機会が多々あります。絵を描いたり写真を撮ったりするのが好きな人であれば、楽しみながら工夫できるでしょう。
- SNSを活発に使っている人
ネットショップへの集客ツールとして代表的なのが、InstagramインスタグラムやX(旧Twitter)などのSNSです。プライベートでもSNSを積極的に使っていれば、どのような投稿が好まれるのか理解しやすくなります。集客力アップを期待できるだけでなく、炎上リスクも避けやすいでしょう。
ネットショップ運営の負担を軽減するには?
ネットショップの仕事がきつい場合、負担を軽減するためにどのような対策ができるのでしょうか。
仕事の優先順位を明確にする
ネットショップ運営業務は忙しくて、すべての仕事に手が回らないこともあります。全部に力を入れるのは難しくても、優先順位をつけることでやるべきことへ重点的に注力することは可能です。優先度は自分で担当すべきかどうか、どのくらいスピーディーに対応すべきかどうかといった基準で判断するといいでしょう。
ルーティン業務はアウトソーシングサービスを利用
受注・発送などのルーティン業務は重要度が高い一方で、負担も大きいのが難点です。そのため、思い切ってアウトソーシングサービスを活用するのもおすすめです。BASEではネットショップ運営担当者の負担を軽減するさまざまなサービスと提携しているため、顧客対応や集客などのコア業務に集中しやすくなります。
問い合わせ対応のノウハウをマニュアル化する
クレームをはじめとする顧客対応が心理的にも時間的にも負担になっているのであれば、マニュアル化してしまうのもおすすめです。お詫びを伝える時のテンプレートを用意したり、ネットショップにチャットボットを設置して無人対応したり、FAQを掲載したりすることで、問い合わせの負担軽減を目指せるでしょう。
まとめ
運営母体によって異なるものの、ネットショップ運営担当の業務範囲は広く、求められるスキルも多岐にわたります。時にはクレーム対応を担うこともあるため、「きつい」と感じることもあるでしょう。一方で、さまざまなスキルを身につけられたり、成果を実感しやすかったりと、やりがいのある仕事でもあります。ネットショップ運営担当として無理なく仕事をつづけるためにも、適宜アウトソーシングサービスに頼ったり、顧客対応を自動化したりするなどして、業務負担を減らす工夫をすることをおすすめします。
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