中国輸入ビジネスは儲かる?儲からない?中国輸入の基本と成功するコツ

2024.06.14(更新:2024.10.11)

商品を中国から輸入すると、仕入れコストを抑えやすくなります。自分のネットショップやECモールで商品を販売するために、中国輸入を検討する人も多いでしょう。

この記事では、中国輸入のメリットやデメリット、中国輸入を成功させるコツを紹介します。

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中国輸入とは?

中国から輸入した商品を国内で販売するのが中国輸入ビジネスです。アリババやタオバオなど、中国のネットショップをはじめ、中国へ足を運んでの買い付けなど、輸入方法はさまざまです。輸入した商品はAmazonや楽天市場などのECモールで販売したり、「BASE」などのネットショップ作成サービスで開設したショップで販売したりと、販売方法も多岐にわたります。

中国輸入の方法

中国から商品を輸入する方法は1つではありません。おもに3つの方法に分かれるため、それぞれのメリットやデメリットなどを把握した上で輸入方法を決めてみてください。

中国のネットショップで仕入れる

中国のネットショップで仕入れる方法は、もっともスタンダードな方法の1つです。近年では日本にいながらコストを抑えて幅広い商品を購入できるサイトが増えました。なかでもアリババグループは、アリババやタオバオなど、中国でも代表的なネットショップを運営している中国の最大手グループです。

ただし、中国のネットショップは、日本から個人輸入ができる場合とできない場合があります。サイトの仕様を把握した上で輸入サイトを決めましょう。中国のネットショップは大きく次の2種類に分かれています。

  • 中国国内向けサイト:アリババやタオバオなどが該当するAlipayの電子マネー決済が必要となるが、Alipayのアカウントを作る時に中国の電話番号と銀行口座が必要になる。
  • 越境ECサイト(ネットショップ):AliExpress(アリエクスプレス)やAlibaba.comは越境ECサイト(ネットショップ)と呼ばれ、中国国外からも商品を仕入れられる。

中国国内向けサイトを利用するには、一般的にパートナーか代行業者に依頼する必要があります。しかし、ネットショップ作成サービスBASE」の連携サービスなら、タオバオから商品の仕入れが可能です。越境ECサイトだけでなく中国国内向けサイトからも商品を仕入れたい場合は、連携サービスを提供しているASP(ネットショップ作成サービス)などを利用するのがおすすめです。

現地で買い付けを行う

ネットショップが普及する以前は、現地に足を運んで商品の買い付けを行うのが一般的でした。現地での買い付けは、交通費をはじめとしたコストが膨らむというデメリットがあります、しかし、自分の目で見て商品を選べるほか、価格交渉などを行えることが魅力です。ただし、中国で商品の買い付けを行う場合、言語や貨幣の壁があります。

そのため、個人で買い付けに行くよりも、現地の中国人パートナーに依頼する方法が一般的です。友人や知人がいればお願いすることもできますが、ゼロからパートナーを探すのは大変なので、伝手がない場合はあまりおすすめできません。たとえパートナーが見つかったとしても、信頼できる相手だとは限りません。パートナーと信頼関係を築くためには、時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

代行業者に依頼する

輸入代行業者は、仕入れや業者とのやりとりなどを代行して行ってくれる業者のことです。手数料を支払うことで、おもに次のような手続きを行ってくれます。

  • 代金の支払い
  • 通関手続き
  • 検品・返品
  • 買い付け
  • 国際輸送

また、代行業者は日本からは仕入れることが難しい中国国内向けサイトでの買い物の代行も引き受けてくれます。代行手数料はかかるものの、日本からは購入するのが難しい珍しい商品や安い商品などを仕入れて日本国内で販売できるため、競合と差別化しやすいことがメリットです。

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中国輸入を行うメリット

中国は物価が安い上、近年では個人でも中国輸入サイトを利用する人が増え、信頼できるサイトも増えています。では、中国輸入を行う具体的なメリットを3つ紹介します。

コストを抑えて大量に輸入できる

中国の商品は、日本で販売されている同様の商品と比べて安価な場合が多いため、低コストで仕入れて一般的な価格で販売すれば、利益率が高くなるというメリットがあります。

また、大量ロットで発注できるため、都度輸入する手間やコストを抑えられるほか、商品の在庫切れといったリスクも回避できます。取引相手からしても安定的に大量発注をしてくれる取引相手を優遇することが多いので、同じ商品を繰り返し仕入れるリピート仕入れにも対応してもらいやすいでしょう。

商品数が豊富

中国輸入サイトを見ると、日本のECモールやECサイトと比較して商品数が圧倒的に多いのがわかります。その上、日本にはないデザインの商品や、日本にはない用途の商品なども多数販売されているのが魅力です。

中国輸入で商品を仕入れて販売すれば、独自性のあるネットショップ運営が実現するでしょう。掘り出し物が見つかる可能性はもちろん、日本国内で販売されている商品が格安で購入できる可能性もあります。

価格交渉ができるケースもある

現地買い付けをはじめ、中国輸入サイトのなかでも価格交渉ができるケースがあります。たとえば、アリババグループが運営するBtoB(企業または法人間のビジネス)向けサイト「1688.com」は、多くの商品を中国内の工場や卸売業者から直接販売しています。そのため、メーカーに対する値引き交渉ができるという強みです。

とくに大量発注の場合は、値引き交渉に応じてもらいやすくなっています。ビジネスが軌道に乗ってきて大量発注が増えた場合は、BtoB向けサイトに切り替えるのも1つの方法です。

中国輸入を行うデメリット

中国輸入はコストや商品数といった面でメリットが多いものの、外国とのやりとりになるためトラブルが発生しやすいというデメリットがあります。良い点だけでなく悪い点も頭に置いて、中国輸入を検討してみてください。

偽物やコピー商品が紛れている可能性がある

とくに中国輸入サイトを利用する場合、コピー品や偽物を購入してしまうことがあるので注意が必要です。これらの商品を販売した場合、アカウントを停止される可能性があるのはもちろん、最悪の場合、詐欺罪で逮捕される可能性もゼロではありません。

ブランド品として販売する場合は、正規のルートや信頼できるルートから買い付けたり、現地で調達したりするなど、細心の注意を払う必要があります。とくに注意したいのが、ブランドのロゴが入っていない、またはロゴは違うものの、商品のデザインがブランド品とまったく同じコピー商品です。コピー商品の製造や販売は、知的財産権を侵害する違法行為となるため、輸入する商品は細かくチェックする必要があります。

このように個人輸入によるトラブルに不安を感じている方は、経験豊富な代行業者に依頼したり、信頼できるサービスを利用したりすると安心です。

商品取引トラブルが起こる可能性がある

日本のメーカーや卸売業者が必ずしも安心とは言いきれませんが、中国といった外国と商品取引を行う場合、トラブルが発生しやすいのも事実です。たとえば、サイトで見た商品とまったく違う商品が届いたり、輸送される間に雑に扱われて破損したり、最悪の場合は商品が届かないこともあるでしょう。

個人輸入を行う場合、サイトに問い合わせて返品や返金などの対処を依頼する必要があります。商品の品質やクオリティが心配な場合は、現地の代行業者に依頼して、検品を実施した上で発送してもらうのがおすすめです。

キャッシュフローが回らなくなる可能性がある

中国輸入は基本的に大ロットで商品を大量輸入して販売を行うので、取引の金額が大きくなることも少なくありません。そのため、発注や代行業者への支払いのタイミング、売上が振り込まれるタイミングなど、計画的に資金管理を行わないとキャッシュフローが回らなくなる恐れがあります。

代金やサービスの利用料金、手数料などの支払いが滞ると信用問題につながるほか、最悪の場合、ショップのアカウントが停止される可能性もあります。とくに中国と日本では祝日など連休の時期が違うほか、日本とは違いサービスを完全に停止するケースも多いため要注意です。発送や支払いなどの遅れによってトラブルに発展しないように、中国と日本に対応したスケジュールを立てた上でショップを運営しましょう。

ネットショップの無在庫販売とは?運営方法や仕入れ先を紹介

中国輸入で成功するコツ

中国という外国とのやりとりでトラブルを減らしてビジネスを成功させるためには、調査や計画が大切です。では、中国輸入で成功するコツを解説します。

中国輸入のシステムへの理解度を高める

中国と日本では取引のシステムも異なるほか、価値観や文化も違います。トラブルを減らし、円滑に取引を行うためには、中国の輸入システムや文化、暮らしなどへの理解が必要不可欠です。かと言って、取引先の言葉をすべて鵜呑みにすると、足元を見られて損をしてしまう可能性があります。そのため、中国輸入初心者は信頼できるサービスを利用し、慣れてきたら輸入方法を変更するのも1つの方法です。

リサーチや分析を徹底して行う

どんなに珍しい商品や質の高い商品でも、ニーズがなければ商品は売れません。ビジネスを成功させるためには、常にトレンドやニーズをリサーチし、売れる商品を販売し続けることが大切です。また、新規客やリピーターの獲得など、集客にも力を入れていくことで安定的な利益が見込めます。顧客へのDMや定期的なキャンペーンの開催、目玉商品の販売など、マーケティングに力を入れてみてください。

連携サービスを上手に活用する

ネットショップを経由して中国輸入を行うなら、自分で信頼できる代行業者を探す方法もありますが、中国輸入の初心者はネットショップ作成サービスの連携サービスを活用するのもおすすめです。

ネットショップ作成サービスのBASE」は、中国のネットショップ運営グループ大手のアリババグループが運営するタオバオと連携して、中国のネットショップから直接輸入できます。また、タオバオから直接顧客に発送できるため、在庫を抱えるリスクを抑え、発送業務の手間を省けるのも大きな魅力です。

BASEはWebの知識に自信がない人でも、簡単にネットショップを開設できるので、ぜひ検討してみてください。タオバオとBASEの連携サービス活用例は、以下の記事で解説しています。

「タオバオ新幹線 App」の使い方|BASEと連携して輸入販売をはじめよう

BASEなら中国への輸出にも対応

中国から商品を輸入するハードルは高いですが、中国へ商品を輸出するハードルはさらに高くなっています。中国ではインターネットが規制されていて、中国向けのネットショップを開設しても閲覧できない可能性があるためです。

しかし、ネットショップ作成サービスのBASE」では、中国からの輸入だけでなく、中国への越境ECにも対応できます。「中国販売代行 App」をインストールすると、中国向けショッピングモール<xxxxnese>に自動で商品が出品される仕組みです。中国の顧客に商品が売れたあとに必要な業務は、専用倉庫に配送するだけです。税関手続きや海外発送用の梱包、顧客の問い合わせ対応などはすべて任せられます。

中国市場にチャレンジ!「中国販売代行 App」でかんたんに

中国のECは日本の10倍以上の市場規模(※1)を誇ると言われていますので、販路拡大のためにも中国への輸出も検討してみてもいいでしょう。

※1 出所:eMarketer, June2022 出展:令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)

まとめ

中国輸入はコストを抑えて幅広い商品の仕入れができるのはもちろん、日本にはない珍しい商品を販売できるのも大きな強みです。ただし、輸入の方法によってはトラブルが起こる可能性があります。リスクを避けるためにも、信頼できる代行業者や中国のネットショップと連携して輸入できるサービスを利用するのがおすすめです。

ネットショップ作成サービスのBASE」は、中国ネットショップ大手のタオバオと連携して、在庫を抱えずに商品の販売ができるほか、手数料が安いのが魅力です。また、BASEは無料で簡単にネットショップの開設ができます。中国輸入商品の販売先を検討している人は、ぜひBASEを利用してみてください。

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