「BASEでの購入体験」が導入の決め手に?NIFREL(ニフレル)流ネットショップの選び方

2021.09.09(更新:2024.01.16)

お出かけの定番スポットとしておなじみの、動物園や水族館。

コロナ禍においては、休業を迫られるなど、打撃を受けている業界の1つでもあります。しかし、逆境の中でECサイトを立ち上げ、新たな販路を見出している企業もあります。

2015年11月に<株式会社海遊館>が開業した<生きているミュージアム ニフレル>。

開業3年4カ月で入館者500万人を達成した同施設は、2021年1月に「BASE」を利用してECを開設しました。

開設の背景やきっかけを<株式会社海遊館>ニフレル事業部管理運営チームの藤﨑千晶さんにうかがいました。

ショップ名:NIFREL×NIFREL
運営会社 :株式会社海遊館
創業   :1988年(ニフレル開業は2015年)
オンラインショップ運営スタッフ数:3人

コロナ禍を機に、二の足を踏んでいたECにチャレンジ

――生きているミュージアム ニフレルは、水族館という枠に収まらない非常にユニークな施設ですね。

ニフレルは、水族館と動物園と美術館の要素を併せ持つ新感覚ミュージアムです。

開業30周年を迎えた<海遊館>での水族館の運営経験を生かしてオープンしたニフレルですが、展示の形態はまったく違います。

360度から見渡せる水槽や、檻や柵がない自由な遊び場を行き交う生きものを至近距離で観察できるエリアなどがあることも特徴です。

――唯一無二の世界観が魅力的で、近畿圏に住む方や旅行客が多く訪れていますよね。「BASE」でECサイトをオープンしたのは2021年1月ですが、どんな背景があったのでしょうか。

大きなきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大です。一度目の緊急事態宣言の影響を受け、2020年の3~5月は臨時休館を余儀なくされました。

グッズやフードを販売するショップも営業できなかったのですが、「あの商品がどうしてもほしい」とお問い合わせいただいたお客様には、個別に対応していました。ただ、賞味期限が近付いたお菓子も多くて……。

社内で従業員販売をしたものの、ゴールデンウィークをふくむ長期休業だったため、どうしても在庫管理が難しい状況になってしまいました。

こうしたはじめてのピンチを経験し、解決策を模索するなかで、ECサイトの構築を検討しはじめたのです。

――そこではじめてECサイトの必要性を意識されたのですね。

いえ、じつはコロナ禍以前からECサイトの開設に興味はありました。

ほかの水族館もECサイトを開設されていましたし、「<ニフレル>に来館いただいたお客様だけでなく、生きもの好きな方々に、より広く商品を届けたい」という思いがあり、新たな販路開拓の必要性も感じていたからです。

ただ、とにかくハードルが高いイメージがあったんです

「自分たちで立ち上げるには、すごく時間が掛かりそう。今の業務に加えて、誰かが担当できるかな? とはいえ、外部に委託するとなると、すごく費用が掛かりそう……」などと思っていました。

こうした、「ハードルが高そう」という先入観から躊躇していたのですが、臨時休館がきっかけとなり、ECサイト開設を決めました。

 

重視したのは、「<ニフレル>の世界観」を表現できること。「BASE」のテンプレートがそれを可能に

 ――ネットショップを立ち上げるにあたって、さまざまなサービスを検討したと思いますが、どんな点を重視しましたか。

いちばんは、デザインの柔軟性です。<ニフレル>のブランドイメージを維持できて、世界観を再現できるようなデザインのECサイトにしたいと思っていました。

ただ商品を売るのではなく、訪れた方に、まるでInstagramを見るように商品をながめる体験を楽しんでもらえるようなECサイトが理想だったからです。

モール型だと、どうしてもモールの色が濃く出てしまうので、もう少し自分たちの色が出せるサービスを探していました。

――デザインの柔軟性を買って、「BASE」を選んでいただいたのでしょうか。

はい。じつは、「BASE」のことは結構前から知っていたんです。

以前、好きな服屋さんのネットショップで個人的に買い物をしたとき、「服屋さんのブランドイメージが表現されていて、いいな」と思ったショップが「BASE」で構築されたものでした。

今回サービスを検討するなかで、その感動体験を思い出して、「BASE」を使って構築すれば<ニフレル>の世界観を表現できるのではないか、と思いました。

チームメンバーにその服屋さんのショップを見せたところ、「こんなにおしゃれなショップが構築できるの?」と驚いていたのも、印象に残っています。

――できあがったショップを見ると、<ニフレル>の世界観や、やさしくて温かい雰囲気が表現されていますよね。かなり手を掛けて構築されたのでしょうか?

デザインは「BASE」の有料テンプレートを使うだけで、かんたんに理想のデザインにできました。

有料テンプレートは50種類以上あるので、どれを使おうかと悩む時間も楽しかったです。最終的には、ネットショッピングが好きな社員や広報にも意見をもらいながら、今のデザインに決めました。


「BASE」で作成したオンラインショップ

――その他にも、「BASE」を選んだ理由はありますか?

「BASE」は、初期費用が安いのも、スムーズに導入が決まった要因だと思います。

当初から、初期費用が大きくかかるものを利用するのはむずかしい、と思っていました。

その点、「BASE」は開設費がかからず、手数料も想定の範囲内ということで、価格面でも安心して導入を決められました。

 

「BASE」のさまざまな機能で、はじめてのEC運用でもかんたんに

――かつてEC立ち上げを躊躇していた理由として「立ち上げるのに時間がかかりそう」、などハードルの高さを懸念されていましたが、実際に「BASE」で立ち上げてみていかがでしたか?

「BASE」はとても使いやすいので、設定面で戸惑うことはなく、キービジュアルの撮影や準備から1ヶ月という短期間でショップを開設することができました。

使用方法についても、私が最初に「BASE」の使い方を覚えて、ほかのメンバーにレクチャーしたのですが、パソコンが得意ではないメンバーも「これならかんたん!」と問題なく使えています。

注文数や在庫数などのデータも、一覧でわかりやすく表示されているので、とても管理がしやすいですね。

――操作方法がかんたん、というのも「BASE」の魅力ですよね。お気に入りの機能などはありますか。

重宝しているのは、「納品書ダウンロード」機能です。

注文が多いときは、送る商品や送り先を間違えないように、細心の注意を払いながら梱包や発送準備をしなければなりません。

「納品書ダウンロード機能」を使えば、お客様に入力していただいた内容がそのまま出力されるので、発送先と中身の確認にとても役立っています。

また、発送は日本郵便の「ゆうパック」を利用しているのですが、「BASE」では送り状データダウンロード機能を使えば、配送業者の送り状発行システムに反映できる機能もあります。

おかげで、注文が多いときも一気に送り状を作れるので、助かっています。

もともとは立ち上げだけでなく、ショップ運用にもかなり工数がかかるのではないか、と不安に思っていましたが、「BASE」のいろいろな機能を使えば、「時短」できる業務がたくさんあるので、とても楽に運用ができています。

―― 「BASE」の機能をうまく活用することで、スムーズに運用できているのですね。では反対に、むずしかったことはありますか?

商品撮影です。自分たちで撮影することにしたものの、初心者だったので……。

備品をそろえたり、カメラ好きな社員に手伝ってもらって、画角や明るさを研究したりしながら、なんとか撮り終えました。

大変でしたが、挑戦してみたことで、撮影のノウハウも積み上がったように思います。

また、「BASE」導入のポイントに「初期費用の安さ」をあげていましたが、実際に撮影にかかった費用をふくめても、予算は想定内。

「こんなに安価でショップが開設できるんだ!」と驚きました。

「BASE」は「ECって、ハードル高そう」と思う人や企業ほどチャレンジすべき

――あらためて、ネットショップを開設してよかった、と実感する場面はありますか?

2021年4~5月に、2度目の臨時休館に見舞われたさいには、他企業さまとのコラボ商品を店頭で販売するだけでなくECサイトというもう1つの販路を使って、予定通りに販売ができました。

また、臨時休館中にECサイトでお菓子セットを販売できたことで、食品ロスの削減にもつながりました。

また、ECを開設しておどろいたのは、商品注文時の備考欄に、<ニフレル>に向けたあたたかい応援のメッセージを書いてくれるお客様が多いことです。

とくに、臨時休館中には、「生きものたち、どうしていますか?」や「また行きたいです」といった言葉に励まされました。

ECサイトはお客様のお顔が見えづらいイメージだったのですが、むしろ全国のお客様を身近に感じられるツールなのだ、と知りました。

――お客様の声が届くのは、うれしいですね。実際に、ECを立ち上げてみて「BASE」へのイメージは変わりましたか?

もともと「BASE」は、個人で事業をされている方やお店を開いている方が利用するイメージがあったんです。

けれど使ってみて、当社のような中小企業にもぴったりだな、と感じました。

初期費用をほとんどかけず、とにかく手軽にショップを開設することができるからです。

まずは費用や手間をかけずに開設してみたい、という企業が、第一歩として利用しやすいサービスだと思います。

 

あとがき

藤崎さんのおっしゃるとおり、「BASE」は個人や企業など、業態を問わずチャレンジしてみたい方にぴったりのサービス。

さまざまな機能を活用すれば、大量の注文でも上手にさばいていくことが可能です。

そして豊富にあるテンプレートが、「生きもの好きなお客様に、より広く商品を届けたい」という、<ニフレル>様の想いや世界観を表現することにも役立っているようです。

EC立ち上げはハードルが高い、と思われる方もいらっしゃいますが、「BASE」であれば、専門知識なくECの構築・運用が可能です。

同社では、2021年6月に、水族館事業である<海遊館>のECサイトもオープンさせました。

ECサイトがあれば、ふだんは店舗・施設になかなか足を運ぶことのできないお客様とも、接点を持つことが可能になります。

これからECをはじめてみようと思っているあなたも、ぜひ「BASE」を活用してみてはいかがでしょうか。

2022年4月より、新料金体系「グロースプラン」が登場。

決済手数料2.9%+月額費用16,580円/月※という料金体系で、ショップの売上規模が大きくなっても使いやすいプランとなっています。くわしくはこちらをご確認ください。

※2024年1月16日より料金を改定しました。表記は、年払いで支払った場合のひと月当たりの料金。年払いでの総額は、198,960円/年。

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