BASEとメルカリを徹底比較。BASE担当者目線で魅力をまとめてみた

2025.03.08

近年は、実店舗を持たずとも、ネットで商品を販売する手段がさまざまにあります。中でもBASEとメルカリは、ネットで気軽に商品を販売したい方に人気のサービスです。

しかし、この2つはまったく異なるサービスです。どちらも新品も中古品(※)も取り扱える点は共通していますが、販売目的や、販売に向いている商品の種類は異なります。

そこで今回は、BASEとメルカリのメリット・デメリットや主な機能などを徹底比較します!どちらのサービスを利用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

  • BASEとメルカリのサービスや料金の違い
  • BASEとメルカリのどちらが自分の開設目的に合っているか

※中古品を販売するためには古物営業法に定められている「古物商許可」が必要です。

ネット販売に必要な許可や資格まとめ!具体的な販売例とともに解説!

※本記事は2025年2月12日時点の情報を元に作成しております。

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そもそもBASEとメルカリってどんなサービス?

まずは、BASEとメルカリとはどのようなサービスなのか、それぞれの概要を解説していきます。

BASE:誰でも手軽に自分のショップを持てる「ネットショップ作成サービス」

BASEは、自分のショップをインターネット上に無料で作成できるネットショップ作成サービスです。オンラインでの商品販売に必要なシステムや機能が揃っていて、このような形態のネットショップはASP(Application Service Provider)と呼ばれます。

「ネットショップを作るって難しそう」と思うかもしれませんが、管理画面がわかりやすくてスマホでも操作できるため、初心者もスムーズに自分のショップを持てます。

BASEの魅力は、ショップやブランドを確立しやすいことです。集客から販売までサポートするサービス・機能が充実しているため、初心者でもかんたんにコンセプトを体現したショップを開設できます。メンバーシップApp」をはじめリピーター向けの機能も豊富なので、顧客が「ショップやブランドのファン」として定着しやすいのも魅力です。

メルカリ:誰でも手軽に商品を売買できる「マーケットプレイス」

メルカリは、物の売り買いができるフリマアプリのひとつです。BASEがインターネット上に自分だけのショップを持てるのに対し、メルカリはインターネット上の巨大なフリーマーケットに商品を出品するイメージです。

フリマというと「不用品を売る場所」という印象が強いかもしれませんが、最近は自作のアクセサリーや食品などの商品を販売する人も増えています。

BASEのメリット・デメリット

ここからは、BASEとメルカリのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。まずは、BASEのメリット・デメリットからです。

BASEのメリット

メルカリと比較した場合のBASEのメリットは、インターネット上に自分だけのショップを作成し、ブランドを確立できる点です。BASEではショップデザイン機能が充実しているため、ブランドやショップの世界観を自由に表現できます。ショップを手軽に彩れる無料のデザインテーマのほか、豊富なラインナップの中からデザイナーが作成したテーマを購入することも可能です。

ブランドの世界観を確立する取り組みは、ショップのファン作りの第一歩です。

BASEには過去に商品を購入してくれた顧客と、継続してコミュニケーションが取れる機能もあります。「メンバーシップApp」では、会員限定商品の販売や、特典やノベルティの配布もできるため、ショップのファンをさらに増やせるでしょう。

また、BASEは各種SNSとの連携にも対応しています。SNSで新商品の情報を告知して、投稿から商品ページへ誘導するなど、SNSと組み合わせた柔軟な集客活動が可能です。

デジタルコンテンツの販売ができるのもBASEの特徴です。音楽データや写真素材、電子書籍などを販売したい方は、ぜひBASEをご検討ください。

BASEのデメリット

BASEに限った話ではありませんが、ネットショップを開設しただけで自然と顧客が集まるというケースはほとんどありません。商品を出品するだけである程度の集客が見込める「ECモール」とは性質が異なるため、売上を伸ばすためにはショップや商品を積極的に宣伝する必要があります。BASEは集客に関するサポートも充実してはいるものの、ある程度の集客施策は必要です。

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また、BASEは自由度が高い分、販売開始までにショップのデザインを決め、決済方法を設定するなどの準備が必要です。基本的には簡単なステップではじめられますが、デザインにこだわってショップを作り上げるにはそれなりの時間がかかる場合があります。

メルカリのメリット・デメリット

ここでは、メルカリのメリット・デメリットを解説します。

メルカリのメリット

メルカリのメリットは、パソコンやスマートフォンを使って手軽に商品を売り買いできるところです。出品手続きも簡単なので、「ビジネスとしてはじめるほどではないけれど、家にある不要品を手軽に販売したい」という場合に適しています。

また、メルカリは匿名での取引にも対応しており、自宅住所や本名などを隠して商品を販売することも可能です。匿名配送では顧客側の氏名・住所なども明かされないため、個人情報管理の手間もかかりません。

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メルカリのデメリット

メルカリのようなフリマアプリには、値引き交渉が盛んに行われる文化があります。一般的な「フリマ」では値引き交渉も楽しみのひとつとされていますが、ビジネスとして商品を販売するにあたっては煩わしく感じる人も多いでしょう。

また、メルカリはBASEと比べると手数料が高めに設定されています。詳しい料金体系は後述しますが、販売数が多くなるとそれだけ手数料もかさみ、利益が減ってしまいます。

BASE とメルカリの料金を比較

BASEやメルカリのようなサービスを利用する際には、所定の料金が発生します。料金体系や金額はサービスにより異なるため、サービス内容や特徴とともに比較しておきましょう。

BASEとメルカリの料金体系をまとめると、以下のとおりです。

 

BASE

メルカリ

スタンダードプラン

グロースプラン

初期費用

0円

0円

0円

月額費用

0円

16,580円

(年払いの場合)

0円

サービス利用料

(販売手数料)

3%

0%

10%

決済手数料

3.6%+40円

2.9%

0%

 

BASEとメルカリは、どちらも初期費用・月額費用0円からはじめられます。

とくにBASEは開設時のコストなしで、デザインなどすべてがオリジナルの自分だけのショップを作り上げられます。無料である点はメルカリも同じですが、BASEで実現できるオリジナリティの高さから得られるものは大きいといえるでしょう。

BASEの料金体系

BASEでは、スタンダードプランとグロースプランという2種類プランを用意しています。

<スタンダードプラン>

  • 月額費用:0円
  • 決済手数料:3.6%+40円
  • サービス利用料:3%

<グロースプラン>

  • 月額費用:16,580円(年払い)/19,980円(月払い)
  • 決済手数料:2.9%
  • サービス利用料:0%

スタンダードプランは、初期費用・月額費用0円ではじめられるプランです。開設時のコストを抑えられるので、気軽にネットショップを始めたい方に向いています。

一方、グロースプランでは月額費用がかかる代わりに、商品が売れたときの決済手数料やサービス手数料が低く抑えられています。最初はスタンダードプランからはじめて、売上が伸びてきたらグロースプランに切り替えるのもおすすめです。

BASE(ベイス)でかかる費用・手数料とは。料金の計算方法や他社比較も解説

メルカリの料金体系

メルカリでの商品出品時に手数料は発生しません。出品した商品が購入され取引が完了した際に、商品代金から10%の販売手数料がかかります。月の売上が50万円、客単価1万円の場合を例にとり、BASEとメルカリの手数料を比較してみましょう。

BASE(スタンダードプラン)

50万円×6.6%+40円=3万5,000円

BASE(グロースプラン)

50万円×2.9%=1万4,500円

メルカリ

50万円×10%=5万円

 

このように、両サービスにおいて売上金額が同じでも、手数料の支払額には大きな差が生じることが分かります。グロースプランの月額費用16,580円(※)を差し引いても、BASEの方が手元に残る金額が大きくなる計算です。

※12ヶ月まとめて支払う場合(=年払い)の、1ヶ月あたりの費用です。月払いの費用は1ヶ月あたり19,980円となります。

BASEとメルカリの主な機能を比較

BASEとメルカリには、どちらも出品者にとって便利な機能が充実しています。

BASEの主な機能

BASEにはメッセージ機能やコミュニティ機能など、顧客とのコミュニケーションのための機能が豊富です。また、InstagramやTikTokなどのSNS連携も可能で、抽選販売や予約販売など幅広い販売方法に対応しています。さらにお得なクーポンを配布することもでき、新規顧客やリピーターの獲得にも役立てられます。

「BASE」の公式使い方ガイド。開設方法や仕組み、おすすめ機能を一挙解説

メルカリの主な機能

  • いいね!機能
  • 取引メッセージ
  • コメント機能
  • フォロー機能
  • ブロック機能
  • まとめて値下げ機能
  • メルカリAIアシスト など

メルカリはまとめて値下げ機能を使えば、選択した商品を一括で値下げ可能です。その他、商品が売れやすくなるようにアドバイスをしてくれる「メルカリAIアシスト」も搭載されているため、初めての方も安心です。

BASE とメルカリはどちらがおすすめ?

ここまで紹介してきた内容をもとに、BASEとメルカリがおすすめの人の特徴をそれぞれ解説します。

自分だけのショップを作成したいなら「BASE」

BASEの最大の利点は、自分だけのネットショップを作成できるところです。初めてネットショップを作る方にも使いやすく、機能も充実しています。

また、ショップのデザインもこだわれるため、ショップの世界観やブランドを確立させたい場合はBASEがおすすめです。メルカリのように商品をライトに売り買いするサービスは一期一会が基本であり、商品やショップそのものにファンがつくケースはほとんどありません。

一方、BASEは実店舗と同じように、そのショップやオーナー、商品のデザインやブランドなどに興味を持つ人が増え、次第にリピーターの数も増加していきます。顧客はショップのファンとなり、継続的な関係性を築けるので、今後のビジネスの成長につながっていくでしょう。

無料で手軽にはじめられて、ブランドの確立まで目指せるところが、BASEの大きな魅力です。

【オーナーに聞きました!】ファンとのつながりを深める限定コンテンツ作りとは?「コミュニティ App」、実際の活用事例

やりとりの手間が負担にならなければ「メルカリ」

試しに商品を1、2点販売してみたいという場合は、メルカリを使って気軽に出品してみるのもよいでしょう。商品やショップのブランディングにはつながりにくいものの、「手軽さ」はメルカリの大きなメリットです。

ただし、メルカリでは値下げ交渉をはじめ、購入希望者とのやりとりが多々発生します。購入希望者とのやりとりが負担にならず、丁寧に対応できる人におすすめです。また、メルカリは発送のスピード感を求められる傾向があり、顧客からの要望に対し、迅速に対応する必要があります。

まとめ

BASEの魅力は、自分のネットショップをかんたんに作成でき、ブランディングに役立つところです。

メルカリの魅力は、商品を気軽に売り買いできるという点にあります。ただし、自分のショップを持てるわけではないためブランディングにはつながりにくいと言えます。メルカリはBASEと比べると手数料が高めに設定されているため、BASEの方がお得です。

「商品やショップの世界観を確立して、ファンを作りたい」「ビジネスとして本格的に商品販売をはじめたい」という方には、自分だけのネットショップを持てるBASEのサービスをおすすめします。

売りたい商品や理想の売り方に合わせて、自分に最適なサービスを選択しましょう。

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