ネットで商品を販売したい!おすすめのアプリやサービスを紹介

2021.01.21(更新:2021.05.31)

自分で作ったものをネットで販売したいけど、「どのサービスで販売すればいいのか、わからない」という方も多いのではないでしょうか。

大きな企業であれば、<楽天>や<Amazon>といった選択肢も思いつきますが、個人だとなかなかイメージがつきにくいですよね。

そこで、この記事では、個人や小規模事業者の方でもかんたんにネット販売ができるアプリやサービスを、特徴をふまえながらご紹介していきます。

ネットで自分の商品を販売する5つの方法

個人でも気軽にネットで自分の商品を販売する方法には、以下の5つがあります。

・フリマアプリ・オークションアプリを利用する
・ハンドメイドアプリを利用する
・無料で使えるネットショップを利用する
・オンラインマーケットプレイスを利用する
・クラウドファンディングを利用する

それぞれの販売方法について解説していきますので、販売したい商品はどの方法があっているのかチェックしてみてください。

 

方法1. フリマアプリ・オークションアプリを利用する

フリマアプリ・オークションアプリは、いらなくなった衣類や雑貨を断捨離したい、というユーザーに支持されている販売方法です。

代表的なアプリには、<メルカリ><ラクマ><ヤフオク!>があります。

フリマアプリ・オークションアプリのメリットは、誰でもスマホ一つでかんたんにはじめることができるところです。一定数のユーザーがいるため、売買しやすいという魅力もあります。

一方、手数料が高いサービスもありますし、そもそもが「フリマ」という発想ですので、自分で作った商品や仕入れた商品より、中古のいらなくなった物を販売するのに適しています。

とくに、購入者側は価格の安さを重視している傾向があるので、その点は理解しておきましょう。

フリマ・オークションアプリの手数料一覧

手数料は、以下のようになっています。

手数料アプリ利用料
メルカリ販売価格の10%(販売手数料)無料
ラクマ販売価格の6%(販売手数料)無料
ヤフオク!販売価格の10%(販売手数料)無料

各サービスについては、このあとくわしく解説しますが、<メルカリ>と<ヤフオク!>は手数料が10%かかる点に注意が必要です。

<メルカリ>

<メルカリ>は、日本でもっとも利用者数が多いフリマアプリです。

日本国内の利用者数月間1,755万人で、2020年12月時点の商品数は20億点を超えました。最近は、バーコードで商品を出品する機能も搭載されていて、使い勝手は非常にいいです。

中古や新品の商品が、個人間で売買されています。ユーザー同士のやりとりによって、値下げなどがおこなわれているのが特徴です。

必要のないものを、とにかく販売したいという人に向いているアプリです。

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<ラクマ>

<楽天株式会社>が運営しているアプリであり、持っている楽天会員IDをそのまま使用して登録することが可能です。

<購入申請システム>によって、横取り防止や悪い評価のユーザーからの購入を制限することもできるため、トラブルを未然に防ぐことができます。

日本国内の利用者数は、月間1,115万人であり、楽天ユーザーと女性ユーザーを中心に広まっています。

<メルカリ>に比べて、手数料が安いことが特徴です。

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<ヤフオク!>

<ヤフオク!>は、フリマサービスの先駆けともいえる存在であり、<Yahoo! JAPAN(ヤフー!ジャパン)>が運営している、1999年9月から開始されたサービスです。

24時間つねに商品が更新されており、オークション形式のため、出品者は自分が予想していた価格よりも高値になることがあります。

2019年の情報によると、<ヤフオク!>は、月間利用者1609万人で、<メルカリ>に利用者数で抜かれてしまいました。ですが、なお多くのユーザーを抱えるサービスです。

いらなくなったものを、なるべく高く販売したい人に向いているアプリです。

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方法2. ハンドメイドアプリを利用する

ハンドメイドアプリは、作ったものを販売・購入する目的の方向けに展開しており、アプリによっては、クリエイターの活動の幅を広げる支援をおこなっているサービスもあります。

この販売方法のメリットは、ハンドメイドがほしい購入者が集まりやすく、基本的には購入者から値下げ交渉されることがない、という点です。

デメリットは、ほかにもクリエイターが集まっているため、比較されやすい、という点です。

はじめてハンドメイド商品の販売をしたい人は、アプリを利用することで、気軽に挑戦することができます。

注意点としては、販売手数料がフリマアプリよりもさらに高めに設定されている場合があること。

ハンドメイドアプリの手数料については、以下の表をご覧ください。

手数料アプリ利用料
minne販売価格の9.6%(販売手数料)無料
Creema販売価格の10%(販売手数料)無料
iichi販売価格の20%(販売手数料)無料

<minne>

<GMOペパボ株式会社>が運営している<minne>は、アクセサリーや小物系のハンドメイド作品を中心に販売されており、販売価格が低めに設定されています。

初心者のクリエイターも多く、ハンドメイドアプリでは1,000万ダウンロードと国内最大級の利用者数を誇っています。

月刊誌・初心者向けのノウハウ本などを出版しているため、初心者クリエイターが勉強するための場としてもおすすめです。

まずは、小物販売から挑戦していきたい人に向いています。

『【minne公式本】ハンドメイド作家のための教科書!! minneが教える売れるきほん帖 』

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<Creema>

大人の女性が多い<Creema>では、小物だけではなく、ハンドメイドの衣類や雑貨も販売されています。また、キーワードを設定することで、特集にピックアップされやすいというのが魅力です。

※特集一覧ページ

700万人以上に利用されており、販売手数料は10%と高めですが、<minne>に次ぐ人気を誇ります。<Creema>を利用する場合は、<PayPay銀行>の口座も用意しておきましょう。

ハンドメイド作品だけではなく、ハンドメイド素材や食品(たとえば、天然石のルース・カボションや、カフェオレベース・クッキーなど)の購入・販売をしたい人にも向いています。

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<iichi(いいち)>

洗練されたイメージが特徴の<iichi>は、ほかのハンドメイドアプリと違って、女性だけではなく男性の購入者も多いという特徴があります。

3万人以上のクリエイターが登録しており、品質にこだわった作品が多く販売されています。

<イベントお知らせ機能>が搭載されているため、リアルイベントを開催する機会があるプロのクリエイターにも使いやすいアプリです。

初心者ではなく、品質にこだわって作品を作るクリエイターにおすすめします。ただし、販売手数料は20%と高額になっているので、ご注意ください。

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方法3. 無料で使えるネットショップを利用する

3つ目の方法として、自分でネットショップを作成して、そこで販売する、という方法もあります。

ネットショップを作成する方法はいろいろありますが、ハンドメイド作品の販売であれば、固定費が無料のネットショップ作成サービスがおすすめ。

ネットショップで販売するメリットは、大勢のクリエイターの中の1人ではなく、ブランドとして認知されやすい、という点です。

また、ほかのクリエイターの作品と比較されにくいため、価格競争も起きにくい傾向にあります。

ただし、その反面、SNSなどを用いて自分で集客しなければいけない、というデメリットもあり、メリットとデメリットを考えて利用する必要があります。

また、ネットショップの場合、ここまで紹介してきたサービスより手数料が低いため、利益を生みやすくなっています。

手数料アプリ利用料
BASE6.6%+40円無料
Stores5%アプリなし

 

「BASE」

BASE」は、初期費用・月額費用0円でネットショップを開設することができるサービスで、4年連続ネットショップ開設実績No.1*との実績があり、140万以上のショップが開設されています。

※ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)

また、特徴的なのは、800万人以上にダウンロードされているアプリもあること。

自分だけのネットショップを持てる一方で、アプリからも集客できるため、「集客に不安があるけど、ネットショップを持ちたい」という方には、「BASE」がおすすめ。

なお、「BASE」では、ハンドメイド作品や雑貨だけではなく、食品やアパレルなど、多岐にわたってショップが開設されています。

「BASE」でショップを開設しているハンドメイドのお店は、アプリはもちろん、こちらのページでも見つけることができます。

小規模で自分のショップをはじめてみたい人や、実店舗からネットショップをはじめたい人にぴったりです。

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<STORES>

70万件以上のストアが登録されている<STORES>は、国内大手の<ZOZOTOWN(ゾゾタウン)>と連携させることもできることが特徴です。

その他、「BASE」と同様に、SNSとの連携機能やアクセス解析機能など、ショップ運営に必要な機能はおおよそそろっています。

ただし<STORES>の場合は、フリープランと有料プランがあり、月額固定費無料のフリープランの場合、機能の一部に制限がかかるので注意してください。

<ZOZOTOWN>と連携できるということで、ハンドメイドの小物や衣類を販売したい、という人におすすめです。

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方法4. オンラインマーケットプレイスを利用する

商材によっては、オンラインマーケットプレイスで販売する、という方法も考えられます。

マーケットプレイスとは、商品を販売するオーナーと、商品を購入するユーザーが自由に出店・購入ができるプラットフォームのことです。

一つのサービス内に出店者が集結しており、サイトによって特化しているジャンルが違います。自分の商材に合ったジャンルのサービスを選ぶことが重要になります。

一方で、手数料は高額なサービスが多いので、注意が必要です。

手数料アプリ利用料
BOOTH5.6%+22円無料
食べチョク20%無料
ポケットマルシェ15%無料

<BOOTH>

イラスト投稿サイトである<pixiv(ピクシブ)>が運営している<BOOTH>は、創作物をかんたんに販売することができるサービス。

2013年にサービスを開始してから、100万人以上のユーザーが登録しています。匿名で出品することができ、「倉庫サービス」を使用して配送を代行することも可能です。

同人誌などの創作物に向いているサービスであり、固定のファンを獲得するチャンスも増えます。アクリルフィギュアやタペストリーなどのアート品を多く取り扱っています。

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<食べチョク>

生産者から直接食材が届く<食べチョク>は、農作物や畜産物の販売に特化したサービスです。3,500軒の生産者が登録しており、個人・飲食店経営している人に直接販売する仕組みになっています。

食材や加工品を生産しているという人に向いているサービスです。

ただし、販売手数料が20%と高額なため、あくまでも本業のかたわらで、あまった農産物などを販売する場合に適しています。

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<ポケットマルシェ>

<ポケットマルシェ>も食べチョク同様、生産者と消費者をつなぐアプリ。「新鮮な食材を食べたい」という消費者の願いを叶えてくれるサービスです。

2020年時点では、1,600名の生産者が登録しています。生産者と直接連絡をすることができるため、意見や要望をしっかりと取り入れることができます。

スマホやタブレットを上手に活用して食材を販売したいという人に、ぴったりのアプリです。こちらも、販売手数料は15%と、高めに設定されているのでご注意ください。

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方法5. クラウドファンディングを利用する

クラウドファンディングとは、目標を叶えるために、資金を提供してくれる人を募ることができるプラットフォームです。

インターネットを通じて、複数名の支援者から資金を集めます。また、協力してくれた支援者には、謝礼を送ります。

プロジェクトの共感者から直接応援をしてもらうことができるため、クラウドファンディング後も、固定ファンとして定着してくれる可能性が高い、というメリットがあります。

そのため、新規のブランド立ち上げや、新商品発売のさいによく利用されます。

しかし、プロジェクトは取り消すことができず、必要な予算を算出するなどの手間がかかってしまうのがデメリットです。

手数料も発生するため、手数料がどのくらい引かれるのか把握してから、目標金額を設定するよう注意してください。

購入型クラウドファンディングサービスとして人気のある<Makuake><CAMPFIRE><READYFOR>の手数料を比較してみました。

手数料アプリ利用料
Makuake集まった金額の20%無料
CAMPFIRE集まった金額の17%無料
READYFOR集まった金額の12%無料

<Makuake>

<株式会社サイバーエージェント>を親会社とする<Makuake>は、2013年に設立されてから、常時200件前後のプロジェクトが進行しています。

2020年の時点で会員数は126万人を超えており、全国ネットでテレビCMも放映されていました。また、日本の購入型クラウドファンディングでは、大手のプラットフォームです。

地方自治体もプロジェクトを立ち上げており、支援者は、<ふるさと納税>のように一部の税金が控除されます。

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<CAMPFIRE>

<Makuake>同様、最大級のプラットフォームである<CAMPFIRE>は、2011年に設立されました。

2020年時点での支援者数は39万人であり、芸能人や自治体も利用しています。流行した感染症サポートのプロジェクトでは、総支援額は44.1億円となりました。

<Yahoo!>や<Retty>などのメディア企業との連携サービスがあり、支援の強化を目指して特集が組まれることがあります。

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<READYFOR>

<READYFOR>は、2011年に設立された日本初のクラウドファンディングサービスであり、中学生や80代の人など、幅広い年齢層のユーザーが利用しています。

36万人以上のユーザーが利用しており、累計流通額は420億円を超えました。<毎日新聞>など、多くのメディアからも注目されているプラットフォームです。

金融機関とも業務提携しており、事業支援を通して地域活性化に貢献しています。

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まとめ

ネットで販売する方法はたくさんありますが、それぞれ違った特徴があることがわかっていただけたかと思います。

どんなものを販売したいのか、メリットとデメリットをチェックしながら、ぴったりのサービスを選びましょう。

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