2025年6月末に日本でも提供が開始されたTikTok Shopは、多くの個人クリエイターや中小規模のネットショップからも注目が集まっています。TikTok Shopは新しいサービスなので、「手数料はどのタイミングでいくら発生する?」「手数料がかかる部分とかからない部分が知りたい」などが気になりますよね。
今回は、TikTok Shopに出店する際に発生する手数料の仕組みや、出店後にかかるその他の手数料をわかりやすく解説します。無駄なコストは最小限に抑えて、利益を最大化していきましょう。
【この記事でわかること】
- TikTok Shopの「販売手数料」は販売価格の7%(決済処理費用を含む)で、2025年はキャンペーン価格として最初の90日のみ3%に割引される
- TikTok Shopの販売手数料が確定するのは、商品が発送されたタイミング
- 広告出稿時には別途費用がかかるが、商品に興味を持ちやすいユーザーに商品の魅力を伝える投稿が届きやすくなるため、売上アップを狙える
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TikTok Shopの販売手数料はいくら?

日本のTikTok Shopの販売手数料率は7%(税込)で、売上に対して一律に適用される仕組みです。また、2025年に新規開設したショップ向けのキャンペーンとして、販売手数料が3%に割引される優遇措置が実施されています。
ここでは、販売手数料の詳しいシステムをはじめ、日本以外の国の販売手数料や固定費の有無などについて解説します。
TikTok Shopの販売手数料
TikTok Shopで商品が売れるごとにかかる販売手数料の割合は7%(税込)です。販売手数料には決済手数料も含まれているため、クレジットカード手数料やコンビニ決済手数料を追加で支払う必要はありません。
たとえば、税込1,000円の商品に送料500円が加わる場合、合計1,500円の7%である105円が手数料として差し引かれ、残り1,395円が売上としてカウントされます。
さらに2025年中の新規出店者は「開設から45日以内に商品を3点以上登録する」という条件を満たすと、その後90日間、販売手数料が3%まで引き下げられるキャンペーンが適用されます。
国ごとのTikTok Shop販売手数料
TikTok Shopの手数料設定は国や地域、商品カテゴリによって異なります。
たとえば東南アジア圏では、マレーシアで3%〜7%、タイでは5%前後、ベトナムでは5〜10%、インドネシアでは最大15%程度までと幅があります。アメリカでは一般的な商品は6%、ジュエリーなどの一部カテゴリは5%です。イギリスでは通常9%ですが、条件を満たせば5%まで引き下げられます。
国や商品ジャンルによって販売手数料が異なる理由は、各国の市場規模や流通事情、税制度をもとに調整されているためです。
日本国内でも今後、出店数や取引件数の増加に応じて手数料の見直しが行われる可能性もあるため、海外の動向を参考にしてください。
(参照:Cube.asia TikTok Shop Take‑Rate by Country)
TikTok Shopで販売手数料率以外にかかる費用

TikTok Shopに出店して運営する際は、販売手数料以外にもコストが発生します。商品撮影・梱包・配送費、振込手数料、返金・返品対応、プロモーション費用、固定費など、発生するコストはすべて利益率に影響するため、事前に把握しておきましょう。
商品撮影費用
TikTokでの動画再生回数や商品購入率に大きく関わるのが、商品画像や動画のクオリティです。商品写真・動画はスマホで撮影することも可能ですが、魅力を最大限に伝えるためには照明機材や簡易スタジオを利用するのがおすすめです。プロのフォトグラファーに撮影を依頼する場合は、さらに費用が発生します。
梱包費用
商品を梱包して発送する際には、ダンボール・封筒・緩衝材・テープ・商品ラベルなどを用意する必要があります。オリジナル包装やギフトボックス、カードを添える場合はその分のコストがかかりますが、ブランドイメージやリピート率を高めるためにこだわりたいポイントの一つです。
配送費
配送費は宅配便・クリックポスト・ゆうパケットなどの発送方法によって異なります。多くの場合全国一律ではないため、送料の設定には注意が必要です。
振込手数料
TikTok Shopでは、売上金は銀行振込で入金されます。TikTok側から振込手数料が引かれることはありませんが、受け取る銀行によっては数百円程度の振込手数料が差し引かれるケースがあります。
たとえば都市銀行では220〜275円程度、ネット銀行では無料〜150円前後の手数料が発生するのが一般的です。TikTok Shopの売上は月に2回(1日と14日)のタイミングで処理され、振り込まれます。
キャッシュフローを正確に把握するためには、振込手数料がどのくらいいるかを確認しておきましょう。
返金・返品対応にかかる費用
購入者から返品・返金依頼があった場合、返品時の送料や返金手続きにかかる手数料、人件費や梱包費などの負担が発生する場合があります。アパレルなどの返品率が高い商品を扱うショップは注意しましょう。
ただしTikTok Shopでは、返品・返金が確定した取引の販売手数料はかかりません。たとえば売上処理ですでに販売手数料が引かれている場合、次回以降の売上から相殺される形で返金されます。
また、破損・故障・誤発送・商品説明との不一致など ショップ側に瑕疵がある場合は、原則として返品・返金に対応する必要があります。一方で、購入者都合による返品(気に入らない・サイズが合わない等)の扱いについては、ショップ側が自らの返品ポリシーとして受け付ける条件を設定することが可能です。
ただし、TikTok Shop の返品ガイドラインに沿った対応が求められるため、すべてを自由に拒否できるわけではありません。返品可否の条件や送料負担の方針は、トラブル防止のため商品ページに明記しておくことが推奨されます。
プロモーション費用
TikTok Shopで安定的に売上を上げるためには、プロモーション費用の投資も検討すべきです。とくにフォロワーが少ない段階では、TikTok広告の出稿や人気インフルエンサーとのタイアップが集客に有効です。
コストがかかるため、費用対効果(ROI)を意識して予算管理することが重要です。広告費用に応じた集客効果が期待できるでしょう。
BASEが提供する「TikTok商品連携・広告 App」を活用すると、TikTok内で広告キャンペーンを展開でき、広告用の投稿も商品情報から自動で生成できます。ショップの投稿がより多くのユーザーの目にとまりやすくなるでしょう。
固定費(初期登録料・月額利用料)
TikTok Shopは、ショップの商品が売れて発送するときに初めて販売手数料が発生する成果報酬型です。そのため、月額費用や初期登録料などの固定費は一切かかりません。
一般的なモール型のプラットフォームに出店する場合、以下のように販売手数料以外にも初期費用が発生するケースが多くなっています。
| プラットフォーム | 初期費用 | 月額利用料 | 販売手数料 |
| 楽天市場 | 66,000円(税込) | プランにより異なる (例:がんばれ!プラン 19,500円/月〜) | 商品価格の2〜7%(カテゴリ別)+決済手数料3.5%前後 |
| Amazon | 0円 | 5,390円(税込)※小口出品は月額なし | 商品カテゴリにより6〜15%(平均は約8〜10%) |
モール型のプラットフォームは集客力が高いため、初めての出店でも商品を購入してもらえる可能性が高いものの、売れなくてもコストが発生することが懸念点です。
一方で、ネットショップ作成サービスは初期費用や月額利用料がかからないケースが多くなっています。
| プラットフォーム | 初期費用 | 月額利用料 | 決済手数料 |
| BASE | 0円 | 0円※有料プランあり:グロースプラン 16,580円/月 | 販売手数料3%+決済手数料3.6%+40円※グロースプランは決済手数料2.9% |
| STORES | 0円 | 0円※有料プランあり:ベーシックプラン 2,980円/月 | 販売手数料5%+決済手数料3.6%※ベーシックプランは決済手数料3.6%〜 |
たとえばBASEでは月単位でのプラン変更も可能なので、商品が売れてきたら有料プランに切り替えれば決済手数料を抑えられます。
TikTok Shopと独自のショップなど複数の販売チャネルをコストを抑えて運営したい場合は、ネットショップ作成サービスを併用するのがおすすめです。
日本でサービスを開始して間もないTikTok Shopと連携できるネットショップはまだ多くありません。しかしBASEなら、BASEのネットショップに登録した商品をTikTok Shopと自動で連携できる「TikTok Shop連携 App」があります。BASE用、TikTok Shop用と何度も同じ商品を登録する必要がないので、複数のネットショップを運営する手間を押さえられます。
なお、BASEでネットショップを開設している場合、TikTok Shopと連携して販売が成立しても、BASE側の手数料は発生せず、TikTok Shop側の販売手数料のみが適用されます。
BASEならTikTokだけでなくYouTubeやInstagramとも連携できるため、幅広いターゲットをカバーして販路を拡大できます。
TikTok Shopの手数料に関するよくある質問(FAQ)

TikTok Shopの手数料に関するよくある質問にお答えします。手数料に関する疑問や不安を解消し、TikTok Shopで着実に売上を伸ばしていきましょう。
販売手数料が発生するタイミング・支払うタイミングは?
TikTok Shopの販売手数料は、商品の注文が確定し、発送が完了した時点で発生します。購入者が商品を受け取り、取引ステータスが「完了」となると、TikTok側が手数料を確定して支払い準備が始まる仕組みです。
販売手数料は売上金から引かれるため、別途支払いは発生しません。原則として毎月1日と14日に一括処理されるので、このタイミングで支払いが完了します。販売手数料が差し引かれた売上金は売上処理日(毎月1日と14日)から1〜3営業日以内に販売者の銀行口座へ振り込まれます。
TikTok Shopの販売手数料はいつから3%から7%になる?
2025年中にTikTok Shopに初めて出店したショップに限り、条件を満たせばその日から90日間は販売手数料が7%から3%に割引されます。
割引の適用条件は、アカウント登録後45日以内に商品を3点出品すると、出品が完了した日を起点として90日間、販売手数料が3%に割引されます。90日間の割引期間が終了すると自動的に販売手数料が7%に変わります。自ショップの具体的な割引期間の日にちをあらかじめ把握しておきましょう。
TikTok Shopは商品が売れなくても手数料が発生する?
TikTok Shopは完全成果報酬型モデルを採用しているため、商品が売れない限り手数料は一切発生しません。商品が売れていない間は、手数料をはじめ、月額利用料などの固定費も発生しないため安心してください。
TikTok Shopの売上を引き出す際に手数料はかかる?
TikTok Shopでは、売上を引き出す際の「出金手数料」は発生しません。販売手数料や決済手数料は売上から自動で差し引かれるため、出金時に追加で徴収される心配はありません。
ただし、銀行側で設定されている振込手数料については、販売者自身が負担する必要があります。手数料をできるだけ抑えたい場合は、振込手数料が無料または安いネット銀行などを振込先に指定するなどの対策が有効です。
まとめ
TikTok Shopは、初期費用や月額固定費がかからず、販売が成立した際にのみ手数料が発生するシンプルな料金体系が特徴です。基本の販売手数料率は7%(税込)ですが、アカウント登録して45日以内にショップに商品を3つ登録すれば、商品登録が完了した日から90日間、販売手数料が3%まで割引されます。なお、売上金の振込手数料がTikTok Shop側から引かれることはありません。
TikTok Shopを活用する際は、返品にかかる送料・広告費用などのコストを考慮しつつ、適切な価格設定と販促戦略を立てて収益を最大化していきましょう。
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