ネットショップを始めたいけれど、どのサービスを選ぶべきか迷っていませんか?はじめての方にも使いやすいと評判の「BASE」と「STORES」は、それぞれ独自の特徴とメリットを持つ人気のネットショップ作成サービスです。
今回は、BASE担当者の目線で2つのサービスを徹底比較し、それぞれの魅力や適したケースを分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- BASEとSTORESのサービスや料金の違い
- BASEとSTORESのどちらが自分の開設目的に合っているか
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
BASEとSTORESの特徴

BASEとSTORESは、はじめての方でもかんたんにネットショップを開設できるサービスとして人気があります。それぞれに存在する独自のメリットとデメリットを解説します。
BASEのメリット
BASEの魅力は、無料で利用できる機能の充実度と高いデザインカスタマイズ性にあります。プランの違いによる機能制限が設けられていないため、無料プランでも幅広い機能を手軽に試せる点がメリットです。
また、ショップデザインは豊富なテンプレートを利用でき、かんたんな操作でカスタマイズ可能です。HTMLやCSSでの編集も可能で、自分のブランドイメージに合った独自のデザインも実現できます。
これにより、細部にまでこだわった「ミリ単位」の調整ができ、洗練されたプロフェッショナルな仕上がりを目指せます。ワンランク上のショップデザインを実現できるのがBASEの強みです。
さらに、BASEは累計ID登録者数1,500万人(2024年10月時点)を誇るショッピングアプリ「Pay ID」を通じての集客が可能で、豊富な集客機能も魅力的です。
くわえて、不定期に開催されるクーポンキャンペーンは、クーポン値引き分の費用をBASEが負担するため、収益面でのリスクなく集客に活用できます。
BASEのデメリット
独自ドメインをBASEのプラットフォーム上で取得できません。そもそもドメインとはURLの「https://」につづく文字列のことです。BASEで開設したショップは、「https://(任意の文字列).thebase.in」をはじめとするドメインを利用できます。
しかし、BASEのショップURLを、自分で決めた文字列のみで構成された「独自ドメイン」にするには、外部サービスを利用してドメインを取得する必要があります。外部サービスで取得したドメインは、「独自ドメイン App」を使うとショップURLとして設定可能です。
STORESのメリット
POSレジアプリ「STORESレジ」との連携が可能で、実店舗とネットショップの売上管理をかんたんに行えます。また、クレジットカード以外にも代金引換やQRコード決済など、多様な決済手段に対応していることも魅力です。
STORESのデメリット
STORESのデメリットとして、まず挙げられるのはテンプレートのカスタマイズ性の低さです。HTMLやCSSの編集ができないため、デザインの自由度に限界があり、独自性を出しにくい点が残念な点です。
この点は、HTMLやCSS編集が可能で高度なデザインカスタマイズができるBASEと比較すると、自由度において大きな差があります。
また、無料プランでは一部機能が制限されているため、すべての機能を利用するには有料プランへの加入が必要です。特に、ショップ運営において重要となる以下の3つの機能が無料プランでは利用できない点がデメリットといえます。
- 送り状データのダウンロード
- 配送日指定
- 独自ドメインの使用
また、利用可能な決済手段の数は多いものの、導入するには各決済サービスへの個別の申請手続きが必要です。
たとえばクレジットカードの利用申請なら、申請から結果が出るまでに最短4営業日かかります。再申請になってしまった場合は2か月前後かかる可能性も。多様な決済手段の導入には手間と時間が必要です。
BASE とSTORESの料金プランを比較

BASE とSTORESの料金プランについて比較します。
BASEの料金プラン
BASE の料金プランには、「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2種類があります。
スタンダードプランは、月額費用0円で利用できる無料プランです。このプランでは、多くの機能を追加料金なしで使用可能で、商品が売れたときにだけ、売上の3.6%+40円の決済手数料が発生します。
また、サービス利用料として販売額の3%が加算される仕組みです。さらに、顧客が決済方法にAmazon PayやPayPalを利用した場合は、決済手数料相当額の1%がプラスされます。
一方でグロースプランは、月額費用が16,580円(税込、年払いの場合)の有料プランです。決済手数料が業界最安水準の2.9%に引き下げられるほか、サービス利用料が0円となるため、売上に応じた手数料の負担を大幅に軽減できます。
スタンダードプランと同様、顧客が決済時にAmazon PayやPayPalを選んだ場合には、システム手数料相当額の1%が加算されます。
STORESの料金プラン
STORESでは、「フリープラン」と「ベーシックプラン」の2つの料金プランが用意されています。
フリープランは、月額費用0円で利用できる無料プランです。このプランでは基本的な機能が使用可能ですが、決済手数料がやや高めに設定されており、6.5%(クレジットカードやコンビニ決済の場合は5.5%)が適用されます。初期費用を抑えつつ、まずは手軽にオンラインショップを始めたい方に適したプランです。
一方、ベーシックプランは、月額費用2,980円(税込、年払いの場合)の有料プランで、手数料の低減と機能拡張が特徴です。このプランでは、決済手数料が4.6%(クレジットカードやコンビニ決済の場合は3.6%)に引き下げられるため、売上規模が大きいショップにとってはコスト削減の効果が期待できます。また、フリープランでは制限されている機能が利用可能となり、運営の利便性が向上します。
※料金は2025年1月6日の改定後のものです。
BASEは入金サイクルに強みがある
BASEの振込システムの魅力は、売上を必要なタイミングで受け取れる柔軟さ。通常は振込申請後10営業日以内に、指定の口座へ入金されます。
さらに、BASEには「お急ぎ振込」という便利な機能があり、申請すれば最短で翌営業日に振り込まれます。オーナーが自身の都合や資金計画に応じて振込タイミングを調整できることがメリットとなっています。
一方で、STORESの売上振込は「月末締めの翌月月末払い」です。たとえば1月1日に発生した売上が振り込まれるタイミングは2月28日となり、最長で約60日(2か月)のタイムラグが発生します。このタイムラグは資金繰りを計画する際に重要なポイントとなるため、事前に把握しておくことが大切です。
BASE とSTORESの集客・販促機能を比較

BASE とSTORESの集客・販促機能について比較します。
BASEの集客・販促機能
BASEの集客・販促機能は下記のとおりです。
機能名 |
説明 |
ポップアップショップ |
ラフォーレ原宿や渋谷モディでの対面販売をBASE社員がサポート ※BASE独自の機能 |
限定商品が購入できる顧客を抽選で決める販売方法 ※国内ストアフロント型サービスではBASE独自の機能 |
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YouTubeショッピング連携とGoogleショッピング連携が可能 |
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TikTokと連携し広告も出稿可能 |
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初心者もかんたんにInstagramへ広告出稿が可能 |
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Instagram投稿に商品をタグづけし、ショップの販売ページへリンク |
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「おみせコネクト」と連携した、LINEによる集客 |
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noteで商品掲載と宣伝が可能 |
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ショップや商品ページを検索エンジンに最適化 |
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発売前商品の予約注文を受付 |
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商品の公開/非公開日時を設定 |
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「SALE」など240種類以上のラベルを商品に設定 |
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商品ごとにセール価格を1%単位で設定 |
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初回購入や限定クーポンを発行 |
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商品レビューでショップの信頼性を向上 |
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「Blog App」でブログ記事を公開して集客 |
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テンプレート選択でかんたんにメールを配信 |
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会員限定商品の販売やクローズドページを提供 |
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チャットで顧客とスムーズにやりとり |
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「ValuePress」と連携し、プレスリリースをかんたんに配信可能 |
「Pay IDアプリ」は、「BASE」のショップが利用できる便利なショッピングアプリです。顧客の購入手続きをかんたんにし、お気に入りのショップや商品の最新情報を即座に通知する機能を備えています。
スムーズなショッピング体験を実現できることから、2024年10月時点で累計ID登録者数が1,500万を突破しています。
STORESの集客・販促機能
STORESの集客・販促機能は下記のとおりです。
機能名 |
説明 |
アイテム動画埋め込み |
商品ページに動画を埋め込むことで商品を分かりやすく紹介可能 |
メールマガジン |
メールで新商品やセール情報を顧客に配信 |
ニュース作成 |
ショップ内でニュースやお知らせをかんたんに作成・公開 |
ニュース動画埋め込み |
ニュースページに動画を埋め込んで内容を視覚的に訴求 |
クーポン |
割引クーポンを発行して顧客にお得感を提供し、リピート購入促進にも活用可能 |
再入荷リクエスト |
顧客が売り切れ商品の再入荷通知をリクエストでき、機会損失を防止 |
Instagram販売連携 |
Instagramの投稿から直接商品販売ページへリンク可能 |
note for shopping |
noteのストア機能を活用して商品を宣伝・販売可能 |
Googleで集客 |
Googleのショッピング広告や無料掲載枠を活用して集客を強化 |
おみせコネクト連携 |
POSや在庫管理システムと連携し、実店舗運営を効率化 |
BASE とSTORESの決済方法を比較

続いて、BASE とSTORESの決済方法を比較します。
■BASE
BASEの「BASEかんたん決済」を導入すると、7種類の決済方法が利用できます。
- コンビニ(Pay-easy)決済
- 銀行振込決済
- クレジットカード決済
- Pay IDあと払い
- キャリア決済
- PayPal決済
- Amazon Pay
特別な審査や導入までの待ち時間が発生しないため、ショップ開設後すぐに利用を開始できます。
■STORES
STORESには、10種類の決済方法に対応しています。
- クレジットカード決済
- 銀行振込
- コンビニ決済
- PayPal
- PayPay残高
- ペイディ(後払い)
- 楽天ペイ
- キャリア決済
- 代金引換
- Amazon Pay
ただし、導入するには各決済サービスへの個別の申請手続きが必要で、申請を承認されるまでに待ち時間が発生する点は留意しておきましょう。
BASE とSTORESのショップデザインを比較

続いて、BASE とSTORESのショップデザインを比較します。
■BASE
BASEでは、ショップのデザインをかんたんにカスタマイズできるよう、多数のテンプレートが用意されています。これらのテンプレートは、無料・有料を合わせて100種類以上。豊富な選択肢があり、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。
さらに、HTMLやCSSの編集が可能です。テンプレートの基本デザインをベースにしながら、独自のデザインを実現できます。
■STORES
STORESでは、シンプルで使いやすいテンプレートが提供されており、その数は48種類です。これらのテンプレートは初心者でも手軽に利用できるよう設計されており、ショップ作成がスムーズに進みます。
一方で、カスタマイズ性に関しては、テンプレートの範囲内での編集が中心となり、自由度はやや低めです。HTMLやCSSの編集はできないため、細部にこだわった独自デザインを実現するには制限があります。
BASE とSTORESの管理機能を比較

BASE とSTORESの管理機能・事務関連機能についてそれぞれ比較します。
BASEの管理機能
BASEの管理機能・事務関連機能は下記のとおりです。
機能名 |
説明 |
「スマレジ」と連携し、在庫管理を一元化(全プラン30日間無料お試し可能) |
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「NEOlogi」との連携により150ヵ国への配送や輸出手続きを代行可能で、インボイス発行や通関手続きもサポート |
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運送会社との連携機能 |
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期間指定で入出金データをCSV形式でダウンロード可能 |
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売り切れ商品の在庫補充時に購入希望者へ自動通知を送信 |
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売上管理 |
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送り状データをダウンロードして各社発行システムに対応 |
|
「LogiMoPro」との連携で受注から出荷まで自動化 |
|
「EZLOGI」との連携で、保管・梱包・発送を完全外注化 |
|
メール自動配信 |
注文確定や未入金など5つのタイミングでメールを自動送信 |
最大5つのメッセージテンプレートの保存が可能 |
STORESの管理機能
STORESの管理機能・事務関連機能は下記のとおりです。
機能名 |
説明 |
倉庫サービス連携 |
倉庫との連携で在庫管理や発送業務を効率化 |
在庫数CSV一括更新 |
CSVファイルを使って在庫情報を一括更新可能 |
送り状CSV出力 |
配送業務に必要な送り状情報をCSV形式で出力可能 |
配送情報一括登録 |
配送情報を一括登録でき、作業時間を大幅に短縮可能 |
オーダーCSV出力 |
注文データをCSV形式で出力し、他システムとの連携に活用可能 |
納品書PDF出力 |
納品書をPDF形式でかんたんに作成・出力可能 |
アイテム一括登録・削除 |
商品をまとめて登録・削除することで時間を短縮可能 |
顧客管理 |
顧客データを効率的に管理し、リピート購入促進に活用可能 |
結局BASE とSTORESのどっちが向いている?

BASEは、個人・スモールチームでオンライン販売をメインでしたい方にはおすすめです。一方で、実店舗とあわせてオンラインでの販売もしたい方にはSTORESがおすすめです。ここではBASE とSTORES、それぞれ向いているケースを解説します。
BASEが向いているケース
【個人事業のため低コストでネットショップを始めたい場合】
BASEは、無料プランですべての機能を制限なく利用できるため、初期費用をかけずにネットショップを始めたい個人にぴったりです。ランニングコストを抑えながらも、必要な機能をしっかりと活用できるのが大きな魅力です。
【より高度なデザインを作りこみたい場合】
HTMLやCSSを編集できるため、独自性のあるデザインを追求したい場合におすすめです。既存のテンプレートをベースに、ブランドイメージに合わせた細部までこだわったデザインを作り上げることが可能です。特にデザイン性を重視するショップオーナーに向いています。
【かんたんに集客機能を利用したい場合】
BASEでは、ショッピングアプリ「Pay ID」を活用することで、新規顧客の集客やリピート購入を手軽に促進できます。さらに、プッシュ通知機能を使えば、キャンペーンや新商品情報を顧客に効率よく届けられ、集客活動の手間を大幅に削減できます。
STORESが向いているケース
【実店舗も運営している場合】
STORESは、POSレジアプリ「STORESレジ」と連携することで、実店舗とネットショップの在庫や売上管理を一元化できます。この機能により、オンラインとオフラインの販売状況をスムーズに管理できるため、実店舗を運営しているショップオーナーに特に向いています。
【多様な決済方法を求める場合】
STORESでは、クレジットカード決済以外にも、QRコード決済や代金引換など多様な決済方法に対応しています。申請手続きには手間がかかるものの、顧客の好みに応じた柔軟な支払い手段を提供できるため、幅広い層の購買ニーズに応えることが可能です。特に決済の選択肢を重視するオーナーにおすすめです。
まとめ
BASEとSTORESには、どちらもネットショップ運営において似ている部分はありますが、それぞれの強みや適した利用シーンがあります。
BASEは「個人・スモールチームでやりたい人」「ネットショップメインでやりたい人」に向いている一方で、STORESは実店舗との連携を求める方や、多様な決済方法での運営を希望する方におすすめです。
どちらのサービスを選ぶかは、運営スタイル次第です。集客また販促における機能の違いを踏まえた上で、サービスの選択に迷う場合はBASEの利用をおすすめします。
BASEは2024年12月時点で230万以上ものショップが開設されていて、ネットショップ開設実績では7年連続でNo.1です。
ほかにも「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1」「クリエイターに最も選ばれているネットショップ開設サービスNo.1」など6部門でNo.1を獲得した実績があります(※)。
ネットショップの開設を検討されている場合は、多くの利用者から高い評価を得ているBASEをご利用ください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
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また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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