ショップの開設準備をするさい、ショップ名や商品名、商品説明文、商品価格など多くの決めるべきことがあります。
そのなかでも特に、商品名を決めるのに頭を抱えているショップオーナーの方が多いのではないでしょうか。
ショップや商品のイメージを作り出す、重要な役割を担う「商品名」。
今回は、お客様の購入につながる「売れる商品名」を付けるためのポイントをご紹介します。
商品名の役割とは?
どんな商品名をつけるか考える前に大前提として押さえておきたいのは、商品名は商品の魅力を伝えるための重要な手段であるということ。
ショップを運営する上で、ショップや商品についてこだわるべきところはいくつもありますが、その中でもお客さまがその商品に興味を持つきっかけになる重要な要素の一つが「商品名」です。
まずはきっかけを持ってもらうために、商品の魅力を一言で伝えられるような商品名をつける必要があります。
また商品名には、商品やショップのジャンル・世界観によって様々なパターンがあります。
いきなりゼロから商品名を考えるのは難しいという方は、まずは他ショップを参考にして、自分のショップに合った最適な商品名の付け方を見つけましょう!
「商品の特徴をシンプルに伝える」
まず一つ目は、商品名を読むだけで商品の特徴がわかるような、シンプルでわかりやすい商品名。
素材や色、カテゴリ名、生産地などを含むことによって、商品説明文を読まずに商品の大まかな特徴を捉えることができます。
「らしさの透ける、日常の古着」をコンセプトに、シンプルで落ち着いた雰囲気の古着を販売しているショップ。
こちらのショップの商品名は、シンプルで商品の特徴がわかりやすいことがポイントです。
それぞれ「商品の特徴+商品カテゴリ」が英語で表記されていて、一目で商品の特徴をイメージすることができます。
扱っている商品やショップ自体の世界観にも合っていて、すっきりとしたシンプルな印象を与えることができます。
日本語で表記する場合も、このパターンに当てはめてると簡潔でわかりやすくて良いでしょう。
「ストーリー性のある商品名」
二つ目は、ショップの世界観に寄り添った、ストーリー性のある商品名。
商品の特徴を元にそこから連想するワードを使って、オーナーの思いや物語を表現。
ポエムのようにロマンチックで意味のある言葉を選ぶことによって、独自の世界観を表現することにつながり、他のショップとの差別化を図ることができます。
「シンプルにさりげなく、日常を飾る。」をコンセプトに、ハンドメイドアクセサリーやステーショナリーを販売しているショップ。
こちらのショップは、キャッチーで、どういう意味が込められているのかと想像を膨らませてしまうような商品名。
それぞれ商品の特徴から物語を連想し、比喩を使って物語を表現しています。
“piece of moon”の商品説明欄には、「夜空にひっそりと佇む小さな月を連想して、piece of moonと名付けました。金属らしさを感じさせない滑らかな表面は、どこか温かみを感じさせてくれます。太陽のような存在感は無いけれど、月明かりのような優しい輝きをお探しの方にぜひ。」と記載されています。
一見どんな意味が込められているのかわからないような商品名の場合、商品説明文にその意味を記載するようにしましょう。
物語や意味を見いだすことによって、商品そのものの価値だけでなく「ストーリー」という付加価値を生み出し、そこでお客さまの共感を得たり、感動を与えたりして、購入へつなげることができるでしょう。
「先頭に重要なキーワードが含まれている」
商品を表す具体的なキーワードを先頭に入れることで、GoogleやYahooなどの検索結果によい影響をもたらすことが期待されます。
商品名は商品ページのタイトルになり、検索して欲しいキーワードが先頭にあることで重要な単語と判断して、そのキーワードで検索した結果の効果が期待されます。
注意するべきこと(NG例)
商品名を付ける上で注意すべきことは、商品自体の説明ではない情報を入れないようにすること。商品画像と商品名の内容が大きくかけ離れている場合は、商品ページからすぐに離脱される可能性が高くなります。
NG例としては、以下のようなものが挙げられます。
×(即納)今季大人気!可愛い♡ワンピース 花柄 ピンク ホワイト おしゃれ 春夏
×新着!SNSで人気のアイテム!トップス/フリル/レース/白/可愛い/キュート
商品名に「再販」「即納」「新着」「大人気!」「今季トレンド♪」などの商品の特徴に関連しないワードを入れたり、商品カテゴリや色、季節などのワードをただ並べることはおすすめできません。
無造作にキーワードを並べ情報を詰め込むだけだと、ショップの印象や信頼感にも悪影響を及ぼすかもしれません。
納期や人気、トレンドなどの商品に関する細かい情報は、商品説明文として記載したり、「ラベル App」や「カテゴリ管理 App」を活用したりすることが望ましいです。
SEOとして商品に関連する複数のキーワードを並べるという手もありますが、今回は「商品の魅力を伝える」という視点から考え、簡潔にわかりやすく、より魅力的に商品の特徴を伝えられるような商品名を付けましょう。
まとめ
二つのパターンに分けて「一言で魅力を伝える商品名を付けるポイント」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品名は、商品の魅力やショップの世界観を伝える上で重要な要素になります。
ご自身のショップに合わせて、最適な商品名の付け方を見つけてくださいね。
商品説明文については「商品説明はどんなふうに書けばいいの?売れているショップの傾向」も合わせてご覧ください。