- ニーズにあわせた配送サービスを提供する日本郵便の国際配送。主力商品の1つが、最速で届けられ、保証もつけられる「EMS(国際スピード郵便)」
- 個人でも発送先や配送状況を管理できる「国際郵便マイページサービス」。PCでもスマホでも使える利便性が特徴
ビジネスを飛躍させる越境ECの配送
インターネットを活用して、日本国内から海外へ向けて商品を販売する、「越境EC」。
国内に限らず、世界をターゲットにすることで、ビジネスは大きく飛躍するでしょう。しかしながら、そこで大きな課題となるのが「配送方法」。
そこで、日本郵便株式会社 国際事業部の田中貴志さんに、国際配送サービスの特徴や、注意するべきポイントなど、お話をおうかがいしました。
ーー国際配送について、展開されているサービスを教えてください。
田中さん:日本郵便では、ニーズに応じた国際配送サービスをご用意しております。
個人のお客様もECでご利用いただきやすいサービスが、「EMS(国際スピード郵便)」です。
EMSは、弊社の国際郵便サービスのなかで、最速でお届け先へ配送することができるサービスです。
また、最高200万円を限度とする実損額を賠償する、損害賠償制度もつけることが可能なのため、安心してご利用いただけるサービスとなっています。
また、日本郵便の料金後納をご利用のお客様向けにはなりますが「UGX(ゆうグローバルエクスプレス)」もおすすめです。
UGXは、従来の国際郵便サービスを補完するもので、より多彩な機能をプラスした国際宅配サービスです。
たとえば、複数個口の発送でお得になる、EMS規定外のサイズも発送可能、など荷物数や多様なサイズに対応したサービスです。
また、UGXでは、郵便局がお客様先へ集荷にうかがいますので、発送手配のご負担も軽減できます。※オーバーサイズ取扱の場合、別途集荷料がかかります。
くわえて、国際郵便のオンラインシッピングツールである「国際郵便マイページサービス」のご利用で、ラベルやインボイス等の書類作成の手間も省くことができ、発送作業がよりスムーズにご利用いただけます。
ーーこうした国際配送サービスの利用は、コロナ禍で増加したのでしょうか?
田中さん:お客様にはご不便をお掛けしており大変申し訳ないのですが、コロナ禍前よりも減少している状況です。
コロナ禍の影響による日本発の航空便の減便に伴い、国際配送サービスを一時停止している国・地域もあったためです。現在は、一時期よりも回復しつつある状態です。
ーー社会状況を鑑みながらの利用が大事ですね。
国際配送を利用する、個人・法人の割合はどちらが多いでしょうか?
田中さん:割合はデータとしてありませんが、肌感として、個人事業主のお客様の越境ECのご利用は年々増えている印象です。
「国際郵便マイページサービス」でデータ管理・発送手続きをより便利に
ーーつぎに、越境ECで日本郵便を利用するメリットを教えてください。
田中さん:先ほどご紹介した、弊社が無料で提供している「国際郵便マイページサービス」から、早く、便利に発送に必要なラベルや書類の作成・管理がいただける点です。
ご依頼主・お届け先をアドレス帳で管理でき、また発送する内容品のデータ登録・管理ができます。
そこで登録したデータをEMS、国際eパケットなどの発送に必要なラベル・書類を印刷することができ、手書きで作成する手間が省けます。
また、自筆で作成する手間が省けるだけでなく、「通関電子データ送信義務化」にも対応できます。
通関電子データ送信義務化について https://www.post.japanpost.jp/int/ead/index.html
「通関電子データ送信義務化」とは、2021年1月1日(金)から開始された、通関電子データの送信を義務づけるものです。
物品などを内容品とする国際郵便物を手書きのEMSラベルなどで差し出されると、通関電子データが送信されないため、宛先の国での通関の遅れや、返送のおそれがあります。
「国際郵便マイページサービス」を使って、ラベルを作成いただければ、入力した情報が通関電子データとして宛先の国へ送信されるため、スムーズに配送できます。
なお、2024年3月1日(金)から、物品等を内容品とする国際郵便物につきましては、全ての国・地域宛てについて、通関電子データの送信を必須とされています。
物品などを送る場合は、手書きラベルでは通関電子データが送信されないため、お引き受けができなくなりますので、「国際郵便マイページサービス」のご利用をお願いいたします。
ーー国内配送とは異なるルールにも、対応できる点が安心ですね。
ほかに国際発送のさいに、気を付けるべき点はありますでしょうか?
田中さん:やはり、梱包でしょうか。
国際配送は長距離の配送となりますので、国内配送よりもていねいに、商品が壊れにくい梱包をおこなっていただく必要があります。
たとえば、ダブルカートンなどの頑丈な厚手の段ボール箱をご使用いただき、また、箱と中身のすき間には緩衝材をご使用いただくなど、箱のなかで商品が動かないような工夫をおすすめしております。
また、国際郵便では、全世界共通で送れないものや、宛先の国・地域によって送れないものがありますので、事前に国際郵便のWebサイトにて発送可否のご確認をお願いいたします。
ーー最後に、越境ECを考えているオーナーへのメッセージをお願いいたします。
田中さん:国際郵便は、お近くの郵便局からかんたんにご利用いただけるサービスです。
ビジネスチャンスを広げる、越境ECのはじめの第一歩として、ぜひご利用いただきたいです。
はじめてでも分かりやすい解説動画も。国際郵便で、越境ECへの挑戦の第一歩を
速く、安全に、そしてかんたんに国際配送を利用できるサービスがそろう日本郵便。配送方法や手続きについては、解説動画も公開されています。
日本郵便のサービスを活用して、ビジネスチャンスを広げる越境ECにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?