請求書ファクタリングは、資金繰りを改善する有効な手段のひとつですが、サービスによって手数料や対応スピードが異なります。この記事では、請求書ファクタリングサービスの選び方や、比較のポイントについて解説します。
目次
請求書ファクタリングサービスを選ぶポイント
請求書ファクタリングサービスを選ぶさいには、以下のポイントを確認しましょう。
- 2社間取引と3社間取引のどちらか
- 手数料の違い
- 審査スピードと提供までの時間
- 利用できる売掛金の種類
それぞれ、くわしくご紹介します。
1. 2社間取引と3社間取引のどちらか
請求書ファクタリングには、売掛先を介さずに資金化できる「2社間取引」と、売掛先の承諾が必要な「3社間取引」の2種類があります。それぞれの特徴を考慮し、状況に応じた選択が重要です。
2社間取引 | 3社間取引 | |
手数料 | 高め | 低め |
資金化スピード | 早い(即日~数日) | やや遅い(1週間~数週間) |
売掛先への通知 | なし | あり |
こんな人におすすめ | すぐに資金が必要な人/取引先に知られたくない人 | 手数料を抑えたい人 |


請求書ファクタリングの概要については、以下の記事をご覧ください。
2. 手数料の違い
請求書ファクタリングの手数料は、サービスによって異なります。一般的には、3社間取引のほうが手数料が低く、2社間取引は手数料が高めになる傾向があります。
手数料は「売掛金の〇%」として設定されていることが多く、相場としては、以下の範囲内で設定されることが一般的です。
- 2社間取引:手数料 5~30%
- 3社間取引:手数料 1~10%
また、初回利用時は手数料が高く設定されることがあるため、契約前にしっかりと確認しましょう。
3. 審査スピードと提供までの時間
急ぎで資金が必要な場合、審査のスピードも重要です。多くの請求書ファクタリング会社では、最短、即日で提供できるサービスを提供しています。
ただし、書類の準備や審査内容によっては時間がかかる場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
4. 利用できる売掛金の種類
一部のファクタリング会社では、法人向けの請求書に限定している場合があります。一方で、個人事業主の売掛金も対象にしているサービスも存在します。
たとえば、ネットショップの売上をもとに資金調達できるサービスもあるため、個人事業主や小規模事業者の方は、そのようなサービスを検討するとよいでしょう。
主要な請求書ファクタリングサービス比較
個人事業主や中小企業でも利用しやすい請求書ファクタリングサービスを比較しました。
取引方式 | 2社間 | 2社間 | 2社間/3社間 | 2社間 |
手数料 | 2~9% | 10% |
2社間:4~12%程度 3社間:2~9%程度 |
1~9.5% |
調達可能額 | 上限・下限なし | 最大100万円 (初回は最大25万円) | 3万円~7億円 | 10万円〜上限なし |
審査スピード | 最短、即日 | 最短10分 | 最短2時間 | 最短30分 |
利用可能な売掛金の種類 | 法人 個人事業主 |
法人 個人事業主 |
法人 個人事業主 |
法人 個人事業主 |
YELL BANKと請求書ファクタリングの違い
BASEのショップオーナーの方であれば、「YELL BANK」という資金調達サービスも選択肢のひとつになります。

請求書ファクタリング利用がおすすめなシーン
- すでに発生している請求書を、すぐに現金化したいとき
- 請求書の入金サイクルが長く、キャッシュフローを改善したいとき
- 売上はあるが、請求書の入金までのつなぎ資金が必要なとき
- 取引先からの入金が遅れ、一時的に経営や資金繰りに支障が出そうなとき
「YELL BANK」の利用がおすすめなシーン
- 請求書が発行されていない段階でも、BASEでの売上実績を活かして資金調達したいとき
- 売掛金に依存せず、広告費・仕入れ・人件費など、幅広い用途に使いたいとき
- 面倒な書類提出や審査を省き、スピーディーに資金を得たいとき
- 一時的に売上が減少し、資金繰りに不安があるとき
- 具体的な資金用途は決まっていないが、予備資金を確保しておきたいとき
BASEの資金調達、「YELL BANK(エールバンク)」
「YELL BANK」とは、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が提供する「将来の売上」を「すぐに使えるお金」に変えるサービスです。

「YELL BANK」の特徴は、ショップの売上が伸びるほど、調達できる金額が増えること。事業の成長にあわせて、必要なタイミングで資金を確保できるため、仕入れや広告費、運転資金など、さまざまな用途に活用できます。
一般的な融資とは異なり、担保や保証人が不要で、審査もスピーディーなので、急な資金ニーズにもご活用いただけます。
「YELL BANK」について、以下の記事でくわしく説明しています。
以下から「YELL BANK」が利用可能がどうか、ご確認いただけます。
「YELL BANK」がご利用いただける場合は、BASEの管理画面 > お金管理の画面に、以下のようなエリアが表示されます。

「YELL BANK」の表示がされない方は、以下のヘルプを参照ください。
まとめ
請求書ファクタリングサービスを選ぶさいには、手数料や資金化スピード、審査の有無などを比較することが重要です。
また、BASEのショップオーナーの方であれば、「YELL BANK」を活用することで、売掛金を持たない状態でもスムーズに資金調達が可能です。
自社の状況や目的に応じた最適なサービスを選び、資金繰りを改善しましょう。
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