モール型ネットショップのメリット・デメリット!3大ECモールの比較も紹介

2024.09.02

ネットショップを運営する方法はさまざまありますが、根強い人気を誇るのがモール型のネットショップ。モール型はその手軽さが魅力の1つですが、いくつかのデメリットも存在します。

この記事では、モール型ネットショップの代表的な種類やメリット・デメリットを解説します。

3大ECモールと呼ばれている「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の比較結果も紹介するので、モール型ネットショップが気になる方はぜひ参考にしてください。

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モール型ネットショップとは

「モール型ネットショップ」とは、さまざまなジャンルのショップが1つのサイトに集まった、インターネット上のショッピングモールです。出店者がモール型ネットショップに登録することで、そのサイト内に自分のネットショップを出店できます。Amazonや楽天市場などのサービスが代表的です。

自社ネットショップとの違い 

自社ネットショップは、その名の通り自社で構築したネットショップを指します。モール型とは異なり、自社ネットショップを独立して構えている形態です。「自社で構築する」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、サービスややり方によっては手軽に、無料で開設することも可能です。たとえば、BASEなら、初期費用・月額費用0円でネットショップを開設できます。

自社ネットショップは、デザインやカスタマイズの自由度が高く、自社ブランドを確立しやすいところもメリットもです。ネットショップのデザインについては、こちらの記事も参照してみてください。

ECサイトのデザインを知りたい!売れるショップの共通点やトレンドを解説

モール型ネットショップの種類

モール型ネットショップには、「マーケットプレイス型」「テナント型」「統合管理型」の3種類があります。

マーケットプレイス型

マーケットプレイス型とは、商品のみを登録して出品するタイプのECモールです。ECモール上にショップを開設するのではなく、自社の取り扱う商品を登録して販売します。ショップ単位ではなく、商品単位で表示されるのが特徴です。たとえば「マグカップ」と検索したら、A社・B社・C社…のマグカップが一覧表示されます。代表的なところでは、Amazonがあります。

テナント型

テナント型とは、ECモールのなかに自社のネットショップを開設し、運営する形態を指します。検索したときの挙動としてはマーケットプレイス型と同じですが、ショップページを構えることができ、商品ページからショップページに顧客を誘導できます。たとえば、楽天市場やYahoo!ショッピングなどはテナント型のECモールです。

統合管理型

統合管理型とは、複数のブランドを持つ企業が、1つのECモールに自社ブランドを集めて管理する形態です。主にアパレル企業が採用する場合が多く、1つのECモール内で同じグループのブランドをチェックできます。基本的には規模の大きな法人が採用する方法ですが、アパレルブランドを立ち上げるなら統合管理型についても理解を深めておきましょう。

【2023年最新】アパレルブランドの立ち上げ方法とは?費用や準備、成功のポイントを解説

モール型ネットショップのメリット

モール型のネットショップには、次のようなメリットがあります。

集客してくれる 

やはり大手サイトはこの集客力が大きなメリットといえるでしょう。楽天、Amazon、Yahoo!といった非常に知名度のある企業が行っているモールサイトはSEO的にも強く、莫大な予算をかけてモールの宣伝を行っています。ショップへの集客導線をこういったモールサイトがまず代行してくれるのは安心ですよね。

ネットショップの集客力を高めるなら、こちらの記事もご参照ください。

【集客力強化】ネットショップで集客して売上をアップさせるコツ

購入者が信頼感をもちやすい 

上記に近い理由ですが、やはり大手ブランドの名前が載っているわけで顧客からすると購入における心理的なハードルが下がります。今はネット通販も市民権を得ているので、以前に比べるとそれほど特筆する部分ではないかもしれませんが、やはり安心して買い物してもらえるのは重要です。

モール型ネットショップのデメリット

モール型のネットショップには前述のようなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットを両方理解したうえで、自社に適した方法かどうか検討してみましょう。

ブランド力がつかない 

モール型サイトにショップを出店するデメリットは「ショップにブランド力がつかない」という部分が一番大きいでしょう。例えばあなたは「アクセサリーのフラワーショップ」というショップを運営しているにも関わらず購入者からすると楽天で買い物をしているという認識になってしまいがちなのです。なのでショップ名を覚えてもらえないわけで、リピート顧客を獲得していくことが難しくなってきます。(モールサイト内に広告を出稿する方法に限られてしまいます。)

ブランド力の強化については、こちらの記事もご参照ください。

ネットショップにおけるブランディングとは?売上を上げていくために大切にしたい考え方

出店料がかかる

出店料はもちろん、多くのモールは月額費用、そして売上に対するロイヤリティをモールに支払う必要があります。実際に売れるか、また続くかわからないネットショップ運営に対して最初からリスクをとるのは少し怖い気もしますよね。また売上の割合に対してロイヤリティを取られるので売上があがるほど徴収される金額も多くなります。これもモール型サイトのデメリットの一つといえるでしょう。

購入者の情報がモールサイトのものになる

モールにもよるところですが、実はモール型のサイトでは購入者の情報はショップ運営者に開示されないのです。なぜならあなたのお客さまという認識ではなく、モールサイトの会員さんという位置づけになっているためなんですね。購入してくれた顧客に再度来てもらうためのメルマガなどによるアプローチが難しくなってきます。

主要なモール型ネットショップを特徴・費用で比較 

ここからは、3大ECモールと呼ばれている「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」について、それぞれの特徴や費用を比較していきます。どのECモールに出店するか迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。

Amazon

初期費用

なし

月額料金

小口:なし、大口:4,900円

手数料

小口:商品1点ごとに基本成約料100円

大口:基本成約料なし(※商品ごとに販売手数料あり)

デザインの自由度

サポート体制

 

Amazonは、世界最大規模のECモールです。小口の場合は1品からでき、初期費用や月額料金はかからず気軽に出品できます。大口の場合は月額4,900円がかかりますが、商品ごとの基本成約料は不要となり、在庫管理から発送、カスタマーサービスまですべてAmazonに委託できる「Fulfillment by Amazon(通称FBA)」というサービスを利用可能です。

知名度の高さから集客力は抜群ですが、商品の背景は必ず白抜きでなければならず、デザインの自由度は低いといえます。

楽天市場

初期費用

全プラン共通60,000円、上記に加えて、プランごとの月額料金を1年分または半年分

月額料金

【がんばれ!プラン】19,500円(年間一括払)、【スタンダードプラン】50,000円(半年ごとの2回分割)、【メガショッププラン】100,000円(半年ごとの2回分割)

手数料

2%~7%(※プランにより異なる)

デザインの自由度

サポート体制

 

楽天市場は、国内最大規模を誇るサービスです。楽天カードをはじめとしたグループの関連サービスを上手に活用すると、お得にポイントを貯められるので多くの顧客が利用しています。

デザインの自由度は高く、そのほかのECモールと比べてサポート体制も充実していますが、そのほかの2つと比べると初期費用は高めです。また、出店するためには厳しい審査に通過する必要があります。

Yahoo!ショッピング

初期費用

なし

月額料金

なし

手数料

ストアポイント原資負担:1~15%、キャンペーン原資負担:1.5%

デザインの自由度

サポート体制

 

ソフトバンクグループの子会社であるヤフー株式会社が運営するサービスです。初期費用・月額料金なしで手軽にはじめられ、手数料も比較的低く設定されています。短期間の出品も可能なので、期間限定でオンラインショップを開設したい方にもおすすめです。初心者へのサポート体制も充実しているので、はじめてネットショップを開設する方にも向いているでしょう。ネットショップの開業に必要な費用については、こちらの記事もご参照ください。

ネットショップの仕入れ資金の目安と計算方法|開業資金や運転資金を詳しく解説

モール型ネットショップの作り方

ECモールに出店する手順は、おおむね以下のとおりです。

  1. サービスに登録
  2. デザインの決定
  3. 決済方法の設定
  4. 配送会社の設定
  5. 商品の登録
  6. 完成

まずは、ECモールの申し込みページから登録続きを済ませましょう。ショップ名やドメイン名など重要な情報の記入を求められるので、あらかじめ決めておくとスムーズです。

サービスに登録したら、自社のショップページにおけるデザインを決定します。多くの場合はテンプレートが用意されているので、デザインに関する知識がなくても安心です。次に、決済方法や配送会社を設定します。決済方法をむやみやたらに増やすと余計な経費がかかってしまうので、最初は数を絞り込み、要望に合わせて増やしていくのもおすすめです。

最後に、商品の画像や説明文などを登録したら完成です。画像は商品のイメージを大きく左右するので背景や角度にこだわり、商品の魅力が伝わるような写真を撮影しましょう。開設後の運営方法については、こちらの記事をご参照ください。

ECサイト運営って何するの?基本的な仕事内容と、売上をあげる考え方

モール型以外でネットショップを作成する方法はある? 

ネットショップを作成する方法は、モール型以外にもさまざまあります。そのなかでも代表的なのが、ASP型のネットショップです。

ASP型とは、ネットショップ作成サービスのことです。ECサイトに必要な機能がひととおり揃ったサービスを利用して、自社のネットショップを手軽に開設できます。プログラミングやセキュリティなどの専門知識がなくても独自のネットショップを作成でき、初期費用もそれほどかかりません。

なかには、BASEのようにネットショップを無料で開設できるサービスもあります。BASEなら、豊富な機能とデザインテンプレートで、ブランドの世界観に合う、使い勝手のよいネットショップを作成可能です。

ECモールは、デザインにそれほどこだわりがなく、集客の手間をかける余裕がない人におすすめです。ECモール自体に集客力があるため、ショップオーナーが自ら宣伝しなくても、ある程度の集客を見込むことができます。ただし、安くはない月額費用を払い続ける必要があるため、赤字のリスクを考慮しなければならない点がネックです。

一方、ASP型(自社サイト)は、デザインや機能面にこだわりたい人におすすめです。拡張性が高く、オリジナリティあふれるサイトを作成できます。ただし、ECモールのような集客性はないので、売上を伸ばすためには自分で広告宣伝活動を行う必要があるでしょう。

ASP型のほかには、パッケージ型やオープンソースで自社サイトを作成する方法もあります。ただし、これらの方法は専門知識を持つ人材がいないと難しく、必要な費用も期間も膨大です。完全自社サイトなので販売手数料がかからないのは魅力ですが、人材にも資金にも余裕がある企業向けといえるでしょう。

ECサイトの作成方法については、こちらの記事もご参照ください。

実はこんなにある、ECサイトの6つの作り方!検討手順はどうする?

まとめ 

モール型のネットショップは、集客力や顧客からの信頼度が高いのがメリットです。ただし、独自のネットショップと比べるとデザインの自由度が低く、ブランディングの確立は難しいと言えます。また、ショップの開設に審査があるため時間がかかるうえ、月額費用が高いこともネックとなるでしょう。

独自のネットショップを構築するなら、「BASE」がおすすめです。スタンダードプランなら初期費用・月額費用0円で豊富な機能を利用でき、デザインテンプレートも充実しています。

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