「YELL BANK」を利用するなかで、どのような勘定科目で、どのように仕分けるのか悩んだことはありませんか?
この記事では、BASEが提供する資金調達サービス「YELL BANK」の一般的な帳簿の付け方についてご紹介します。
事業者のご状況や会計基準などによって変わってくるため、一般的な例として参考にしてみてください。
目次
BASEの資金調達サービス「YELL BANK」とは
「YELL BANK」とは、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が提供する、「将来の売上」を「すぐに使えるお金」に代える資金調達サービスです。
- まとめて仕入れをしたいのに、資金が足りない
- 業務効率化するために、機材を導入したいが、買う余裕がない
- 人手を増やしたいが、人件費を払えない
- 税金などがかさんで、資金繰りが厳しい
など、ネットショップ運営における、資金の課題を解決するサービスです。
YELL BANK」の詳細については、以下の記事をご参照ください。
「YELL BANK」を利用したさいの会計処理
「YELL BANK」を利用したさいは、「資金調達時」と「お支払い時」に分けて考えます。
資金調達時
「YELL BANK」で資金調達をおこなうと、将来の売上が「今すぐに使えるお金」として、BASEの売上残高に入金されるため、以下の計上が必要になります。
- 売掛金(BASEの売上残高)の増加
- 未払金(将来支払う金額)の増加
- サービス利用料の計上
お支払い時
「YELL BANK」では、BASEで商品が売れるごとに、資金調達時に選択した「支払う割合(支払率)」ずつ、自動で「YELL BANK」での支払いがおこなわれます。
このお支払いがおこなわれるときに、以下の計上が必要になります。
- 売掛金(BASEの売上残高)の減少
- 未払金(将来支払う金額)の減少
「YELL BANK」利用時の仕訳の事例
「YELL BANK」での調達詳細
- 調達金額:100万円(うち、サービス利用料10万円)
- 支払い率:30%
調達から支払いまでの流れの一例
12/1 「YELL BANK」で資金調達
12/12 商品の注文・受注
12/15 商品の発送(「YELL BANK」へ自動で支払い)、BASEへ売上計上
※「YELL BANK」では、購入された商品の発送が完了し、注文ステータスを「対応済」に変更したときにお支払いがおこなわれます。くわしくは、以下のヘルプをご覧ください。
上記の流れに沿った仕訳表
月日 | 勘定科目 (借方) |
金額 | 勘定科目 (貸方) |
金額 | 摘要 |
12月1日 |
売掛金 |
100万円 |
未払金 |
100万円 |
YELL BANKで資金調達 |
12月1日 |
手数料 |
10万円 |
売掛金 |
10万円 |
YELL BANKのサービス利用料 |
12月15日 |
未払金 |
3,000円 |
売上高 |
1万円 |
YELL BANKへの支払い(売上の30%ずつ支払う) |
売掛金 |
7,000円 |
BASEの商品売上 |
仕訳するさいのポイント
- 摘要を記載する
「YELL BANK」で調達したことや、BASEで売上が立ったことを摘要に記載しておくことで、管理がしやすくなります。
- 勘定科目は、事業にあわせて記載する
今回ご紹介したのは、一般的な勘定科目になるので、事業状況などにあわせて記載してみてください。
たとえば、売掛金は、「前受金」や「仮受金」と表現されることもあります。
日々の会計処理や、確定申告にもおすすめなApps
BASEのAppsを活用することで、必要な書類などの作成が楽になったり、日々の管理においても作業コストを大幅に下げることができます。
とくにおすすめなのは、以下の5つです。
- 「売上データダウンロード App」
- 「売上管理 by マネーフォワード App」
- 「売上管理 by freee(フリー) App」
- 「注文データダウンロード App」
- 「定期振込 App」
それぞれのAppsについては、以下の記事でくわしくご紹介しています。
まとめ
この記事では、BASEが提供する資金調達サービス「YELL BANK」の一般的な帳簿の付け方についてご紹介しました。
今回ご紹介した仕訳は、一般的な仕訳の例として参考にしてみてください。
事業の状況や会計基準などによって、会計処理が異なる場合がありますので、正確な会計処理をおこないたい場合は、税理士など専門家にご相談ください。